日本の行事やイベントを英語で紹介!季節のお祝いや祭りについて理解しよう

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2023/10/12

日本にはほかの国にはない伝統行事や、日本独自のスタイルに変化した海外発祥のイベントがあります。このコラムでは、季節ごとの行事やイベントを英語で紹介。四季折々の年中行事の習わしやイベントの過ごし方を理解することで、日本の生活も楽しめるでしょう。人生の節目に行われる行事の際はお祝いの言葉をかけるなど、イベントをきっかけにコミュニケーションをとってみるのもおすすめです。

目次

  1. 日本の行事やイベントの特色
  2. 日本の行事やイベント【春(4月~6月)】
  3. 日本の行事やイベント【夏(7月~9月)】
  4. 日本の行事やイベント【秋(10月~12月)】
  5. 日本の行事やイベント【冬(1月~3月)】
  6. 日本の行事やイベント【人生の節目に行われるもの】
  7. まとめ

日本の行事やイベントの特色

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日本の伝統行事や風習は季節ごとに特色があります。日本のように、春・夏・秋・冬とはっきり季節が分かれ、全く違う気温や気候になる国はそう多くはありません。日本の4つの季節は「四季」といい、数ヶ月ごとに移ろいでいきます。日本人は行事を通して季節を存分に感じ、楽しもうとすることから、四季に関連するさまざまなイベントが生まれました。

日本の季節についてさらに知りたい方は「日本の季節や気候を解説!行事や伝統色についても」のコラムもご覧ください。

日本の行事やイベント【春(4月~6月)】

日本の行事やイベント【春(4月~6月)】の画像

日本の4月~6月は、暖かく過ごしやすい春の季節です。春の訪れを楽しんだり、両親に感謝を伝えたりする伝統的な行事も行われています。ここでは、春に行われる日本の行事やイベントを紹介するので、参考にしてください。

エイプリルフール 

「エイプリルフール」は、英語で「April fool’s day」といいます。4月1日のエイプリルフールは嘘をついても良いとされ、相手を驚かすことのできる日です。日本のエイプリルフールの日も海外と同様に、友人同士で軽い嘘や冗談を言い合い楽しみます。ただし、エイプリルフールであってもビジネスシーンでの嘘の発言は好ましくありません。エイプリルフールはプライベートで楽しみ、相手を不快な気持ちにさせる嘘をつくのはやめましょう。

お花見

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「お花見(おはなみ)」は、英語で「Cherry-blossom viewing」といい、桜を見ることを表します。外国人にも人気のお花見は、日本の春を代表する伝統行事といえるでしょう。奈良時代に貴族が梅を鑑賞しながら歌を詠んでいたのがお花見の始まりでした。

桜が咲くシーズンになると、各地の桜の名所は多くの花見客で賑わいます。公園などにブルーシートを引いて食事を楽しみながら桜を見たり、桜並木を歩きながら鑑賞したりなど、お花見のスタイルは人によってさまざまです。

日本の有名な桜の名所には、「目黒川」「新宿御苑」「大阪城」などがあります。桜は咲き始めてから散るまでが非常に早い花です。地域によって桜が咲く時期が大きく異なるので、お花見をする際は開花予想をこまめにチェックしておきましょう。

入学式

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「入学式(にゅうがくしき)」とは、小学校・中学校・高校・大学のいずれかの学校に入学を許可された人をお祝いする式典のことです。英語で「Entrance ceremony」といいます。日本では4月に新年度が始まることから、入学式は4月初旬から中旬にかけて行われるのが一般的です。また、保育園や幼稚園に入る際に行われる式典を入園式といい、採用された会社に入社する際に行われる式典を入社式といいます。

花まつり

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「花まつり(はなまつり)」は英語で「Flower festival」といい、4月8日に行われます。花まつりは、仏教を始めた釈迦の誕生日を祝う行事です。お寺に参拝に行き、花御堂と呼ばれるお堂に安置された誕生仏に甘茶をかけます。宗教に関わる行事で、日本人全員が行うものではありません。仏教を信仰する人々や仏教系の学校で古くから親しまれてきた行事の一つです。

母の日

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「母の日(ははのひ)」は英語で「Mother’s day」といいます。母の日は、毎年5月の第2日曜日です。もともとはアメリカから伝わった行事で、日本でも母親に感謝の気持ちを表す日として定着しました。感謝を伝えるとともに、赤いカーネーションやエプロン、キッチン用品などの贈り物をするのが一般的です。

