旅行や出張の際にかさばる荷物をコインロッカーに預けると、身軽に動けて便利です。コインロッカーには、カギ式やタッチパネル式のものがあります。近年はスマホだけで施錠や解錠、支払いができるコインロッカーも。このコラムでは、コインロッカーの大きさと料金や観光でよく利用する駅での設置場所を紹介しています。コインロッカーの使い方に関する質問と答えもまとめているので、ぜひチェックしてみてください。
目次
- カギ式のコインロッカーの使い方
- タッチパネル式のコインロッカーの使い方
- スマホで操作するコインロッカーの使い方
- コインロッカーの大きさと料金
- コインロッカーを探す際に利用できるWebサイト
- 観光でよく利用する駅のコインロッカー設置場所
- コインロッカーの使い方に関するQ&A
- まとめ
カギ式のコインロッカーの使い方
カギ式のコインロッカーは、現金を入れてからカギを回してロックします。カギにはコインロッカーの設置場所と番号が書かれており、暗証番号を覚える必要がないので使いやすいタイプです。100円玉に対応したコインロッカーが一般的ですが、10円・50円・500円が使用できるコインロッカーもあります。
【荷物を預けるとき】
- カギが挿さっていて空いているコインロッカーを探す
- 扉を開けて荷物を入れる
- 扉を閉めて表示料金分の硬貨を入れる
- 扉を閉めた状態でカギを左に回してから抜く
【荷物を出すとき】
- 荷物を入れたコインロッカーにカギを挿す
- カギを右へ回して扉を開ける
- 荷物を取り出す
荷物を預けてからコインロッカーごとの既定の時間を超えると、延長料金が発生します。その場合は、カギ穴の上に表示された延長料金分の硬貨を入れてから、カギを右へ回して扉を開けましょう。なお、カギ式のコインロッカーは、SuikaやPASMOなどの交通系ICカードは使用できません。
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タッチパネル式のコインロッカーの使い方
タッチパネル式のコインロッカーは、Suica・PASMOなどの交通系ICカード、硬貨・紙幣といった現金で支払いができます。タッチパネルを操作して、空いているコインロッカーの確認や施錠、解錠が可能です。英語や中国語、韓国語に対応しているタッチパネルが多いので、日本語に不慣れな方も使いやすいでしょう。
コインロッカーに荷物を預ける方法
タッチパネル式のコインロッカーに、交通系ICカードを使って荷物を預ける方法は以下の通りです。
【荷物を預けるとき】
- タッチパネルで「預け入れ」を選択して「空きボックスに荷物を入れる」という場面を表示させる
- 表示されている番号のコインロッカーに荷物を入れる
- 扉を閉めるとカギがかかりランプが点滅する
- タッチパネルの「ご利用方法の選択」画面で交通系ICカードを選ぶ
- 交通系ICカードを読み取り機にタッチさせて出てきたレシートを受け取る
レシートにはコインロッカーの設置場所が印刷されているので、取っておくと荷物の引き取りの際に位置が確認できて便利です。
硬貨もしくは紙幣で支払いたい場合は、タッチパネルの「ご利用方法の選択」画面で「現金」ボタンを押します。暗証番号が印刷されたレシートが出てくるので取っておきましょう。
コインロッカーから荷物を取り出す方法
タッチパネル式のコインロッカーから、交通系ICカードを使って荷物を取り出す方法は以下の通りです。
【荷物を出すとき】
- タッチパネルで「取り出し」を選択する
- 「ご利用方法の選択」画面で交通系ICカードを選ぶ
- 交通系ICカードを読み取り機にタッチする
- 荷物を預けたコインロッカーの扉が開いたら荷物を取り出す
交通系ICカードを選択していて既定の時間を過ぎて荷物を取り出した場合は、読み取り機にタッチすると延長料金も一緒に支払われます。
現金での支払いにした場合は、タッチパネルの「ご利用方法の選択」画面で「暗証番号」ボタンを押しましょう。「暗証番号入力」画面が表示されたら、レシートに印刷された数字を入力してください。延長料金が発生した場合は、表示された金額分の硬貨を入れましょう。
スマホで操作するコインロッカーの使い方
スマホで施錠や開錠、支払いができる「SPACER」というコインロッカーもあります。空いているコインロッカーの確認や事前予約、ほかの人とのカギの共有ができるのがメリット。設置場所は、西武新宿線「西武新宿」駅・JR東海道本線「大阪」駅・JR鹿児島本線「博多」駅などです。SPACERは以下のように使います。
