部屋探しのコツ!不動産会社を利用して予算に合った物件を見つけよう

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2023/02/08

「日本で生活したいけど、家賃の相場が分からない…」「どれくらい収入があれば一人暮らしできるの?」とお悩みの方もいるでしょう。そこで、このコラムでは、家賃を安く抑えつつ気に入った物件に住むための部屋探しのコツを紹介します。部屋探しの際、家賃を左右する条件はいくつかあるので、チェックすべきポイントを理解してより良い物件を見つけましょう。

目次

  1. 日本の家賃はどれくらい高い?
  2. 予算に応じた部屋探しのコツ
  3. 日本での部屋探しの流れと必要な手続き
  4. まとめ

日本の家賃はどれくらい高い?

日本の家賃はどれくらい高い?の画像

日本で家を借りるときに、毎月発生する賃料を「家賃」といいます。5年に1度日本の総務省統計局が行っている「住宅・土地調査」によると、賃貸物件の平均家賃は55,695円です。日本の家賃は地域によって異なります。都道府県ごとの1ヶ月あたりの平均家賃が知りたい方は、以下の内容を参考にしてください。

  • 北海道:41,715円
  • 青森県:38,264円
  • 岩手県:39,990円
  • 宮城県:48,894円
  • 秋田県:39,404円
  • 山形県:42,234円
  • 福島県:41,386円
  • 茨城県:45,231円
  • 栃木県:44,953円
  • 群馬県:42,601円
  • 埼玉県:59,358円
  • 千葉県:57,421円
  • 東京都:81,001円
  • 神奈川県:68,100円
  • 新潟県:45,038円
  • 富山県:42,992円
  • 石川県:44,888円
  • 福井県:42,374円
  • 山梨県:42,592円
  • 長野県:43,252円
  • 岐阜県:44,046円
  • 静岡県:50,038円
  • 愛知県:52,492円
  • 三重県:43,656円
  • 滋賀県:47,947円
  • 京都府:54,605円
  • 大阪府:55,636円
  • 兵庫県:55,337円
  • 奈良県:48,492円
  • 和歌山県:40,984円
  • 鳥取県:40,275円
  • 島根県:39,797円
  • 岡山県:45,489円
  • 広島県:48,361円
  • 山口県:39,559円
  • 徳島県:41,719円
  • 香川県:44,020円
  • 愛媛県:40,819円
  • 高知県:40,255円
  • 福岡県:48,429円
  • 佐賀県:42,777円
  • 長崎県:40,781円
  • 熊本県:40,361円
  • 大分県:41,447円
  • 宮崎県:38,353円
  • 鹿児島県:37,863円
  • 沖縄県:45,560円

日本で最も平均家賃が高いのは東京都です。平均家賃が最も安い鹿児島県と比較すると、その差は4万円以上になります。都道府県ごとに物価や生活費、最低賃金などが異なるので一概にはいえませんが、都心に行くほど家賃が高くなり地方に行くほど安くなる傾向にあるようです。日本で部屋探しを行う際は、設備条件だけでなく立地も気にしてみましょう。

部屋探しを行う際は、生活費にどれくらい掛かるか計算し、家賃に使える金額を明らかにする必要があります。「日本の生活費はどれくらい?一人暮らしの平均や節約のコツを紹介」では、日本の平均的な生活費を紹介しているので、参考にご覧ください。

参照元
総務省統計局「都道府県別でみる住宅状況~住宅及び世帯に関する基本集計(確報値)より~

予算に応じた部屋探しのコツ

予算に応じた部屋探しのコツの画像

限られた予算の中で理想の住まいを見つけるには、家賃を安く抑えるコツを習得することが大切です。ここでは、外国人が日本で部屋探しを行う際に役立つコツを紹介するので、参考にしてください。

