海外で法人を設立しビジネスを成功させるには、日本とは異なる経営戦略を取らなくてはならないケースが多々あります。進出国の文化や内情の知識も必要なので、できれば専門家のサポートを受けるのが望ましいでしょう。

このコラムでは、海外進出時にコンサルティング会社を利用するメリットやEOR雇用代行会社とは何かを解説します。内容を参考にして、海外進出を成功させましょう。

目次

1. 海外進出専門のコンサルティング会社とは
2. 海外進出専門のコンサルティング会社に依頼できること
3. コンサルティング会社に依頼する際のコツ
4. 海外進出時はEORサービスの利用も検討しよう
5. まとめ
6. EORサービスを検討中の企業様へ

海外進出専門のコンサルティング会社とは

コンサルティング会社を利用すると、海外進出を成功させやすくなるでしょう。海外進出専門のコンサルティング会社は、企業が抱える経営状況の問題点やリスクを洗い出し、進出国でより多くの利益を得られるよう支援します。

企業の海外進出には困難が付き物です。日本とは異なる現地の法律や文化、ニーズに上手く対応する必要があります。日本では上手くいっていたのに、現地では商品やサービスが全く受け入れられなかったという例は珍しくありません。ビジネスが立ち行かなくなれば多額の損害を被るうえ、現地法人の撤退にも大きな労力が掛かります。
上記のような事情もふまえて、初めて海外に進出する企業は専門家の力を借りるケースが多いようです。なかでも、海外進出専門のコンサルティング会社に依頼すると、さまざまな事柄に関するきめ細やかなサポートを受けられます。

海外進出専門のコンサルティング会社に依頼できること

ここでは、海外進出専門のコンサルティング会社に依頼できる事柄を紹介します。なお、コンサルティング会社によって対応できる業務や得意とする分野は異なるので、自社に合った企業を探しましょう。

海外進出を成功させるための戦略立案

ビジネスを成功させるために、中長期の戦略立案は最も重要な事柄といっても良いでしょう。戦略コンサルタントの力を借りると、客観的な視点から企業にとって最善の方法を提案してもらえます。

マーケティングリサーチ

海外進出において、入念なマーケティングリサーチは欠かせません。現地のニーズや価格、商品およびサービスの提供方法などを正しく知ることで、効果的な戦略を立案できます。また、ビジネスを始めるとなれば、現地のパートナー企業の調査も必要になるでしょう。

マーケティングコンサルタントが通常のリサーチ会社と違うのは、効果的なリサーチ方法の提案を受けられることです。マーケティングにおける課題の洗い出しやスケジュール立て、効果検証により、適切なリサーチを実施できます。また、実際にマーケティングリサーチを実行してくれるコンサルティング会社も多いようです。

商慣習やカントリーリスクの調査

ビジネス上のルールや商習慣は国によって異なります。細かい暗黙の了解はもちろん、契約や意思決定に関する認識の違いを理解していないと、トラブルが起きやすくなるでしょう。現地の細かな決まりを熟知しているコンサルタントの力を借りることで、海外進出がスムーズに進みます。

カントリーリスクとは、進出国の政治や経済状況、災害などにより損害を被るリスクのことです。さまざまな要因が絡み合っており、初めて海外に進出する企業が正しく予想するのは困難といえます。各国の情勢に精通したコンサルタントの力を借りることで、より正確なカントリーリスクの把握と備えが可能です。

法人を設立する際のサポート

海外で法人を設立するには、進出国の法律や制度を理解し、大量の書類を作成しなくてはなりません。多くの企業は、経験豊富な専門家の力を借りています。会社設立専門のコンサルタントに支援を依頼すると、きめ細やかなサポートが期待できるでしょう。

コンサルティング会社に依頼する際のコツ

コンサルティング会社に依頼する際は、サポート体制や実績を見て選びましょう。また、料金が適切であるかの確認も必要です。

サポートがしっかりしている

初めての海外進出でコンサルティング会社を利用する場合は、継続的なサポートを受けられるところを選びましょう。コンサルティング会社にはさまざまな種類があり、一部の業務だけに特化している企業もあれば、幅広い支援を受けられるケースもあります。海外進出後も継続的なサポートを提供し、ビジネスが上手くいくようアフターケアをしてくれるコンサルティング会社を選びましょう。

企業の海外進出を成功させた実績がある

契約する企業選びにおいて、過去の実績は非常に重要です。コンサルティング業務は特別な資格や届出が必要ありません。また、商品が実在するわけではないので、提供するサポートの質や企業そのものの信頼度が判断しにくいという特徴があります。そこで、判断材料になるのが過去の実績です。過去に多くの企業の海外進出を成功させてきた実績があれば、安心して相談できるでしょう。

ほとんどのコンサルティング会社は、自社のWebサイトに実績や支援事例を掲載しています。

料金が適切かを検討する

設定されている料金が、提供されるサービスに対して適切であるかもチェックしましょう。ただ安ければ安いほど良いわけでなく、自社が求めるサービスを適切な値段で受けられるかが重要です。見極めるためには、複数のコンサルティング会社を比較して決めるのをおすすめします。

海外進出時はEORサービスの利用も検討しよう

海外進出の際は、コンサルティング会社のほかにEOR（雇用代行）サービスを利用する方法もあります。

EORサービスとは

EORは「Employer of Record」の略称で、直訳では「登記上の雇用主」という意味です。実際には、雇用代行企業そのものや雇用代行に関連するサービス全般を指す言葉として使われています。
海外進出する企業にとっては、現地で働く従業員を雇用代行企業に雇用してもらい、人材管理に関わる業務をアウトソーシングできるのが魅力です。

EORサービスを利用するメリット

EORサービスを利用する最大のメリットは、法人を設立せずに海外でビジネスを始められることです。法人を設立するための工数や時間を削減できるうえ、経営上のリスクも軽減できます。「トライアルで事業をスタートしたい」「法人が設立できる前からビジネスを始めたい」という企業が利用するケースも増えているようです。

まとめ

海外でビジネスを展開する際は、第三者のサポートを受けるのが成功の秘訣です。海外進出専門のコンサルティング会社や雇用代行企業などの力を借りて、ビジネスを成功に導きましょう。

EORサービスを検討中の企業様へ

海外雇用代行（EOR）サービスとは、現地法人を設立することなく、様々な国で現地人材の雇用を可能にする新しい形の雇用モデルです。

通常、企業が海外人材の雇用や海外進出を行う際には現地法人設立の手間がかかりますが、EOR事業者が保有している各国法人で、企業に代わって現地人材を雇用するため、最短2週間で労働者を雇用することが可能です。

また、EOR事業者が各国の法律を遵守する形で、現地人材への給与支払や社会保険の支払を行うことで、企業のグローバル市場への参入や世界中の人材雇用を柔軟かつ容易にします。

EORサービスに興味のある方はお気軽に、Leverages Globalにお問い合わせください。御社の課題からヒアリングさせていただき、弊社側で提供できるサービス詳細をカスタマイズしてご提案させていただきます。