沖縄は、青く美しい海、亜熱帯植物の広がる森、独特の郷土料理など、さまざまな魅力を持つ県です。幅広い楽しみ方ができるからこそ、旅行の予定がある方は事前に情報収集することでより沖縄の魅力を堪能できるようになるでしょう。このコラムでは沖縄県の魅力や観光スポットについて紹介しています。ぜひチェックしてみてください。
目次
沖縄県の歴史と風土

沖縄県はかつては琉球王国(りゅうきゅうおうこく)という王国で、日本とは異なる独自の文化を築き上げていました。現代でも琉球時代の史跡が残っており「琉球王国のグスク及び関連遺産群」として、世界遺産に登録されています。
沖縄県は亜熱帯気候に区分されるため、年間を通して気温が高いのが特徴です。沖縄県の伝統建築である琉球古民家には、暑さをしのぐための工夫が施されており、現在ではカフェや宿泊施設としても利用されています。
沖縄県といえば透き通ったエメラルドグリーンの海を想像する方もいるでしょう。沖縄県の海は黒潮が流れるため暖かく、海底に広がるサンゴによって透明度が高くなっています。沖縄県を訪れる際は観光スポットだけでなく、その土地の歴史や風土も一緒に楽しんでみましょう。
ピックアップ記事
沖縄県の都道府県魅力度ランキング

ブランド総合研究所が発表する「都道府県魅力度ランキング」によれば、2022年の沖縄県の魅力度ランキングは全都道府県中3位でした。これは、北海道(1位)や京都府(2位)に次いで高く、また東京都(4位)や大阪府(5位)を上回る順位です。
観光地として日本屈指の人気を誇る沖縄は、透き通る美しい海や雄大な自然の景観、沖縄ならではの食材を使ったご当地グルメなど、さまざまな魅力に満ち溢れた県です。沖縄の魅力に惹かれる人は数多く、特に夏休み期間のビーチは観光客で大いに賑わいます。観光・食事・風土など各方面の人気の高さがランキングの結果からも伺えます。
参照元 株式会社ブランド総合研究所「地域ブランド調査2022 都道府県の魅力度ランキング等結果」
沖縄旅行を楽しめる!6つの魅力を紹介
沖縄は、観光・グルメ・レジャーなど、さまざまな楽しみ方ができるスポットです。ここで沖縄の魅力を6選紹介するのでチェックしてみましょう。
【沖縄県の魅力1】透明度が高く美しい海
沖縄の魅力といえば、何と言っても「透明で美しい海」。海の底まで見渡せるほど透き通ったエメラルドグリーンの海の水が、沖に行くにつれ藍色に変化していきます。その青のグラデーションと白い浜辺のコントラストはまさに絶景です。
海中には、サンゴや熱帯魚が暮らすコバルトブルー色の神秘の世界が広がっています。夏休み期間はスキューバダイビングやシュノーケリングなど、海の世界を覗けるアクティビティが盛んです。
【沖縄県の魅力2】豊かな自然
沖縄は、亜熱帯気候が作り上げた美しい森林を有しています。特に、離島や沖縄本島北部など、自然の残るエリアではほかの県にはない珍しい光景が見られるでしょう。マングローブの広がる海岸や亜熱帯植物が分布する山林が魅力です。
【沖縄県の魅力3】食文化
ゴーヤーチャンプルーや沖縄そば、サーターアンダギーなど、沖縄にはさまざまな郷土料理があります。なかでも「琉球料理」の伝統的な庶民料理は、沖縄の食材が楽しめるうえ、栄養バランスも抜群です。亜熱帯の気候でとれた独特な食材を用い、「医食同源」の考えのもと、食材の相性にこだわりながら調理します。味付けは、豚のダシとかつおだしがベース。食材の旨味と合わさって、深い味わいに仕上がる料理が多いのが特徴です。
【沖縄県の魅力4】明るく温厚な県民性
沖縄県の県民性は、明るく温厚。人とのつながりや助け合いを大切にする傾向にあり、昔からの関係性が根付いている地域や、近所で協力して暮らしている人たちが多数見受けられます。観光客・移住者に対しても寛容で、ひとたび関係性ができれば、別け隔てなく接してくれる人がほとんどです。
【沖縄県の魅力5】珍しい生物に出会える
沖縄の魅力の一つが「沖縄にしか生息しない珍しい動植物が見られる」ところです。沖縄には、イリオモテヤマネコやヤンバルクイナ、ヤンバルテナガコガネ、リュウキュウヤマガメなど、世界中で沖縄にしか生息していない固有種が多数存在します。固有種が多い理由は、豊かな自然環境のもと海に閉ざされた島の中で多くの生物が独自の進化を遂げてきたから。珍しい生物に会いに、離島まで足を運ぶ観光客は少なくありません。
【沖縄県の魅力6】離島へアクセスしやすい
沖縄には、魅力的な離島が数々存在します。美しいビーチが魅力の宮古島(みやこじま)、リゾート地として有名な石垣島(いしがきじま)、イリオモテヤマネコで知られる西表島(いりおもてじま)、水牛車体験ができる竹富島(たけとみじま)などが有名です。そのほか、15分ほどで行ける近場の離島でも十分楽しむことができます。魅力あふれる離島の数々に行きやすいのは沖縄の魅力の一つといえるでしょう。
沖縄も含め、日本の主要都市について知りたい方は「日本の主要都市を外国人向けに紹介!それぞれの特色や見どころも解説」で紹介しているので、チェックしてみてください。
沖縄県のおすすめ観光名所
ここでは沖縄のおすすめ観光名所を紹介します。
沖縄県南部・中部
県南部は、政治・経済の中心地である那覇市(なはし)を含むエリア。また、県中部は米軍基地があり商業施設が立ち並ぶエリアです。ここでは沖縄県南部・中部にある観光名所を紹介します。
