留学生のアルバイトは夏休み中「週40時間」まで可能!

WeXpats
2023/05/25

学校が夏休みや冬休みなどの長期休暇に入ると、アルバイトを始める学生が増えます。留学生も資格外活動許可を得ればアルバイトが認められるため、応募を考えている人も多いでしょう。しかし、留学生のアルバイトは業種や就労時間などに制限があり、守れなかった場合は在留資格を取り消されることも。雇用主も不法就労させた罪に問われるため、お互いが安心して働けるよう、アルバイトを始める前にルールを確認しておきましょう。

目次

  1. 夏休み・冬休みのアルバイトは週40時間まで働ける
  2. 留学生のアルバイトは原則週28時間まで
  3. 留学生のアルバイトは業種に制限がある
  4. 留学生の最低賃金や休日のルールは日本人と同じ
  5. まとめ

夏休み・冬休みのアルバイトは週40時間まで働ける

夏休み・冬休みのアルバイトは週40時間まで働けるの画像

留学生は学校の長期休暇中のみ、週40時間までのアルバイトが認められています(普段は週28時間まで)。残業時間を含めた制限なので、オーバーしないように雇用主も注意しましょう。なお、アルバイト先が2つ以上ある場合も就労時間の上限は週40時間です。合計時間が40時間を超えないように、留学生と雇用者の双方で管理を行いましょう。

留学生のアルバイトに必要な申請

外国人が在留資格外の活動を行うには、「資格外活動許可申請」が必要です。留学生は大学や専門学校での学業しか認められていないため、アルバイトを行うには資格外活動許可を得なければなりません。許可を受けると、在留カードの資格外活動許可欄に「許可:原則週28時間以内・風俗営業等の従事を除く」と記載されます。

資格外活動許可申請の審査期間は2週間から2ヶ月程度です。処理されるまで時間が掛かるので、申請は早めに行う必要があります。申請先は、留学生の居住地を管轄する地方出入国在留管理官署で、オンライン申請も可能です。

申請について詳しく知りたい方は、「資格外活動許可とは?アルバイトを始めたい外国人留学生に向けて解説」を参考に手続きを進めましょう。

留学生が夏休みにアルバイトする際の注意点

週40時間の上限を超えてアルバイトに従事したり在留期間を超過したりしている留学生は、不法就労とみなされ、在留資格の更新停止や取り消しといった罰則が与えられます。悪質な不法就労と判断されれば、退去強制処分を受けることも。出国命令や退去強制によって日本を離れる場合、しばらくは再入国できません。また、オーバーワークした留学生の雇用主も、不法就労助長罪という罪に問われます。雇用主が受ける罰則は、3年以下の懲役か300万円以下の罰金です。状況によっては両方が科せられる可能性もあります。

参照元
出入国在留管理庁「資格外活動許可申請」
警視庁「外国人の適正雇用について

留学生のアルバイトは原則週28時間まで

留学生のアルバイトは原則週28時間までの画像

留学生のアルバイトが週40時間まで可能なのは、夏休みや冬休みなどの長期休暇中のみです。留学生の本分は学業のため、普段のアルバイトは週28時間までとなっています。誤って休み明けに週28時間を超えるシフトを組まないように、留学生と雇用主でダブルチェックを行うと安心です。なお、授業が行われない期間があっても学校が定めた長期休暇でない場合、アルバイトの上限時間は変わりません。

外国人留学生におすすめのアルバイトは?理由もあわせて解説!」では、アルバイトを行うメリットや大変なポイントをまとめています。おすすめのアルバイト先も紹介しているので、チェックしてみましょう。

留学生のアルバイトは業種に制限がある

留学生のアルバイトは業種に制限があるの画像留学生は、風営法で「風俗営業」に当てはまる業種でのアルバイトが禁止されています。風俗営業に当てはまる業種の例は以下のとおりです。

  • キャバクラ
  • ホストクラブ
  • バー
  • 雀荘
  • パチンコ店
  • ゲームセンター

たとえ皿洗いや清掃といった裏方であっても、上記の場所では留学生は働けません。ほかにも、客への接待を伴う飲食店や性風俗店は、留学生のアルバイトが認められていないので注意しましょう。
一見問題ないように見えても、実際は業務内容が風営法に抵触していたという事例もあります。アルバイトに応募する留学生も受け入れを行う雇用主も、問題がないか確認することが大切です。

留学生のアルバイトにおける注意点は、「外国人留学生のアルバイトに禁止事項はある?注意点や罰則を解説」で紹介しています。勤務先以外の制限も知りたい方は参考にしてください。

参照元
警視庁「風俗営業等業種一覧

留学生の最低賃金や休日のルールは日本人と同じ

留学生の最低賃金や休日のルールは日本人と同じの画像

最低賃金法や労働基準法は、アルバイトで働く留学生にも適用されるので注意が必要です。労働基準法第3条では、国籍を理由に待遇や給与に差をつけることを禁じています。

最低賃金は、都道府県や業種によって異なります。アルバイト先によっては、最低賃金より高い時給を設定している場合もあるので、ほかの人と同じように給料が算出されているか確認しましょう。労働基準法では、休日は「少なくとも週1日の休日か、4週間を通じて4日以上」と定められています。休憩は「労働時間が6時間を超える場合は45分以上、8時間を超える場合は1時間以上」です。

参照元
e-Gov「労働基準法(昭和二十二年法律第四十九号)

まとめ

留学生のアルバイトは夏休み中「週40時間」まで可能!のまとめの画像

留学生は夏休みをはじめとする学校の長期休暇中のみ、アルバイトの上限時間が週28時間から40時間まで延びます。アルバイトの時間が増えれば留学生は収入が増え、勤務先は人手が充足しwin-winの関係を築けるでしょう。ただし、オーバーワークになると双方に罰則があるので、長期休暇明けは週28時間以内のアルバイトになるよう、忘れずに調整を行ってください。

ライター

WeXpats
生活・仕事・留学に関するお役立ち情報から、日本のディープな魅力を紹介するコラムまで、バラエティ豊かな記事をお届けします。

Special Features 特集

Top Articles 人気記事

Our Social Media ソーシャルメディア

日本の最新情報を9言語で定期更新しています。

  • English
  • 한국어
  • Tiếng Việt
  • မြန်မာဘာသာစကား
  • Bahasa Indonesia
  • 中文 (繁體)
  • Español
  • Português
  • ภาษาไทย
TOP/ 日本で仕事する/ アルバイト/ 留学生のアルバイトは夏休み中「週40時間」まで可能!

当社のウェブサイトは、利便性及び品質の維持・向上を目的に、Cookieを使用しております。Cookieの使用に同意頂ける場合は、「同意する」ボタンを押して下さい。 なお、当社のCookie使用について詳しくはこちらをご参照下さい。

Cookie利用ポリシー