2020/03/24

日本で就職できない外国人留学生の特徴とは?

日本で勉強する外国人留学生の中には、日本で働きたいと思っている方も多いのではないでしょうか。
外国人留学生の日本国内での就職率は、平成28年度時点で約3割ほどです。
あまり多い数字とは言えません。それでは、なぜ外国人留学生が日本で就職するのは難しいのでしょう。
日本で就職するためにも、日本で就職できなかった留学生の例をふまえ、就職するためのポイントを押さえておきましょう。

参照:文部科学省- 外国人留学生の就職促進について(平成30年6月)

日本で就職できない外国人留学生の特徴

それでは、日本で就職できない外国人留学生の特徴を見ていきましょう。

【日本語力が基準のレベルに達していない】

外国人留学生にとって、日本企業が求める日本語レベルの高さが就職の道を阻む要因となっているようです。
日本の企業では、日本語での会話が中心となるので、採用する外国人にもある程度のレベルを求めています。
具体的には、日本語能力試験N1~N2程度のもので、幅広い日本語をある程度、もしくはしっかりと理解する必要があります。

【就労可能な在留資格に変更できない】

自分が今までに学んだ分野以外の職に就こうとする場合、就労可能な在留資格への変更が認められないことがあります。
外国人留学生は、就職先が決まると、かならず日本での就労を許可する在留資格を取得する必要があります。
しかし、自分の通っていた大学の専攻と関連性の低い企業を就職先に選んでしまうと、出入国在留管理庁の審査が通らず、在留資格の変更申請が認められない可能性があるので注意してください。

【情報収集ができていない】

外国人留学生の中には、就職活動に関する情報収集が不十分だったため、選考を進めることができずに就職できない方もいます。
外国人の方の場合、業界研究・企業研究だけでなく、面接でのマナーや、尊敬語・謙譲語・丁寧語といった敬語についての勉強も必要となるでしょう。

外国人留学生が就活でつまずくこと

続いては、外国人留学生が就活でつまずきやすい点を見ていきましょう。

【面接でのやりとり】

面接では、基本的に日本語のやりとりなので、応募書類と比べてより日本語力が明らかになります。
質問にうまく答えられなかったり、質問の意味が分からなかったりして、面接をスムーズに進めることができなかった外国人留学生が多いようです。
また、細かい面接の作法やマナーを十分に理解しておらず、適切な立ち振舞いができなかったケースもあります。
あらかじめ、面接で聞かれそうな質問の答え方を練習しておき、面接での振る舞いはしっかり頭に入れて臨みましょう。

【自己分析】

就活を進めるなかで、外国人留学生が必ずといっていいほど聞かれるのが「なぜ日本に来たか」「なぜ日本で働きたいと思ったか」ということです。
しかし、自己分析が不十分な人は、ここでうまく答えることができず、つまずいてしまいます。
「なんとなく日本が好きだから」という理由だけでは、採用担当者に納得してもらうことはできません。
「日本のこういう部分に惹かれて」「日本の企業のこういった働き方に共感する」など、具体的な内容を織り交ぜて自分の意思を伝えなくてはいけません。
そのためには、自己分析を徹底し、「自分がなぜ日本への留学を決めたのか」、大学生活のなかでどんな経験をし、どういう価値観を得て日本で働きたいと思ったのか、自分でしっかり分かっておく必要があるでしょう。

日本での就職を成功させるには?

日本で就活できない外国人留学生の特徴が分かったら、それをふまえ、日本で就職を成功させるためのポイントを押さえましょう。

【進路を見据えた進学先を決める】

上記の通り、就職するためには就労可能な在留資格を取得する必要があります。
現在、自分が学んできた専攻とは別の分野の業界に進もうと考えている方は、在留資格の問題もふまえ、なるべく専攻と関連のある業種に考えなおしてみることをおすすめします。

また、日本での専攻先を決めていない留学生の方は、ファッション系やクリエイティブ系など、もともと倍率の高い職種と関係のある専攻に進むと就職ができない可能性が高まるので、よく考えてから決めるようにしましょう。

【日本の友人・先輩と情報交換する】

就活に失敗してしまう外国人留学生の特徴に、事前の準備やリサーチが不十分というものがあります。
就活の情報を知るためには、日本の就職活動に詳しい日本の友人や先輩を積極的につくると良いでしょう。
就活についての情報を得られるだけでなく、日本人の日常的に会話をすることで日本語の勉強にもなります。

【日本語のスキルアップに繋がるアルバイトをする】

日本に留学したとしても、母国語を話す友人同士のみでコミニュケーションをとっていたり、日本語を必要としないアルバイト先を選んでいたりすると、日本語の上達は難しいでしょう。
今後のキャリアに役立つよう、学生時代から日本語を話す習慣をつけておくことをおすすめします。

日本語を学ぶ一番効果的な方法は実際に日本語での会話を繰り返すことです。
そのために、レストランやカフェなど日本語を話す機会の多いアルバイトをすることをおすすめします。
はじめから飲食店で働くことに高いハードルを感じる方は、比較的簡単な日本語の受け答えで済むコンビニでのバイトからはじめてみると良いでしょう。
敬語や日本独自のおもてなしを身につけるためには、料亭や旅館で働くのが効果的です。
自分に合った日本語を学べるアルバイトを見つけましょう。

【大学の外国人就活サポートを利用する】

そうは言っても、日本に不慣れな外国人留学生が一人で就職活動をおこなうのは難しいものです。
大学によっては、外国人留学生の就活を促進するプログラムを実施しているところもあるので、ぜひ頼ってみましょう。

以上、日本で就職できない外国人留学生の特徴をご紹介しました。

就活がうまくいかない外国人留学生の特徴として、キャリアを見越した、就活への事前準備ができていないというものがあげられます。
日本で働くことを考えている方は、留学前の専攻を決める段階から、日本で就職できそうな分野を選んでおくと良いでしょう。
また、大学生活のなかで日本語を読む機会・話す機会を増やし、ある程度話すことができるようになれば、就職の道をぐっと開くことができるはずです。
日々の地道な努力を怠らず、就活を成功させましょう。

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