理想ぴったりの物件にこだわらない

部屋探しの際は、希望条件にやや幅を持たせるのが家賃を安く抑えるコツです。部屋探しの際にあれこれと条件をつけてしまうと一致する物件が限られるうえ、家賃も高くなる傾向にあります。特に駅近物件や築浅物件で探すと人気が高い条件のため、ほかに比べて家賃が高めに設定されていることもあるでしょう。そのため、「駅徒歩10~20分以内」「築年数は建造から15年以内」など、ある程度幅を持たせて条件の設定することをおすすめします。

オフシーズンに部屋探しを行う

日本の部屋探しにはオンシーズンとオフシーズンがあります。オフシーズンは部屋探しを行う人がいないため、少しでも空き部屋を減らそうと考える大家や管理会社が多く、オンシーズンに比べて家賃が安くなる傾向にあるのです。そのため、入居を急いでいないのであれば、オフシーズンに部屋探しを行うと良いでしょう。部屋探しのオフシーズンは6月~10月です。引っ越しが多い1月~4月に比べると物件の数は少なくなりますが、「予算内で少しでも良い家に住みたい!」という方は、オフシーズンに部屋探しを行いましょう。オフシーズンは引っ越し業者の料金も安くなるので、引っ越し資金を押さえたい方にもおすすめです。

譲れない条件以外は妥協する

部屋探しを行う際は希望条件に優先順位をつけて、譲れない条件と妥協しても良い条件を明確にしましょう。絶対に必要だと思って決めた条件が、家賃を上げる要因になっていたり実際暮らしてみると不要だったりすることもあります。実際の生活を想像しながら必要な条件をまとめ、家賃を押さえられるように工夫してみましょう。「自炊するつもりでコンロ2口以上で探してるけど、続くかな…」「宅配ボックスなくても、コンビニ受け取りで良いかも?」など、よく考えてみてください。

築年数が古い物件を借りる

築年数が古いからといって、設備が劣化していたり汚かったりするわけではありません。現代のライフスタイルに沿うように間取りを変え、新築のころよりも住みやすさを向上させたリノベーション物件もあります。耐震性能を向上させる工事を行っている物件もあるので、安全面も心配ありません。リフォーム済み物件は内装の工事のみですが、リノベーション物件は根幹から工事を行っています。家賃を抑えつつ、できるだけ条件を満たした部屋に住みたい方はリノベーション物件を探してみましょう。

物件の種類をチェックする

物件の種類をチェックするの画像

賃貸物件には大きく分けて、共同住宅・長屋・一戸建てがあります。共同住宅とはエントランスや廊下、階段などがほかの物件との共有部分になっているアパートやマンションのことです。単身者向けの共同住宅が多いので、日本で一人暮らしする際は、基本的にアパートかマンションに住むことになるでしょう。
長屋は、外から直接それぞれの部屋に出入りできる物件で、階段や廊下などの共有部分がありません。部屋を仕切る壁のみが共有部分です。共同物件と同じく、単身者向けとして入居者募集が掛けられる傾向にあります。
一戸建てはいわゆる一軒家で、専有面積が広く1階・2階とフロアが複数あるのが一般的です。賃貸物件の一戸建ては数が少なく、あったとしてもアパートやマンションといった物件に比べて家賃が高い傾向にあります。一戸建ては部屋が複数あるので、ファミリー向けの賃貸物件として人気です。

物件の構造も家賃を左右する

物件の構造も家賃を左右するの画像

日本の住宅は主に木造・鉄骨造・鉄筋コンクリート造に分かれており、構造によって家賃が異なります。築年数が古い物件は木造が多く、新築は鉄骨造、もしくは鉄筋コンクリート造が多いようです。木造建築の物件はほかの構造に比べて安価な傾向にあります。断熱性・吸湿性に優れているため、昔から日本家屋の建築に使われている建材です。ただし、腐朽や白アリ被害が発生しやすいうえ、ほかの部屋の騒音が聞こえやすいのが難点といえます。
鉄骨造には軽量鉄骨と重量鉄骨があり、家賃が安くなる傾向にあるのは軽量鉄骨です。強度は重量鉄骨のほうが強いので、性能と価格のどちらを重視するかによって決めましょう。
鉄筋コンクリート造の物件は、木造や鉄筋造に比べて耐久性が高く、防音性に優れているのが特徴です。建設費が掛かるため、家賃も高くなりやすいのが難点といえるでしょう。家賃を安く抑えたいときは、木造や軽量鉄骨の物件を探すことをおすすめします。

