2020/03/23

外国人が日本で働きたい理由とは?

日本で働く外国人は、2018年には146万人に達しました。
これは、前年から18万人増の数字で、年々増えているとみていいでしょう。
では、外国人が他の国ではなく、「日本で」働きたい理由とは一体何なのでしょうか。
そして、日本で働いた先にはどんなビジョンがあるのか、詳しくみていきましょう。

参照元:厚生労働省 - 「外国人雇用状況」の届出状況まとめ(平成30年10月末現在)

外国人が日本で働きたい理由

外国人が日本で働きたい主な理由は以下の通りです。

【日本が好き】

観光をきっかけに日本を好きになった人や、留学生として日本で学ぶうちに親しみを持つようになった人が多いようです。
また、日本食や、アニメ・ゲームなどのサブカルチャー、アイドルやアーティストなど、日本独自の文化に心酔し、好きなものの近くに身を置くために日本で働く方もいます。

【母国より給与が高い・職を得やすい】

稼ぐ手段として、日本での就労を選ぶ外国人もいます。
自国の劣悪な労働環境に耐えきれず、貧困を脱するため来日する外国人が多数存在するのが現状です。
また、例えば韓国では一流の大学を出ていたとしても、安定して働ける一般企業に就職できる若者はわずか一握りです。
自国で就職することが叶わなかった若者が、比較的職を得やすい日本へ来るケースも目立っているようです。

【語学力を活かしたい】

もともと日本語を勉強していて、その語学力を活かすために日本で働く外国人もいます。

こんな理由は少し危険?

日本での就労を希望する外国人の中には、日本での就労の理想と現実のギャップに戸惑うケースも少なくありません。
以下のような理由で日本への就労を希望している方は、もう一度よく考えなおしてみても良いでしょう。

【給与アップだけが目的】

高い給与を見込んで日本へ来る外国人もいます。
確かに、日本はアジア各国に比べると平均年収は高いほうですが、欧米に比べるとそう高くもありません。
アジアでも香港など経済成長中の国もあるため、日本が特別に給与が高いとは言えないでしょう。

【とにかく挑戦したい】

日本で大きなビジネスに関わり、リスクを取ってでも新しいことにチャレンジして成功したいと考えている人は、要注意。
日本の企業は、規律を重んじ、リスクより安定を優先する傾向にあります。
全ての企業がそうだとは言えませんが、平均的に保守的な考えの企業が多い印象です。
入った企業によっては、あなたのチャレンジ精神を発揮できないまま終わる可能性もあります。
風通しの良いベンチャー企業であれば実現できる可能性もあるので、入社前に企業の経営理念や風土をよく確認しておきましょう。

日本での就職に適している人の特徴

それでは逆に、日本で働くことに適している外国人とは、どういった方なのでしょう。

【日本企業の風土に共感している】

しっかり日本企業の特徴や経営方針を理解して、自分が希望するキャリア形成や働き方に合っていると納得している人は、うまく働いていける可能性が高いです。
母国と日本の企業の違いをはっきり明示できる人は、どちらのメリット・デメリットも理解したうえで日本を選んでいるので、入社してから理想と現実のギャップに悩むことも少ないようです。

【将来へのビジョンを持っている】

将来自分のしたいことがはっきりしていて、そのために今日本で働いている人です。
例えば、将来は外国人観光客用のホテルを経営したいと考えている人が、顧客ニーズやおもてなしの心を学ぶために日本のホテル会社で働くというケースが挙げられるでしょう。自分の叶えたい目標が明確に見えているので、仕事へのモチベーションにつなげることができます。

【自分の市場価値を高めたい】

海外で働いて経験やキャリアを積み、市場価値を高めたいと思っている人には向いています。
自国と全く文化の違う異国で語学を学び、現地の社員と対等にビジネスを遂行させていく意欲的な態度は、転職した場合にも役に立つことでしょう。
異国で働く経験を、自分の将来の投資だと思える人にとっては、治安が良く、比較的安定して働ける日本は格好の学びの場なのではないでしょうか。

日本で働くビジョンを明確にするためには?

