名古屋は魅力ある観光都市!おすすめの散策エリアを紹介

WeXpats
2023/03/27

日本列島のほぼ真ん中に位置する名古屋は、愛知県で特に栄えている都市です。名古屋は交通の便が良く、ご当地グルメを食べられたり観光スポットが密集していたりするため、旅行先として人気があります。また、名古屋は実際に暮らしている人々からも住みやすいと評価されている街です。そこで、このコラムでは名古屋観光や移住にあたって役立つ情報を紹介します。魅力的な都市、名古屋への理解を深めましょう。

目次

  1. 名古屋はどんな街?
  2. 観光地としての名古屋の魅力
  3. 家族連れやカップルにもおすすめ!名古屋の観光地
  4. 名古屋は観光だけでなく住むのにも人気なエリア
  5. まとめ

名古屋はどんな街?

名古屋はどんな街?の画像

名古屋(なごや)は札幌(さっぽろ)や博多(はかた)、那覇(なは)などに並ぶ日本の主要都市です。しかし、ほかの主要都市に比べて旅行先としての知名度は低く、「魅力がない」といわれることもしばしば。

実際の名古屋は歴史的な建造物や独特な食文化、世界にも名をとどろかせるほど発展した産業など、魅力が詰まっています。名古屋の魅力を知れば、「実際に訪れてみたい!」と思えるでしょう。

日本の真ん中に位置する交通の便が良い大都市

名古屋は日本列島の中心部にあるため、全国各地からのアクセスが良いのが特徴です。飛行機や新幹線、夜行バスなど、さまざまな交通手段があります。高速道路や地下鉄も整備されているため、名古屋の近くに住んでいる人も訪れやすいでしょう。また、交通の便が良いということは名古屋からほかの場所にも行きやすいということ。大阪や東京に行く機会が多いため、立地に魅力を感じて名古屋に住む人もいるようです。

四季に合わせて気候が変化する

名古屋は日本のなかでも四季による気候の変化が大きい地域です。比較的穏やかな気候と評されることが多いものの、夏の平均湿度は70%を超え、冬は「伊吹(いぶき)おろし」と呼ばれる強烈な寒さの季節風が吹きます。名古屋を訪れる際は特に天気予報に注意し、適切な服装を選ぶよう心掛けましょう。

中部地方の気候や観光地まとめ!有名な料理も紹介」のコラムでは、名古屋を含む中部地方全域の気候について触れています。

出荷額日本一を誇るものづくりの街

名古屋は製造業が盛んで、ものづくりの街として知られています。経済産業省の「2020年工業統計速報」によると、製造品出荷額は愛知県が日本一です。愛知県・三重県・岐阜県の間には、「中京工業地帯(ちゅうきょうこうぎょうちたい)」と呼ばれる大きな工業地帯があります。自動車や航空機の生産といった、機械産業の中心地です。また、鉄鋼業や繊維工業も盛んに行われており、観光客や学生向けに工場見学を行う企業もあります。

戦国時代に活躍した三英傑のふるさと

名古屋は、日本の戦国時代を語るうえで外せない、織田信長(おだのぶなが)・豊臣秀吉(とよとみひでよし)・徳川家康(とくがわいえやす)の故郷です。日本を一つの国としてまとめるために尽力した彼らは、三英傑(さんえいけつ)とも呼ばれています。地域ごとに統治者の異なっていた日本を一つにするべく天下統一を目指した彼らは、全員が名古屋にルーツを持つ武将です。そのため、名古屋には名古屋城(なごやじょう)をはじめ、歴史を感じさせる建築物や石碑が多くあります。日本史や武将が好きな人の旅行先として、名古屋は人気が高い都市です。

観光地としての名古屋の魅力

観光地としての名古屋の魅力の画像

名古屋の玄関口である名古屋駅を中心に、観光名所は市内各地に点在しています。名古屋観光に訪れる際は、あらかじめ行きたい場所をリストアップし、交通手段や移動時間を計算してスケジュールを組んでおくと安心です。ここでは魅力ある名古屋の観光地を紹介するので、旅行の際は参考にしてください。

