アルバイトをしたい外国人留学生向け~職歴欄の書き方~

WeXpats
2020/03/13

お国柄によって異なる履歴書事情。
「日本の履歴書の書き方がわからない」…と悩んではいませんか?
本記事では、日本でアルバイトをする外国人留学生向けに、履歴書の学歴や職歴の書き方、気をつけるべきポイントなどを詳しく紹介しています。
日本流の書き方をマスターして、自信をもって面接に臨みましょう。

目次

  1. アルバイトの職歴を書くときの基本
  2. こんな場合はどう書く?
  3. 職歴欄を書くときに気をつけたいこと
  4. 職歴欄で見られているポイントとは
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アルバイトの職歴を書くときの基本

アルバイトの職歴を書くときの基本の画像

日本の履歴書には、学歴と職歴を書くのが一般的です。
企業によっては、履歴書と一緒に職務経歴書の提出を求められる場合もあります。その際には、履歴書には学歴を記載し、職歴を専用の経歴書に書いて2つとも提出しましょう。

「学歴・職歴」欄は学歴から書く

まず履歴書に書く順番は、学歴が先です。
その後に一行欄を空けて、職歴を記載します。
職歴という見出しを書いたあとに、過去の勤め先を書いていきましょう。

古い情報から書く

日本では、上から順番に古い経歴から書いていくのが一般的です。
アメリカでは、新しい情報を一番最初に持ってくるという書き方があるなど、国によって記載方法が異なるため、順番を間違えないように気をつけましょう。
入社の経歴を書いたあとには必ず、退社した時期も記入します。入社と退社はセットで記載しましょう。
また、アルバイトとして働いた職歴については、「アルバイトとして入社」といった書き方をするなど、正しい情報を書くことが大切です。
職歴をすべて書き終えたら、次の行の右よりに、「以上」と記入しましょう。
以上とは、「これ以上学歴・職歴の情報はありません」「私の経歴情報はこれで終わりです」といった意味を表しています。

ほかにも、履歴書の基本的な書き方を知りたい方は「アルバイト希望の外国人留学生向け、履歴書の書き方」のコラムも参考にしてみてください。

こんな場合はどう書く?

こんな場合はどう書く?の画像

もし、アルバイト経験がない、Wワークをしていた時期がある、または今現在も働いているといった場合には、それぞれのケースに合わせて職歴を書く必要があります。
各ケースごとの書き方をみていきましょう。

アルバイト経験がない

アルバイトをしたことがない場合には、職歴と見出しを書いたあと、その一行下に「なし」と記入します。
人によっては、書くことがないからといって、職歴情報を何も書かずに空欄で提出してしまったり、インターンシップに参加した経歴を記入してしまったりする場合もあるようです。しかし、空欄は礼儀に欠けるため好ましくありません。職歴ではない情報を履歴書に書くのも控えましょう。

Wワークをしていた

アルバイトを2つ掛け持ちしている時期がある人もいるはず。
採用に不利になるかもしれないから…とWワークの事実を伏せてしまう人もいるかもしれません。しかし、ウソの情報を記載するのは避けるべきことです。
もし、Wワークしている時期があるのならば、以下の例のように、わかりやすく、見やすさを重視して書きましょう。

例1)
2016年4月 ○○株式会社 アルバイト入社
2018年3月 ○○株式会社 退社
2017年7月 株式会社△△ アルバイト入社
2018年3月 株式会社△△ 退社

例2)
2016年4月 ○○株式会社 アルバイト入社(2018年3月に退職)
2017年7月 株式会社△△ アルバイト入社(2018年3月に退職)

今も働いている

現在の状況を伝えることは、とても重要です。
アルバイトを継続している場合には、履歴書にその情報を記載しましょう。
書き方は、入社情報のあとに「○○株式会社 アルバイト入社 在職中」と記入します。
在職中といった書き方以外に、職歴を書き終えたあとに「現在に至る」と記載する方法も。このように書くことで、「今もここの会社で働いている」という状況を相手に伝えることが可能です。
もし、退職する日が決まっている場合には、在職中と書き記したあとに、「○月○日退職予定」と記入しておくとよいでしょう。
退職日を記載することで、採用側も選考後の計画が立てやすくなります。

