国際結婚したら苗字はどうなる?外国人を雇用する企業に向けて解説

2021年11月08日
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濵川恭一 (監修)
外国人専門の人材ビジネス会社勤務を経て、外国人のビザ専門行政書士事務所を設立。専門分野は、就労ビザ申請、外国人採用コンサルティング。著書に、「これ1冊でまるわかり!必ず成功する外国人雇用」、「実務家のための100の実践事例でわかる入管手続き」等がある。 http://svisa.net

雇用した外国人が国際結婚した場合、苗字はどうなるか疑問に思う方もいるでしょう。日本人と国際結婚した夫婦は、基本的には別姓になります。しかし、希望する場合は必要な手続きをすることで配偶者の苗字を名乗ることが可能です。このコラムでは、国際結婚した夫婦が同じ苗字を名乗る方法を紹介します。外国人を雇用する企業の方は内容を参考にして、従業員が国際結婚したときにサポートしましょう。

目次

  1. 国際結婚の夫婦は別の苗字(別姓)でも問題ない
  2. 国際結婚した外国人が配偶者と同じ苗字にする方法
  3. 国際結婚した日本人が配偶者と同じ苗字にする方法
  4. 国際結婚した夫婦の子どもの苗字はどうなる?
  5. まとめ

国際結婚の夫婦は別の苗字(別姓)でも問題ない

国際結婚の夫婦は別の苗字でも問題ありません。同じ苗字になるのは、同じ戸籍に入ることを意味します。しかし、日本国籍を持たない外国人は戸籍を持っていないので入籍ができません。そのため、夫婦で別の苗字を持つことが許可されています。なお、国際結婚した外国人の氏名や国籍は、日本人の配偶者の戸籍謄本に記載される決まりです。これは、外国人が日本の国籍を取得したわけではありません。あくまで日本人配偶者の戸籍の「身分事項欄」に、情報として記録されます。

国際結婚した外国人が配偶者と同じ苗字にする方法

夫婦別姓が基本とはいえ、日本人配偶者と同じ苗字を希望する外国人も多くいます。夫婦として暮らすうえで、苗字が別々だと不便なことも多いでしょう。外国人が日本人配偶者と同じ苗字にしたい場合は、「通名を利用する」「本名を変更する」「帰化する」のいずれかの方法を取ります。

通称名を利用する

外国人は日本人配偶者の苗字を「通称名」で名乗れば、同じ苗字の夫婦として日常生活を送れます。通称名とは、外国人が日本国内で生活する際に便宜上使う名前で、「通名」と呼ぶのが一般的です。外国人は通称名を市町村の役所で登録すると、住民票や運転免許証に記載できます。なお、在留カードには通称名は記載されません。

本名を配偶者と同じ苗字に変更する

本名自体を、日本人の配偶者と同じ苗字に変更する方法もあります。この方法であれば、戸籍上では別姓であっても同じ苗字を名乗れるでしょう。なお、海外では漢字の苗字を登録できないため、アルファベットで日本人配偶者の苗字と同じ読み方のファミリーネームにしたあとで、通名で漢字性を使う人が多いようです。

外国人が本名を変更する手続きは日本の行政機関では行えません。母国、もしくは日本にある母国の大使館・領事館に出向いての手続きになるでしょう。日本で本名を改正するのは非常に困難ですが、海外には比較的簡単に名前を変更できる国が多くあります。

帰化して日本国籍を取得する

外国人は帰化して日本国籍を取得する際に、自由に苗字を決められます。ただし、日本人と結婚している方は、日本人配偶者と同じ苗字になります。

帰化の主な要件は以下のとおりです。

・日本に引き続き5年間住み続けていること

・.20歳以上で日本の法律においての行為能力を持っていること

・犯罪行為や年金の未納などがなく素行が善良であること

・自分や配偶者の収入や資産で生計を立てることができること

・今まで持っていた母国の国籍を失えること

・日本国憲法を厳守すること。また、日本国政府を破壊しようとしたり、そのような行為を企てる団体に加入したりした経歴がないこと

なお、日本人の配偶者として3年以上経過し、1年以上継続して日本に暮らしている外国人は「日本人に引き続き5年間住み続けていること」という住居条件が緩和されます。とはいえ、日本の国籍取得は非常に難しいことで世界的にも有名です。必ず申請が許可されるわけではないので注意しましょう。

国際結婚した日本人が配偶者と同じ苗字にする方法

外国人と国際結婚した日本人が相手の苗字を名乗る場合は、結婚後6ヶ月以内であれば市町村の役所で手続きが可能です。

結婚後6ヶ月以内に市役所で手続きをする

結婚後6ヶ月以内であれば、市町村の役所に「外国人との結婚による氏の変更届」を提出すれば、苗字を変更できます。なお、アルファベットは使用できません。カタカナで配偶者の苗字を登録します。一般的には、婚姻届と同時に氏の変更届を提出する夫婦が多いようです。結婚後6ヶ月を過ぎたら役所での手続きはできなくなるので、家庭裁判所で申立てをします。

ミドルネームの登録もできるものの、配偶者の出身国によってはミドルネームが苗字として判断されない場合もあるため、事前に提出予定の役所に相談してみましょう。

ダブルネームを使う場合は家庭裁判所の許可を得る

自分と外国人配偶者両方の苗字を名乗るダブルネーム(複合姓)を希望する場合、家庭裁判所で申立てを行います。なかには、裁判所で申立てを却下される人もいるようです。ダブルネームには「スミス田中|美穂」「田中スミス|美穂」のように苗字側に組み込む場合と「スミス|田中美穂」と名前側に組み込む場合があります。そのうち、名前側に旧姓を入れる方法では、使用が却下される事例も多いようです。

国際結婚した夫婦の子どもの苗字はどうなる?

国際結婚した夫婦の子どもは日本で生まれた場合、日本人の親の戸籍に入ります。そのため、苗字は日本人の親と同じです。日本人の親が、「外国人との結婚による氏の変更届」の提出により外国人姓に変更していた場合は、同じように子どもも外国人の親の苗字を名乗ります。

まとめ

国際結婚した夫婦は、別々の苗字でも問題ありません。同じ苗字を希望する場合は、外国人と日本人どちらが変更するかで、手続きが異なります。外国人を雇用する企業は、従業員が苗字を変更する際にサポートできるよう、このコラムを活用してください。

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