歴史を感じられる建築物や場所が多い

先述したように名古屋は三英傑ゆかりの地です。そのため、歴史的建造物や神社仏閣が多く、観光名所として多くの旅行客が訪れています。

1.名古屋城

名古屋城は名古屋を代表する観光地です。日本で最初に国宝指定された城で、天守閣(てんしゅかく)と呼ばれる部分に金色のしゃちほこが乗っています。名古屋城は徳川家康が豊臣家(とよとみけ)からの攻撃に備えて建築した城です。過去に起きた戦いによって一度焼失してしまいましたが、復元・再建され現在の姿となっています。天守閣や本丸御殿(ほんまるごてん)をはじめ周辺にある庭園や櫓(やぐら)、石垣(いしがき)、城へと続く門なども見どころです。

内装や装飾品は非常に豪華で、ほかの日本の城に比べても華やかといえます。名古屋城は非常に広く、本殿の観光だけで1時間、場内散策も含めると3時間以上かかる可能性も。名古屋城を訪れる際は、時間に余裕を持って行動することをおすすめします。なお、スマートフォンに専用アプリをダウンロードすると、名古屋城のガイドを聞くことも可能です。

名古屋城以外の日本の有名な城も知りたい方には、「日本の有名な城を紹介!西洋との違いとは」の内容が役に立ちます。国宝に指定されている日本の城や海外の城との違いもまとめているので、ぜひチェックしてみましょう。

2.桶狭間古戦場公園

1560年に起きた桶狭間(おけはざま)の戦いの名残が感じられる桶狭間古戦場公園(おけはざまこせんじょうこうえん)も、名古屋の観光名所です。今川義元(いまがわよしもと)最期の地とされており、現在は史跡(しせき)公園として整備されています。園内には武将の銅像や今川義元の墓碑などがあるので、日本の歴史が好きな方はぜひ足を運んでみてください。

3.長福寺

桶狭間古戦場公園を訪れる際は、あわせて長福寺も観光するのがおすすめです。桶狭間の戦いのあと、織田信長は今川義元をはじめとする武将たちの首を長福寺の境内(けいだい)で確認したとされています。桶狭間古戦場公園や長福寺を訪れることで、当時の世の中や武将たちへの理解が深まるでしょう。

4.豊國神社

名古屋にある豊國(とよくに)神社では、天下統一を成し遂げた武将・豊臣秀吉を祀(まつ)っています。豊國神社は公園の中にあり、出世開運(しゅっせかいうん)・厄除招福(やくよけしょうふく)・商売繁盛(しょうばいはんじょう)などのご利益(りやく)を得られるようです。

5.熱田神宮

熱田神宮(あつたじんぐう)は日本の三種の神器といわれているうちの一つ、「草薙剣(くさなぎのつるぎ)」が祀られている神社で、日本三大神宮の一つとしても有名です。熱田神宮は本宮を含めて45の神社があります。また、樹齢1,000年以上の大楠(おおくす)が見られることでも有名です。日本刀や古文書などが展示されている宝物館も熱田神宮の境内にあるので、名古屋観光の際はぜひ訪れてみましょう。

産業観光が充実している

名古屋は尾張(おわり)と呼ばれていたころから、商業の発展によって栄えてきた街です。現代ではものづくりも盛んに行われており、実際に自動車産業で有名なトヨタは世界でその名をとどろかせています。名古屋観光の際は、旅行プランのなかに工場見学や制作体験を組み込んでみるのも良いでしょう。

1.トヨタ産業技術記念館

トヨタ産業技術記念館は名古屋駅からほど近い場所にある赤レンガ造りの建物です。「研究と創造の精神」そして、モノづくりの大切さを次の世代へと伝えるために建設されました。

トヨタ産業技術記念館には、大きく分けて「繊維機械館」と「自動車館」の2つの施設があります。繊維機械館は織物を織る機械のほか、日本をはじめ世界の伝統的な綿織物の展示が見どころです。また、昔ながらの方法で糸を紡ぐ様子を直接見ることもできます。自動車館は、創業当初から現在まで開発・販売した自動車が数多く展示しているのも魅力です。トヨタ自動車の開発技術や自動車製造の歴史を味わえるでしょう。

2.ノリタケの森

ノリタケの森の画像

引用元:ノリタケの森公式サイト

ノリタケの森では、中国発祥の技術を用いて作られた陶磁器、「ノリタケボーンチャイナ」の製造過程を見学できます。成形から絵付けまでじっくりと製造の流れを見学できるので、ものづくりに興味がある方におすすめです。特に、職人がボーンチャイナに絵付けする様子は一見の価値があります。お金を払って絵付け体験を行うこともできるので、旅行の思い出に絵付けをしてみるのも良いでしょう。

