オフショア開発の6つのメリット!デメリットや成功の秘訣とは

2023年07月19日
WeXpats Bizは外国人採用に特化した求人サイトWeXpatsJobsの関連サイトです。行政書士監修の下、外国人採用・雇用に関する「採用ノウハウ」「市場動向」「在留資格管理」などの情報を発信。外国人採用・雇用にお悩みのある企業様に向けて、"現場で役立つ情報"を提供いたします。
WeXpats (執筆)
WeXpats専属ライターが執筆しています。WeXpatsは「海外へ挑戦する人々を後押しし世界中の就労に関わる問題を解決する」をミッションに掲げてメディア運営をしています。実際に、株式会社レバレジーズとして外国人労働者を雇用する実績のある企業からためになる情報をお届けします。 https://we-xpats.com/ja/destination/as/jp/

開発業務を海外の企業や人材に委託する手法を、オフショア開発といいます。日本よりも単価が低い国の人材に開発業務を発注することで、人件費の大幅な削減が可能です。そのほかにも、企業に多くのメリットがあります。
このコラムでは、オフショア開発のメリット・デメリットを解説。内容を参考にして、自社の経営に活かしましょう。

目次

  1. オフショア開発とは何のこと?
  2. オフショア開発には多くのメリットがある!
  3. オフショア開発のデメリットも知っておこう
  4. まとめ
  5. EORサービスを検討中の企業様へ

オフショア開発とは何のこと?

オフショア開発とは何のこと?の画像

オフショア開発とは、システムやアプリ開発などの業務を、海外の企業や技術者に委託する経営手法を指します。オフショア開発先に選ばれる国は、中国やインドのIT先進国のほか、エンジニア単価の低いベトナムやフィリピン、タイなどです。

さまざまなメリットがあるため、リソース不足や人材コスト増に悩んでいる企業を中心に、導入を検討する動きが高まっています。以前までは導入に資金力が必要だったため、主に大企業のみが行っていました。しかし、インターネットや各種システムの発達により、昨今では中小企業でもオフショア開発をスタートするところが増えています。

オフショア開発には多くのメリットがある!

オフショア開発には多くのメリットがある!の画像

ここでは、数あるオフショア開発のメリットのうち、特に企業にとってプラスになる内容を紹介します。

1.スキルのあるエンジニアと出会える可能性が高まる

オフショア開発では業務を発注する範囲が海外まで広げられるため、その分優秀なエンジニアと仕事ができる可能性が高くなります。少子高齢化や需要の急激な増加により、日本のIT技術者は常に不足している状況です。そのため、スキルのあるエンジニアの競争率は高くなっており、単価や条件を良くしなければなかなか人材を確保できません。海外にまで間口を広げれば、より多くの技術者のなかから条件に合った人材を選べます。

2.人材にかける費用を抑えられる

人件費を削減できるのは、オフショア開発を導入する最大のメリットです。オフショア開発は、基本的に日本より人件費の低い国で行われます。より低いコストで、高度なスキルを持つ技術者に開発業務を発注することが可能です。オフショア開発を導入するタイミングが早ければ早いほど、よりコスト削減に繋がります。

3.ラボ契約で開発を進めやすい

オフショア開発はコストを抑えられるため、ラボ型契約を選びやすい特徴があります。一定期間自社でエンジニアチームを作るラボ型契約は、継続的に人材を確保できてノウハウが蓄積できる分、チームの維持にコストが掛かるのがデメリット。しかし、オフショア開発の場合はベースとなる単価が低いため、維持費を考慮しても、ラボ型契約を選びやすいのです。

4.自社だけでは出来なかった業務にも対応できる

海外の技術者を頼れば、自社では対応できない範囲の開発業務にも対応できます。新しい分野の開発を始めたいと思っても、人材が不足している日本で必要なスキルを持つ技術者を探すのは難しいのが現状です。海外には日本以上に多様なスキルを持つ人材がいるため、自社が新しく参入する分野のスペシャリストもすぐ探せます。

5.エンジニアを増やせて効率よく業務を行える

より多くのエンジニアを開発に当てられるのも、オフショア開発のメリットです。日本は人件費が上がっているため、コストを削減したい企業は開発に当たる人数を減らす必要に迫られています。一方、人件費が低い海外のエンジニアに発注すれば、より多くのリソースを開発に当てられるのです。