首里城公園
首里城公園(しゅりじょうこうえん)は、沖縄県のなかでも知名度が高い観光スポットです。琉球王国時代の歴史を色濃く残す重要な文化財といえます。世界遺産や歴史的建造物が多いため、歴史好きの方も楽しめる観光スポットです。琉球料理を味わえるレストランや、首里城公園オリジナルのお土産が買えるショップもあります。一部の有料公開エリア以外は無料で観覧できるので、空き時間での観光や散歩に訪れるのもおすすめです。
識名園
識名園(しきなえん)は琉球王家の別邸で、現在は世界遺産に登録されています。かつては琉球王家の保養や賓客の接待を目的に利用されていました。識名園は回遊式底辺と呼ばれる造園方式で建てられており、池の周りを歩きながら移り変わる景色を楽しめるように設計されています。訪れる季節によって見られる景色が異なるため、何度訪れても楽しめる観光スポットです。
国際通り
沖縄県の那覇市のメインストリートである国際通りは、街歩きやショッピングが楽しめる観光地です。飲食店や宿泊施設もあるので、国際通りを中心に沖縄を観光するのも良いでしょう。毎週日曜日は「トランジットモール」というイベントを開催しており、マルシェやストリートパフォーマンスを楽しめます。また、両替所やコインロッカーが多いため、外国通貨を日本円に両替したり一時的にお土産や荷物を預けたりすることも可能です。
波上宮
波上宮(なみのうえぐう)は「琉球八社(りゅうきゅうはっしゃ)」と呼ばれる神社の一つです。沖縄県で最も格式高い神社であり、家内安全や商売繁盛、厄除けなどの後利益があるといわれています。波上宮の裏手には「波の上ビーチ」という沖縄県に住む人々の憩いの場もあるため、参拝後に訪れてみるのも良いでしょう。
ガンガラーの谷
沖縄県の自然を満喫したい方には、ガンガラーの谷がおすすめです。数十万年前の鍾乳洞が崩れてできたガンガラーの谷では、亜熱帯気候特有の森や洞窟をめぐるガイドツアーが実施されています。なお、ガイドツアーは事前予約が必要な定員制なので、あらかじめ参加できるか確認しておきましょう。
伊計島
伊計島(いけいじま)は沖縄本島から海中道路を通り、平安座島と宮城島を超えた先にある離島です。潮の満ち引きの影響が少なく透明度の高い「伊計ビーチ」や「大泊ビーチ」、集落遺跡の「仲原遺跡」、さとうきび畑など多くの観光スポットがあります。そのため、本島以外も観光したい方にもおすすめです。
真栄田岬
真栄田岬(まえだみさき)は、沖縄本島の中部にある観光スポットです。東シナ海に突き出た岬で、周囲には熱帯魚やサンゴ礁が生息する海が広がっています。海中には「青の洞窟」と呼ばれる青い光が差し込む場所があり、ダイビングやシュノーケリングの人気スポットとしても有名です。
沖縄県北部
沖縄県北部は自然豊かなエリア。サンゴ礁の広がる海や、山々が連なり鬱蒼とした森が広がる「やんばる(山原)」と呼ばれる地域が存在します。ここでは沖縄県北部の観光名所を紹介します。
沖縄美ら海水族館
沖縄美ら海水族館(おきなわちゅらうみすいぞくかん)は海洋博公園にある4階建ての水族館で、ジンベエザメやナンヨウマンタが泳ぐ世界最大級の巨大水槽を有する観光スポットです。太陽光が降り注ぐ水槽にはサンゴ礁が展示されており、自然に近い姿を観察できます。沖縄県の深海に暮らす生物の展示もあるため、海の生き物について理解を深められるでしょう。屋外には、イルカショーが行われる劇場やウミガメやマナティーが飼育されている観察室もあります。
オリオンハッピーパーク
沖縄県の名物として有名なオリオンビールの製造工場が、オリオンハッピーパークです。オリオンビールの製造過程を見学したあと、出来上がった製品の試飲ができます。車の運転をする方や未成年はソフトドリンクの試飲が可能なので、誰でも工場見学を楽しめるでしょう。
古宇利島
古宇利島(こうりじま)は、沖縄本島からから古宇利大橋を車で渡った先にある小さな離島です。アダムとイブの伝説に似た恋愛関係の神話が残る島として有名な観光スポットのため、古宇利島は恋の島とも呼ばれています。夕暮れどきは夕日が美しく、夜は満天の星空を堪能できる風景の美しさも古宇利島の魅力です。
辺戸岬
辺戸岬(へどみさき)は隆起したサンゴが断崖絶壁を形成している場所で、沖縄本島の最北端にあります。荒波が打ち寄せる大自然の光景を間近に見られるのが、辺戸岬の魅力です。天気が良い日であれば水平線上に鹿児島県・与論島(よろんじま)を望むこともできるでしょう。
備瀬のフクギ並木
沖縄県国頭本部町にある備瀬(びせ)のフクギ並木は、自然豊かな眺望が有名な観光スポットです。フクギとはマンゴスチンの仲間である常緑高木で、防風林の役割を果たしています。フクギの木はトンネルのような並木道を形成しているため、木々の隙間から覗く海も相まって幻想的な風景を見られるでしょう。
沖縄の観光スポットついてさらに詳しく知りたい方は「沖縄地方の観光スポット・名物グルメまとめ!外国人向けに魅力を解説」でも紹介しているので、チェックしてみてください。
まとめ
沖縄県は観光・移住のどちらにおいても魅力的な場所といえます。自然豊かで海に囲まれた土地や沖縄特有の文化や風土に興味がある方は、ぜひ実際に沖縄県を訪れてみましょう。