「日本の名物ってなんだろう?」「有名な食べ物はあるの?」と思う外国人もいるのではないでしょうか。日本の名物と呼べるものの中でも、食べ物は「日本といえばこれ!」と1つに絞れないほど有名な料理や名産が数多くあります。このコラムでは、日本各地で有名な名物の食べ物について紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
目次
日本には都道府県別にたくさんの名物がある
日本にはたくさんの名物がありますが、何が有名なのかは各都道府県によって異なります。日本人であっても地元住民でなければ滅多に見かけないものもあり、仕事や旅行などで遠くの土地に訪れた際は、ご当地名物をお土産に選ぶことも少なくありません。
日本の名物を購入したいときは、通信販売の利用や該当する都道府県に直接赴く以外に、スーパーマーケットやデパートの物産展に行って購入できる場合もあります。
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日本各地にある名物料理
ここでは、日本各地にある名物料理をご紹介します。初めて聞く名前や興味の湧いた名物がある方は、ぜひ詳しく調べてみてください。
ジンギスカン(北海道)
ジンギスカンは北海道の有名な名物で、羊の肉を焼いて食べる料理です。ジンギスカンを出す多くの店舗では、中央が盛り上がった形のジンギスカン鍋という鉄板で提供されます。羊の肉には成羊のマトンと子羊のラムがあり、ジンギスカンを食べ慣れていない人は臭みの少ないラムがおすすめのようです。
深川めし(東京)
深川めしは、深川の漁師が江戸時代に食べていたとされるまかないがルーツの東京名物です。ねぎやあさりを煮込んだ汁でご飯を炊いたり、ご飯に汁をかけたりして食べます。タウリンやビタミンBといった栄養素が豊富で、健康にも良いのが特徴です。
たこ焼き(大阪)
たこ焼きは大阪を代表する名物で、溶いた小麦粉にぶつ切りしたたこを入れて球状に焼いた料理です。一般的にはソースとマヨネーズ、青のりをかけて食べます。変わり種として、エビやイカといったたこ以外の海鮮、チーズやウインナーといった具材を入れることもあるようです。
きりたんぽ
きりたんぽとは、ご飯を擦りつぶしたものを串に巻き付け、細長い形に整えた秋田県の名物です。鍋に入れて食べたり、味噌を塗ったきりたんぽを焼いて食べたりします。「きりたんぽ」という特徴的な名前は、蒲(がま)という植物の穂に似ていることから「短い穂=短穂(たんぽ)」という由来で付けられました。
牛タン焼き(宮城)
牛タン焼きは、牛の舌の肉をタレや塩で味付けし、焼いて食べる料理です。牛タンは脂肪分が少なく食感は柔らかめ、タンパク質や鉄分、ビタミンBを多く含んでいます。牛タンの定食を頼むと、牛の尻尾を使ったテールスープがついてくることが多いです。
うな重(静岡)
うな重は重箱に入ったご飯の上にうなぎのかば焼きを乗せて食べる、静岡県の名物料理です。うなぎ養殖発祥の地である静岡県浜名湖の周辺には、うな重をはじめとするうなぎ料理を取り扱う店舗がたくさんあります。日本には、夏の土用の丑の日にうなぎを食べる習慣がありますが、基本的には一年中ごちそうとして親しまれている料理です。
沖縄そば(沖縄)
沖縄そばは沖縄の郷土料理で、「そば」という名称ではあるものの、そば粉が一切使われていないのが特徴です。中国から麺類が伝来したのがきっかけで、沖縄そばが生まれたといわれています。乗せる具材には肉や生姜、かまぼこなどを使うことが多いです。
だご汁(熊本)
だご汁は熊本県の名物である汁物料理で、「だご」とは「団子」のことを指しています。家庭や地域によって味付けが異なるのが特徴です。水で練った小麦粉を団子状にしたものや、鶏肉や大根、里芋などの具材が入っています。
日本に来たら食べてほしい有名な食べ物については、「日本の有名な食べ物を外国人の方に向けて解説!」や「日本の伝統料理について外国人向けに詳しく解説!美味しい食べ方も紹介」のコラムでも詳しく紹介しています。ぜひまとめてチェックしてみてください。
日本の名菓や名産
ここでは、日本の名菓や名産についていくつかご紹介します。人から贈られたり、お土産として購入したりするものもあるので、実際に目にしたという方もいるでしょう。気軽に購入できるものが多いので、日本に訪れたときはぜひ試してみてください。
東京ばな奈(東京)
東京ばな奈は、スポンジ生地にバナナ味のカスタードクリームが入ったお菓子です。東京土産の定番として有名で、見た目や味にもさまざま種類があります。日本で有名なアニメ作品と合作した東京ばな奈も発売しており、大人にも子供にも人気の名物といえるでしょう。
ふじりんご(青森)
ふじりんごは青森県の名産で、日本で最も多く生産されているりんごの品種です。名前の由来は、ふじりんごが誕生した青森県藤崎町と、世界遺産にも登録されている日本一高い山・富士山からきています。甘味が強く、果汁も多いのが特徴です。
とちおとめ(栃木)
とちおとめは栃木県で生まれたいちごで、数ある品種の中でも高い人気を誇る名産です。練乳を付けなくても十分に甘味を感じられるのが特徴で、果実の食感はしっかりしています。とちおとめを食べて、「いちごがこんなに甘いと思わなかった」という感想を抱く方もいるようです。
生八ツ橋(京都)
生八ツ橋は京都の名物で、八ツ橋の生地を蒸したお菓子です。生八つ橋単体で売られているものもあれば、餡が挟まっている種類もあります。定番の味はニッキや抹茶ですが、変わり種としてチョコレートやみかん、焼き芋味なども人気です。
辛子明太子(福岡)
辛子明太子は福岡県の名物で、すけとうだらの卵巣を唐辛子ベースの調味液で味付けした食べ物です。明太子という名前は、すけとうだらの韓国語である「明太(ミョンテ)」から来ました。ピリッとした辛味がご飯に合うほか、ピザやパスタの具材としても人気です。
「日本のお菓子について外国人へ詳しく解説!おすすめのお土産も紹介」のコラムでは、外国人におすすめの日本のお土産について紹介しています。ぜひ参考にご覧ください。
まとめ
日本には、各都道府県にたくさんの名物があります。一品料理に果物、お菓子など、それぞれの土地で愛される伝統的な食べ物の種類はさまざまです。このコラムでご紹介した名物の中に、気になったものや実際に食べたものがあれば、そのルーツを調べることで日本への理解がより深まっていくでしょう。