3.ブラザーミュージアム

ブラザーミュージアムの画像

引用元:ブラザーミュージアム公式サイト

プリンターやミシンを製造しているブラザー工業の歴史を堪能できる、ブラザーミュージアムも名古屋の魅力的な観光スポットです。これまでに製造されたブラザー製品を鑑賞できるだけでなく、シール作成や刺繍(ししゅう)、写真印刷の体験をすることも可能です。

独特な食文化「名古屋めし」を楽しめる

名古屋には独特な食文化があり、「名古屋めし」と呼ばれています。名古屋に住む人々を中心に親しまれており、観光客にもご当地グルメとして人気がある名古屋めしの魅力は「濃い味つけ」です。ここでは名古屋めしのなかでも特におすすめな料理を紹介するので、観光に訪れた際はぜひ食べてみてください。

1.味噌カツ

味噌カツの画像

味噌カツは名古屋めしを代表する料理です。名古屋は「八丁味噌(はっちょうみそ)」という濃い赤褐色(せきかっしょく)の濃厚な味噌が名物で、幅広い料理に使用しています。味噌カツはとんかつに八丁味噌を使ったタレを掛けた料理で、濃厚な味噌の味わいが特徴です。ソースとは異なる甘辛い味噌の風味をぜひ堪能してみてください。なお、八丁味噌を使った名古屋めしはほかにもあります。八丁味噌の風味が気に入ったら、どて煮や味噌煮込みうどん、味噌おでんなどにも挑戦してみましょう。

2.ひつまぶし

ひつまぶしの画像

ひつまぶしとは、おひつと呼ばれる器の中にご飯を盛りつけ、ウナギのかば焼きを乗せた料理です。1口目はそのまま、2口目はネギやわさびといった薬味を乗せて、3口目はお茶づけにして味わえます。ウナギのかば焼きに使われているタレはこってりとしているため、そのまま食べても美味しいのがひつまぶしの魅力です。

3.あんかけスパ

あんかけスパの画像

ユニークな名古屋めしを食べてみたい方には、あんかけスパがおすすめです。トマトをはじめとする野菜類と肉、黒コショウをあわせたあんかけと、ソースによく絡む太麺のパスタで作られるあんかけスパは他では見られない名古屋独特の料理といえます。提供する店によってあんかけスパに使われている具材が異なるので、食べ比べてみるのも良いでしょう。

4.小倉トースト

小倉トーストの画像

トーストの上にあんこを乗せた小倉トーストも名古屋めしの一つ。名古屋はほかの地域に比べて喫茶店が多く、「モーニング」という文化があるため、地元の人も「朝食は家ではなく喫茶店で食べる」という人が多いようです。モーニングとは、コーヒーを注文するとトーストやゆで卵、サラダなどがついてくるサービスを指します。コーヒー代だけでしっかりした朝ごはんが食べられるのは魅力的でしょう。小倉トーストはモーニング、または軽食として多くの喫茶店で提供されています。

5.天むす

天むすの画像

天むすは小さいえび天を具にしたおにぎりです。一般的なおにぎりよりも小さめのつくりになっているため、小腹を満たしたいときにぴったりといえます。市販されている天むすには付け合わせとしてふきの佃煮(つくだに)やきゃらぶきが入っていることも。手軽に食べられる名古屋めしなので、観光中のお弁当にもおすすめです。

家族連れやカップルにもおすすめ!名古屋の観光地

家族連れやカップルにもおすすめ!名古屋の観光地の画像

名古屋には老若男女問わず楽しめる観光スポットも多々あります。家族や恋人と名古屋観光を検討している方は、以下のスポットに足を運ぶことも考えてみましょう。

名古屋港水族館

名古屋港水族館は日本最大級の規模を誇る水族館で、シャチやウミガメ、ペンギンなどの生き物を鑑賞できます。サンゴ礁を中心に構成された水槽やくらげのみが展示される水槽など、見どころは盛りだくさんです。友達同士はもちろん、家族や恋人と行っても楽しめるでしょう。