父の日

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「父の日(ちちのひ)」は英語で「Father’s day」といい、父親に日頃の感謝の気持ちを伝える日とされています。父の日は、毎年6月の第3日曜日です。母の日と同じくアメリカから伝わりました。昨今では、父の日に黄色いバラを贈ることは少なくなり、ネクタイやお酒、靴下など実用的なアイテムをプレゼントする人が増えています。

端午の節句

端午の節句の画像

「端午の節句(たんごのせっく)」は男の子の成長を祝う行事です。5月5日に行われ、英語では「Boys’ festival」や「Boys’ day」といいます。端午の節句は、江戸時代の武家社会から庶民に広まった文化で、男の子のいる家では五月人形や兜を飾るのが一般的です。また、五月人形や兜のほかに鯉を模した「鯉のぼり」をあげて成長を願ったりお祝いしたりします。
なお、現在5月5日は「子どもの日」として国民の祝日に定められており、男女関係なく子どもたちの成長を祝う日となりました。

ゴールデンウイーク 

ゴールデンウイークは、4月末から5月初めにかけて祝日が続く休みのことです。「昭和の日(4月29日)」「憲法記念日(5月3日)」「みどりの日(5月4日)」「こどもの日(5月5日)」の祝日と、土曜日、日曜日の休みを合わせることで連続した休日となることから、大型連休とも呼ばれています。日本で生まれた休暇であるため「Golden Week」と英語に直訳しても通じません。連休となることを説明し「The Golden Week holidays」や「The Golden Week Vacation」と伝えると良いでしょう。

日本のお花見や春のイベントについて詳しく知りたい方は「お花見といえば何をする?食べ物は?桜の名所や2023年開花予想も紹介」「お花見だけじゃない!日本の春の行事やイベントを詳しく解説」の記事もご覧ください。

日本の行事やイベント【夏(7月~9月)】

日本の行事やイベント【夏(7月~9月)】の画像

7月~9月には、暑い夏を乗り切るためのイベントや故人を迎える行事などがあります。ここでは、夏に行われる日本の行事やイベントを紹介。実際に参加して、日本の夏の行事を楽しんでみるのも良いでしょう。

七夕

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「七夕(たなばた)」は星を祭る行事です。英語では「Star Festival」といいます。7月7日に行われるのが一般的で、地域によっては旧暦の8月に行うところも。七夕は、中国の星伝説と古来から伝わる日本の伝説が合わさってできた行事です。日本では、織姫(ベガ)と彦星(アルタイル)が、1年に1度、七夕の日の夜だけ逢えるというロマンチックな「七夕伝説」で良く知られています。

七夕では短冊に願い事を書いて竹に吊るしたりそうめんを食べたりするのが習わしです。また、保育園や幼稚園、地域によっては七夕祭りというイベントが行われるところもあります。

夏休み 

「夏休み(なつやすみ)」とは、教育機関などで設けられた夏の休暇のことです。英語では「Summer vacation」といいます。日本の学校の夏休み期間は、教育機関により異なり全国一律ではありません。公立学校では7月下旬から8月末頃までを夏休みとするところが多く、学校を管轄する教育委員会によって日数が定められています。

夏祭り・花火大会

夏祭り・花火大会の画像

「夏祭り・花火大会(なつまつり・はなびたいかい)」は、夏に行われる日本の伝統的な祭りの一つです。英語で夏祭りは「Summer festival」、花火大会は「Fireworks festival」といいます。もともと夏祭りは、厄除けや害虫から農作物を守るために祈りをささげる祭りとして古来より受け継がれてきました。夏祭りでは花火が打ち上げられることも多いため、花火大会と呼ばれることも。豊作や平和への願いは変わらないものの、現在は夏を楽しむためのイベントとして人々に定着しています。

土用の丑の日 

土用の丑の日の画像

「土用の丑の日(どようのうしのひ)」は、本来、立春・立夏・立秋・立冬それぞれにあり、季節の変わり目を指す日と捉えられてきました。土用の丑の日に「う」の付くものを食べると、夏バテせず過ごせると考えられているため、うなぎを食べる日として定着しています。土用の丑の日は英語で「The midsummer day of the Ox」といい、詳しく説明する際は「The midsummer day of the Ox is the day that the Japanese people eat eel.」と伝えると良いでしょう。

