地震の備えには何が必要?防災グッズや災害時の準備

WeXpats
2024/06/18

地震の発生件数が多い日本では、防災グッズの用意や安全な家具の配置など、万が一への備えが欠かせません。例えば、日持ちする食料やモバイルバッテリー、カセットコンロを用意しておけば、ライフラインが停止しても安心です。自宅の安全性を高めるためには、ガラス飛散防止シートや家具転倒防止器具、火災対策の消火器が役立ちます。また、家族との集合場所や連絡手段をあらかじめ決めておくことも大切。この記事を読んで、地震のときに自分や大切な人の命を守れるようにしましょう。

目次

  1. 日本は地震が多いので備えが必要
  2. 地震の備えに必要なグッズ
  3. 地震に備えてやるべき行動
  4. 地震に備えて通知システムをONにしておこう
  5. まとめ

日本は地震が多いので備えが必要

日本は地震が多いので備えが必要の画像

日本は地震が多い国です。国土交通省の「河川データブック2023」によると、2011~2022年までのマグニチュード6以上の地震回数のうち、16.9%が日本で発生しています。以下の図をご覧ください。

マグニチュード6以上の地震回数の画像

引用:国土交通省「河川データブック2023

2024年1月1日には石川県能登地方で「令和6年能登半島地震(のとはんとうじしん)」が起きました。最大震度7の大地震です。また、2024年3月15日には福島県沖で最大震度5弱の地震も発生。

今後、「南海トラフ地震」と呼ばれる大規模地震が発生する可能性もあります。南海トラフ地震とは、駿河湾から日向灘沖にかけてのプレート境界を震源域とした地震です。100年から150年間隔で繰り返し発生しており、2024年4月時点で前回の南海トラフ地震から70年以上経過しているため、いつ地震が起きても問題ないよう備えが必要です。

日本の歴史的建造物は数多の地震に耐えて今まで現存しているものがたくさんあります。「日本建築の特徴とは?歴史や有名な建物も紹介」では、日本の建造物を紹介しているのでぜひご覧ください。

参照元
気象庁「震度について」
気象庁「日本付近で発生した主な被害地震(平成8年以降)」
気象庁「南海トラフ地震について

地震の備えに必要なグッズ

地震の備えに必要なグッズの画像

災害が発生した場合、ライフラインの復旧には1週間以上時間がかかると考えておきましょう。2016年の熊本地震では、電気は1週間、ガスは約2週間、水道は約3か月半後に復旧が完了しました。物流が機能せず、食料が手に入らない可能性もあるため、事前の備えが大切です。
ここでは、地震の備えに必要なグッズを紹介します。

日持ちする食べ物

日持ちする食べ物の画像

最低限の備えなら支援物資が届くまでの3日分、余裕があれば供給が滞る場合を考慮して1週間分の食料を備えておくと安心です。栄養や保存性に優れた食品に加えて、避難生活のストレスや不安を和らげてくれる嗜好品(おやつ)も用意しておきましょう。
用意しておくと良い食べ物の例は、以下のとおりです。

【そのまま食べられるもの】

  • 肉、野菜、豆、果物などの缶詰
  • シリアル・ビスケット
  • 乾パン
  • 野菜や果物のジュース
  • ドライフルーツ

【調理が簡単なもの】

  • カップ麺
  • パックご飯
  • パスタ
  • レトルト食品
  • 即席スープ

【日持ちする野菜や果物】

  • じゃがいも
  • たまねぎ
  • かぼちゃ
  • りんご
  • みかん

【そのほか】

  • 調味料
  • お菓子

全て準備するのは難しいので、食の好みや家族構成にあわせて選びましょう。特に小さな子どもがいる家庭では、普段食べ慣れているものを用意しておくと安心できます。

水の画像

1週間分程度の飲料水と生活用水を用意しておくと安心です。日本の水道水は飲めますが、災害時には水道が止まってしまう可能性があります。大人1人が1日に必要とする飲料水は約1.5Lから2L。さらにカップ麺やパスタを調理するのであれば、合計で約3Lほどを1日に消費することになります。1週間分の水を用意する場合、1人につき2Lペットボトル11本程度が目安です。

