コンビニのアルバイトは外国人に人気!その理由や働く際の注意点とは?

WeXpats
2022/11/02

アルバイトを検討している人のなかには、「コンビニで働いてみたい」と考えている方もいるでしょう。さまざまな職種のなかでも、コンビニは特に外国人からの人気が高いアルバイト先です。このコラムでは、コンビニでのアルバイトの仕事内容や働くうえでの注意点を解説します。また、アルバイトができる在留資格も紹介しているので、コンビニで働きたいと考えている外国人は参考にしてください。

目次

  1. コンビニのアルバイトが外国人に人気の理由
  2. コンビニアルバイトの仕事内容
  3. 外国人がコンビニでアルバイトするには
  4. 外国人がコンビニでアルバイトする際の注意点
  5. コンビニ業界は多くの外国人人材を必要としている
  6. まとめ

コンビニのアルバイトが外国人に人気の理由

コンビニのアルバイトが外国人に人気の理由の画像

コンビニのアルバイトは、外国人からの人気が高い傾向にあります。理由として、日本人と接する機会が多く、接客を通して日本語能力を磨けるという点が挙げられるでしょう。また、ほとんどのコンビニが24時間営業を行っており、ライフスタイルに合わせた働き方が選べるのも魅力です。ここでは、コンビニのアルバイトが人気な理由を詳しく解説します。

日本語の上達に役立つ

多くの人が利用するコンビ二では、接客を通して実践的な日本語を学べます。敬語を含めた正しい言葉遣いはもちろん、ビジネスマナーや日本での働き方のコツも習得できるでしょう。また、学生や主婦、フリーターなどさまざまな人が働いているため、多様な立場の人と幅広くコミュニケーションを取れるのも魅力です。来店客に対応したり同僚とやりとりしたりするなかで、立場の異なる相手やさまざまな状況に対応できる日本語能力が身に付きます。

高時給を目指せる

シフトによっては高時給になるのも、コンビニアルバイトが人気の理由です。日本の法律で、午後10時から午前5時まで働く場合は、昼間の時給に+25%の手当を付けるように義務付けられています。ほとんどのコンビニは24時間営業を行っており、深夜から早朝にかけてのシフトに入れば高収入を期待できるでしょう。外国人はアルバイトできる時間に制限があります。コンビニの深夜帯勤務のように、短時間で高収入を目指せるアルバイトは重宝するでしょう。

ライフスタイルに合わせて働ける

多くのコンビニは24時間営業で年中無休のため、自分の都合やライフスタイルに合わせて働けるのが魅力です。外国人留学生のなかには、学業のかたわら生活費や学費のためにアルバイトをする人もいます。コンビニによっては、週2回からシフトに入れたり1日3時間だけの短時間勤務ができたりと、日中授業に出ていてもアルバイトが可能です。ほとんどの店舗が閉まっている深夜から早朝もアルバイトできるので、柔軟な働き方ができるでしょう。

コンビニでのアルバイトを検討している方には、「外国人留学生に人気のコンビニのアルバイトとは?仕事内容や労働条件を解説」のコラムもおすすめです。

コンビニアルバイトの仕事内容

コンビニアルバイトの仕事内容の画像

日本のコンビニは幅広いサービスを提供しているため、業務が多岐にわたります。コンビニでのアルバイトを考えている外国人は、あらかじめ仕事内容を把握しておきましょう。なお、仕事に慣れてくると、レジ打ちや接客、清掃だけでなく、新人教育や商品の発注などの責任ある業務を任される機会もあります。

レジ打ち

レジ打ちはコンビニでのアルバイトのメイン業務です。レジ業務では商品のバーコードを読み取って会計をするほか、レジ内にある切手やタバコ、ホットスナックなどの販売も行います。ほかにも、公共料金の収納代行や店内端末で発行したチケット類の清算、宅配便の受付などもレジ打ちの仕事の一環です。近年のコンビニは現金以外に電子マネーやバーコード決済、タッチ決済などの支払方法に対応しており、レジ打ちを行う際は臨機応変な対応が求められます。