修正OK?外国人留学生向けアルバイト用履歴書の作り方」では、履歴書に記入する項目や注意点を解説しています。こちらも参考にして、正しく履歴書を作成しましょう。

職歴欄を書くときに気をつけたいこと

職歴欄を書くときに気をつけたいことの画像

日本の履歴書では、いくつか覚えておいたほうがよいチェックポイントがあります。
履歴書を書く前に、ポイントを押さえておきましょう。

西暦/和暦は統一する

年号の記載は、西暦、和暦どちらの表記でもOKです。
だたし、履歴書内で統一することが基本。そのため、履歴書を作成した日付や生年月日、学歴、職歴、資格取得日など、すべての表記が同じになるように記入しましょう。
また、郵送する場合には、添え状や封筒に記載する日付も履歴書と同じ表記にするのがマナーです。すべて投函日の日付で揃えておくことも大切なポイントになります。

社名を省略しない

会社名を書くときには、株式会社を(株)、有限会社を(有)といったように、省して記入しないように注意しましょう。
()を用いた社名の表記は正式名称ではありません。
日本の会社法という法律では、商号に()が使用できないのです。そのため、正式な名称として、「株式会社」「有限会社」といった商号で登記されています。
また、日本では、(株)と書かれてあると、手を抜いているイメージを持たれてしまう可能性も…。相手に対して失礼にあたることも考え、日本の法律にならって、履歴書においても正式名称で記入しましょう。
もし、社名に株式会社ではなく、「Co.,Ltd.」や「Inc.」といった英語表記が使用されている場合には、まずは企業Webサイトなどで正式名称をチェックします。企業によっては、カタカナ表記で法人登録をしている可能性もあるため、正しい名称を確認しましょう。
正式であることが確認できたら、その表記を履歴書に記入します。

すべてが「入社」「退社」とは限らない

会社や店舗に勤務した場合には、「入社」「退社」と記入するのが一般的です。
しかし、病院や学校、役所などは会社組織ではなく、働く人たちは「職員」と呼ばれることから、職歴には「入職」といった書き方をします。ただし、アルバイトやパートといった雇用形態の場合には、入職ではなく「勤務」と記入したほうがよいでしょう。
また、銀行勤めの場合には、「入行」といった表現が用いられます。
勤務していた会社組織や職種、雇用状況などをふまえて、適した表記方法で履歴書を作成しましょう。

期間の短いアルバイトは書かない

基本的に、アルバイト経験は履歴書に記入しないものです。
しかし、アルバイト経験しかない、バイト先で培った経験をアピールしたい、雇用保険に加入していたなど、さまざまな理由で履歴書に書いても問題視されないケースがあります。
その際に、目安となる期間が3カ月以上の勤務歴です。
ある程度長く勤めた場合には、アルバイト経験も立派なアピール材料の一つとなります。応募職種と関係のある経歴であれば、職歴欄に記入して経験をアピールしましょう。
もし、短期間のアルバイト歴しかない場合には、職歴欄が空白になってしまいます。あまりにも短い職歴は記載できないため、履歴書上は「職歴なし」となりますが、面接のときに、口頭で伝えるとよいでしょう。
空白の期間は、企業側も気になるものです。面接時に聞かれるケースも多いため、事前にアピールとなる回答を用意しておきましょう。

職歴欄で見られているポイントとは

職歴欄で見られているポイントとはの画像

外国人留学生に限らず、職歴欄で見られている部分は日本人と同じです。
では、どんな点が見られているのかを以下に挙げてみましょう。

・仕事経験の有無
・職場に活かせる経験はあるか
・長く働き続けられるか
・職歴に矛盾がないか
・退職した理由

上記の中で、もっとも見られているとされているのが「経験」「スキル」です。
前職と同じ職種であれば、すでに経験があると判断でき、採用しやすい傾向にあります。
また、職歴欄に書いてある勤務期間から、長く勤められる人物なのかを見極めている場合も。とはいえ、履歴書に記入できる3カ月ほどの勤務歴であっても、経験した事実のほうが勝るため、たとえ短いアルバイト期間であっても3カ月を超えるものは記入しておきましょう。

採用者にとって職歴欄はあくまでも、過去から現在までのアルバイト経験を知るためのものです。
また、職歴欄だけではなく、履歴書全体を通して、字の書き方やマナーといった応募者の人となりも見ています。読み手のことを考えて、丁寧に読みやすさを意識して作成するとよいでしょう。

ライター

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生活・仕事・留学に関するお役立ち情報から、日本のディープな魅力を紹介するコラムまで、バラエティ豊かな記事をお届けします。

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