日本のコンビニは、一般的に24時間年中無休で営業しています。品揃えが豊富で、必要な物がいつでも買えるので便利です。買い物だけでなく、イートインスペースやコピー機の利用、宅配物の発送など幅広いサービスも利用できます。
この記事では、置いてある品物や店舗数の多いコンビニの特徴を解説しているので、ぜひご覧ください。
目次
日本にあるコンビニの特徴
ここでは、一般的なコンビニの特徴について詳しく解説します。
24時間営業の店舗が多い
日本のコンビニは24時間年中無休で営業を行うのが一般的です。そのため、ほかのお店が開いていない早朝や深夜でも商品が購入できます。
ただし、店舗によっては、元日などに休業日が設定されている場合も。近年では人手不足や夜間の需要が減少していることから、営業時間を短くする場合も増えてきました。セイコーマートというコンビニでは、多くの店舗が時短営業をしています。
品揃えが豊富
コンビニでは生活に必要な品物が揃っています。
販売されている食品は和風定食や丼物、寿司、オムライス、ハンバーグ、パン、パスタ、カップラーメンなどバリエーションが豊富です。お菓子の種類もさまざまで、スナック菓子やチョコレート、グミ、ガムなどが販売されています。また、アイスやケーキ、シュークリームなどの洋菓子に、大福やどら焼きといった和菓子も。コンビニで買えるデザートは「コンビニスイーツ」といわれ人気です。
飲料品はミネラルウォーターやジュース、お茶などが販売されています。お酒の種類も多く、ビールや酎ハイ、ワイン、日本酒などが購入可能です。なお、コンビニには冷蔵庫だけでなく保温庫もあり、緑茶や紅茶、コーヒーなど、温かい飲み物も買えます。
温められたからあげやアメリカンドッグ、冬に販売されるおでんや肉まんなどのホットスナックも人気です。また、その場でドリップしたコーヒーが購入できる店もあり、挽きたての香りが手軽に楽しめます。
そのほかにも、食品だけでなくティッシュや洗剤、文房具など、さまざまな日用品も買えるのが特徴です。
利用できるサービスが多い
コンビニの店舗によっては、テーブルと椅子が置いてあるイートインスペースがあります。電子レンジや電気ポットがあり、購入した弁当やカップラーメンの飲食が可能です。
また、コンビニにはATMがあり、振り込みや預金の引き出しができます。ただし、時間帯によって手数料が変わるので注意しましょう。
マルチ機能のコピー機もあり、カラーやモノクロのコピーが取れるだけでなく、カメラやスマートフォンで撮った写真を写真紙にプリントできます。
そのほかにも、レジで必要な料金を払って宅配物を発送したり、通販サイトなどで注文した商品を受け取ったりすることも可能です。
「日本の郵便物や荷物の送り方を外国人に向けて紹介!【コンビニや郵便局が便利】」では、コンビニでの荷物の送り方と流れを紹介しているので、ぜひご覧ください。
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日本にある店舗数の多いコンビニ
日本にある店舗数の多いコンビニは「セブン-イレブン」「ファミリーマート」「ローソン」「ミニストップ」「セイコーマート」などです。
ここでは、コンビニ各社の特徴について解説します。
セブン-イレブン
1970年代、アメリカの現7-Eleven, Inc.と提携し、現在のセブン-イレブン・ジャパンが設立されました。セブン-イレブン1号店がオープンしてから、2年後に100店舗を達成。現在は全国展開しています。2024年6月末の時点で、日本の総店舗数は2万1566店です。
商品の質の高さに力を入れており、冷たい麺は粉を練るところから作られ、つゆの味わいは地域の好みに合わせられています。手巻おにぎりは、粒立ちや甘みにこだわりブレンド米を使用。海苔の品質に合わせた焼成条件設定なども、こだわりの点です。
プライベートブランドの「セブンプレミアム」は、低価格であることが最優先されがちだった中、品質も追及したことでプライベートブランドの常識を破ったといわれています。セブンプレミアムの中で最上級のブランドと位置付けられた「セブンプレミアム ゴールド」は、買いやすい価格と専門店と同等以上の味・品質がコンセプトです。