日本に住む外国人が国内で引っ越しを行う際は、通常の引っ越し手続きにくわえて在留カードの住所変更も必要です。「外国人の引越しに必要な手続き一覧!届け出をする窓口も紹介」では、引っ越しで必要な手続きをまとめているので、日本国内での転居を考えている方はチェックしてみましょう。

日本での部屋探しの流れと必要な手続き

日本での部屋探しの流れと必要な手続きの画像

外国人が日本で部屋探しを行う際は、不動産会社の仲介を受けるのが一般的です。希望する条件を伝えれば、物件情報サイトに乗っていない部屋を紹介してくれることもあるので、上手に不動産会社を活用しましょう。ここでは、不動産会社を使った部屋探しの流れと手続きを解説します。

1.部屋探しの条件を決める

部屋探しを行うことを決めたら、まず初めに家賃の上限を設定しましょう。家賃は毎月発生するので、無理なく支払える金額に抑える必要があります。一般的に、家賃は収入の3分の1以下が目安です。手取り18万円の場合は約6万円、20万円の場合は約6万5千円以内を家賃の上限と考えてください。なお、この金額は管理費込みです。
家賃の上限を決めたら次に部屋の設備条件を決めます。室内洗濯機置き場やコンロ2口以上、バス・トイレ別など必要な条件を考えましょう。あわせて住みたい地域や間取りも決めておくと、部屋探しが楽になります。

2.物件情報サイトで検索する

決めた条件をもとに賃貸物件の情報サイトで部屋探しを行います。気になる部屋がある場合、その場で内見(実際の部屋を見学すること)を申し込むことも可能です。なお、情報サイトによって掲載されている物件が異なるので、複数のサイトを利用することをおすすめします。

3.不動産会社を介して内見を行う

内見を申し込むと、物件を管理する不動産会社や大家が候補日を出してくれるので、都合の良い日を選びましょう。なお、入居には手続きが必要なので、内見は引っ越し希望日の1ヶ月前までに実施するのがおすすめです。メモや印鑑、本人確認書類があれば、ほかの物件との比較が簡単にできるうえ、気に入った部屋の手続きをその場で進められます。あらかじめ持ち込む予定の家具のサイズをメモしておくと、内見の際に搬入できるか確認できるので調べておきましょう。スリッパやメジャーは不動産会社が貸してくれることが多いので、持参しなくても問題ありません。

4.入居申請をして審査結果を待つ

気に入った物件に入居申請をするには、本人確認書類と認印、入居申し込み金が必要です。賃貸物件の入居は基本的に先着順なので、内見で気に入った物件があったときはその場で入居申請を行うことをおすすめします。なお、日本で部屋を借りる際は保証人が必要な場合が多いので、知人にお願いしましょう。頼める知り合いがいない場合は、保証会社を利用する方法もあります。入居申請はキャンセルできないので、契約内容に不安があったり家賃交渉をしたかったりするときは、契約前に相談しましょう。

5.不動産会社と入居契約を交わす

入居申請の結果契約が認められたら、本契約を不動産会社と交わします。賃貸物件を借りるうえで重要な情報を説明されるので、メモを取りながら話を聞きましょう。契約内容に不明点がある場合は、この時点で解消しておくことをおすすめします。お互いが入居契約に同意すれば、契約完了です。入居日に部屋の鍵を不動産会社から受け取って、引っ越しを済ませましょう。

まとめ

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家賃を抑えた部屋探しのコツを習得したら、気になる物件の内見を申し込みましょう。入居申請は先着順なので、気になる物件は早めに手続きを行うことをおすすめします。予算の範囲内で住みやすい部屋を探して、日本での生活を楽しんでください。

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