業務がスムーズに進むのはもちろん、一人ひとりの負担が少なくなり、労働環境の改善にも繋がるでしょう。

6.海外との繋がりができる

海外との繋がりができるのは、日本企業にとって大きなメリットといえるでしょう。IT先進国から情報を得られ、自社のノウハウ蓄積にも繋がります。グローバル展開を考えている企業は、まずオフショア開発を導入し、海外エンジニアの仕事への取り組み方や価値観を知ってみるのもおすすめです。

オフショア開発のデメリットも知っておこう

オフショア開発のデメリットも知っておこうの画像

オフショア開発を導入する際には、メリットだけでなくデメリットも知っておかなくてはなりません。代表的なデメリットには、管理やコミュニケーションの難しさがあります。また、案件の大きさによっては、コストがあまり削減できない可能性があるのも、理解しておきましょう。

物理的距離があるため管理がしにくい

オフショア開発は、自社から遠く離れた海外で作業が行われます。物理的距離や時差があるので、自社でのみ開発を行うよりも管理がしにくいと感じる部分があるでしょう。また、何か問題が起きたときに、すぐに対応できない可能性もあります。スケジュール通りに開発を終えるには、こまめな進捗管理が欠かせません。

案件によってはコストの削減が期待できない

オフショア開発はコスト削減に大きな効果を発揮します。しかし、案件によっては費用がかさんでしまう可能性も。たとえば、少人数で行う案件は、削減できた人件費を管理コストが上回るケースが多いようです。また、高度なスキルを要する案件は、その分管理コストがかさみます。

ミスコミュニケーションが起きやすい

オフショア開発では、ミスコミュニケーションが起きるリスクがあります。日本語が堪能な海外在住の技術者はそう多くありません。大抵の場合、英語や技術者の母国語でのやり取りが必要です。細かなニュアンスがうまく伝わらず、開発の進捗に影響が出る可能性があります。また、価値観や文化の違いからくる認識のズレも、懸念すべき点です。日本人のように「意図をくみ取る」「暗黙の了解で察する」ことを外国人技術者にも求めると、トラブルが起きやすくなるでしょう。

オフショア開発のメリットを最大限得るコツ

オフショア開発のメリットを最大限得るコツの画像

オフショア開発のメリットを最大限得るために、以下の点に注意しましょう。

オフショア開発で人件費を多く削減するためには、大きめの案件を選択する必要があります。「関わる人が多いほど、人件費が削減できる」というオフショア開発のメリットを得やすくなります。

外国人技術者と上手く開発を進めるには、信頼できるブリッジエンジニアの存在も必要不可欠です。海外の人材と日本企業の間を取り持つブリッジエンジニアは、コミュニケーションスキルや語学力、開発に関する知識を持ち合わせています。優秀なブリッジエンジニアと出会えれば、その分オフショア開発を成功させやすくなるでしょう。

まとめ

まとめの画像

さまざまなメリットがあるオフショア開発は、近年日本でも需要が高まっている手法です。特にコスト面でのメリットは非常に大きいといえるでしょう。
人件費の高騰や技術者不足が課題の企業は、ぜひ導入を検討してみてください。

EORサービスを検討中の企業様へ

EORサービスを検討中の企業様への画像

海外雇用代行(EOR)サービスとは、現地法人を設立することなく、様々な国で現地人材の雇用を可能にする新しい形の雇用モデルです。

通常、企業が海外人材の雇用や海外進出を行う際には現地法人設立の手間がかかりますが、EOR事業者が保有している各国法人で、企業に代わって現地人材を雇用するため、最短2週間で労働者を雇用することが可能です。

EORサービスを検討中の企業様への画像

また、EOR事業者が各国の法律を遵守する形で、現地人材への給与支払や社会保険の支払を行うことで、企業のグローバル市場への参入や世界中の人材雇用を柔軟かつ容易にします。

EORサービスに興味のある方はお気軽に、Leverages Globalにお問い合わせください。御社の課題からヒアリングさせていただき、弊社側で提供できるサービス詳細をカスタマイズしてご提案させていただきます。