すべてのコミュニケーションの基本となる挨拶。
当コラムでは、特にアルバイトで使う挨拶の種類や使用シーンについてまとめています。
挨拶の基本だけでなく、日本で働くにあたって気をつけたいことも記載。
外国人留学生におすすめのアルバイト先も紹介しているので、アルバイト探しの参考にしてください。
目次
挨拶の種類
相手と円滑にコミュニケーションをとり、良好な関係を築くために欠かせない挨拶。
アルバイトでも挨拶は欠かせませんが、シーンに合わせて使い分けることが大切です。
以下に、よくある挨拶と使う場面をまとめたので、参考にしてください。
おはようございます
一般的には朝の挨拶とされていますが、アルバイトや仕事の場面では朝・昼・晩を問わずに使用されます。
職場に出勤するときや、職場で最初に会った人に対する挨拶のため、夜から仕事…という場合でも、出勤時に「おはようございます」と言うのが慣例です。
お疲れさまです
簡単な挨拶として使われることが多い言葉。
すでに「おはようございます」の挨拶を終えている人や、休憩中の人と会ったときに使うことが多いでしょう。
仕事に区切りがついたときに使うこともあるようです。
お疲れさまでした
仕事を終えて帰る人に対して使う挨拶。
自分が職場から帰るときは、残っている人がいれば「お先に失礼します」、残る人がいなければ一緒に仕事をした人に「お疲れさまでした」を使いましょう。
(よろしく)お願いします
なにかをお願いするときや指導してもらうときに使う言葉。
ほかに、仕事をスタートするときに「今日もよろしくお願いします」という意味で使うこともあるようです。
失礼しました
小さな失敗をしたときに使う言葉。
ただし、相手に対して礼儀を欠いたことのお詫びであり、英語でいうところのExcuse me.に当たります。
不快な思いをさせたときのお詫びには「申し訳ございません(I'm Sorry.)」を使いましょう。
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挨拶の心得
シーンに合わせて使い分ける必要のある挨拶ですが、すべての挨拶に共通する基本があります。
まず挙げられるのが、誰に対しても挨拶を行うということ。
上司や同僚だけでなく、先輩や後輩、同じビルで働く他企業の人など、誰に対しても挨拶をするのが基本です。
ただし、顔を合わせるたびに挨拶をする必要はなく、しっかり挨拶をしたあとは会釈で済ませても問題はありません。
挨拶をするときは、明るくハキハキと行うことも大切。
挨拶はコミュニケーションツールの1つなので、暗い表情ではなく明るく笑顔で行いましょう。
また、挨拶をするときは相手の目を見ながら行います。
目を合わせなかったりキョロキョロしたりするのは、不信感を抱かれやすいので注意。
信頼関係を結ぶためにも、相手の目を見ながら挨拶をしましょう。
時間や身だしなみにも注意
日本人は時間を守ることで有名です。
そのため、日本で働く外国人留学生も、時間を守ることが求められるでしょう。
特に、仕事では時間を守るのは絶対。
アルバイトが始まってからはもちろん、アルバイトを始めるときに行う面接でも遅刻をしないよう気をつけます。
どうしても遅刻をしてしまう場合は、必ず電話で連絡をすること。
連絡なしで遅刻すると、勤務態度が悪いと評価されてしまうかもしれません。
ちなみに、日本の「開始時間」とは、「ものごとが始まる時間」のこと。
アルバイトであれば「仕事をスタートさせる時間」であり、その時間に仕事がスタートできていなければ遅刻と判断されます。
仕事をするために着替えや準備が必要な場合は、それらを済ませて仕事を開始しなければいけません。
以上のことから、遅刻をしないためにもアルバイト開始時間の10~15分前には職場に到着して準備をしておくと良いでしょう。
身だしなみにも気を使います。
仕事の種類や内容にもよりますが、ビジネスシーンでは以下の3点を意識しましょう。
