外国人雇用・採用の疑問を解消するメディア
海外進出を検討している経営者のなかには、「法人設立はハードルが高い」「まずは試験的にビジネスをしたい」と考える方もいるのではないでしょうか。そのような方におすすめなのが雇用代行(EOR)サービスです。
このコラムでは、雇用代行(EOR)サービスの概要や利用するメリットを紹介します。内容を参考にして、海外進出時の選択肢に加えてみてください。
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企業の海外進出にはさまざまな手段があり、一般的なのは現地での法人設立です。また、昨今では雇用代行(EOR)サービスを利用する企業も増えつつあります。
現地に法人(子会社)を設立すると、日本の親会社とは独立してビジネスを行えるため、万が一のときにリスクを分散できます。自由度も高く、現地で現金売上を立てることも可能です。親会社から独立してビジネスを行えるのはメリットですが、法人登記や定款の準備が必要になるため、時間や手間が掛かります。
支店として海外に事業所を置く方法です。本社の定款や賃金形態などをそのまま適用でき、法人登記も必要ありません。ビジネスを始める際の負担が少ないのはメリットといえるでしょう。
デメリットとしては、利益計上時の税負担が増える可能性が高い点が挙げられます。理由は、日本より税率が低い国でビジネスを行っても、日本の税率が適用されるためです。
駐在員事務所は、現地で代表者と事業所の場所を決めれば設置できます。ただし、現地で行えるのは情報収集や広報活動などに限ります。営業活動を行う場合は、あらためて支店や法人の設立などが必要です。
雇用代行(EOR)サービスを利用して、海外に進出する企業もあります。雇用代行(EOR)サービスとは、海外進出する企業に代わって現地の従業員と雇用契約を結び、雇用に関する業務を代行するサービスです。EORは「Employer of Record」の略称で「記録上の雇用主」を表します。
雇用代行(EOR)サービスを利用すると、海外でのビジネスをスムーズに開始できます。また、法人設立の費用を節約できるのもメリットといえるでしょう。
雇用代行(EOR)サービスを利用すると、サービス利用契約や人材の雇用に関する手続きが完了すればビジネスをスタートできます。現地に法人を設立する際は、最低でも6ヶ月近くは準備に費やさなくてはなりません。一方、EORサービスを使うと早ければ数週間ほどで業務を開始可能です。ビジネスを始める準備が整っており、あとは人材を雇用するだけという企業には最適のサービスといえるでしょう。
雇用代行(EOR)サービスを利用すると、人事労務に掛ける工数の軽減が可能です。雇用代行会社は依頼元の企業に代わって、人材の給与計算や税金の計算などの労務管理を行います。煩雑な事務タスクを任せられるため、企業は業務に注力できるでしょう。
雇用代行(EOR)サービスの利用には、サービス手数料や入退社手続き費用、保障金などが掛かります(サービスにより違いあり)。法人設立時の登記に掛かる費用や事務所家賃、マーケット調査費などと比較すると、低く抑えられることがほとんどです。初期費用を減らせるので、試験的に海外でビジネスを進めたいといった企業にも最適のサービスといえます。
海外事業から撤退する際の手続きが簡略化できるのも、EOR(雇用代行)サービスを利用するメリットの一つです。法人を設立していた場合、撤退時には現地の法律に沿って清算手続きをしなくてはなりません。日本法人の解散登記よりも、さらに複雑で時間が掛かるでしょう。
雇用代行(EOR)サービスを利用してビジネスを行っている場合は、スムーズに手続きができます。
雇用代行サービスはEORと呼ばれていますが、「PEO」「GEO」という似た意味を持つ言葉もあります。海外進出を検討している企業は、それぞれの意味を知っておきましょう。
PEOとは「Professional Employment Organization」の略称で、そのまま訳すと「プロフェッショナル採用組織」との意味になります。一般的には、共同雇用サービス全般を指して使うことが多いようです。PEOサービス提供会社は企業と共同で人材を雇用し、人事に関する業務を代行します。
なお、日本では共同雇用は許可されていません。人材業界で使用される「日本版PEO」という言葉は、共同雇用サービスではなく、派遣会社と労働者が無期限で雇用契約を結ぶ「無期雇用派遣」を指しています。
GEOは「Global Employment Organization(国際雇用組織)」または「Global Employment Outsourcing(国際雇用委託)」の略称です。国際的に雇用代行サービスを提供する企業、もしくは雇用代行企業が提供するサービスそのものを指します。
雇用代行(EOR)は海外雇用において、企業の人事に関わる業務を代行するサービスです。「法人設立が必要ない」「早く事業を始められる」などのさまざまなメリットがあるので、海外進出を考えている企業はぜひ利用を検討してみてください。
海外雇用代行(EOR)サービスとは、現地法人を設立することなく、様々な国で現地人材の雇用を可能にする新しい形の雇用モデルです。
通常、企業が海外人材の雇用や海外進出を行う際には現地法人設立の手間がかかりますが、EOR事業者が保有している各国法人で、企業に代わって現地人材を雇用するため、最短2週間で労働者を雇用することが可能です。
また、EOR事業者が各国の法律を遵守する形で、現地人材への給与支払や社会保険の支払を行うことで、企業のグローバル市場への参入や世界中の人材雇用を柔軟かつ容易にします。
EORサービスに興味のある方はお気軽に、Leverages Globalにお問い合わせください。御社の課題からヒアリングさせていただき、弊社側で提供できるサービス詳細をカスタマイズしてご提案させていただきます。
執筆:WeXpats
WeXpats専属ライターが執筆しています。WeXpatsは「海外へ挑戦する人々を後押しし世界中の就労に関わる問題を解決する」をミッションに掲げてメディア運営をしています。実際に、株式会社レバレジーズとして外国人労働者を雇用する実績のある企業からためになる情報をお届けします。 https://we-xpats.com/ja/destination/as/jp/