接客

コンビニでアルバイトを行ううえで接客は欠かせません。主に来店客に挨拶したり売り場やサービスに関する質問に答えたりします。コンビニの接客は高い対応力が必要です。店内の状況に応じて、レジ打ちのフォローを行ったり来店客に質問をして業務がスムーズに進められるようにしたりします。コンビニでの接客を適切に行うには、特有の来店客とのやりとりを覚える必要があるでしょう。

接客を行う際は、笑顔と丁寧な態度が求められます。相手の目を見て、敬語を使い明るい声で話すようにしましょう。

商品の補充と期限のチェック

品出しとも呼ばれる商品の補充を行うのも、コンビニでのアルバイトの仕事の一つです。パンやお弁当、おにぎりといったよく売れる食品は、1日の間に数回品出しをします。ホットスナックや肉まん、おでんなどは品薄になったら調理して補充しましょう。
なお、消費期限や賞味期限をチェックし、廃棄する商品を回収するのもアルバイトの重要な仕事です。補充と廃棄の作業は、来店客の少ないタイミングを見計らって行う必要があります。なお、店内調理の商品は廃棄までの期限が短いため、深夜から早朝にかけては補充しないのが一般的です。

清掃

来店客に気持ちよく利用してもらうため、コンビニ内や店の前の清掃も行います。レジ周りや陳列棚を拭いたり床掃除を行ったりするほか、駐車場がある店舗では掃き掃除も必須です。来店客が少ない深夜帯のシフトでは、使用しないフライヤーやコーヒーメーカーの洗浄を行うこともあります。
清掃を行わないと、商品棚や冷蔵庫のふたにほこりが溜まり、不衛生です。店内が不衛生だと客足に影響を及ぼす可能性があるため、清掃もコンビニでのアルバイトの重要な仕事といえます。

外国人がコンビニでアルバイトするには

外国人がコンビニでアルバイトするにはの画像

外国人が日本でアルバイトをする際には適切な在留資格が必要です。主に以下のような条件に当てはまる外国人が、コンビニでアルバイトできます。

  • 「永住者」「日本人の配偶者等」「永住者の配偶者等」「定住者」の身分に基づく在留資格を持つ外国人
  • 「留学」の在留資格を持つ外国人
  • 「家族滞在」の在留資格を持つ外国人
  • 外国人の扶養を受ける配偶者もしくは子、またはそれに準ずる者として扶養を受ける者で、行う日常的な活動を指定されて在留する「特定活動」の在留資格を持つ外国人
  • 継続就職活動または内定後就職までの在留を目的とし、「特定活動」の在留資格を取得している外国人
  • 「教育」や「技術・人文知識・国際業務」、「技能(スポーツインストラクターに限る)」のうち、地方公共団体といった機構との雇用契約により活動する外国人

上記のうち、身分に基づく在留資格を持つ外国人は職種制限がないため、特に届け出などは必要ありません。しかし、それ以外の在留資格を持つ外国人のコンビニアルバイトは在留資格外の活動になるため「資格外活動許可」が必要です。

地方出入国在留管理官署の窓口や出入国在留管理庁のWebサイトで入手できる申請書を用意しましょう。必要事項を記入し、地方出入国在留管理官署に提出します。一般的に2週間から1ヶ月で審査が終了し、申請者に問題がなければ資格外活動許可が下りるでしょう。コンビニでのアルバイトを検討している外国人は、あらかじめ資格外活動許可を申請しておくとスムーズです。

外国人留学生のアルバイトで人気の職種を紹介!就労の制限についても解説」のコラムでも、資格外活動許可について解説しています。許可されている就労条件をチェックしてから、アルバイトを始めましょう。

参照元
出入国在留管理庁「在留資格一覧表
出入国在留管理庁「資格外活動許可について

外国人がコンビニでアルバイトする際の注意点

外国人がコンビニでアルバイトする際の注意点の画像

外国人がコンビニでアルバイトする際には、言葉や文化の違いに関する注意点に気を付けましょう。なお、資格外活動許可を得てアルバイトする外国人は、入管法で定められた決まりの遵守が求められます。

