SuicaやPASMOといった交通系ICカードがある場合、インターネット予約を利用すれば新幹線に乗車する際に乗車券の代わりに利用できます。このコラムでは新幹線に乗り慣れていない方がスムーズに乗車できるよう、在来線からの乗り換え方や切符の購入方法を紹介。お得なパスの情報もまとめているので、旅行や出張で新幹線に乗る際の参考にしてください。
目次
新幹線とは?
新幹線とは、時速200km以上で走る区間のある鉄道路線およびその区間を走る高速鉄道です。新幹線は1964年に初めて東京駅~新大阪駅間で開業しました。新幹線が誕生して以降、普通の鉄道路線は在来線と呼ばれています。新幹線は北は北海道、南は鹿児島県まで伸びており、日本の都市間をつなぐ重要な移動手段です。長い距離を速く移動できるだけでなく、揺れが少ない快適な乗り心地も魅力です。移動時間が短く、「近畿地方で外国人に人気がある観光スポット・名物料理まとめ」「関東地方でおすすめの旅行先まとめ!外国人向けに観光地や名物料理を紹介」で取り上げている場所にも気軽に行けます。
新幹線の座席には種類があり、広さや受けられるサービスが異なるため、切符を買う際は注意が必要です。自由席は座席の指定がなく、自由席車両内であればどの席でも座れます。ただし、利用者が多いときは必ず座れるとは限りません。一方、指定席・グリーン席・グランクラスはあらかじめ座席が決まっています。グリーン席は指定席よりも座席が大きいのが特徴です。グランクラスは、4種類の中で一番座席がゆったりと作られており、さらに、無料の軽食やドリンクのサービスがあります。なお、グランクラスが設けられているのは、北海道新幹線や東北新幹線、北陸新幹線の一部列車のみです。
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新幹線の乗り方
新幹線に乗るには在来線を利用して発着駅まで行かなければなりません。同じ駅名でも新幹線と在来線の改札口は異なるので、新幹線乗り換え口を探しましょう。駅が広くて新幹線の改札口を探すのが大変な場合もあるので、時間に余裕を持って行動するのがおすすめです。ここでは、新幹線の改札の通り方とホームの探し方などを解説します。
新幹線の改札の通り方
新幹線の改札では、機械に乗車券と特急券を同時に通します。改札を通る際は乗車券と特急券を回収するのを忘れないようにしましょう。降車の際は、特急券は改札機に回収されるので出てきません。在来線に乗り換える場合のみ、乗車券が出てくるので回収が必要です。そのあと、在来線の改札で乗車券を通せば、乗り換えられます。
ホームの探し方と新幹線の乗り方・降り方
改札を通り抜けたら、天井近くにある電光掲示板で自分が乗る新幹線の到着ホームを確認しましょう。新幹線のホームに行く際は車両番号の案内を確認し、自分が乗る車両が到着する位置に近いエスカレーターから上がります。ホームに着いたら、指定された車両が到着する位置で待機しましょう。
新幹線の乗降時間は長くありません。車両がホームに到着したら速やかに乗りましょう。
乗車中は、音声アナウンスや車両内の電光掲示板で到着駅のお知らせがあります。目的地に近くなったら荷物をまとめて、すぐに降りられるように準備しましょう。
新幹線に乗る際に必要な切符とは?買い方も解説
新幹線に乗る際には、「乗車券」と「特急券」の2種類の切符が必要です。ここでは、乗車券と特急券の買い方を解説します。
新幹線に乗る際には乗車券と特急券が必要
新幹線に乗る際は、出発地点の最寄り駅から目的地までの乗車券と新幹線に乗る区間の特急券が必要です。特急券は、新幹線の座席の種類により値段が異なります。一番安いのは自由席券です。指定席やグリーン席の特急券は金額が上がるので、乗りたい席の値段を確認してから乗車券を購入しましょう。
在来線から新幹線への乗り換える場合は、乗車券と特急券が1枚ずつ発券されます。在来線を使わず乗車券と特急券の区間が同じ場合は、切符は1枚しか発券されません。なお、途中で異なる新幹線に乗り換える場合は、乗る列車ごとに特急券が必要です。
乗車券と特急券の買い方
乗車券と特急券は、JRのみどりの窓口や指定席券売機、インターネットなどで購入可能です。みどりの窓口で購入する場合は、「乗車区間」「日時」「座席の種類」を伝えます。特急券は、乗車日の1ヶ月前から購入できます。年末年始やGW、お盆などの時期は利用者が多く希望の席が取れないこともあるので、早めに購入しましょう。なお、インターネットを利用して新幹線のチケットを予約すれば、交通系ICカードが乗車券や特急券の代わりになります。SuicaやPASMOを利用している人は、交通系ICカードを使った乗車方法も検討してみましょう。
