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初めて技能実習を実施する企業の場合、「技能実習責任者」の役割が分からないこともあるでしょう。技能実習責任者には、技能実習の進捗や実習指導する職員を管理監督する役割があり、事業所ごとに1名を選任しなくてはなりません。技能実習責任者になるには、技能実習責任者養成講習を受講し、テストへの合格が必要です。このコラムでは、技能実習責任者養成講習の概要を解説。内容を参考にして、技能実習を始める準備を進めましょう。
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目次
技能実習責任者とは、技能実習の進捗や関係する職員を管理する人のことです。技能実習を実施する事業所ごとに1名選任しなければなりません。
厚生労働省による技能実習制度の運用要領によると、技能実習責任者には以下の項目を統括管理する役割があるとされています。
上記のように、技能実習責任者には技能実習に関するさまざまな事項の管理が求められています。技能実習責任者は技能実習の適切な実施に必要不可欠な存在といえるでしょう。
技能実習責任者になれるのは、以下の条件を満たしている人です。
なお、以下の欠格事由に該当している人は、技能実習責任者にはなれません。
条件を満たしたうえで欠格事由に該当していない人であれば、特別な資格がなくても技能実習責任者になれます。
まず、技能実習制度について詳しく知りたい場合は、「外国人技能実習生の受け入れに必要な知識を企業に向けて解説」のコラムも参考にしてください。
参照元
厚生労働省「第4章 技能実習計画の認定等」
技能実習を実施する企業は、技能実習責任者以外に技能実習指導員と生活指導員も選任する必要があります。技能実習責任者とは異なり、養成講習の受講は必須条件ではありません。しかし、技能実習指導員や生活指導員が講習を受講し、修了すると優良な実習実施者としての加点対象となるのです。
ここでは、それぞれの役割や要件を解説します。
技能実習指導員は、技能実習生が実習で習得する技能を指導する人のことです。技能実習責任者が全体を管理する役割なのに対し、技能実習指導員は技能実習生へ作業の技術やノウハウを直接現場で教えます。また、技能実習生がケガや病気をせずに技能実習を行えるよう、安全衛生についてしっかり指導するのも役割の一つです。
技能実習指導員は技術を直接指導する立場にあるため、選任するには「修得等をさせようとする技能等について5年以上の経験を有する者」「実習実施者またはその常勤の役員若しくは職員のうち、技能実習を行わせる事業所に所属する者」との要件が定められています。1つの事業所で複数の職種・作業の技能実習を行う場合、各職種・作業ごとに技能実習指導員の選任が必要です。ただし、1人の技能実習指導員が複数の職種・作業で5年以上の経験があれば兼任が可能です。
生活指導員は技能実習生の生活サポートを行います。技能実習と直接関係のない、悩み事や困り事の相談に乗るのも生活指導員の重要な役割です。なお、技能実習生の生活状況を把握している必要があるため、生活指導員は技能実習を行っている事業所に常駐している職員であることが求められます。
なお、技能実習生の生活指導を行うのは、選任された生活指導員でなくても問題ありません。補助者を付け、複数人で生活指導をすることも認められています。
技能実習責任者以外の役割については、「技能実習生の指導員とは?役割や選任されるための要件について解説」や「技能実習指導員の役割や要件は?技能実習生を受け入れる企業向けに解説」のコラムも参考にしてください。
技能実習責任者になるには、技能実習責任者養成講習の受講が必要です。ここでは、講習の内容や当日の流れ、理解度テストについて解説します。
技能実習責任者には、技能実習責任者養成講習を3年ごとに受講することが義務づけられています。講習を修了すると交付される「受講証明書」は、技能実習計画認定申請書類とともに外国人技能実習機構に提出しなければなりません。技能実習責任者になろうとする職員が養成講習を受けないと、技能実習の実施ができなくなるので注意しましょう。
技能実習責任者養成講習は、主務大臣が許可した養成講習機関で受講します。日時や会場、申し込み方法などは養成機関によってさまざまです。都合の良い日時を選択して申し込みましょう。
技能実習責任者養成講習では、以下の項目について学びます。
どの項目も、技能実習を円滑に実施するのに必要な内容ばかりです。技能実習責任者になろうとする職員はしっかり講習を聞き、理解できるように努めましょう。
技能実習責任者養成講習の当日のタイムスケジュールは、会場や各養成機関によって異なるようです。ここでは、午前9時20分から講習がスタートした場合の当日の流れの一例を紹介します。
【技能実習責任者講習の当日スケジュールの一例】
技能実習責任者養成講習は、受講すべき時間が法律で定められている法定講習です。遅刻や早退などは認められませんので注意しましょう。また、受講態度が悪い(居眠り等)場合、受講証明書が発行されませんので、注意しましょう。
技能実習責任者養成講習では、すべてのカリキュラムを修了したあとに正誤式の理解度テストがあります。10分間テストを行い、20問中7割の正答で合格です。過去問は公表されていませんが、講習をしっかり聞いていれば合格できるレベルといえるでしょう。
理解度テストに合格すると「受講証明書」が交付されます。なお、テストに不合格だった場合は別の日に再受講し、テストを受け直さなくてはなりません。受講料やテキスト代はテストのたびに掛かるので、できる限り1回で合格しましょう。
参照元
厚生労働省「外国人技能実習制度における養成講習について」
技能実習責任者講習の受講は、更新が目的であればオンラインでもできます。オンライン講習はZoomで行うので、1人1台ずつパソコンが必須です。なお、パソコンの使い方についてサポートを受けたり質問したりすることはできません。各養成機関はパソコンの操作に自信のない人は会場で講習を受けるよう求めています。そのため、パソコンやZoomの設定・操作をあまりしたことがない場合は、オンラインでの受講は控えるのが賢明です。
技能実習責任者には、技能実習に関わる職員の監督・管理を適切に行えるよう、3年ごとに「技能実習責任者養成講習 」の受講が義務づけられています。技能実習を実施する企業は要件を満たす人物を選任し、技能実習責任者養成講習の受講を促しましょう。