言葉や文化の違いに関する注意点

コンビニでアルバイトする際は、ある程度の日本語能力が必要です。日本語能力が低いと、相手の言葉が聞き取れなかったり自分の言った内容が伝わらなかったりして、スムーズな対応ができません。なお、日本の接客業では基本的な日本語に加えて、敬語で話せる能力も求められます。

母国と日本の価値観の違いを覚えて、来店客に対応することも重要です。たとえば、温かいお弁当と冷たい飲み物は違う袋に入れる、購入された食べ物によって付ける食器を判断するなどの対応が求められます。
仕事中はビジネスマナーも守らなければなりません。接客業では清潔感が重視されるので、露出の多い服装や派手なメイク・ネイルは避けましょう。ほかにも、長い髪は結んだりアクセサリーは規定に合った種類にしたりする必要があります。文化の違いやマナーに気を付け、来店客に気持ちよく利用してもらえるようにしましょう。

入管法上の注意点

外国人が資格外活動許可を受けてアルバイトする際は、定められた決まりを守らないと出国命令や退去強制といった罰則を受けます。たとえば、資格外活動許可を受けた外国人のアルバイトは、週28時間が上限です。アルバイトを掛け持ちしている場合は、合計就労時間が週28時間以内でなければなりません。また、どの曜日から数えても週28時間に収まるように調整が必要なので、シフトを提出する際は注意が必要です。オーバーワークになると外国人本人だけでなく、雇用主も不法就労を助長したとして罰則を受けます。必ずルールを守ってアルバイトをしましょう。

外国人のなかには、日本でアルバイトを始めるのが不安な方もいるでしょう。「外国人留学生必見!日本語が苦手でも始められるアルバイトを紹介!」のコラムでも、日本でアルバイトする際の注意点を紹介しています。ぜひ参考にしてみてください。

コンビニ業界は多くの外国人人材を必要としている

コンビニ業界は多くの外国人人材を必要としているの画像

日本のコンビニ業界は人手不足で、多くの外国人人材を求めています。人手不足の理由として挙げられるのは、生産年齢人口とされる15歳以上65歳未満の人口の減少やコンビニの店舗数の急増などです。日本人だけでは労働力の確保が難しくなり、既に多くのコンビニで外国人がアルバイトとして働いています。

外国人人材は、語学力の高さも魅力の一つです。母国語に加え英語も話せる外国人だと、海外からの来店客が多い店舗で重宝されます。また、意欲の高い外国人を雇うと、店舗に活気が生まれると考えているコンビニの雇用主もいるのです。
日本の少子高齢化の進行や世界のグローバル化に伴い、今後もコンビニ業界における外国人人材の需要は高まっていくと予想されます。

まとめ

まとめの画像

コンビニのアルバイトは、ライフスタイルに合わせた働き方が選べたり日本語の上達に役立ったりするため外国人に人気です。業務はレジ打ちや接客、商品の補充など多岐にわたり、覚えることは多いといえます。敬語を含めた言葉遣いや基本的なビジネスマナーも知っておく必要があるので、あらかじめ身に付けておくと良いでしょう。
人手不足が続くコンビニ業界では、今後も外国人人材の需要が増加すると考えられます。コンビニでのアルバイトに興味がある外国人の方は、ぜひ挑戦してみてください。

ライター

WeXpats
生活・仕事・留学に関するお役立ち情報から、日本のディープな魅力を紹介するコラムまで、バラエティ豊かな記事をお届けします。

Special Features 特集

Top Articles 人気記事

Our Social Media ソーシャルメディア

日本の最新情報を9言語で定期更新しています。

  • English
  • 한국어
  • Tiếng Việt
  • မြန်မာဘာသာစကား
  • Bahasa Indonesia
  • 中文 (繁體)
  • Español
  • Português
  • ภาษาไทย
TOP/ 日本で仕事する/ アルバイト/ コンビニのアルバイトは外国人に人気!その理由や働く際の注意点とは?

当社のウェブサイトは、利便性及び品質の維持・向上を目的に、Cookieを使用しております。Cookieの使用に同意頂ける場合は、「同意する」ボタンを押して下さい。 なお、当社のCookie使用について詳しくはこちらをご参照下さい。

Cookie利用ポリシー