日本特有のマナーとは?外国人に向けて食事や仕事する際の行儀・作法を紹介

WeXpats
2022/10/11

来日を考えている人のなかには、「日本特有のマナーを知りたい」と思っている方もいるでしょう。たとえば、日本にはあいさつする際や感謝の気持ちを表すときに、頭を下げてお辞儀をするマナーがあります。このコラムでは、日常生活・食事・ビジネスシーンにおける日本特有のマナーを解説。来日した際に困らないためにも、日本特有のマナーを知っておきましょう。

目次

  1. 日本特有の日常生活のマナーとは?
  2. 食事をする際に知っておきたい日本特有のマナー
  3. ビジネスシーンにおける日本特有のマナー
  4. まとめ

日本特有の日常生活のマナーとは?

日本特有の日常生活のマナーを紹介します。公共の場では静かにすることやごみの分別は、日本で重要とされているマナーなので、覚えておきましょう。

頭を下げてお辞儀をする

日本には、頭を下げてお辞儀をするマナーがあります。たとえば、あいさつするときや感謝・謝罪の気持ちを表す際に頭を下げるのです。お辞儀は相手への敬意を示す方法として用いられます。頭を下げる角度によって敬意の度合いが変わるため、状況に応じたお辞儀をしましょう。

知人とすれ違ってあいさつする際には、頭を軽く下げるお辞儀「会釈」をします。初対面の人にあいさつしたり客人を見送ったりする際は、上半身を30°ほど倒した「敬礼」が適切です。相手に謝罪する場合は、敬礼よりさらに頭を深く下げる「最敬礼」をします。

お辞儀に慣れるまではどのような状況で頭を下げるのかが分からず、難しいと感じるでしょう。そのようなときは、周囲の日本人の様子を観察して、頭を下げる角度やタイミングを学ぶのがおすすめです。

公共の場では静かにする

日本には、公共の場では静かに過ごすというマナーがあります。公共の場とは、公園や図書館、飲食店、道路といった多くの人が利用する施設や場所のことです。バスや電車などの交通機関も、公共の場に含まれます。公共の場を利用する際は、他人に迷惑をかけない意識を持つのが大切です。図書館や公共交通機関の車内では、携帯電話での通話を控えましょう。また、静かな飲食店では、アイコンタクトや小さめの声で店員を呼ぶのがマナーです。日本で公共の場を利用する際は、「静かにする」「場の雰囲気に応じた声量で話す」などのマナーをしっかり守りましょう。

ごみを正しく分別する

日本ではゴミを捨てる際に、素材やリサイクルの可否ごとに細かく分別します。燃えるゴミ・燃えないゴミ・ペットボトル・缶などに分けて捨てるのがマナーです。また、ごみを出す曜日や場所も決められています。決められたルールに沿ってゴミ出しをしないと、収集されない場合もあるので注意しましょう。

家に入るときは靴を脱ぐ

日本では、玄関で靴を脱いで家に入ります。また、脱いだ靴は揃えて置くのがマナーです。靴を脱ぐ文化は、日本特有の気候が関係しています。日本は、雨がよく降り湿度も高い国です。そのため、土足で家に入ると床や畳が傷んでしまうという理由から、靴を脱ぐ文化が生まれました。

相手の話を聞くときは相槌を打つ

日本では、相手の話を聞くときに相槌を打つのがマナーです。「そうなんですね」「はい」と言ったり頷いたりします。海外で相槌を打つと話を遮ったとして悪い印象を与える場合もありますが、日本では共感の気持ちを表す行為です。

ただし、日本でも話の妨害になるようなタイミングで行ったり大げさ過ぎたりする相槌は好まれません。相手の話を遮らない程度にさりげなく行いましょう。

日本のマナーを外国人にも分かりやすく解説!観光で役立つ場面別に紹介」のコラムでも、会話をする際のマナーを紹介しているので参考にしてください。

食事をする際に知っておきたい日本特有のマナー

日本特有の食事マナーを解説します。おしぼりの使い方や箸の持ち方、食事をするときの姿勢などのマナーを紹介するので、参考にしてください。

食事の前後にあいさつをする

日本では、食べ始める前に「いただきます」、終わったあとに「ごちそうさま」と言いながら手を合わせます。「いただきます」「ごちそうさま」は、食べ物や生産者に対して、感謝の気持ちを表すあいさつです。海外にはない習慣ですが、日本では食事の前後にあいさつをしないとマナーが悪いとみなされます。日本で食事をする際は、「いただきます」「ごちそうさま」を忘れないようにしましょう。

おしぼりは手を拭く際に使う

日本の飲食店では、手を拭くために布や紙のおしぼりを提供してくれる場合があります。食事を始める前や食べている最中に指が汚れたときに使いましょう。指についた汚れを拭く際は、ほかの人から見えないようにおしぼりの内側で拭くのがマナーです。なお、おしぼりでテーブルや顔、口元などを拭いてはいけません。

箸の持ち方や使い方に気をつける

日本で食事をする際は、箸の持ち方に気をつける必要があります。まず、下の箸を親指と人差し指の付け根で挟み、固定するために薬指の第1関節の上に乗せましょう。次に、上の箸を中指・人差し指・親指でペンを握るように持ちます。

箸は使い方にもマナーがあるので、注意しましょう。箸で食べ物を刺したり食器を引き寄せたりするのはマナー違反です。最初は箸の持ち方や使い方を難しく感じるでしょう。しかし、練習すれば徐々に慣れてきます。

