日本のゴミ分別の方法をわかりやすく解説!

WeXpats
2024/05/20

日本では、ゴミを種類ごとに細かく分別します。 日本で暮らし始めたばかりの人は、ゴミの分別を難しく感じることもあるでしょう。
この記事では、ゴミの種類と分別方法およびゴミ出しのルールを解説。ゴミを正しく分別することは環境を守ることにもつながります。日本でのルールを知って、ゴミを出す際の参考にしてください。

目次

  1. ゴミの種類
  2. ゴミの分別方法
  3. ゴミの出し方
  4. まとめ

ゴミの種類

ゴミの種類の画像

分別方法は自治体によって異なりますが、日本ではゴミを大きく分けて4種類に分類します。「可燃ゴミ」「不燃ゴミ」「資源ゴミ」「粗大ゴミ」です。
ここでは、一般家庭から出るゴミがどの種類に該当するのか紹介します。

可燃ゴミ

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可燃ゴミは、主に清掃工場の焼却炉で燃やすことができるゴミです。生ゴミや紙くず、布製品など一般家庭で出る主なゴミは可燃ゴミに分類されることが多いでしょう。可燃ゴミに分類されるゴミの種類は以下のとおりです。

  • 生ごみ
  • 紙くず(例:ティッシュペーパー、オムツ)
  • 革製品(例:鞄、靴)
  • ゴム製品(例:ホース、長くつ)
  • 木くず
  • 布製品(例:衣類)
  • 廃食用油

清掃工場の焼却炉で燃やされたゴミは灰となり、セメントの原料などに再利用されます。

不燃ゴミ

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不燃ゴミは、金属やガラスといったリサイクルできないゴミのことです。なかには、性質上焼却炉で燃やすことができる製品も、環境を考慮して不燃ゴミに分類しています。不燃ゴミに分類されるゴミの種類は以下のとおりです。

  • ガラス(例:コップ、蛍光灯、電球)
  • 陶磁器類(例:食器、花瓶)
  • 金属製品(例:鍋、フライパン、包丁、ハサミ)
  • アルミ製品(例:アルミホイル、コンロカバー)
  • スプレー缶

鉄や金属など資源に回せるものは回収し、残ったものは埋立処分されます。

資源ゴミ

資源ゴミの画像

資源ゴミの画像

資源ゴミとは、回収して再資源化・再利用ができるゴミの総称です。再び利用できるかが、ほかのゴミとの違いになります。資源ゴミに分類されるゴミの種類は以下のとおりです。

  • 空き瓶
  • ペットボトル
  • 古紙
  • 容器包装のプラスチック(例:プラマーク入りのお菓子袋、卵の容器、弁当パック、ボトル、レジ袋、発泡スチロールなど)
  • プラスチック製品(例:プラスチック製の保存容器、バケツ、洗面器、ハンガー)

資源ゴミはきちんと分別することで再利用につながります。捨てる際は自治体の決まりに従って仕分けをしましょう。

粗大ゴミ

粗大ゴミの画像

家庭から出た家具・電化製品などの「大型ゴミ」のことをいいます。自治体によって取り扱い方が異なりますが、一辺の長さがおおむね30cm以上のものを粗大ゴミと呼ぶのが一般的です。

  • 家具(例:ソファー、テーブル、カーペット)
  • 大型電化製品(例:テレビ、洗濯機、冷蔵庫)

粗大ゴミは回収される日が限られているため、事前にスケジュールを確認しておくことをおすすめします。

ゴミの分別方法

ゴミの分別方法の画像

日本ではゴミを種類ごとに分けて集めた後、焼却やリサイクルするのが一般的です。種類ごとに分別することで正しい処理につながり、環境への負担を減らすことにつながります。

可燃ゴミ

生ごみの8割は水分です。この水分が臭いの原因となり、焼却炉で燃えにくくなるため、なるべく水気を切ってから捨てます。竹串など先の尖った物は危険です。紙などに包んでからゴミ袋に入れます。

紙おむつは付着している汚物をトイレに流してから、ゴミ袋に入れると良いでしょう。紙おむつをゴミ袋に入れるときは、おむつの内側が隠れるように丸めてから捨てます。

革やゴム製品、布製品は可燃ゴミです。金具やチャック、バックルが付いている場合、外せる物は外してから出します。状態の良い衣類や革製品をリサイクルステーションなどで回収している自治体もあるようです。

剪定枝や木くずは、一般的には最大の辺の長さが30cm未満のものは可燃ゴミとして出せます。大きさによって取り扱い方が分かれるため、住まいの自治体に確認すると良いでしょう。

