「日本で外食したいけど、どんなお店があるかわからない…」と思っている方のために、日本にあるさまざまなレストランの種類とメニューを紹介!日本のレストランで食事をする際のマナーもあわせて紹介します。伝統的な日本料理から和洋折衷のレストランまで、この記事を読み終えたら、きっとあなたもグルメ街道まっしぐらになることでしょう。
目次
日本のレストランの特徴
日本での外食にはどのようなものがあるのでしょうか。日本のレストランでの食事の特徴を紹介します。
日本のレストランでは水が無料
日本のほとんどのレストランでは、おもてなしの心として飲料水を無料で提供しています。冷えた水(または氷の入った水)は、店員が出してくれたり、セルフサービスになっていたりとお店によってさまざまです。
また、水の代わりにお茶を提供するお店や、両方提供しているお店もあります。お茶は必ずしも緑茶とは限らず、麦茶、ジャスミン茶、そば茶などの場合もあります。
レストランの水が無料ではない国の方々にとって、冷たい水が無料で提供されることは、感動するポイントではないでしょうか。
店内での飲食は消費税が10%
2019 年 10 月 1 日、日本の消費税は 8%から 10%に引き上げられました。同時に、一部の消費については軽減税率が適用され、8%となる特例が設けられました。これは、どのようなサービスを提供するかによって適用される税率が異なるため、飲食店にとっては大きな混乱の元となりました。
そのため、参考になるガイドラインが設けられ、レストランで食事をする場合の消費税率は 10%、テイクアウトや出前(デリバリー)の場合は 8 %となっています。
※日本商工会議所「今すぐ始める税率引き下げ対策飲食店向け」5ページ
食事が終わったら自分で返却
これは、主に日本のフードコートやファストフード店で食事をする際の一般的な礼儀であり、食事のマナーです。お店によっては、トレーや食器を返すときにゴミを分別して捨てる必要がある場合もあります。
食事をしている場所が後片付けをする必要があるかどうか、迷うこともあるかもしれません。そんなときは、他のお客さんを観察したり、「Tray Return」や「返却口」と書かれた返却口があるかどうかを確認したりするとよいでしょう。また、雑巾が置いてあるお店もあり、こぼしたものを拭くこともできます。
日本のレストランでの支払方法
注文時に支払うお店もありますが、その他のお店では、食事を終えた後に飲食代をどこで支払えばよいのでしょうか。これは、お店によってシステムが異なるため、混乱する可能性があります。
一般的には、料理がすべてそろった際にテーブルにお会計伝票が置かれるので、その伝票をレジに持って行って支払いを済ませます。伝票がない場合は、店員に会計をお願いし、テーブルで支払いを済ませるのが一般的です。
ただし、例外として、伝票がなくレジに行ってテーブル番号を知らせる必要がある場合や、伝票があっても「お会計はテーブルでお願いします」と言われる場合もあります。
レストランの支払いについては、レストランでのさまざまなシーンの日本語について解説している「レストランで使える日本語を紹介!覚えて外食に挑戦しよう」の記事からも学ぶことができます。ぜひ合わせて参考にしてください。
食券機の使い方
食券機は、ラーメン屋などの飲食店でよく見かけるものです。この機械は現金のみ使用可能の場合が多く、お金を入れてメニューを選択すると、食券が発行されます。お釣りがある場合は、忘れずにもらいましょう。食券購入後、食券を店員さんに渡すと注文の品を作ってくれます。
ピックアップ記事
日本のレストランの種類
何を食べるかだけでなく、どこで食べるかについてもよく話題になります。お店によって、セルフサービスのお店もあれば、お客さんのニーズに合わせてくれるお店もあります。また、カジュアルな服装で気軽に入れるお店や、落ち着いた雰囲気でフォーマルな服装で入るべき店などさまざまです。
この記事では、日本のレストランを居酒屋やビュッフェなどの「業態別」、 特定の料理や食材を提供する「専門店」の大きく2つに分けてご紹介します。
レストランの種類
ファミリーレストラン