日本人にとってうなぎはごちそうで、頻繁に口にする食べ物ではありません。しかし、土用の丑の日が近づくとうなぎ料理を出す店が増え、夏の風物詩となっています。

お盆

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「お盆(おぼん)」は、先祖や故人を供養する日本の行事です。英語では、「The bon festival」といいます。お盆は、通常8月13日から8月16日までです。8月13日の夕方に先祖や故人を迎える「迎え火」を焚き、最終日の8月16日には先祖や故人を送り出す「送り火」を焚きます。日本の「盆踊り」は、先祖や故人をもてなすために行われてきた儀式で、今も毎年全国各地で行われていることから海外でも有名です。

重陽の節句 

重陽の節句の画像

9日9日は「重陽の節句(ちょうようのせっく)」の日です。重陽の節句は別名、菊の節句と呼ばれることから、英語でも「The chrysanthemum festival 」と訳されます。邪気を払うとされている菊を漬けたお酒を呑んだり菊湯に入ったりして、無病息災を願うのが風習です。また、秋の収穫を祝って栗ご飯やなす料理といった旬の味覚を味わう日でもあります。

お月見

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「お月見(おつきみ)」とは、旧暦の8月15日に月を鑑賞しながら豊作を祈る行事のことです。1年で最も月が美しい時期とされており「十五夜」や「中秋の名月」とも呼ばれています。お月見の日はススキや団子、旬の果物などをお供えするのが習わしです。英語では「Viewing the moon」と訳されます。

敬老の日 

「敬老の日(けいろうのひ)」は9月の第3月曜日とされ、移動祝日であることから毎年日にちが変わります。孫から祖父母に向けて感謝を伝えたり、一緒に長寿をお祝いしたりするのが一般的な過ごし方です。世界にもそれぞれの国で敬老の日があり、英語では「Respect for the aged day」といいます。敬老の日には、祖父母にプレゼントを贈ったり外食をしたりするなど、家族で一緒に過ごすと良いでしょう。

ここで紹介した「土用の丑の日」や「敬老の日」について詳しく知りたい方は「土用の丑の日は7月30日!食べると良い食材とは?【2023年】」や「敬老の日は2023年9月18日!プレゼントや過ごし方は?」の記事を参考にしてください。

日本の行事やイベント【秋(10月~12月)】

日本の行事やイベント【秋(10月~12月)】の画像

10月~12月は、西洋の行事から日本の伝統行事まで盛りだくさんです。特に12月後半のクリスマスから大晦日までの期間は、目まぐるしく変わる街の景色を楽しめるでしょう。ここでは、秋に行われる日本の行事やイベントを紹介します。

運動会

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「運動会(うんどうかい)」は英語で「Sports day」といいます。日本ではもともと10月10日は「体育の日」とされていたことから、地域や学校などでは運動会が開催されてきました。運動会ではさまざまな競技が行われ、日頃の練習の成果が発表されます。現在では、体育の日から「スポーツの日」と名称が変わり、10月の第2月曜日に定められました。また、地域や学校によっては、秋に運動会を行わないところもあります。

ハロウィン

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「ハロウィン」は欧米から日本に伝わったイベントです。英語では「Halloween」と表記します。ハロウィンは、2010年ごろから思い思いの仮装をして楽しむ日として知名度が高まっていきました。
特に10月31日のハロウィンの日には、渋谷駅前スクランブル交差点周辺は仮装した人が多数集まり、一種の観光名所になっています。日本のハロウィンの仮装は、定番の魔女やドラキュラでなくても構いません。アニメ・マンガのキャラクターやその年に有名になった人など、好きな仮装ができます。なお、時間によっては危険なほど人が密集する場合もあるので、ハロウィンの日に渋谷を訪れてみたいと思っている方は十分注意してください。

酉の市

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「酉の市(とりのいち)」は、商売繁盛や開運招福を願う行事です。毎年11月の酉の日に、日本各地の鳥や鷲にまつわる神社仏閣で行われてきました。日本の伝統的な行事であることから、英語でも「Tori no ichi」と日本語読みのままで表記されています。お参りをして、大判や小判、鶴などの縁起物が装飾された縁起熊手を購入するのが風習です。縁起熊手は家や会社に飾るとご利益を得られるとされており、手のひらサイズから、担がなければ持てないような巨大なサイズまであります。小さめの縁起熊手は日本のお土産としても良いでしょう。

