日本語能力試験N3スコアのレベルとは

2020年03月24日
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濵川恭一 (監修)
外国人専門の人材ビジネス会社勤務を経て、外国人のビザ専門行政書士事務所を設立。専門分野は、就労ビザ申請、外国人採用コンサルティング。著書に、「これ1冊でまるわかり!必ず成功する外国人雇用」、「実務家のための100の実践事例でわかる入管手続き」等がある。 http://svisa.net

外国人を雇用する際に確認すべきことのひとつに、日本語レベルがあります。実際に外国人を採用するとなった場合に、求める日本語レベルはどの程度なのか、その点について把握しておくことで、スムーズな人材の採用が可能になります。

日本語能力試験のN3について

・日本語能力試験JLPTとは?

日本語能力試験(JLPT:Japanese-Language Proficiency Test)とは、国際交流基金と日本国際教育支援協会が主催する試験で、日本語学習者の日本語能力を測定し、認定することを目的とされた語学試験です。日本語を学習するうえでこの試験を必ず受けなければならないわけではありませんが日本語の学習をする人の中で、将来的に日本に住むことを検討している人や日本で就職、転職活動などをしている人におすすめの試験です。

・日本語能力試験N1合格率(認定率)はどのぐらい?

外国人を雇用する場合に、日本語能力試験N1レベルを採用基準や選考の目安にしている企業が多いと思います。2017年の試験データによると、どのレベルも約3割程度の合格率です。

【国内外での受験者:483,274名】

・N1認定:31.5%

・N2認定:35.5%

・N3認定:37.8%

・日本語能力試験だけでは「会話力」はわからない

日本語能力試験の結果で、注意しなければならないことがあります。日本語能力試験は日本語の会話力のテストではないという事です。日本語能力試験は、「読む力」・「聞く力」のテストで「書く力」・「会話力」を見極めることは難しいのです。しかし気になるのは、「書く力」と「会話力」です。これを見極めるにはどうすればよいのでしょうか。

1.「書く力」を確認する方法

1つの方法としては、履歴書や職務経歴書の記載内容を確認すること。内容である程度の文章作成能力をみる事ができます。ただ学校の先生や日本人にチェックしてもらっている可能性もありますので、面接時に「履歴書は自分で作成しましたか?」など誰かにチェックを受けたかどうかの確認をすることが良いです。少し単語を間違えていたり不自然な表現がまざっている方が自分で一生懸命つくった可能性が高いです。カタカナは外国人にとって一番難しい言葉とされているため、履歴書・職務経歴書内のカタカナを間違えていた場合は、かなり高い確率で自分で書いたと想像ができます。特に外国人は、長音や小さい「ッ」などを正確に書くことが苦手です。逆に言うと、これらを正確に書ける外国人は、かなり日本語の筆記能力も高いと言えます。例えば、「インターネット」「スマートフォン」などの単語をその場で書いてもらい、それを正確に、時間もかけずに書けた場合、その外国人の日本語筆記能力は高いとみてよいでしょう。

2つ目の方法は、面接時にテストを兼ねて文章作成をしてもらう事です。自分ひとりでどの程度の書く力があるのかを確かめられる方法です。

2.「会話力」を確認する方法

会話力を確かめるには面接時に、実際に話をしてみることです。日本語能力試験N1認定者でも、会話力は人によって差があり、N1レベルの認定を受けていても会話力が低い人はいます。またN2レベルでも流暢な会話ができる人は多く存在します。日本語での「会話力」を確かめるには、直接会って話をしてみることが一番。会うことが難しいようであれば、電話などで簡単な会話をして見るのもおすすめです。

・「日本語レベル≠仕事の能力」

外国人の採用時には、とても流暢な日本語を話す外国人材に会うと優秀な人材に見えたり、逆に日本語がうまく話せない外国人に会うと優秀な人材に感じないということがあります。しかし、本来は人間性やスキル、論理的思考を多角的に判断する必要があります。

日本語が上手だからと言って仕事ができるとは限らないということが実際に良くあります。日本語能力は重要なスキルの1つですが、日本語能力は採用後でも補うことができます

参照:「アイザック外国語ニュース」外国人採用担当者必見【日本語能力試験JLPT】の説明書【本文】(令和2 年 1 月末現在)

日本語能力試験のN3レベルの外国人の就職は難しい?

日本語能力試験N1を持たないからと言って、就職の可能性がゼロになるわけではありません。人間性やコミュニケーション能力でカバーすることも十分に可能です。

・日本語能力試験のN3レベルの外国人の就職の仕方

就職、就労ビザを取得するためには、2つのやり方があります。

① 自分の行きたい企業に直接応募して内定をもらう方法

② 派遣会社に応募して派遣会社に採用してもらい、派遣会社の取引先企業で就業する方法

N2レベルやN3レベルの人はまず①の方法ではなかなか就職がうまく行かない場合もあります。その場合には②番の方法を検討するのも一つの手段です。採用してからでも語学力を磨くことは可能です。

参照:「日本ワーキングホリデー&留学」日本語能力試験及び日本での就職に有利になる検定情報

日本語能力試験のN3レベルの外国人材はターゲットとなるか?

・日本語能力試験N1+専門スキルの人材は希少

外国人の雇用条件として一般的に多いのは、日本語能力試験がN1レベルで、専門スキルを持ち合わせている人材となります。ただ、日本語能力試験のN1レベルの認定をされた人は、中国、韓国、台湾など漢字を使用する国の人材が比較的多くなっており、普段漢字を使用しない国の人からすると、漢字の読み書きのハードルがとても高く、日本語能力試験では獲得点数が低くなってしまう傾向にあります。

大学などで日本語を4年間学んでいた方であればN1を取得していることは珍しくありませんが、エンジニアを目指す理系の人でN1を取得している人材はほとんどいません。

参照:「日本語能力試験公式サイト」N1~N5 認定の目安

外国人エンジニアを採用したい日本企業が増加中!

・少子高齢化による人材不足

日本国内ではエンジニアの人手不足が大きな課題となっています。そのため、人材確保という観点とグローバル化という観点から外国人エンジニアを採用したい企業が増加傾向にあります。

・日本語能力試験「JLPT]はN2以上が望ましい!

日本企業が外国人エンジニアを採用する場合、求められる日本語力はN1レベルやN2レベルの語学力です。日本企業内の英語力が足りないという側面があるのが一番の理由ですが、求められる以上クリアしておくと有利な立場となります。

N1:幅広い場面で新聞や小説を読み文章の構成などを理解でき、日本人と流暢な会話や意思の疎通ができる

N2:簡単な文章や雑誌の内容が理解でき、日常不便ない程度の会話ができる

参照:「全国外国人雇用協会HP」外国人雇用

まとめ

外国人労働者を雇用する際は、日本語能力試験(JLPT)の結果だけではなく、面接を通して人間性や専門スキルを確認する必要があります。また、働きながら語学力を磨き、希望する企業へ転職する外国人も多く、現時点で日本語レベルがN3である外国人でも日本で働き続ける可能性は十分にあります。

N1レベルを知りたい場合はこちら:日本語能力試験N1の難易度は?外国人採用で求められる日本語レベル

N2レベルを知りたい場合はこちら:日本語能力試験とは?特徴やN2のビジネスレベル

N1~N5のレベルの違いを知りたい場合はこちら:日本語能力試験とは?日本語検定との違い・試験概要やレベルを解説

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