外国人が日本の面接を受ける際のマナーとは?服装や到着時間について解説

WeXpats
2021/11/26

「日本で面接を受ける際のマナーが分からない…」と悩む外国人の方もいるでしょう。日本の面接では、新卒採用の場合はリクルートスーツ、中途採用の場合はリクルートスーツではないスーツや、オフィスカジュアルに当たる服を着用するのが一般的です。このコラムでは、日本の面接の服装や時間、名刺を受け取る際のマナーを解説。応募先の企業に良い印象を与えるためのコツも紹介しているので、参考にして面接を成功させましょう。

目次

  1. 外国人が日本で面接を受ける際の服装のマナー
  2. 日本の面接では外国人も時間厳守がマナー
  3. 外国人の面接中のマナー
  4. 外国人が面接で名刺を渡されたときのマナー
  5. 外国人が日本の面接で良い印象を残すには
  6. まとめ

外国人が日本で面接を受ける際の服装のマナー

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日本の面接では、スーツを着用したり、落ち着いた色味やシンプルなデザインの服を着たりするのが一般的です。ここでは、面接時の服装のマナーを紹介します。

リクルートスーツの着用がおすすめ

日本で新卒採用の面接を受ける際は、リクルートスーツの着用がマナーです。リクルートスーツとは、就職活動をする学生用のスーツのことで、ビジネススーツと色味や生地が異なります。リクルートスーツは、黒や紺の無地のものが一般的で、生地はビジネススーツに比べ薄いものが多いです。なお、中途採用の面接を受ける場合は、リクルートスーツではない無地のスーツや、オフィスカジュアルに当たるシンプルなシャツ、ブラウスなどを着用すると良いでしょう。日本では、中途採用の面接でリクルートスーツを着用すると、面接官に「学生の就職活動」という印象を与えてしまう傾向があります。新卒採用か中途採用かによって、正しい服装を選びましょう。

清潔感のある髪型にする

面接時は、男女ともに清潔感があり表情がはっきりと見える髪型を意識しましょう。男性の場合は、清潔感を出すために髭は剃るべきだとされています。また、長すぎる髪型やセットしていない髪型はだらしない印象を与えてしまうため、顔周りが見えるすっきりとした髪型が最適です。女性の場合も、前髪が目にかからないようにセットし、髪の毛が長い場合は後ろで結びましょう。

帽子やコートを脱ぐ

面接会場まで帽子やコートを着用して行く場合は、受付をする前に脱ぐのがマナーです。脱いだ帽子やコートは腕に掛けて持ちましょう。面接を受ける側は、帽子やコートを脱ぐタイミングは大した問題ではないと思ってしまいがちです。しかし、応募先の企業や面接官は、入社後に取引先に失礼のないビジネスマナーが身に付いているかどうかを見ている可能性が高いでしょう。そのため、一つひとつの行動も気を抜かず面接に挑む姿勢が大切です。

そのほか、外国人が日本での面接を受ける際にチェックされるポイントやマナーを知りたい方は、「日本の面接で外国人留学生がチェックされるポイントとは?質問例も紹介」のコラムも一読ください。

日本の面接では外国人も時間厳守がマナー

日本の面接では外国人も時間厳守がマナーの画像

面接に限らず、時間厳守は日本で仕事をするうえで最低限のマナーです。遅刻にあまり悪いイメージがない国もありますが、日本で面接を受ける外国人は必ず時間を守って行動しましょう。面接時に遅刻をしてしまうと、準備が足りないと思われたり、社会人の自覚が足りないと判断されたりする可能性があります。

なお、面接会場で受付を済ませる時間の目安は、面接開始の5~10分前です。余裕を持って、面接開始時間の30分前には到着しましょう。もし、やむを得ない事情で遅刻してしまう場合は、早めに連絡を入れる必要があります。遅れて到着した際は、すぐにお詫びを伝えるのが大切です。

外国人の面接中のマナー

外国人の面接中のマナーの画像

日本では面接を受ける際に意識すると良いマナーがあります。ここでは、外国人に向けて面接中のマナーを紹介するので参考にしてください。

明るい挨拶をする

面接では、明るい挨拶で良い印象を与えることが大切です。挨拶は、第一印象を決める重要なものなので、笑顔ではきはきと伝えるように心掛けましょう。面接での挨拶の基本的なフレーズは、「△△と申します。本日はよろしくお願いいたします。」や「本日はお時間をいただきありがとうございました。失礼いたします。」などです。日本の面接では、内容も大切ですが挨拶やそのほかのビジネスマナーも重視されます。