また、トイレを流すための生活用水も必要です。普段お風呂に入る方は、水を日頃から浴槽に溜めておくと良いでしょう。自宅に浴槽がない方は防災用のタンクを購入し、水道水を入れておくのも効果的です。

停電に備えたグッズ

地震では停電も発生する可能性があります。携帯電話(スマホ)の電源が落ちたときのために、モバイルバッテリーを用意しましょう。停電になるとテレビはつかないので、情報を得るためにも携帯電話は常に使える状態にしておく必要があります。画面を暗くしたり省電力設定に変えたりすれば、バッテリーの消費を抑えられます。

また、夜間は避難経路が見えなくなったり、地震で散乱した物を踏んでしまったりと危険です。そのため、懐中電灯を部屋に用意しておきましょう。スマホでも代用できますが、他の用途が多いスマホのバッテリー残量を気にせず使用できる懐中電灯は避難生活中の安心に直結します。これから懐中電灯を購入する方は、手でハンドルを回転させて充電できるものを選ぶと良いでしょう。

懐中電灯の上に水の入ったペットボトルを載せると明るさが増加します。また、懐中電灯に白い袋をかぶせれば、光が広がるのでより明るく部屋を照らせて便利です。

ガス停止に備えたグッズ

地震でガスが止まり、復旧に時間がかかる場合があります。ガスが停止した場合に備えて、カセットコンロとガスボンベを用意しておくといいでしょう。カセットコンロがあれば簡単な調理ができるうえに、暖を取ることも可能です。しかし、カセットコンロは製造から10年以上経つと、経年劣化でガス漏れを起こす可能性があり危険です。ガスボンベの使用期限も約7年なので、どちらも経年に応じて新しいものに取り替えましょう。カセットコンロは、直射日光や湿気を避けられる場所に保管するようにしてください。

非常用リュック

避難指示が出た場合は、ただちに自宅を離れなければなりません。津波や土砂崩れ、倒壊などの可能性がある場合、しばらく帰宅できない可能性もあるため、避難時に持ち出すものを入れた非常用リュックを用意しておくと良いでしょう。前述の食料品や懐中電灯に加えて、衣類や毛布などを入れておくといざというときに便利です。缶詰を入れる場合、缶切りが必要ないか確認しておきましょう。非常用の簡易トイレや、声が出せない状態で人を呼べる緊急用の笛も万が一の備えになります。
首相官邸が発表している、避難の際に持ち出すと良いグッズは以下のとおりです。

首相官邸「災害の「備え」チェックリスト」の画像
引用:首相官邸「災害の「備え」チェックリスト

自分で全部用意するのは大変だと感じた方は、非常用リュックと防災グッズがセットになった商品をを購入するのも良いでしょう。1人用のもの、家族用のものなど、中に入っている品数や値段は商品によって異なるので、自分に合ったものを選ぶようにしましょう。

参照元
政府広報オンライン「いつもの食品で、もしもの備えに!食品備蓄のコツとは?」
総務省「ライフライン等の被害状況」
首相官邸「災害が起きる前にできること」
農林水産省「特集1 非常食(2)」
内閣府「家庭における地震時等の停電対策について

地震に備えてやるべき行動

ここでは、地震に備えてやるべき行動を解説します。家具と家の補強や、事前に避難場所や避難経路を調べておくことが大切です。

避難するべき場所をあらかじめ決めておく

居住地の震度被害や建物被害予測、自治体が指定する避難場所を防災マップやハザードマップで事前に確認しておきましょう。避難場所には、命を守るために緊急で避難ができる「指定緊急避難場所」と、被災者が必要な期間滞在できる「指定避難所」があります。

避難場所までの避難経路も確認しておくと安心です。地震で倒れる可能性のある塀や自動販売機などのある、危険な道は避けるようにしましょう。家族がいる場合は、連絡方法や避難場所、避難経路を一緒に確認しておくようにしてください。

火災に備えておく

停電時に電子機器のスイッチを切らないで避難してしまうと、電気が復旧したときに火災に繋がることがあります。火災が起きないように、停電時にはブレーカーを切っておきましょう。普段から、使わない電気器具のプラグはコンセントから抜いておくことも大切です。