ファミリーマート
ファミリーマートは日本発祥のコンビニです。1970年代に最初の店舗が開店し、1980年代に株式会社ファミリーマートが設立されました。現在は全国展開しており、国内のファミリーマートチェーン各社と合わせると、2024年6月30日時点で店舗数は1万6253店です。
ファミリーマートの商品には、「ファミチキ」という骨のないフライドチキンがあります。温かくジューシーなホットスナックで、2020年1月~12月ではファミリーマートの全商品の中で売り上げ数量1位を記録しました。「ファミチキバンズ(タルタルソース)」というパンも販売されており、ファミチキを挟んでバーガーとして食べられる商品です。
プライベートブランドの「ファミマル」では、おいしさの追及だけでなく、パッケージに商品特徴や調理方法などを分かりやすく記載しています。健康への配慮から、「たんぱく質」「食物繊維」「糖質」といった栄養素を対象商品にアイコンで表記。色分けされているため、一目で分かる表示です。
ローソン
ローソンは、看板にミルク缶のマークがデザインされているのが特徴のコンビニです。これは、アメリカでローソンミルク社を設立したローソン氏が、牛乳販売店を営んでいたことに由来しています。ローソングループの店舗を含む、2024年2月末時点での日本の店舗数は1万4643店です。
ローソンの看板商品に「からあげクン」というホットスナックがあります。一口サイズで食べられる唐揚げで、レギュラー味のほかにレッドや北海道チーズ味といった、さまざまなテイストがあるのが特徴です。ご当地からあげクンを地区ごとに販売しているので、旅行で複数の都道府県を訪れる場合はチェックしてみましょう。
ミニストップ
ミニストップは1980年に設立されたコンビニで、2024年6月30日時点で27都道府県に1855店あります。
業界初のスタイルとして、商品が豊富なコンビニエンスストアと、その場で食べられるファストフード店が合わさった業態が特徴です。ホットスナックだけでなく、ソフトクリームやパフェといったコールドスイーツも販売されています。特殊な立地にある場合などを除き、全店舗にイートインが設置されているため、デザートを食べながら一休みしたいときにおすすめです。
セイコーマート
セイコーマートは1971年に1号店がオープンした、北海道内に店舗が多いコンビニです。2024年6月末時点では、北海道1093店、茨城89店、埼玉9店の1191店の店舗数があります。多くの店舗が時短営業しているため、営業時間に注意しましょう。
ホットシェフという温かいメニューを販売するサービスがあり、ポテトフライやフライドチキンだけでなく、豚丼やカツカレーなども店内で作られているのが特徴です。
「食料品や日用品はどこで買える?日本のさまざまなお店を紹介」では、食料品や日用品が買える店の種類について紹介しているので、興味のある方はぜひご覧ください。
参照元 株式会社セブン-イレブン・ジャパン「セブン-イレブン」 株式会社ファミリーマート「Family Mart」 株式会社ローソン「LAWSON」 ミニストップ株式会社「MINI STOP」 株式会社セコマ「Secoma」
日本のコンビニの歴史
日本のコンビニの起源について、一説には1969年に大阪府で開店した「マミイ」豊中店だといわれています。
コンビニ拡大の契機になったのは、スーパー各社がコンビニ事業を始めたことです。これは、高度経済成長期にスーパーマーケットが急成長したものの、商店街との共存や大型店舗の出店場所が限られるという問題が要因でした。
スーパーやコンビニ間での競争によって、商品開発やサービス機能も充実。コンビニは、ライフスタイルの多様化といった社会背景にも影響され、発展してきました。
まとめ
日本のコンビニは、24時間営業の店舗が多いのが大きな特徴です。いつでも開いていて利用しやすいのはもちろん、品揃えが豊富で弁当やパン、お菓子など、さまざまな食品や日用品が揃っています。また、宅配や公共料金の支払い、ATMやコピー機の利用ができるのも便利な点です。