- スマホに専用アプリをダウンロードして登録する
- 青ランプが点灯しているコインロッカーに荷物を入れる
- スマホのアプリの画面に表示されている「目の前のロッカーを使う」ボタンを押す
- スマホのアプリの画面上で荷物を入れたコインロッカーの番号を選ぶ
- 荷物を出す際はコインロッカーの前でアプリを開いて「決済してロッカーを開ける」を押して支払いをする
- アプリの画面上の「ロッカーを開ける」ボタンを選択する
- アプリの画面に出てきたバーをスライドしてカギを開ける
支払いはアプリに登録したクレジットカードで行えます。なお、タッチパネルのあるSPACERだと、SuicaやPASMO、ICOCAなどの交通系ICカードを使った支払いも可能です。
コインロッカーの大きさと料金
コインロッカーは、設置場所や大きさによって料金が変わります。コインロッカーの大きさと一般的な1日の料金は以下のとおりです。
コインロッカーの大きさ |
サイズ |
一般的な料金 |
対応できる荷物 |
小型 |
幅35cm×高さ31cm×奥行64cm |
300~400円 |
・リュックサック |
中型 |
幅35cm×高さ54cm×奥行64cm |
500~600円 |
・大型リュックサック |
大型 |
幅35cm×高さ84cm×奥行64cm |
700~800円 |
キャリーバッグ |
特大 |
横35cm×高さ115cm×奥行64cm |
900~1000円 |
・複数のキャリーバッグ |
「1日△△円」という表記は、コインロッカーごとに決められた1日の区切りの時間までの料金を表しています。多くのコインロッカーで、1日の区切りとされる時間は午前1時や午前2時です。たとえば、午後7時に荷物を預けて翌日午前7時に取り出した場合、2日分の料金を支払う必要があります。料金表示は24時間利用した場合の金額ではないので、注意しましょう。
コインロッカーを探す際に利用できるWebサイト
コインロッカーを探す際は、設置場所や空き状況を確認できるWebサイトを利用すると便利です。コインロッカーを探す際は、以下のWebサイトを利用できます。
対象地域・駅 |
特徴 |
アプリの有無 |
|
全国 |
・コインロッカーの設置場所や大きさ、料金が分かる ・JR京葉線「舞浜」駅や神戸本線「大阪梅田」駅の空き状況を検索できる |
有り |
|
・JR山手線の複数の駅 ・JR東北本線「仙台」駅 |
日時と大きさを指定してコインロッカーを予約できる |
無し |
|
・東京メトロの各駅 |
・コインロッカーの設置場所や大きさ、空き状況が分かる |
無し |
慣れない土地でコインロッカーを探す際は、以上のWebサイトを利用すると便利です。
参照元
コインロッカーなび「全国各地のコインロッカーを検索」
To Locca「よく使われている駅の空き状況」
ロッカーコンシェルジュ「現在のロッカー空き情報が確認できます。」
観光でよく利用する駅のコインロッカー設置場所
以下では、観光でよく利用する駅のコインロッカーの設置場所をまとめています。
【JR中央線「東京」駅】
- 丸の内中央改札口の北側10メートル付近
- 丸の内地下南口改札内のトイレ付近
【丸ノ内線「新宿」駅】
- 東改札出口付近
- 西口改札付近
【JR東北本線「仙台」駅】
- 2階の中央口改札から出て右へ進んだ辺り
- 3階の新幹線南口改札を出て左に進んだ辺り
【JR京葉線「舞浜」駅】
- 1階の南口のトイレ付近
- 2階のエスカレーター付近
【JR東海道本線「名古屋」駅】
- 広小路口コンコース付近
- 大閣通北口トイレ付近
【JR大阪環状線「大阪」駅】
- 桜橋口を出て正面
- 南口改札を出て正面
【JR東海道本線「京都」駅】
- 中央改札近くのバス乗り場手前の左側
- 中央口を出てバス乗り場の左側のエスカレーターを降りた右側
コインロッカーの場所を把握しておくと、現地に着いてからスムーズに荷物を預けられます。
遠方に出掛ける方のなかには、新幹線に乗る人もいるでしょう。「新幹線の乗り方を覚えよう!乗車券の買い方や在来線からの乗り換えも紹介」のコラムでは、新幹線の乗り方を解説しているので、チェックしてみてください。
コインロッカーの使い方に関するQ&A
ここでは、コインロッカーの使い方に関する質問と答えをまとめています。内容をチェックしておくと、実際に使う際に安心できるでしょう。
Q1.コインロッカーに入れてはいけない物はある?