燃えやすいものが暖房器具の上に落下してしまうと危険なので、ストーブやヒーターの周囲は整理するようにしてください。避難の際にブレーカーを切る余裕がない場合は、事前に感震ブレーカーを設置するのも有効です。一定の揺れを感知すると自動で電気を止めてくれます。

また、ガス管や電気配線の破損により火災が発生することも。石油ストーブを使っている場合は、地震で油が漏れていないか確認しましょう。

火災警報器を準備しておくと早い段階で火災に気がつくことができます。消火器も準備しておくと安心です。

地震のときに怪我を発生しにくくする

地震の影響で、窓や食器棚、ガラスケースなどのガラスが飛散する可能性も。事前にガラス飛散防止シートを貼っておきましょう。ガラスが飛び散るのを防ぐ効果があります。スリッパや靴を手の届くところに準備しておくと、散乱物で足を怪我する可能性が減るのでおすすめです。停電時は必ずスマホや懐中電灯で足元を照らしながら歩きましょう。

家具を固定しておく

家具が転倒・落下・移動すると、怪我をしたり、出口が塞がれて避難ができなくなる可能性があります。ドアが開かなくなってしまう配置や、寝ているときにベッドの上に倒れてくる配置にならないよう気を付けましょう。前述の通り、火災を防ぐためには暖房器具に物が落下しない配置も重要です。

家具には、転倒防止金具や食器棚の扉開放防止器具を取り付けておくと安全です。住宅に穴を開けられない方は、ネジで固定する金具ではなく、ストッパー式器具とポール式器具を併せて使うこともできます。

家や塀を補強する

住んでいる家が1981年以前に建てられた場合、耐震基準が古く、耐震性が低い可能性があるため、住宅の耐震診断を行いましょう。1981年より後に建てられた建物でも、劣化の恐れがあれば診断するのが良い場合も。耐震性が低ければ、耐震工事の検討も必要です。自治体によっては診断や工事に関する補助制度があります。

ブロック塀や石塀も地震で倒壊する危険があります。専門家に強度の確認をしてもらい、補強や撤去を検討しましょう。

日本は地震のほかに台風や洪水などの気象災害も多い国です。「台風の名前はどうやってつけられる?決め方や由来を解説」では、日本の台風について詳しく解説しています。

参照元
国土交通省「住宅・建築物の耐震化について」
国土交通省「わがまちハザードマップ ~地域のハザードマップを入手する~」
東京消防庁「地震に対する10の備え」
国土地理院「指定緊急避難場所データ」
内閣府「家庭における地震時等の停電対策について」
東京消防庁「地震時の危険

地震に備えて通知システムをONにしておこう

地震に備えて通知システムをONにしておこうの画像

日本では、地震が発生すると気象庁が地震計のデータを分析して、迅速に緊急地震速報や震度速報、津波警報などを発表します。地震に関して発表される速報や警報は以下のとおりです。

  • 緊急地震速報:地震発生後、大きな揺れが到達する数秒から数10秒前に震度や震源などを予測して発表する
  • 震度速報:地震が発生してから約1分半後に、震度3以上の揺れがあった地域名と時刻を報じる
  • 津波警報・注意報: 地震の発生後、約2分、もしくは、3分ほどで津波の高さや到達する地域を伝える

地震が起きた際は、以上の速報や警報などを確認し、必要な場合は避難をしましょう。携帯電話で緊急地震速報を受信する場合は、対応機種かどうか、受信設定ができているかどうか事前の確認が大切です。

参照元
気象庁「地震・津波と火山の監視 地震・津波の警報と情報」
気象庁「携帯電話での緊急地震速報の受信について

まとめ

まとめの画像

日本は地震が多く、今後「南海トラフ地震」と呼ばれる大規模地震も発生する可能性があります。食料やライフラインの停止に備えたグッズ、非常用リュックを用意しておきましょう。避難場所の確認や、家と家具の安全性の見直しも有効。警報や注意報を確実に受信できるようにしておくことも大切です。

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