日本の方言の種類とは?いろいろな方言がある理由も解説

WeXpats
2023/03/28

日本には16種類以上の方言があるといわれています。標準語とさほど変わらない方言から、ほかの地域の人には聞き取れないような方言まで、多種多様です。日本に住んでいても、一度も聞いたことのない言葉もあるでしょう。

このコラムでは、日本にある代表的な方言を紹介。また、特に聞き取りが難しい言葉もまとめています。

目次

  1. 日本の方言とは?
  2. 日本の方言の種類は4つ
  3. 日本に数多くの方言がある理由
  4. 日本人でも難しく感じる方言
  5. まとめ

日本の方言とは?

日本の方言とは?の画像

「方言」は、日本の一部地域で話される言葉のことです。日本は、関東や関西、九州などさまざまな「地域」に分かれています。東京以外の地域では、発音や語尾に独特な「なまり」「◯◯弁」などがあるのです。次の項目で、地域ごとの方言を紹介します。

日本の方言の種類は4つ

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日本の方言の種類を解説します。日本の東側から沖縄まで、順に把握しましょう。

1.東日本方言

東日本の方言は「東北」「関東」「東関東」の3つに分類されています。主に、茨城県や栃木県などが有名です。茨城や栃木では「◯◯だべ」「◯◯すっぺ」などの言葉が多く、語尾のイントネーションが上がるのが特徴といわれます。

東北弁の特徴や使い方については、「東北弁はどのような方言?特徴や標準語との違いを例文つきで解説」でも紹介しているので、チェックしてみましょう。

2.西日本方言

西日本の方言は「中国方言」「近畿方言」の2つに分類されます。主に、大阪府や京都府、兵庫県などの「関西弁」が有名です。たとえば「なんでやねん→どうして?」「ちゃう→違う」「ほんまに→本当に」などがあります。関西弁はイントネーションが独特で、早口で話すのが特徴です。

3.九州方言

九州地方の方言は、「日向方言」「薩隅方言」などに分類されます。主に、福岡県の「博多弁」が有名です。たとえば「なんしようと?→何してるの?」「ばり◯◯→とても◯◯」「◯◯ちゃけど→◯◯だけど」などがあり、穏やかでゆっくりとした話し方が特徴といわれます。

博多弁の方言一覧!かわいいセリフや日常会話に使われる言葉も紹介」では、日常的に使われている博多弁の語尾や動詞を解説。このコラムを参考にして、日本の方言の一つである博多弁についての知識を深めてください。

4.琉球方言

琉球方言とは、沖縄県の方言のことを指します。その中でも「北琉球方言」「南琉球方言」に分かれており、島や地域によって言葉が大きく異なるのが特徴です。沖縄では「にふぇーでーびる→ありがとう」「うにげえさびら→お願いします」などの方言があり、日本で最も解釈が難しいといわれています。

日本に数多くの方言がある理由

日本に数多くの方言がある理由の画像

日本に数多くの方言がある理由は、都から地域に広がる過程で変化していったこと、昔の日本ではそれぞれの地域が1つの「国」であったことといわれています。

都から地域に広がる過程で変化した

日本で使われている言葉は、都から、さまざまな地域に広がったとされています。しかし、日本の都は移り変わっており、江戸時代に都が東京として確立するまでは、さまざまな土地が「都」になっていました。各地域への長い距離があり、昔は交通の便もないため、伝わるまでには膨大な時間がかかります。その過程で言葉が変化していき、方言が誕生したのです。

それぞれの地域が1つの「くに」だった

日本は昔、それぞれの地域が1つの「くに」となっていました。それぞれの地域で独自の言葉が生み出され、その地域だけで理解できる言葉が増えていったとされています。誰かがおもしろい言い方を生み出せば、近隣の「くに」とは異なる言葉ができてもおかしくありません。

日本人でも難しく感じる方言

日本人でも難しく感じる方言の画像

日本人でも難しいと感じる方言を紹介します。日本の中でも、以下の3つの地域では非常に独特な方言があることで有名です。

青森県

青森県は、「南部弁」「津軽弁」「下北弁」の3つに分類されています。その中でも「津軽弁」は青森県で最も有名な方言です。少し強い口調で早口に話すことがありますが、津軽弁を話す地域の日本人にとってはごく自然なことといえます。青森では「ありがとう」を「めやぐだ」といい、やや鼻にかかった濁音が特徴です。

沖縄県

「沖縄の方言」のことを、沖縄では「うちなーぐち」と言います。沖縄では日本の「あいうえお」も「あいういう」と発音されるのが基本で、ほとんどの言葉がほかの地域とは大きく異なるのです。また、沖縄の中でも、沖縄本島や石垣島、宮古島など島によって方言が異なります。どの島でも独特な方言が多く、日本人の観光客でも解釈が困難といわれているのです。

秋田県

秋田弁は北部方言、中央方言、南部方言の大きく3つに分けられます。青森県と同様「濁音」が多く、「かきくけこ」が「がぎぐげご」と言われるなど、少し鼻にかかった話し方が特徴です。また「そうだね」と共感する言葉を「んだ」と言い、「ありがとう」を「おぎに」と言います。このように、秋田弁は単語が3文字以内など、短い表現の言葉が多いのです。

日本語を学ぶ難しさだけではなく、簡単な部分も知ることで学習のモチベーションをあげたい方は「日本語が難しい理由って?ほかの言語と比較してみよう」のコラムもぜひご参考ください。

まとめ

まとめの画像

日本の方言にはさまざまな種類があり、それぞれがとても特徴的です。旅行などで地方に訪れた際は、その地域の人が話す言葉に注目してみるのも良いでしょう。

ライター

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