コインロッカーに入れてはいけない物は以下の通りです。
- 貴金属や骨董品、パソコン、カメラなどの貴重品
- 現金と有価証券
- 揮発性や毒性、爆発する恐れのある危険物
- 動物
- 法令で所持や携帯が禁止されている武器といった物
- 盗品や犯罪により得られた物
- コインロッカーを破損させる恐れのある物
- 臭気を発したり不潔だったりする物
強いにおいを発したりすぐ痛んだりする食品もコインロッカーに入れないようにしましょう。
Q2.小銭がない場合はどうしたら良い?
小銭がない場合は、コインロッカーの近くにある両替機でお金を崩しましょう。両替機は、500円硬貨や1,000円札を100円硬貨に替えるタイプの物が一般的です。5,000円札や1万円札は両替できない場合があるので、注意しましょう。両替機を使用できない場合は、コンビニや売店、自動販売機で飲料を買って硬貨を用意する方法があります。
現金で支払うコインロッカーではなく、交通系ICカードやスマホで支払いできるタイプを探すのも一つの手です。
Q3.コインロッカーの場所を思い出せない場合は?
コインロッカーの場所を思い出せない場合は、カギもしくはレシートの印字を見て設置場所を確認しましょう。コインロッカーまでの道が分からない場合は、駅のスタッフにカギやレシートに書かれた設置場所を見せると教えてくれます。
コインロッカーの場所を忘れそうで不安な方は、荷物を預ける際に目印となる物を探して置くと良いでしょう。コインロッカーの周囲の写真をスマホで撮影しておくのも、良い方法です。
Q4.コインロッカーのカギを紛失した場合は?
コインロッカーのカギを紛失した場合は、管理会社に連絡をしてスタッフを呼ぶ必要があります。管理会社の連絡先は、コインロッカーの掲示物やレシートに記載されているので確認しましょう。
預けた荷物を引き取るには、パスポートや免許証などの身分証明書を提示して質問に応えなければなりません。さらに、規定の書類に必要事項を記入し提出したうえで、紛失したカギ代の支払いも必要です。
荷物を預ける際に使った交通系ICカードを紛失した場合も、同様に管理会社に連絡しましょう。
なお、管理会社の営業時間は、午前9時〜午後10時ごろまでが一般的です。営業時間を過ぎると翌日以降の対応となるので、カギの紛失に気づいたら早めに連絡しましょう。
Q5.コインロッカーには最長で何日間預けられる?
一般的に、コインロッカーは最長で3〜4日間まで預けられます。利用可能な期間を過ぎると、管理会社のスタッフがコインロッカーを開けて荷物を別の保管場所に持っていくので、注意が必要です。約1ヶ月ほどは管理会社が荷物を預かってくれるので、その期間であれば引き取れます。ただし、コインロッカーに預けていた日数と管理会社が保管していた日数分の料金、カギの交換代を支払わなければいけません。
まとめ
カギ式のコインロッカーは硬貨で、タッチパネル式のタイプは現金もしくは交通系ICカードで支払い可能です。コインロッカーは大きさと預ける日数により料金が変わります。コインロッカーごとの既定の時間を過ぎると延長料金がかかるので、注意しましょう。
慣れない土地でコインロッカーを探す際は、設置場所や空き状況を確認できるWebサイトを利用すると便利です。かさばる荷物はコインロッカーに預けて、身軽に移動しましょう。