アメリカのダイナーに最も近い存在であるファミリーレストランは、略して「ファミレス」と呼ばれています。その名前の通りあらゆる年齢層を対象としていますが、特に家族連れが多く、子供が騒いでも気軽に入れるアットホームな雰囲気のお店なので、安心して利用できます。
特徴としては、24時間営業であること、ドリンクバーが自由に使えること、和食・洋食ともにメニューが豊富であること、手頃な価格であることが挙げられます。特にランチタイムは、安くておいしいランチセットを提供しているお店が多く、大賑わいとなっています。
また、無料Wi-Fiやおかわり自由なドリンクバーを利用して勉強する学生の姿も多く見られます。
日本のファミリーレストラン:
- サイゼリヤ
- ジョナサン
- デニーズ
- びっくりドンキー
- ガスト
- ロイヤルホスト など
居酒屋
居酒屋は、お酒やビールのおつまみ、お酒に合う料理などを気軽に楽しめるお店です。日本のナイトライフを支える重要な存在であり、特に金曜日や週末はサラリーマンが一週間の疲れを癒すために一杯飲んだり、飲み会を開いたりして賑わいます。
人気のチェーン店もありますが、個人店も多くあります。居酒屋では「お通し」と呼ばれる前菜付きのテーブルチャージが一般的です。多くの居酒屋は夕方(通常は午後 5 時)から朝までしか営業していませんが、ランチタイム(午前 11 時頃から午後 2 時頃)も営業しているお店もあります。
日本の居酒屋チェーン:
- ミライザカ
- 養老乃瀧
- 魚民
- 和民
- 天狗
- 鳥貴族
- 磯丸水産 など
食堂
食堂といえば、日本の家庭料理を提供する小規模な家族経営のカジュアル・ダイニング・レストランが多いですが、学校や会社の中にあるものもあります。メニューはさまざまですが、カレーライス、うどん、丼物、定食などが多いです。
食堂は駅の近くや商店街、観光地などにあります。日本各地を訪れた際に本場のご当地グルメや「名物」を食べたいと思ったら、食堂に立ち寄ってみてはいかがでしょうか。
カフェ・喫茶店・珈琲店(コーヒー店)
日本のカフェ・喫茶店・珈琲店(コーヒー店)には、以下のような日本独自のメニューがあります。
- 小豆トースト
- フルーツサンド
- カツサンド など
また、パスタやパンケーキ、カレーライス、サンドイッチなどのセットメニューや温かい食べ物を提供しているお店もあります。
日本のカフェ:
- タリーズコーヒー
- スターバックス
- 星野珈琲
- コメダ珈琲
- ドトール
- エクセルシオール カフェ
- カフェ ヴェローチェ
- サンマルクカフェ
- プロント など
ファストフード
「料理を早く提供する」というコンセプトのファストフード店には、ハンバーガーやフライドポテト、フライドチキンが定番のKFCやマクドナルド以外に、健康志向のお店も多くあります。
牛丼で有名な吉野家や松屋もファストフード店です。この他にも、たこ焼き、おにぎり、カレーライス、サンドイッチ、麺類、丼物などのお店もファストフードに分類されます。
日本のファストフード店:
- ケンタッキーフライドチキン
- マクドナルド
- モスバーガー
- フレッシュネスバーガー
- バーガーキング
- ロッテリア
- CoCo壱番屋
- すき家
- 吉野家
- 松屋
- 銀だこ
- 地下鉄
- 天丼てんや
- なか卯 など
ビュッフェ・バイキング
日本では食べ放題の注文システムが多くあり、特に居酒屋の「飲み放題」や、しゃぶしゃぶや焼肉店の「食べ放題」などが人気です。
日本ではビュッフェの他に「バイキング」と呼ぶこともあります。パンからデザートまで、日本にはあらゆる種類のビュッフェがあります。
日本のバイキングレストラン:
- スイーツパラダイス
- ベーカリーレストラン サンマルク
- インペリアルバイキング サール
- バイキング 喰喰
- ビタースイーツ・ビュッフェ
- ブッフェスタイル アソート
フードコート
日本のフードコートは、ショッピングモールや道の駅、高速道路の休憩所、空港などにあります。フードコートとは、複数の飲食店が出店し、多くの飲食物を提供する場所のことです。