正しい姿勢で食べる

食事をする際は、正しい姿勢で食べるのがマナーです。猫背やテーブルに肘をついて食事をするのは、好ましくありません。また、足を組んだり横を向いて食べたりするのも、行儀が悪く見えます。椅子に深く腰掛け、テーブルとお腹の間はこぶし1つ分開けて座るのが正しい食事の姿勢です。姿勢が悪いとだらしなく見えるだけでなく、消化不良の原因になるため良くありません。日本では、人に与える印象のほか、自身の健康のためにも正しい姿勢で食事をすべきと考えられています。

茶碗は持ち上げる

味噌汁やご飯が入った茶碗は、手に持って食べるのがマナーです。また、小ぶりの丼や四角いお重、小鉢、小皿なども手に持って食べます。茶碗や小鉢、小皿などの食器は片手で持てる重さです。なお、刺身が盛られた大皿や麺類が入った大きな丼などの重い食器は、無理に持ち上げないようにしましょう。

麺類はすすって食べる

日本人はそばやうどん、ラーメンなどの麺類をすすって食べます。すするとは、音を立てながら麺や汁を口に吸い込むことを意味する言葉です。麺類をすする習慣は、そばから始まったといわれています。すすって食べると、より香りが立ち美味しく感じるとされているのです。
なお、すする音が大き過ぎると、周囲の人に不快感を与える可能性もあるので注意しましょう。また、日本でもパスタを音を立てて食べるのはマナー違反です。

食事は残さない

日本では、食事は残さず食べるのがマナーです。完食は、食べ物や食事を作ってくれた人に対して感謝の気持ちを表す行為とされています。また、「残すのはもったいない」という日本人ならではの考えも関係しているといえるでしょう。もし、どうしても食べきれず食事を残す場合は、料理を作ってくれた人に対して謝罪と感謝の気持ちを伝えるようにします。

食事マナーについては、「和食とは?外国人におすすめの料理を紹介!マナーを知って日本食を楽しもう」のコラムでも詳しく解説しているので、あわせてご覧ください。

ビジネスシーンにおける日本特有のマナー

日本には、「上座下座に配慮して座る」「名前に敬称をつけて呼ぶ」といった特有のビジネスマナーがあります。また、メールや電話でのやりとり、名刺交換の仕方などにも守るべきマナーがあるのです。ビジネスマナーは社会人になってからはもちろん、就職活動の際にもチェックされます。

上座下座に配慮して座る

日本のビジネスシーンでは、立場によって会議や食事の際に座る場所が変わります。「上座」は入口から最も離れた席で、目上の人や客人が座る席です。対して「下座」は、入口から近い席で目下や接待する側の人が座ります。

また、エレベーターの立ち位置にも上座下座があるので、覚えておきましょう。操作盤から1番離れた奥が上座で、最も近い手前が下座です。上司や客人とエレベーターに乗った場合は、目下の人が操作盤のボタンを押すのがマナーとされています。

時間に余裕をもって行動する

時間に対する意識は国によって異なります。日本の場合は、時間に余裕を持って行動するのがマナーです。たとえば、会議に出席する際は、開始時刻の5~10分前に会議室に到着するようにします。開始時刻ちょうどに到着するのは、日本ではマナー違反です。約束の時間に遅れないためにも、待ち合わせをする際は目的地までの経路や時間を先に調べて、所要時間の計算をしておくと良いでしょう。

名前を呼ぶときに敬称をつける

日本のビジネスシーンでは、相手の名前に敬称をつけて呼ぶのがマナーです。立場が同じか下の人を呼ぶ際は、苗字に「さん」をつけます。相手が客人の場合は、苗字に「様」をつけて呼ぶのが基本です。また、社長や店長、課長などといった肩書きで呼ぶ場合もあります。

メールや電話でのやりとりで決まった文言を使う

日本では、ビジネスのメールや電話のやりとりには、決まった形式や文言を用います。ビジネスメールを送る際は、件名と宛先、本文の最初と最後にあいさつ文を書くのがマナーです。たとえば、社外の人に送るメールのあいさつ文には、最初に「お世話になっております」、最後に「よろしくお願いいたします」といった言葉を書きます。送る相手との関係性によってあいさつ文は変わるので注意しましょう。

仕事中に社外の人から掛かってきた電話に出る際は、「お電話ありがとうございます」と言ったあと、社名と自分の名前を丁寧に伝えましょう。自分から電話を掛ける際は、「お忙しいところ失礼いたします」「お世話になっております」と一言言ってから名乗ります。なお、日常生活で電話する際には「もしもし」と呼び掛けますが、ビジネスシーンでは失礼に当たるため用いません。

あいさつ代わりに名刺交換をする

初対面の相手と仕事をする際に、日本ではあいさつ代わりとして名刺交換をするのがマナーとされています。海外では名刺交換が重要でない国もありますが、日本では渡し方や受け取り方にも決まりがあり、仕事をするうえでの大切な儀式です。

名刺交換を行う際は、仕事をもらう側が最初に名刺を差し出します。なお、立場が上の人から交換していく決まりです。相手の目を見て社名と名前をはっきりと述べたあとに、軽く頭を下げて渡します。受け取る際は、「頂戴いたします」と一言添えて、両手で受け取るのがマナーです。

日本で社会人として働く際に知っておきたいビジネスマナーについては、「日本のビジネスマナーを外国人に解説!服装から人への接し方まで紹介!」のコラムでまとめていますので、チェックしてみてください。

まとめ

日本には、靴を脱いで家に入ったり茶碗を持ち上げて食べたりするなど、特有のマナーがあります。また、ビジネスシーンでも細かいマナーに配慮しなければなりません。日本特有のマナーを知って、来日した際に困らないようにしましょう。

ライター

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生活・仕事・留学に関するお役立ち情報から、日本のディープな魅力を紹介するコラムまで、バラエティ豊かな記事をお届けします。

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