食用油は、凝固剤などで固めるか、不要な紙や布に染み込ませてから出します。食用油を液状のまま容器やビニール袋に入れてはいけません。自然発火などを防ぐため、必ず冷ましてから処分しましょう。

不燃ゴミ

包丁や割れたコップ、電球などは、紙で包んでから出すのが一般的です。危険がないように袋に「キケン」などと記入や貼り紙をしてからゴミとして出します。

スプレー缶やカセットボンベ、ライターなどを捨てるときは中身を使い切ります。中身が残っていると、「シャカシャカ」「チャプチャプ」などの音がするので、必ず確認してから捨てましょう。

傘やビニール傘は、一般的に不燃ゴミに分類されます。ゴミ袋に入れずにそのまま出してよい自治体もあれば、ゴミ袋に入れて捨てるよう指示している自治体もあるので確認してから出すと良いでしょう。

資源ゴミ

瓶や缶、ペットボトルは中身をきれいにすすぎ、ラベルやキャップが付いている場合は外してから出します。割れているものや汚れが落とせないものは、不燃ゴミとして取り扱う自治体もあるようです。ビール瓶や牛乳瓶など繰り返し使用できる瓶は、購入したお店で回収しているところもあります。

新聞や雑誌、段ボールなどの古紙は、種類ごとにばらけないようにまとめて、紐で縛って出すのが一般的です。匂いがついている紙類や、ピザの箱など汚れがついた紙類、撥水加工がされた紙皿・紙コップなどはリサイクルできないため、可燃ゴミに出します。
牛乳パックなどの紙パックは、中を軽く水で洗い、はさみ等で切り開いて、乾かして出すのがほとんどです。なお、回収しているスーパーマーケットなどもあります。

粗大ゴミ

粗大ゴミは自治体へ収集を申し込む方法と、処理場へ直接持ち込む方法があります。事前に自治体や業者へインターネットや電話で予約し、手数料がかかる自治体はゴミの大きさに応じた料金を支払うのが一般的です。収集を申し込んだら、決められた時間までに決められた場所へ搬出しましょう。

テレビやエアコン、冷蔵庫、冷凍庫、洗濯機、乾燥機はリサイクルが義務付けられており、自治体では回収していません。不要になった場合は、販売店や購入店、メーカーに問い合わせると良いでしょう。
 

ゴミの出し方

ゴミの出し方の画像

ゴミの出し方は大きく分けて「自治体のゴミ収集に出す」「集団回収に出す」「お店の回収に出す」の3つに分かれます。自治体では、ゴミの種類によって集荷日時が決められているところがほとんどです。ここでは、ゴミの出し方について紹介します。

いつ?

ゴミ出しの時間は自治体によってさまざまです。
「当日の朝」と指定しているところもあれば、具体的に「午前6時~午前8時まで」と時間を決めている自治体もあります。収集日の前日からゴミを出すのは良くありません。カラスなどの野鳥やノラ猫がゴミ袋を破って、ゴミが散乱することもあるからです。そのため、ゴミは決められた時間に出しましょう。

どこに?

住まいによって、ゴミを出す場所は異なります。
マンションの場合、収集日にかかわらずいつでもゴミステーションに出すことができるところもあるようです。一戸建ての場合は、定められた曜日・時間に集積場や各家庭の玄関先にゴミを出します。

ルールやマナーを守り、周囲に迷惑がかからないように気を配りましょう。


どうやって?

ゴミは、基本的に指定のゴミ袋に入れて出します。ゴミ袋はスーパーやコンビニ、量販店で購入可能です。なかには、指定のゴミ袋がない自治体もあります。ただし、「中身が見えるポリ袋」「透明もしくは半透明で簡単に破れない袋」など、ゴミを入れる袋が指定されている場合もあるので必ず確認しましょう。

なお、ゴミ袋は中身が漏れないように縛ります。ガムテープや紐は使用しません。

分別ルールや収集方法は市区町村ごとに異なるので、自治体のWebサイトなどで確認しましょう。

まとめ

まとめの画像

日本のゴミ分別には、細かいルールや決まりがあります。ゴミの種類によって分別方法が違い、自治体によって取り扱いも異なるのが一般的です。「混ぜればごみ、分ければ資源」という言葉があるように、正しく分別するとゴミの量を減らすことにつながります。分別方法を守り、環境を保護していきましょう。

ライター

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生活・仕事・留学に関するお役立ち情報から、日本のディープな魅力を紹介するコラムまで、バラエティ豊かな記事をお届けします。

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