フードコートはセルフサービスで、カウンターで注文と支払いを済ませ、番号をもらって順番を待ち、料理が出来たら受け取るというシステムです。食べ終わったら、後片付けも忘れずに。飲料水や手を洗うためのシンクもあります。
日本の〇〇専門店
上記のような一般的なレストラン以外に、特定の料理に特化したお店も多くあります。これらの専門店の名前は、「麺屋」のように、「~屋」で終わるのが一般的です。
丼
丼はごはんの上におかずをのせた料理で、丼のお店は丼屋と呼ばれます。
有名な丼屋はすき家、松屋、吉野家で、いずれも牛丼が名物です。これらのレストランは、上記にもあるようにファーストフード店としても知られています。丼は迅速かつヘルシーです。また、最近では松屋や吉野家でもメニューにサラダ料理や「ご飯をサラダに替える」というオプションが導入され、より健康的な食事を選択できるようになりました。
定食
定食を出すお店は「定食屋」と呼ばれています。定食は主菜、ご飯、味噌汁、おかずなどで構成され、栄養バランスが優れています。
また、ご飯、汁物、おかずがおかわり自由なお店もあります。「おかわり自由」の文字が目印です。
日本の定食屋:
- 大戸屋
- やよい軒
- 餃子の王将
- 松屋
- とんかつ 和幸
- かつや など
寿司
「寿司屋」は「回転寿司」とは全く違います。
寿司屋はカウンター席があり、カウンター越しに職人の顔を見て注文できます。寿司屋の方が、ネタの品質やグレードが高く、値段も高いです。「おまかせコース」という、板前さんにメニューをお任せするコースもあります。
それに比べ、回転寿司は手頃な価格で、寿司を運ぶベルトコンベアに沿ったカウンター席やベルトコンベア横の個室席があります。また、注文はタッチパネルでするお店が多く、店員とのやりとりは最小限に抑えられています。さらに、寿司屋で提供される伝統的な寿司だけでなく、ユニークな寿司も多くあります。
日本で最も有名な寿司屋は「すきやばし次郎」で、世界で一番おいしい寿司を出すと言われています。
日本の回転寿司:
- スシロー
- くら寿司
- 元気寿司
- かっぱ寿司
- はま寿司
- すし銚子丸 など
麺
麺料理は種類が豊富なので、種類ごとに専門店があります。
うどん
温かいものと冷たいものがあります。うどん屋ではうどんに合う天ぷらや唐揚げがあり、おにぎりやいなりが食べられるお店もあります。うどんのトッピングとして、ネギや天かすも無料で提供されています。
【うどんの豆知識】:香川県はうどん県として知られており、讃岐うどんは香川県発祥です。
そば
温かいものと冷たいものがあります。そば屋によっては、食事と一緒にそば茶を出すところもあります。そばは、ラーメンやうどんよりも繊細とされており、あっさりした優しいつゆがそばによく合います。
つけ麺
ラーメンの夏バージョン。冷たい麺を濃厚なスープにつけて食べます。コシのある麺の食感と濃厚なスープのコーティングにより、ラーメンよりも強いうま味が感じられます。
ラーメン
博多ラーメン、北海道ラーメン、横浜ラーメンなど、ラーメンのバリエーションはさまざま。ラーメン屋は、提供するラーメンの種類によってさらに分類されます。
会席料理
会席料理は、西洋の高級レストランと同じように、6品から15品までの高級なコース料理です。料理は味覚だけでなく視覚でも楽しめるよう、繊細な盛り付けにこだわって作られています。料理は、旬の食材をふんだんに使い、それぞれの料理が他の料理を引き立てるように考えられています。一人前は4万円ほどです。
その他
他にも、うなぎ屋、カレー屋、お好み焼き屋、すき焼き屋、鉄板焼き屋、焼肉屋など、日本全国を旅しているといろいろな専門店があることに気がつくでしょう。
テイクアウト
日本にはテイクアウト専門の飲食店もあります。ほとんどのデパートには食品売り場があり、テイクアウト用の食品を販売しているお店がたくさんあります。また、日本のコンビニやスーパーでは弁当や惣菜が充実しているので、忙しい毎日でも手軽に栄養を摂ることができて便利です。
まとめ
いかがだったでしょうか。日本にはさまざまなレストランがあります。ぜひいろいろなお店に足を運んで、食事を楽しんでください。