正月事始め 

正月事始めの画像

「正月事始め(しょうがつことはじめ)」はお正月に年神様を迎えるための行事で、一般的には12月13日に行われます。正月事始めで行うのは、すす払いや松迎えです。すす払いは、家の中のほこりやすすを掃除するだけでなく、厄を払うという意味もあります。松迎えとは、お正月飾りに必要な松や薪を山から集めてくることです。ただし、現在はスーパーやホームセンターで購入するのが一般的で、松迎えをする家庭は少なくなっています。正月事始めは、大掃除を行うという意味で英語では「House cleaning」や「New year preparations(新年の準備)」と表現できるでしょう。

クリスマス

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日本のクリスマスは、恋人や愛する人と過ごすロマンチックな日として定着しています。家族で過ごすことが多いキリスト教圏のクリスマスとは、異なるかたちに変化しているといえるでしょう。また、12月25日よりも12月24日のクリスマスイブのほうが重要視されています。イブの日は、レストランでディナーを楽しんだり家でケーキやチキンを食べたりするのが定番です。英語では「Christmas」と表記します。

日本のクリスマスといえばイルミネーションが有名です。栃木県の「あしかがフラワーパーク」や千葉県の「東京ドイツ村」などをはじめ、各地で大掛かりなイルミネーションが行われています。また、行楽地以外の街中でもイルミネーションは楽しめるので、クリスマスの時期に日本を訪れる方はぜひ見てみてください。

大晦日

大晦日の画像

「大晦日(おおみそか)」とは、1年最後の日である12月31日のことです。新年の前日であることから、英語では「New year’s eve」といいます。大晦日は年越しそばを食べるのが風習です。年越しそばを食べるのは、「そばのように細く長く生きられること(長寿)を願うため」「切れやすいそばを食べてこの1年の悪運を断ち切るため」などさまざまな意味があります。大晦日の深夜0時ごろに、除夜の鐘をつくのも伝統的な風習です。除夜の鐘は煩悩の数とされている108回つきます。近くの神社に足を運んでみるのも良いでしょう。

日本のハロウィンイベントについて詳しく知りたい方は「ハロウィンが日本に定着したのはいつ?起源や行事内容を紹介!」のコラムも参考にしてください。

日本の行事やイベント【冬(1月~3月)】 

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1月~3月の日本には、お正月にまつわる伝統行事のほか、海外から伝わり独自のかたちに変化したイベントがあります。日本の伝統的な冬の行事について理解を深めましょう。

元日

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「元日(がんじつ)」とは年が明けた1月1日の午前中のことです。英語では「New year’s day」といいます。元日は神社や寺院に参拝し、新年の幸せや無病息災を祈る初詣を行う家庭も多いでしょう。初詣をするのは、通常1月1日から1月3日の間です。神社は神道、寺院は仏教の施設ですが、ほかの宗教を信仰する人が訪れても問題ありません。日本のお正月の雰囲気を味わいたい人はぜひ行ってみましょう。有名な神社や寺院の周辺では初詣客向けに出店が出ていることもあり、「たこやき」「焼きそば」「チョコバナナ」など、日本ならではの屋台グルメが楽しめます。

鏡開き

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鏡開きとは、お正月に神様にお供えしていた鏡餅を神棚から下げて食べる伝統行事です。鏡餅を食べると神様の力が備わり、その1年は平穏無事に過ごせるとされています。鏡開きの日は地域によって異なり、関東地方は1月11日、関西地方では1月15日もしくは1月20日です。

お供えしていた鏡餅は固くなっているため、お雑煮やおしるこにして食べます。ただし、包丁を使って切り分けてはいけません。元々鏡開きは武士の間で広まった行事で、刃物を使うと切腹を連想させるため縁起が悪いと考えられていたからです。
鏡開きは、英語で「Breaking Kagamimochi」または「Breaking rice cake」といいます。

七草

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「七草(ななくさ)」とは7種類の薬草(セリ・ナズナ・ゴギョウ・ハコベラ・ホトケノザ・スズナ・スズシロ)のことです。英語で七草の節句は「Festival of seven herbs」といいます。1月7日に薬草をおかゆに入れた「七草がゆ」を食べると邪気が追い払われ、健康に暮らせると言い伝えられてきました。