新幹線のお得な乗り方とは
新幹線の利用時期が決まっている方は、Webサイトで早めに予約を取り、早期割引を受けましょう。割引率は時期や新幹線の種類によって異なるため、予約の前に確認しておくと安心です。ほかにも旅行の際に利用できる新幹線のお得な乗り方として「往復割引」「団体割引」「回数券」などがあります。それぞれ利用できる条件や割引率が異なるので、各鉄道会社のWebサイトでの確認がおすすめです。一定区間内であれば1日自由に乗り降りできる「休日お出かけパス」や宿泊施設と新幹線の乗車券がセットになった旅行プランなどもあるので、乗車する日や目的に合わせて、お得な方法がないか確認してみましょう。
海外在住の人だけ利用できるお得な新幹線の乗り方
日本中の鉄道に乗れる「JAPAN RAIL PASS」は、「短期滞在」の在留資格を持つ外国人・海外在住の日本人向けのパスです。指定席用とグリーン席用があり、期間は7日・14日・21日から選べます。ほとんどの新幹線や特急列車、急行・快速・普通列車に乗れるため、お得です。ただし、新幹線「のぞみ」と「みずほ」は対象に含まれないため、注意してください。
「JR EAST PASS」
「JR EAST PASS」は、東日本や北海道の一部を走る列車を利用する際に使えます。種類は以下のとおりです。
- 「JR EAST PASS(Tohoku area)」:首都圏と東北地方で新幹線を含む列車に連続5日間乗れる、短期滞在・日本に居住のどちらの外国人も購入可能
- JR EAST PASS(Nagano、 Niigata area)」:首都圏と長野県・新潟県方面をつなぐ新幹線と列車に乗れる、有効期間や購入資格はJR EAST PASS(Tohoku area)と同様
- 「JR TOKYO Wide Pass」:東京都から長野県方面の新幹線と首都近郊の観光地への列車に続けて3日間乗車可能、上記の2つのパスと同様に日本以外のパスポートがあれば購入できる
- 「JR East-South Hokkaido Rail Pass」:東京都や北海道・東北地方・長野券方面の新幹線に連続した6日間乗れるパス、「短期滞在」の在留資格を持つ外国人のみ購入可能
- 「JR Tohoku-South Hokkaido Rail Pass」:北海道・東北地方の列車に乗れる、有効期間や購入資格はJR East-South Hokkaido Rail Passと同じ
- 「Hokuriku Arch Pass」:東京都や関西地方から北陸地方へ繋がる新幹線に連続7日間乗れる、在留資格「短期滞在」を持つ観光目的で来日している外国人のみ購入可能
- 「JR EAST PASS」は、種類によって使える地域や期間が異なるので、購入時に注意しましょう。
「JR-WEST RAIL PASS(Kansai WIDE Area Pass) 」
西日本を旅行する場合は、「JR-WEST RAIL PASS(Kansai WIDE Area Pass) 」の購入がおすすめです。大阪・京都を中心に岡山県や兵庫県などを走る列車に利用でき、「のぞみ」や「みずほ」を含む新幹線にも乗れます。連続した4日間であれば、何度でも対象区間内の新幹線や列車に乗車可能です。なお、購入できるのは、在留資格「短期滞在」を持つ観光目的で滞在している人に限られます。
多言語で乗り換え情報を検索できるアプリ
新幹線や在来線を利用する際は、乗り換え情報を検索できるアプリを使用すると便利です。ここでは、多言語での検索に対応しているアプリを紹介します。
「NAVITIME for Japan Travel」:英語や中国語(簡体字・繁体字)、韓国語で検索できる
「Japan Transit Planner」:英語をはじめタイ語やベトナム語、インドネシア語などの12ヶ国語に対応
「Google Map」:多言語で乗り換え情報を検索可能、Googleアカウントにログインすれば日ごろ使っている言語で表示される
普段から使っている言語で乗り換え情報を検索できると、移動がスムーズになるでしょう。
なお、WeXpats Guideでは「レストランで使える日本語を紹介!覚えて外食に挑戦しよう」といったコラムで旅先でも使える日本語を解説しています。ぜひ、合わせてご活用ください。
まとめ
新幹線に乗ると、北は北海道から南は九州まで高速で移動できます。速度が速いだけでなく、快適な乗り心地も新幹線の魅力といえるでしょう。なお、新幹線に乗る際は「休日フリーパス」「回数券」「JAPAN RAIL PASS」などを購入するとお得に乗車できます。お得な情報を活用して新幹線に乗り、さまざまな場所に行ってみましょう。