転職理由の書き方を知りたい!外国人に向けて例文を紹介

WeXpats
2023/01/31

キャリアアップを求めて転職を繰り返すのが当たり前の外国人にとって、日本の転職活動は戸惑うことも多いでしょう。履歴書や面接で転職理由を繰り返し聞かれるのには、日本ならではの理由があります。このコラムでは、転職活動における転職理由の書き方のコツを、例文を交えて解説。日本で転職活動をする外国人の方は、ご一読ください。

目次

  1. 日本の面接では転職理由を必ず聞かれる!
  2. 外国人の主な転職理由って?
  3. 転職理由はポジティブに表現しよう
  4. 転職理由の書き方を例文を交えて解説
  5. まとめ
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日本の面接では転職理由を必ず聞かれる!

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日本で就職活動をしていると、履歴書や面接で転職した理由を必ず聞かれます。外国人の方は戸惑うこともあるのではないでしょうか。なぜ日本の転職活動では転職理由を聞かれるのかを説明します。

日本には終身雇用の考えが残っているため

日本では以前まで、一度正社員として企業に入社したら、定年まで勤め続けるという「終身雇用」の考えが一般的でした。近年は景気の低迷や、企業が成果主義を取り入れるようになったことから、そのような考えが薄れつつあります。それでも、日本人の年配の方を中心に「定年まで勤めなかった」ということに対して違和感を持つ人がいまだに多いのも事実です。そのため、転職活動でも転職するに至った理由を深く聞かれるのだと考えられます。

すぐ退職しないか知るため

企業は応募者に転職理由を聞くことにより、またすぐに退職しないかを確かめようとしています。たとえば、転職理由が「給料が安かったから」という応募者は、企業には「待遇に不満を持ったらすぐに辞めてしまう人」と思われるでしょう。企業はその人の仕事に対する考えや取り組み方を知るために、転職理由を尋ねます。

会社との相性をチェックするため

会社と応募者の相性を確認するために、転職理由を聞く場合もあります。チームワークが重要な業務が中心の企業が「同僚とのコミュニケーションが嫌で退職した」という人を採用しても、良い結果にはならないでしょう。このように、企業は転職理由から、応募者とのマッチングを見極めようとしています。

外国人の主な転職理由って?

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この項目では、日本で働く外国人の転職理由としてよく挙げられるものをまとめました。日本人と同じような理由から、外国人特有のものまであります。自分とほかの外国人の状況を照らし合わせ、今後の仕事選びに活かしましょう。

人間関係

日本人と同じように、人間関係に悩んで転職する外国人は多いようです。日本人はあまり本音を口に出さず、遠慮する人が多いといわれています。もちろん、性格は人によって違いますが、ハッキリ意見を主張するタイプの外国人はうまく馴染めず、トラブルになってしまうこともあるでしょう。

コミュニケーション

言葉の壁に悩み、転職を考える外国人もいるでしょう。日常会話は問題なくできても、ビジネスとなるとさらに高い語学スキルが求められます。日本人と同等の仕事を外国人が日本語でこなすのは大変なはずです。その状況にストレスを感じ、転職して仕事内容を変えてみようと思う人がいるようです。

給与や待遇の不満

外国人が日本で働くと、給与や待遇に不満を感じるケースが多いようです。本来は、仕事の成果を評価するのが正しい企業のあり方といえます。しかし、日本では年功序列の考えが残っているため、仕事で成果を残した人より、長く勤めている人の方が給料や待遇が良いことがほとんどです。そのような環境を不満に思う外国人は、正当な評価を求めて転職をします。

文化の違い

ビジネス上の文化の違いに戸惑い、転職を考える外国人も少なくありません。減少傾向にはありますが、外国人が理解しにくい文化として仕事後の飲み会への強制参加や残業が当たり前にあることなどが挙げられます。日本は外国人ほど仕事とプライベートの区切りをつけていません。そのため、外国人は飲み会や残業でプライベートな時間を削られるのに納得がいかず、ほかの環境に身を移そうと思うのでしょう。

転職理由はポジティブに表現しよう

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転職理由は、不平不満を述べるより前向きに表現した方が、採用担当者の印象が良くなります。この項目では前向きな転職理由を述べるコツを紹介しますので、参考にしてください。

やりがい

やりがいを求めての転職は、若い人に多い転職理由といわれています。ここで注意したいのが、ただ「やりがいを求めて転職」というだけでは、抽象的すぎて採用する側には伝わりにくい点です。自分は「何をやりがいだと感じるのか」「なぜ前職ではそのやりがいを感じられないのか」をしっかり整理し、言葉で説明できるようにしておきましょう。

スキルアップ

スキルアップを目指しての転職も、採用担当者にポジティブで意欲的な印象を与えられるでしょう。「御社の◯◯制度を利用し自分の能力をより高めたい」などという表現を使い、自分を高めるために転職した、意欲的な人物であるという印象を残せるよう意識します。

キャリアアップ

キャリアアップのための転職は、海外ではよくある転職理由です。より良い待遇や報酬を求めての転職は、外資系企業などでは自然に受け止められるでしょう。しかし、日本での転職活動では「自信過剰」と思われる可能性もあります。表現や伝え方に気をつけ、謙虚な態度を崩さないようにしましょう。

転職理由の書き方を例文を交えて解説

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転職理由はどのような書き方や伝え方をすれば良いか、分からない外国人の方もいるでしょう。この項目では、採用者に良い印象を与えられる、転職理由の例文を紹介しています。

例文1.

<転職理由がキャリアアップの場合>

「私は現在の会社でプログラマーとして働いています。仕事内容はとても充実していますが、外国人が自分のみという環境です。日本の企業に適応しようと精一杯努力しましたが、外国人の採用実績が今までない企業のため、今後の昇格や昇給については不透明な状態が続いています。私は今後さらに自分の能力を高め、より責任のある仕事をしたいと考えています。御社は、以前から外国人プログラマーの採用に積極的で、外国人のキャリアアップや研修にも非常に熱心と伺いました。御社でしたら、仕事の質を高めるという自分の目標を叶えられると思い、志望いたしました。」

ただ待遇の不満を述べるだけではなく、キャリアアップを目指し、今の状況を改善するために動いた結果が転職だったという伝え方をするのがポイントです。

例文2.

<やりがいを求めてキャリアチェンジをする場合>

「私は現在、物流企業で社内通訳業務をしております。日本語と英語を駆使した業務は大変充実しています。しかし、数年前子どもに語学を教えるボランティアを始めてから、心境が変化しました。本来、子どもが大好きなこともあり、自分にとってのやりがいは子どもに語学を学ぶ喜びを教えてあげることなのだと気づきました。ボランティア教室が終了したタイミングで、御社の英会話教師の求人の情報を拝見し、迷わず応募させていただきました。」

自分にとってのやりがいとは何かを具体的に示すことを意識しましょう。

転職理由の書き方のポイントは「転職の志望動機とは?外国人向けに注意点や例文を解説」でも確認できます。ぜひ、合わせてご一度ください。

まとめ

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待遇や給料の不満や人間関係など、外国人の退職理由はさまざまです。しかし、転職活動で転職理由を述べるときには、前向きな表現を心がけないと、採用担当者に良い印象を与えることは難しくなります。嘘をつく必要はありませんが、「転職理由を本音で話すべき?転職先への伝え方を外国人に向けて解説」のコラムも参考に、ポジティブに言い換える努力をしましょう。

ライター

WeXpats
生活・仕事・留学に関するお役立ち情報から、日本のディープな魅力を紹介するコラムまで、バラエティ豊かな記事をお届けします。

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