正しい姿勢を意識する

外国人が日本の面接を受ける際は、正しい姿勢を意識しましょう。椅子に背もたれがある場合でも、寄りかからず背筋を伸ばします。男性は足をこぶし一つ分くらい開け、女性は膝を付けて脚を揃えるのが良い姿勢です。また、男性も女性も手は膝の上に置きましょう。腕や脚を組んだり背もたれに寄りかかったりすると、態度が悪いと判断されます。

外国人が聞かれやすい質問への答えを用意しておく

日本で面接を受ける外国人は、面接官の質問に対する答えを事前に準備しておきましょう。外国人は、「日本に来た理由」や「日本の好きなところと嫌いなところ」など、日本に関する質問をされやすいです。このような質問に回答する際は、なるべくネガティブな表現は避けましょう。特に、日本の嫌いなところを答えるときは、嫌いな部分や受け入れられない部分を主張だけするのはNGです。「自分の国と日本では△△の部分が異なるため、慣れるまでに時間がかかった」というように、柔らかい表現を心掛けると好印象を与えられます。

外国人が就活でよく聞かれる質問と回答例を紹介!面接時のマナーも解説!」のコラムでは、外国人留学生が面接でよくされる質問と回答例を紹介しているので、参考にしてください。

面接官への質問も印象を左右する

日本では面接の最後に、「逆質問」といわれる面接官に対する質問を聞かれる場合が多いです。面接官への質問は、自分が疑問に思っていることや気になることを正直に聞いて問題ありません。ただし、雇用条件ばかりを質問すると「雇用条件だけを重視しているのではないか」とマイナスな印象を与えてしまう可能性があります。働くうえで、雇用条件の確認をするのは重要ですが、業務内容や会社の方針などの質問もして、応募先の会社で働きたいというアピールを心掛けましょう。

外国人が面接で名刺を渡されたときのマナー

外国人が面接で名刺を渡されたときのマナーの画像

面接官に名刺を渡された場合は、「頂戴いたします」と言い両手で受け取るのがマナーです。また、受け取った名刺はすぐにしまわずに机の左側に置きます。このとき、名刺が斜めにならないように真っ直ぐ置きましょう。日本では、名刺が本人の代わりの役割を担うため重要なものとして扱われます。外国人のなかには名刺が重要なアイテムという考えを持っていない人もいますが、日本の面接では大切なものであるのを意識しましょう。

外国人が日本の面接で良い印象を残すには

外国人が日本の面接で良い印象を残すにはの画像

外国人が日本の面接でマナーを守るのはもちろん、応募先の企業の下調べをしたり長く働きたい旨をアピールしたりすることで、面接官に好印象を与えられます。ここでは、面接で良い印象を残すコツを紹介するので参考にしてください。

転職理由は前向きな内容にする

転職の原因が前職への不満や人間関係だとしても、面接では前向きな理由に言い換えましょう。ネガティブな理由を正直に話しすと、「採用しても人間関係に問題が生まれるのではないか」「職場に不満を抱えてすぐに退職してしまうだろう」と思われる可能性があります。自己都合で転職する場合は、「より自分の能力を高めたい」「ほかの職種に挑戦してみたい」など、前向きな表現を心掛けましょう。

応募先の企業についてよく調べる

面接を受ける前に、応募先の企業の理念や方針、事業内容などをよく調べるのが大切です。日本の面接では、志望動機や入社後のキャリアビジョンを聞かれることが多くあります。企業の情報を知らない状態で面接を受けてしまうと、すぐに答えられなかったり内容が薄くなったりしてしまう可能性があるでしょう。会社に対する熱意を面接官にアピールするために、事前に知識を入れて臨みましょう。

長く働きたいことをアピールする

日本の企業は、以前まで終身雇用の考えが根強かったなごりで、今でも一度採用した人にはなるべく長く働いてもらいたいと考える傾向にあります。特に、正社員として雇用した場合は、定年まで働いてほしいと考える会社が多いようです。そのため、すぐに辞めてしまいそうな人は採用を控える傾向にあります。転職をするのは悪いことではありませんが、面接時に転職を予感させるような発言は控えましょう。日本の企業で働きたい外国人は、長く働いて貢献したい旨を伝えるのが大切です。

まとめ

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日本で面接を受ける際は、清潔感や落ち着いた印象を与える髪型や服装を意識する必要があります。また、面接時だけに限らず、日本の企業で働くうえで時間厳守は最低限のマナーです。時間に余裕を持って行動しなくてはなりません。面接中は、明るい挨拶や応募先の企業への熱意をアピールして、面接官に良い印象を残しましょう。

ライター

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生活・仕事・留学に関するお役立ち情報から、日本のディープな魅力を紹介するコラムまで、バラエティ豊かな記事をお届けします。

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