「特定技能」の仕事探しを確実に成功させるには? 転職・就職活動のスケジュールや注意点を専門家が解説

WeXpats
2022/11/07

故郷を遠く離れた日本での仕事探し――。成功の秘訣は、信頼できる転職エージェントの活用です。特別なルールが多い「特定技能」の転職であれば、なおさら専門家のサポートが重要になります。

転職エージェントとは、求職者が理想の転職を成功させるために、企業とのマッチングをお手伝いするサービスのこと。求人の紹介、面接のアドバイス、ビザ関連手続きの代行など、さまざまなサポートを無料で受けられるので、自力で求人を探すより、ぐんと成功率が高まります。

この記事では、特定技能に特化した転職エージェント「Leverages Global Support(レバレジーズグローバルサポート)」が、いつも利用者へ伝えている転職活動の基本をわかりやすく解説します。

目次

  1. 転職エージェントとは?
  2. 転職活動のスケジュール
  3. 転職エージェントとの面談
    1. 「面接」と「面談」の違い
    2. FAQ
  4. 企業との面接(選考)
    1. 選考の流れ
    2. 面接前に用意するもの
    3. トラブルが発生したら
  5. 「内定」とビザの変更
    1. 内定承諾とは?
    2. ビザの変更
  6. まとめ
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転職エージェントとは?

転職エージェントとは、日本の仕事探しに欠かせない転職支援サービスです。日本以外では珍しいサービスなので、本当に信頼してよいものか不安な方もいらっしゃるかもしれません。

まず初めにお伝えしたいのは、転職エージェントを利用するにあたって、料金は一切発生しないということ。転職エージェントは、人材を探している企業から紹介料として報酬を受け取っているため、求職者は無料でサービスを受けられます。

※求職者に料金を請求することは、職業安定法に違反する違法行為です。有料の転職エージェントは絶対に利用しないでください。

私たち「Leverages Global Support」は、“特定技能に特化した転職エージェント”として、あなたがベストな選択肢を選ぶためのお手伝いをしています。

具体的には、求人情報の提供、履歴書の書き方の指導、企業との面接のセッティング、在籍企業の退職交渉アドバイスなどを無料で行っています。紹介した企業で長く働いていただきたいので、希望条件に合わない求人を無理にご紹介することはありません。

ここから先は、どのような流れで転職活動が進むのか、順を追って説明していきます。

転職活動のスケジュール

特定技能の転職活動は、内定をもらうまでの「選考期間」と、入職するまでの「ビザ変更期間」の2つのステップに分けられます。働き始めるまでにかかる期間は人・企業によって異なりますが、約3~6カ月とお考えください。

特に時間がかかるステップがビザの変更手続きです。完了までに1~3カ月ほどかかるうえ、特定技能で転職する以上は避けて通ることができません

もし内定が出てすぐに現職を退職してしまうと、ビザの変更を待つ間は無収入で過ごすことになってしまいます。現職を辞めるタイミングは慎重に決定しましょう。

「技能実習」で働いている方は、実習期間が終了する半年前には就職活動を始めましょう。転職エージェントへの登録が遅くなると、ビザの変更が間に合わず、日本にいられなくなってしまいます。

転職エージェントとの面談

「面接」と「面談」の違い

転職エージェントに登録すると、まずはあなたに合う求人を紹介するためのオンライン面談を行います。

ここで覚えておいていただきたいのが、「面接(mensetsu)」「面談(mendan)」の違い。どちらも英語にすると「interview」ですが、その内容は全くの別物です。

  • 面談(mendan):転職エージェントを相手に、希望の職場や理想の働き方をざっくばらんにおはなしする機会です。何を話しても就職で不利になることはありません。不安なことがあれば何でも相談してください。
  • 面接(mensetsu):応募した企業の採用担当者を相手に、あなたの能力をアピールする場です。自分の強みを正確に伝えられるよう、しっかり対策して臨む必要があります。きちんと受け答えができる日本語力も必要です。

「面談」の相手である転職エージェントはあなたの味方です。本当に理想とする働き方を叶えるために、なんでも本音で話してください。不安や悩みも正直にお伝えいただいて全く問題ありません。ウソをついて条件に合わない会社に就職してしまうと、働き始めてから辛くなってしまいます。

できることならプライベートの事情もお聞きしたいです。パートナーの有無、日本語力の不安、貯金額など、情報が増えるほどサポートできることも多くなります。

「Leverages Global Support」の面談は、基本的には日本語で行いますが、言語によっては通訳も在籍していますので、日本語に不安のある方は相談してくださいね。

 

以下は、転職エージェントが面談でよく聞かれる質問と回答の一例です。このように、面談は転職活動に関する疑問や不安を解消する機会としてご利用いただけます。

Q.「手取り」とはどういう意味ですか? 

A.「手取り」とは、給料のうち実際に支払われる金額のことです。月給から税金等を引いた額であり、給与明細には「差引支給額」などと書かれています。分からなければ給与明細の紙をキャリアアドバイザーにお見せください。

 

Q.住宅手当(家賃補助)は必ずもらえますか? 寮に住むことはできますか?