節分

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「節分(せつぶん)」は、2月3日の季節の変わり目に発生する邪気を払うために始まった行事です。英語では、節分のことを春が始まる前日という意味で「The day before the beginning of spring」と説明すると良いでしょう。節分には豆まきが行われ、豆を投げるときは「福は内」「鬼は外」の掛け声で鬼を追い払います。豆まきには「不幸は去り、良い出来事だけ起こりますように」といった願いが込められ、日本の伝統行事として受け継がれてきました。豆は投げるだけでなく、年齢+1した数を食べて次の年の健康を祈ります。

なお、昨今では節分に、その年の縁起が良いとされる方角を向いて、無言で恵方巻きという巻き寿司を食べる習慣も定着しました。恵方巻きは、節分の時期になるとコンビニエンスストアやスーパーでも購入できます。アボカドやサーモンなど、外国人にも食べやすい食材が入った恵方巻きも売られているので、興味のある方はぜひ挑戦してみてください。

バレンタインデー

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2月14日のバレンタインデーは、日本では女性が好意を寄せる男性にチョコレートを贈る日として定着しています。男性から贈り物をすることも多い海外のバレンタインデーとは、異なるスタイルで人々に定着しました。仲の良い友人同士でチョコレートを贈り合うことを「友チョコ」、お世話になっている人に贈るのを「義理チョコ」といいます。英語での表記は「Valentine’s day」です。

バレンタインの時期になると日本では、抹茶や日本酒、わさびなど和の食材を使用したチョコレートも多数販売されます。家族や友人へ日本のおみやげとして渡すのもおすすめです。

桃の節句

桃の節句の画像

3月3日の「桃の節句(もものせっく)」はひな祭りともいい、女の子の成長を願う日本の伝統的な行事の一つです。ひな人形という着物姿の人形を飾り、ひなあられやちらし寿司を食べます。ひな人形に厄を移し、女の子を事故や病気から守るのが目的の行事です。近年では、家庭の幼い女の子が主役となり、可愛らしいひな人形を飾って楽しむ日として親しまれています。日本の伝統行事であるため、英語に直訳することはできません。英語で桃の節句は「Doll's festival」や、男の子を祝う端午の節句に対し「The girl's festival」と表現すると良いでしょう。

ホワイトデー

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3月14日のホワイトデーは、2月14日のバレンタインデーにチョコを貰った男性が、女性にお返しをするための日です。お返しはキャンディーやクッキーなどのお菓子のほか、バッグや化粧品などを贈る場合もあります。ホワイトデーがあるのは日本や韓国など限られた国のみです。英語では「White day」といいます。ホワイトデーは、お菓子メーカーのプロモーションが成功し、認知度が広まったことで日本に定着しました。また、日本には「贈り物を貰ったらお返しする」という価値観があることも定着した大きな要因といえるでしょう。

卒業式

「卒業式(そつぎょうしき)」とは、教育課程をすべて修了したことを認定し、祝うための式典です。日本では年度末の3月に行われます。卒業証書を授与することから、学校によっては「卒業証書授与式(そつぎょうしょうしょじゅよしき)」と呼ぶところも。英語では「Graduation ceremony」や「Commencement ceremony(学位授与式)」と表現するのが一般的です。保育園や幼稚園では、卒業式のことを「卒園式」といいます。

日本の行事でよく食べられる料理について知りたい方は「お正月の行事や習慣とは?料理から風習まで紹介!」や「日本の年中行事や伝統行事を一覧で解説!特別な日の風習や行事食とは?」でも詳しく紹介しています。

日本の行事やイベント【人生の節目に行われるもの】

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日本には人生の節目に行う行事があり、これを「人生儀礼(じんせいぎれい)」といいます。人生儀礼は、喜ばしい行事ばかりです。ここでは、人生の節目に行われる日本の行事を紹介します。内容を理解し、一緒にお祝いできるようにしましょう。

お宮参り

お宮参りの画像

お宮参りは、土地の守り神である産土神(うぶすながみ)に子どもの誕生を報告し、これから守ってもらえるように祈りを捧げる行事です。神社で行われることから、英語では「Shrine visit」といいます。本来お宮参りは、男子は生後31日目か32日目、女子は生後32日目か33日目に行われてきました。現代では日にちはそれほど厳格ではなく、家庭の都合のよい日に行われています。生後1ヶ月から3ヶ月ごろまでに神社を参拝し、その後親族で集まって食事会や写真撮影を行うのが一般的です。