先述した通り、日本でうまく働くことができている外国人は、日本企業の現状を俯瞰して見ることができ、また、日本で働くビジョンが明確に描けている場合が多いです。
それでは、日本で働くビジョンを明確にするために必要なことは何か、みていきましょう。

【業界・企業研究をする】

まず、自分の興味のある業界・企業研究を徹底的におこないましょう。
特に自分が志望する企業に関しては、経営方針、事業内容、年収、就業時間など、自分の希望する働き方に合っているかどうか、細かくチェックしましょう。

【自己分析をする】

自己分析とは、過去の自分を振り返り、自分自身を「知る」ことです。
今までの自分の経験や行動を照らし合わせ、「なぜ日本で働きたいのか」を明確にしましょう。
自分の本当にしたいことが分かれば、日本でどう働いていくのかイメージも尽きやすいはずです。

【インターンに参加する】

インターンとは、決められた期間企業で働いて現場を知る、いわば職場体験のようなものです。
日本の企業で働くイメージを掴むには、一番効果的なのではないでしょうか。
企業の選考がスタートする前年の春頃からインターンの募集をはじめる企業もあるので、早めに応募要項などを調べて備えておくことをおすすめします。


以上、外国人が日本で働きたい理由と、日本で働くビジョンを明確にするための方法をご紹介しました。

現在日本に140万人以上いる外国人就労者ですが、日本で働いている理由はさまざまです。
その中でも、自分のなかでしっかりとした将来の目標があり、それを実現させるために日本で働いている方は、モチベーションを維持しやすい傾向にあるのではないでしょうか。
現在、日本で働きたいと思っている外国人の方は、どうして自分が日本で働きたいのか、そして、そこで何をしたいのか、もう一度よく考え、日本の企業についてしっかり研究した上で志望すると良いでしょう。

もう一人で悩まない 日本に関するQ&Aコミュニティ

関連する記事

WEB面接とは?カンペはNG?外国人留学生に向けて注意点を解説

近年、面接の手段として、WEB面接を取り入れる企業が増加しています。WEB面接は対面面接と比べて日本語が聞き取りづらく、コミュニケーションに苦労する外国人留学生が多いようです。このコラムでは、WEB面接の対策や注意点を紹介しています。また、WEB面接を受ける際の身だしなみのマナーも解説。参考にして、面接選考を通過しましょう! 目次 WEB面接とは WEB面接ではカンペを使って...

仕事

退職の手続きについて知りたい!転職を考える外国人へ流れや必要書類を解説

日本で働く外国人の中には、「退職手続きの流れが分からない…」と悩む人もいるでしょう。退職手続きの際は、確認する書類が多数あるため、一つひとつ丁寧に目を通すことが大切です。また、次の職場でスムーズに入社手続きを完了させるためにも、確認を怠らないようにしましょう。 このコラムでは、退職手続きが始まるまでの一般的な流れや、退職後の公的な手続きについても紹介します。参考にしてください。...

仕事

日本で転職を考える外国人に内定後の流れを解説!

日本で転職を考える外国人の中には、「内定後の流れが分からない…」と悩む人もいるでしょう。内定後は、まず企業の内定通知に返信します。その後、入社時に必要な書類や在留資格の申請など、準備することが多々あり、丁寧な確認が必要です。このコラムでは、内定後の流れを順に解説しています。転職先の入社手続きをスムーズに終えるためにも、効率を考えて行動しましょう。 目次 内定通知へ必...

仕事

円満退職とは?メリットやコツを外国人に向けて解説

「円満退職するためにはどうしたら…?」と悩む人もいるでしょう。円満退職をするためには、周囲にも目を向け、視野を広く持ちながら行動することが必要です。転職先で働きやすくするためにも、退職する企業での円満退職を目指しましょう。このコラムでは、円満退職のメリットや具体的なコツを紹介しているので、参考にしてください。 目次 円満退職とは? 円満退職が必要な理由 円満...

仕事

雇用契約書で何を確認すべき?確認項目を日本で転職したい外国人に解説

日本企業に就職した際に渡される、「雇用契約書」の見方に悩む外国人もいるでしょう。雇用契約書は、企業と自分が合意したうえで労働契約を結ぶ、非常に重要な書類です。企業が提示した雇用条件を承諾できなければ、入社を辞退することもできます。このコラムでは、雇用契約書で特に確認すべき項目を解説しているので、ぜひ参考にしてください。 目次 雇用契約書とは 企業に記載が義務付けられている雇用...

仕事

当社のウェブサイトは、利便性及び品質の維持・向上を目的に、Cookieを使用しております。Cookieの使用に同意頂ける場合は、「同意する」ボタンを押して下さい。 なお、当社のCookie使用について詳しくはこちらをご参照下さい。

Cookie利用ポリシー