シャチやエンペラーペンギンに会える水族館は日本にほとんどありません。海の生き物や水族館が好きな方はぜひ名古屋港水族館にも訪れてみましょう。

東山動植物園

東山動植物園は、名古屋駅から地下鉄で約20分でいけるアクセスの良い観光スポットです。ゴリラやゾウ、キリンなどをはじめとする動物や種類豊富な植物の展示を行っており、日本屈指の飼育種類の多さを誇ります。温室や洋風庭園もあり、四季に合わせて美しい光景を楽しめるのも魅力です。名古屋一帯を一望できる東山スカイタワーや遊園地もあるので、家族連れ・恋人同士の旅行にも向いています。

レゴランドジャパン

名古屋にはレゴブロックのテーマパークであるレゴブロックジャパンがあります。レゴをモチーフとしたアトラクションやレストラン、ワークショップがあり、子どもはもちろん大人も楽しめる観光スポットです。なお、レゴランドジャパンはホテルを併設しており、レゴブロックをイメージした客室にも泊まれます。

徳川園

徳川園には湖や滝、錦鯉、四季折々の樹木や花などで作られた美しい日本庭園があります。徳川御三家である尾張藩二代藩主光友によって建造されたあと、尾張徳川家の邸宅となりました。その後、大空襲により園内の大部分が焼失しましたが、整備改修が行われ現在の徳川園となったのです。徳川園の成り立ちや歴史に興味がある方は庭園ガイドを利用すると、より楽しめるでしょう。

名古屋城から徳川園までの地域は歴史的建造物や文化施設が多く、「文化のみち」として地元の人々に親しまれています。文化のみちにある神社やお寺、蔵、美術館などさまざまなスポットを巡りながら、名古屋の街を散策するのも人気です。

大須商店街

名古屋にある、「若宮大通」「伏見通」「大須通」「南大津通」の4つの通りに囲まれたエリアが大須商店街です。約1,200の店舗や施設がある大須商店街は、食べ歩きをしたり、ファッショングッズや家電を購入したりなど、さまざまな楽しみ方ができます。また、大須観音や富士浅間神社など歴史ある建造物も見られることから、観光客に非常に人気の高い場所です。

名古屋は観光だけでなく住むのにも人気なエリア

名古屋は観光だけでなく住むのにも人気なエリアの画像

ご当地グルメや観光名所が多く旅行先としておすすめな名古屋は、生活するのにも向いているエリアです。2023年2月時点で名古屋市の推計人口は約230万人。日本の各都市のなかでも人口が多い部類に入ります。

名古屋市が行った市政世論調査によると、回答した名古屋市民の約9割が「名古屋は住みやすい」と回答しました。名古屋が住みやすい理由としては、交通の便や住環境の良さ、商業施設の近さなどが挙げられています。また、調査の回答者のうち約8割は名古屋に住み続けたいと回答しました。一部の地域では交通の便の悪さや治安が問題視されているものの、おおむね市民からの評価は高いようです。名古屋は、観光地としても居住地としても評価されるエリアということがうかがえるでしょう。

参照元
名古屋市「名古屋市の人口」
名古屋市「名古屋の魅力・住みやすさについて(令和3年度第60回市政世論調査)

 

まとめ

数多くの武将を輩出していたりものづくりの歴史が長かったりと、名古屋には観光地として魅力的なポイントが多くあります。また、独特な食文化である名古屋めしも多くの観光客を引き寄せる魅力です。旅行の予定がある方はしっかりとスケジュールを組んで、余すことなく名古屋の魅力を堪能しましょう。

ライター

WeXpats
生活・仕事・留学に関するお役立ち情報から、日本のディープな魅力を紹介するコラムまで、バラエティ豊かな記事をお届けします。

Special Features 特集

Top Articles 人気記事

Our Social Media ソーシャルメディア

日本の最新情報を9言語で定期更新しています。

  • English
  • 한국어
  • Tiếng Việt
  • မြန်မာဘာသာစကား
  • Bahasa Indonesia
  • 中文 (繁體)
  • Español
  • Português
  • ภาษาไทย
TOP/ 日本を旅行する/ 目的地 & プラン/ 名古屋は魅力ある観光都市!おすすめの散策エリアを紹介

当社のウェブサイトは、利便性及び品質の維持・向上を目的に、Cookieを使用しております。Cookieの使用に同意頂ける場合は、「同意する」ボタンを押して下さい。
なお、当社のCookie使用について詳しくはこちらをご参照下さい。

Cookie利用ポリシー