お食い初め

お食い初めの画像

「お食い初め(おくいぞめ)」は、生後100日を記念して行われる伝統的な行事です。お食い初めでは、箸を使って初めて赤ちゃんに食べ物が与えられます。子どもが一生食べ物に困らないようにとの願いを込めて行われる儀式で、食べさせる真似はするものの実際に食べるわけではありません。また地域によって、お食い初めの呼び名や食事の内容はさまざまです。英語では、離乳の儀式という意味で「The weaning ceremony」といいます。

七五三

七五三の画像

「七五三(しちごさん)」は、子どもが無事成長したことを7歳・5歳・3歳の節目に神に感謝する行事です。女の子は3歳と7歳、男の子は3歳と5歳のときにお祝いをします。11月15日前後に神社やお寺で行うのが一般的です。毎年この時期になると、各地で振袖や袴を着た可愛らしい子どもの姿が見られます。七五三は日本の伝統的な行事であることから英語訳はなく、「Shichi-go-san」と日本語と同様の読み方で表記される場合も。子どもの成長を祝う行事という意味で、「An event to celebrate the growth of children」と説明すると良いでしょう。

成人の儀

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「成人の儀(せいじんのぎ)」とは、現代の成人式のことです。1896年4月から2022年3月まで、日本の成人年齢は20歳とされていました。毎年1月の第2月曜日に定められている「成人の日」の前後に式典が行われ、20歳を迎える若者は振袖や袴、スーツなどを着て出席します。

民法改正により、2022年4月1日から日本の成人年齢が18歳に引き下げられました。しかし、成人式は今までどおり20歳の年に行う市町村もあり、地域によってさまざまです。英語では「Coming of age ceremony」といいます。

結納 

結納の画像

「結納(ゆいのう)」は、新郎新婦の婚約を正式に成立させるために結納品を納める行事です。地域によって形式は異なり、関西式では男性側から女性側へ、関東式ではお互いに結納品を納めます。結納品も地域によってさまざまで、かつお節(保存食なので永遠の意味がある)、こんぶ(子宝に恵まれるように)など、縁起を担いだ品物が一般的です。なお、昨今では両家の顔合わせも兼ねた食事会を結納の代わりにする人も増えています。英語では「Engagement ceremony」といい、婚約式と表現できるでしょう。

結婚式  

結婚式の画像

「結婚式(けっこんしき)」とは結婚を誓い合う儀式のことです。英語では「Wedding ceremony」といいます。日本の結婚式の形式は、個人の好みや家庭の文化、伝統によりさまざまです。神社やお寺で行われる神前式や仏前式が日本の伝統的な挙式スタイルといえるでしょう。昨今では、宗教に関わらず教会での挙式も多く、またホテルなどで人前式を行うカップルもいます。

長寿祝い

長寿祝いの画像

「長寿祝い(ちょうじゅいわい)」とは、節目の年齢を迎えたお年寄りを祝う行事のことです。年齢の節目は、60歳(数え年61歳)から100歳まであります。それぞれの祝いの色のちゃんちゃんこや品物を贈るのが習わしです。英語では「Celebration of Longevity」といいます。

長寿祝いの種類

お祝いする年齢

長寿祝いの色

還暦(かんれき)

数え年で61歳(満60歳)

古希(こき)

数え年で70歳

喜寿(きじゅ)

数え年で77歳

傘寿(さんじゅ)

数え年で80歳

黄(金茶)

米寿(べいじゅ)

数え年で88歳

黄(金茶)

卒寿(そつじゅ)

数え年で90歳

白(もしくは紫)

白寿(はくじゅ)

数え年で99歳

百寿(ひゃくじゅ・ももじゅ)

数え年で100歳

白(もしくは桃色)

長寿祝いで贈るちゃんちゃんことは、袖のない着物のような羽織ものです。ちゃんちゃんこ以外に、祝いの色にちなんだ品物を贈る場合もあります。

人生の節目に関する行事は、「日本の伝統行事には何がある?年末年始の行事や通過儀礼についても紹介」のコラムでも詳しく解説しています。

まとめ

まとめの画像

伝統やしきたりを重んじる日本には、古くから受け継がれる行事が数多くあります。特に、季節の移り変わりに密接に関係する行事の種類が豊富です。日本の年中行事やイベントを知ることで、日本人の考えや風習をより深く理解できます。機会があれば、季節ごとのイベントに参加してみましょう。

ライター

WeXpats
生活・仕事・留学に関するお役立ち情報から、日本のディープな魅力を紹介するコラムまで、バラエティ豊かな記事をお届けします。

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