・清潔感がある
・相手に不快感を与えない
・仕事がしやすい
服装だけでなく、ヘアスタイルやメイク、アクセサリー、ネイルといった細かな点までチェックします。
アルバイト先によっては身だしなみや服装に規定があることも。
特に飲食店では制服を着ることが多く、その場合はヘアスタイルやネイルまでルールがあるでしょう。
心配な場合は、就業時にルールを確認したり、面接のときに聞いたりしておきます。
「外国人留学生向け!必ず押さえておきたいアルバイト面接のマナーとは?」では、アルバイト面接に役立つ基本マナーを解説しています。面接前にマナーを身につけたい外国人留学生は、参考にしてみてください。
外国人留学生におすすめのアルバイト
日本でアルバイトをしたいと考えていても、募集先が多くてどこが良いか分からない…という留学生もいるでしょう。
そんな方に向けて、外国人留学生におすすめのアルバイトを紹介します。
コンビニ
店舗数が多く、外国人の従業員も増えているのがコンビニ。
普段から利用している…という留学生も多いのではないでしょうか。
実はコンビニは、お客様と話す機会は多くないので、日本語に自信がない方でも働けるアルバイト先です。
また、コンビニは24時間オープンしているので、自分の都合に合わせた時間で働けるのもポイント。
深夜帯は来店する人が少なく、時給もアップするので日中は学校などで忙しい人におすすめです。
主な仕事はレジ打ちで、ほかに商品の補充や店内清掃も行います。
コンビニのアルバイトについて興味がある外国人留学生は、「コンビニアルバイトは外国人留学生に人気!その理由や働く際の注意点を解説」のコラムもチェックしてみてください。
飲食店
カフェや居酒屋、ファストフードなどの飲食店で働く留学生は多いようです。
コンビニに比べてお客様と話す機会が多いため、日本語でコミュニケーションを取りたい方におすすめ。
にぎやかな環境で多くの人と関わりたいなら居酒屋、ゆったりとした雰囲気のなかで働きたいならカフェ…など、自分の好みに合わせて選べるのも特徴です。
また、多くの飲食店ではアルバイトの特典として、無料または格安で食事ができる「まかない」という制度を設けています。
ホテル
ホテルには多くの部署があり、行う仕事によって求められる日本語レベルが異なります。
ホテルの顔とも言われるフロントは、高いスキルの日本語が求められるでしょう。
ドアマンも同様。タクシーの運転手とやり取りを行ったり、荷物を運んだりするため日本語スキルは必要です。
一方、あまり語学力を問われないのがハウスキーピングなどのクリーンスタッフ。
客室清掃やベッドメイキング、ホテルの館内清掃が主な仕事のため、お客様と話す機会が少なく日本語に自信がなくても大丈夫でしょう。
観光ガイド
外国人観光客が多く訪れる観光スポットで、ガイドをするアルバイトもおすすめです。
日本語を使う機会は少ないかもしれませんが、その観光地に関する知識は必要。
歴史や成り立ち、周辺の情報など、日本に対する理解が求められるでしょう。
軽作業
日本語やコミュニケーションにまだ自信がない…という方に向いているのが軽作業。
工場や倉庫の中で商品の検品・梱包を行ったり、宅配業者の配送拠点で荷物の仕分けを行ったりします。
工場や倉庫にお客様は来ないので、コミュニケーションを取るのは一緒に働くスタッフだけ。
現場によっては話す機会も少なく、最低限の日本語ができれば問題ないことが多いようです。
留学先でアルバイトをするのは勇気がいると思われます。
ですが、生きた日本語や日本式のマナーを知るには、実際に経験することが重要。
「外国人留学生のアルバイトにはメリットがある!おすすめの職場を紹介」では、アルバイトを行うメリットやおすすめのアルバイト先を紹介しています。
近年では日本で働く外国人も増えており、留学生を歓迎するアルバイト先もあるようです。
自分のスキルや日本語のレベルに合わせて、アルバイト先を選んでみてください。