領事館と大使館の違いは何?それぞれの役割や行う業務を解説!

2021年09月06日
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濵川恭一 (監修)
外国人専門の人材ビジネス会社勤務を経て、外国人のビザ専門行政書士事務所を設立。専門分野は、就労ビザ申請、外国人採用コンサルティング。著書に、「これ1冊でまるわかり!必ず成功する外国人雇用」、「実務家のための100の実践事例でわかる入管手続き」等がある。 http://svisa.net

「領事館と大使館の違いが分からない」「領事館はどこにあるの?」「大使館は何をするところ?」といった疑問を抱く方は、意外と多いのではないでしょうか。領事館と大使館はいずれも在外公館と呼ばれる外務省の機関であり、各国でさまざまな活動を行っています。このコラムでは、領事館と大使館の役割や行う業務について解説します。領事館と大使館の違いを改めて知っておきましょう。

目次

  1. 領事館と大使館の違いは?
  2. 領事館とは
  3. 大使館とは
  4. まとめ

領事館と大使館の違いは?

領事館と大使館は、どちらも「在外公館」と呼ばれる外務省の機関であり、外交員が駐在していますが、それぞれ担当する役割が異なります。領事館は領事が長で、外国で自国民の保護を目的とした業務を行う施設です。一方、大使館は大使が長で、主に国家間の外交交渉を担います。

在外公館とは

在外公館とは、日本が自国民の保護や他国との外交、他国民への査証(ビザ)発給業務などを行うために、外国に設置した機関のことです。外国と外交を行ううえで重要な役割を担います。日本の在外公館は全世界に200ヶ所以上設置されています。

参照元
外務省 在外公館リスト

領事館とは

領事館は、「領事が職務を行う在外公館」を指します。領事は、外国で自国や自国民を保護する活動を行います。なお、領事館は館長の階級によって名称が異なります。総領事が館長の場合は「総領事館」、領事が館長の場合は「領事館」、副領事が館長の場合は「副領事館」、代理領事が長の場合は「代理領事事務所」です。領事館の設置は任意であるため、国によって設置される数が異なります。

役割

領事館の役割は、大きく分けて以下の4つがあります。

・在外邦人の保護

・当該国に関する情報収集

・国際交流や広報

・戦争や災害といった不測の事態が起こった際に大使館の機能を補完する。
 

戦争や災害といった不測の事態が起こった際に、大使館と領事館がどちらも機能停止しないように、領事館は基本的に首都とは別の主要都市に設置されています。

行う業務

領事館が行う業務は、以下のとおりです。

・自国民の保護

・査証(ビザ)の発行

・証明書の発行

・接受国の情報収集

・友好親善

・国際会議の準備

領事館では、事故や災害が発生したときに邦人被害者の救護や安否確認、被害者家族への連絡、帰国のサポートなどを行います。また、テロが発生したときの情報収集も領事館の仕事です。そのほかにも、日本人の戸籍や旅券に関する手続き、各種証明書の発行、日本を訪問する外国人の査証発給などを行います。

日本領事館のある国

ここでは、日本領事館のある国とその数を世界の地域別に紹介します。

北米

アメリカにはアトランタやサンフランシスコ、ニューヨーク、ボストン、ロサンゼルスなど全部で17都市にあります。カナダに設置されているのは、カルガリー、トロント、バンクーバー、モントリオールの4都市です。

アジア地域

中国は上海や広州など7ヶ所、インドはムンバイやコルタカなど4ヶ所、インドネシアはスラバヤやテンパサールなど4ヶ所にあります。韓国、フィリピン、ベトナム、マレーシアは2都市にあり、カンボジアとタイ、パキスタンは1都市のみの設置です。

太平洋地域

オーストラリアにはシドニー、パース、ブリスベン、メルボルン、ケアンズの5都市にあります。ニュージーランドは、オークランドとクライストチャーチの2都市です。

欧州地域

ロシアとドイツには4都市、フランスは3都市、スペインは2都市にあります。イタリア、英国、スイスは1都市のみの設置です。

中南米地域

ブラジルには、サンパウロやリオデジャネイロなど7ヶ所にあります。パラグアイ、ボリビア、メキシコは1都市のみの設置です。

中東地域

アラブ首長国連邦、イスラエル、イラク、サウジアラビア、トルコには、それぞれ1都市に設置されています。

アフリカ地域

アフリカ地域は、南アフリカ共和国のケープタウンにのみ領事事務所があります。

参照元
外務省 在外公館ホームページ

大使館とは

大使館とは、「大使を長とする在外公館」という意味です。特命全権大使(通称:大使)は、外交使節団の最上位の階級で、多くの外交特権が与えられています。領事館は派遣国の任意で設置の有無や数が異なるのに対し、大使館の設置は首都に1つだけです。

なお、大使館の敷地内は実質的な治外法権が認められているので、外国の警察や軍は勝手に立ち入ることができません。

役割

大使館には、国を代表して相手国政府との話し合いや連絡を行うという役割があります。また、自国と自国民の利益の保護や外国との文化交流の促進も役割の一つです。

領事館は外交問題や政治問題に対応する法的権限を持っていませんが、大使館は特命全権大使が国を代表して交渉する権限があります。そのため、各国の首都に設置されるのが原則です。

行う業務

大使館が行う業務は、以下のとおりです。

・自国民の保護

・査証(ビザ)の発行

・証明書の発行

・派遣国にある企業へのビジネス支援

・自国製品の輸入促進

・接受国の情報収集

・接受国の政治動向の調査や分析

大使館も領事館と同じように、事故や災害が発生したときの邦人の救護や安否確認といったサポート、情報収集を行います。また、各種証明書の発行や査証(ビザ)の発行も業務の一つです。

なお、外交問題や政治問題に対応する法的権限を持っているため、領事館よりも対応する職務の幅は広くなっています。

まとめ

領事館と大使館は行う業務に違いがあります。領事館は自国民を保護する職務がメインなのに対し、大使館は外交や政治問題への対応も行っています。

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