A.会社によります。住宅手当や寮がある会社でも、制度を利用するための条件が設定されていることがほとんどです(例:家の契約者が本人である、会社の近所に住んでいる)。

 

Q.内定が出たらすぐに働けますか?

A.新しい会社で働くためにはビザの変更()申請が必要です。ビザの変更が完了するまでの約1~3ヶ月間は働くことができません。これは日本政府の手続きに時間がかかるためで、どの転職エージェントを利用しても変わりません。

 

Q.転職活動中や内定後に一時帰国することは可能ですか?

A.帰国は可能ですが、ビザの変更申請に影響があるため、必ず面談時に相談してください。早く新しい会社で働きたい場合、ビザの変更申請の都合上、帰国できる期間は2〜3週間程度でお願いしています。

 

Q.技能実習生です。日本に残ることを組合に伝えなくても問題ありませんか?

A.必ず組合に転職することを伝えてください。何かお困りごとがある場合は、その都度サポートに入りますのでご安心ください。

 

Q.複数の転職エージェントを同時に利用しても問題ありませんか?

A.問題ありませんが、同時に内定が出た場合などに調整が必要になるので、必ず複数の転職エージェントを利用していることを面談時に教えてください。弊社では数多くの求人をご案内し、私共だけでもご希望に沿った転職を実現できるよう、精一杯サポートさせていただきます。

 

Q.介護職です。すぐに夜勤で働くことは可能ですか?

A.介護職の夜勤は、仕事を一通り覚えるまでは入れないケースがほとんどです。仕事を覚える早さで夜勤を任せられる時期は変わりますが、平均3ヶ月~6ヶ月ほどかかります。長い場合は1年ほどかかることもあります。

 

企業との面接(選考)

面接(選考)の流れ

転職エージェントとの「面談(mendan)」が終わり、希望の求人に応募すると、いよいよ企業との「面接(mensetsu)」が始まります。

面接の回数は企業によって異なり、1回だけで済む場合もあれば、2〜3回行われる場合もあります。面接形態はオンラインが多いですが、対面で行われることもあります。

 

面接前に用意するもの

「Leverages Global Support」がご紹介している企業では、Google meetかZoomでオンライン面接を行う場合がほとんどです。どちらを指定されても問題ないように、両方ダウンロードした上で、使い方を確認しておきましょう。デバイスはスマートフォンでも問題ありません。また、面接時の服装はスーツの着用を推奨しています。

トラブルが発生したら

面接を受けられなくなった場合は、分かった時点で必ず転職エージェントに報告してください。報告が遅くなると、企業から面接を断られてしまう可能性があります。

「内定」とビザの変更

内定とは?

面接を経て、入社が認められた状態を「内定(naitei)」と呼びます。労働条件を確認し、オファー内容と相違なければ入社の意志を転職エージェントに伝えてください。

複数の内定を貰った場合、いずれかの企業をひとつだけ選択することになります。内定を承諾した後は辞退ができません。どのようなキャリアに進むのか慎重に判断しましょう。

なお、弊社では内定承諾時にメールでサインをいただいており、サイン後の辞退は原則お断りしております。

 

ビザ(在留資格)の変更

特定技能で働く方は、新しい企業で仕事を始める前に、必ずビザを変更しなければなりません。

冒頭のスケジュールでも述べた通り、ビザの変更には約1~3カ月かかってしまいます。どの転職エージェントを利用しても、この期間は変わりません。現職を辞めるタイミングや、辞めてから生活するための貯金が重要です。

弊社では、ビザ変更手続きのサポートから、入社前の心配事に関する相談まで、無料で承っております。引っ越しが必要な場合は、外国籍の方に特化した不動産会社をご紹介することも可能です。

ただし、ビザの変更に必要な収入印紙代(4000円)はご自身の負担となります。「特定技能1号」の前に「特定活動(特定技能1号への移行準備)」を申請する場合は、2回在留カードを受け取ることになるので、収入印紙代も2倍(8000円)になります。

※弊社では技能実習や留学生の方の就職サポートも行っております。こちらも「特定技能」への切り替えが必要です。

 

まとめ

ここまで転職エージェントのメリットをお話してきましたが、大変悲しいことに、ライセンスを持たず違法なやり方で求職者からお金を奪う悪徳エージェントも存在します(転職エージェントが技能実習の方に利用料を請求することは法律で禁止されています)。

そうしたサービスは、とにかくお金を稼ぐことが目的ですから、求職者の希望を無視して条件に合わない企業を紹介することもめずらしくありません。

本来、我々の使命は、技能実習の皆さんに長く日本で働いていただき、それぞれの夢を叶えていただくことです。困りごとがございましたら「Leverages Global Support」までお気軽にご相談ください。

この記事を読んだ皆さんが、信頼できる転職エージェントと巡り合い、理想の就職ができるよう願っています。

ライター

WeXpats
生活・仕事・留学に関するお役立ち情報から、日本のディープな魅力を紹介するコラムまで、バラエティ豊かな記事をお届けします。

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