日本のマナーを外国人にも分かりやすく解説!観光で役立つ場面別に紹介

WeXpats
2023/02/06

日本文化に関心のある外国人の中には、日本のマナーについて知りたい人もいるでしょう。世界各国に習慣やマナーがあるように、日本人にも礼儀を重んじる細かいマナーがあります。日本でごく自然に意識されるマナーは、外国人にとって不思議な光景に映ることもあるでしょう。このコラムでは、食事や会話、交通機関など、場面ごとに日本のマナーを解説しています。日本を観光する際などに、ぜひ参考にしてください。

目次

  1. 日本特有のマナー
  2. 日本のマナー:観光
  3. 日本のマナー:交通機関
  4. 日本のマナー:会話
  5. 日本のマナー:食事
  6. まとめ

日本特有のマナー

日本特有のマナーの画像

日本特有のマナーの特徴は、周囲に対して「おもてなし」「思いやり」を重視していることです。日本人は昔から、周囲に与える印象や相手への気遣いの意識が敏感といわれています。外国人には、「日本人は非常に礼儀正しい」もしくは「あまりに謙虚すぎるのではないか」と感じられ、海外でも日本のマナーはたびたび話題となっているでしょう。

日本のマナー:観光

日本のマナー:観光の画像

まず、観光についてのマナーを解説します。外国人が訪日する際、以下のマナーを参考にして観光すると、スムーズに日本人とやり取りできるでしょう。

写真を撮る前には声をかける

着物姿の日本人やお店のディスプレイなどの写真を撮る前は、「撮ってもいいですか?」と必ず声をかけるようにしましょう。礼儀を重んじる傾向がある日本人は、無許可で写真を撮られることを不快に感じる場合があります。相手に許可を得ることで丁寧さを感じさせ、トラブル回避にも繋がるでしょう。

室内では靴を脱ぐ

室内に入るときは、靴を脱ぎましょう。場所によっては、靴を履いたまま室内に入れる場合もありますが、一般的には土足で入ることは禁じられています。また、脱いだ靴はつま先が外に向くように揃えておきましょう。

日本のマナー:交通機関

日本のマナー:交通機関の画像

次に、日本の交通機関でのマナーを紹介します。日本で電車やバスなどを利用する際は、周囲への配慮を忘れずに行動しましょう。

電車に乗る前は整列する

日本人が電車やバスに乗る際、綺麗に列を作って並ぶ姿は、海外でも称賛されており有名です。どんなに急いでいても、割り込みは日本ではマナー違反とされています。電車やバスの乗り場に到着したら、必ず列に沿って並びましょう。

電車やバスの車内では通話は控える

電車やバスの車内では、携帯電話やスマートフォンでの通話は控えましょう。電話での会話は自然に声が大きくなりやすく、一緒に乗車している人に不快感を与えてしまいます。トラブルを回避するためにも、このマナーを厳守しましょう。

優先席は高齢者や妊婦が座る席

電車やバスの中にある「優先席」は、高齢者や妊婦、ケガをしている人が座る席です。周りにそのような人が立っているのを見かけたら、席を譲りましょう。

日本の電車を利用するときのマナーをさらに詳しく知りたい方は「外国人が感じる日本と海外の電車の違いとは?乗車する際のマナーも解説!」のコラムもおすすめです。

日本のマナー:会話

日本のマナー:会話の画像

続いて、日本での会話のマナーを紹介します。会話のマナーにも独特な特徴があるため、訪日する前に、日本人の性質をよく知っておくことが大切です。

会話中は相づちをうつ

会話中は、相づちを打ちましょう。外国人にとって相づちは、話を遮るものに感じられます。しかし日本人にとっての相づちは、相手に対し「話を続けて大丈夫ですよ」「きちんとあなたの話を聞いています」という姿勢をあらわすものです。共感や理解などの反応を示すことによって、コミュニケーションが円滑になり、日本語を理解していることへのアピールにも繋がります。

「はい」が「いいえ」の場合がある

日本では、質問されたことに対し「はい」と答えたとき、実は「いいえ」になる場合があります。日本人は相手に対して気を遣いすぎてしまう傾向があり、肯定的な返答をしていても、遠回しに「いいえ」を伝える場合があるのです。日本は「本音を口に出さなくても察してほしい」という文化が根強いため、注意して会話することを心がけましょう。

非がなくても謝る

日本人の多くは、自分に非がなくても謝ります。人に気を遣いすぎてしまう日本人は「すみません」という言葉を多用するのです。たとえ自分にまったく非がない場合も「お互い様」と捉え、穏やかな関係を保ちたいと考える人が多いといえるでしょう。

日本のマナー:食事

日本のマナー:食事の画像

最後に、日本での食事マナーを紹介します。食事中は、ふとしたときにマナーの良し悪しが出やすいものです。日本で食事をする際は、以下のことを意識するようにしましょう。

食前と食後は挨拶をする

食前と食後は、必ず挨拶をするのが日本の伝統です。食前に「いただきます」、食後に「ごちそうさまでした」というようにしましょう。動植物の命をもらっていることや、農作物や料理を作る人々への感謝が込められている挨拶なのです。

料理は小皿に取り分けて食べる

料理は小皿に取り分けて食べます。複数人で食事をする際、おかずが盛られている器から、直接食べるのはマナー違反です。自分が使用する器に取り分けたうえで、箸をつけるようにしましょう。全員で食べるおかずの中に、何度も個人の箸を入れることは気持ちの良いものではないとされています。

茶碗やお椀は持って食べる

茶碗やお椀は手に持って食べることが基本です。大きい器の場合は、必ず手を添えましょう。日本人は昔、低い小さなお膳の上に茶碗やお椀を置いていました。そのままだと口元に届かず、食べにくいことから茶碗などを手で持つようになったといわれています。現在も食事中の行儀として、日本人の間ではごく自然に守られているマナーです。

日本特有のマナーとは?外国人に向けて食事や仕事する際の行儀・作法を紹介」、「日本での生活で外国人が驚くこととは?日本人の特徴や習慣を紹介!」のコラムでも様々な場面でのマナーについて解説しています。あわせてご覧ください。

まとめ

まとめの画像

日本のマナーは礼儀や礼節を重んじているものが多く、昔から伝わる伝統です。日本人は遠慮しがちで生真面目な性質がありますが、それが日本の良さであり特徴でもあります。外国人からすると、独特に感じることもあるでしょう。日本に訪れる際は、周囲への感謝や配慮を念頭に置き、マナーを守ってトラブルを回避することが大切です。

ライター

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生活・仕事・留学に関するお役立ち情報から、日本のディープな魅力を紹介するコラムまで、バラエティ豊かな記事をお届けします。

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