「日本語のotsukaresamaはどのような意味なのだろう」「otsukaresamaと同じ意味の日本語が知りたい」という人もいるでしょう。このコラムでは、otsukaresamaの意味や使われる場面を解説します。またotsukaresamaと同じ意味を持つ日本語や他言語の相手を労う言葉も紹介。このコラムを読んで、日本語の「お疲れ様(otsukaresama)」を適切に使えるようになりましょう。
目次
- 日本語のotsukaresamaはどのような言葉?
- otsukaresamaと同じ意味で使われる言葉
- お疲れ様(otsukaresama)への返し方
- 他言語でotsukaresamaにあたる言葉は?
- まとめ
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日本語のotsukaresamaはどのような言葉?
「お疲れ様(otsukaresama)」は、日常生活で毎日のように使われる日本語です。ここでは、「お疲れ様(otsukaresama)」の意味と日常で使われる場面をまとめているので、日本語を勉強している外国人は参考にしてください。
お疲れ様(otsukaresama)の意味と由来
日本語の「お疲れ様(otsukaresama)」は疲れて見える相手を気遣い労う言葉です。また、職場や学校などで気軽なあいさつの言葉にも使われます。「お疲れ様」のはっきりとした由来は不明ですが、人が疲れていると思われる夕方のあいさつの言葉だったとする説があります。現在の「お疲れ様(otsukaresama)」は、時間や場所を選ばず使われる、コミュニケーションを円滑にする言葉といえるでしょう。
お疲れ様(otsukaresama)が使われる場面
「お疲れ様(otsukaresama)」は、職場の人や家族、親しい人に対して用いられます。「お疲れ様(otsukaresama)」が使われる場面の一例は以下のとおりです。
職場で使う場合
「お疲れ様(otsukaresama)」は職場で日常的に使われる言葉です。上司や同僚が仕事を終えたときに「お疲れ様(otsukaresama)」と声をかけ相手を労わります。また、「お疲れ様(otsukaresama)」があいさつに用いられる場面は、職場の人とすれ違ったり退勤したりする際です。
「お疲れ様(otsukaresama)」は直接伝えるだけでなく、電話でのやりとりやメールにも使用されます。なお、「お疲れ様(otsukaresama)」は社外の人に使ってはいけません。ねぎらいの気持ちを表す言葉なので、あくまで身内に使うのに留めます。社外の人には「お世話になっております」と言うと良いでしょう。
家族や親しい人に使う場合
「お疲れ様(otsukaresama)」は家族や親しい人にも頻繁に用いられます。疲れて見える相手や家事を終えた家族を気遣って「お疲れ様(otsukaresama)」と労うのです。また、学校や街中で親しい人とすれ違った際のあいさつにも、「お疲れ様(otsukaresama)」といいます。日本語の「お疲れ様(otsukaresama)」は相手に労いの言葉をかけ、コミュニケーションを円滑にする働きがあるといえるでしょう。
「お疲れ様(otsukaresama)」は相手を労う言葉です。相手がしてくれたことに感謝する際の言葉については「tasukarimasuの意味を解説!上司や目上の人にも使っても良いの?」のコラムを参考にしてください。
otsukaresamaと同じ意味で使われる言葉
「お疲れ様(otsukaresama)」と同じ意味で使われるほかの言葉もあります。たとえば、「お疲れ」「お疲れ様です」「ご苦労様です」などです。ここでは、各言葉の使用される場面を紹介します。
お疲れ
「お疲れ」は「お疲れ様(otsukaresama)」よりも気軽に相手を労う言葉です。言葉に丁寧さを加える「様」がないため、少々荒っぽい印象を与えます。そのため、家族や友人などの親しい相手以外には使ってはいけません。目上の人や客人には、「お疲れ様です」と伝えるようにしましょう。
お疲れ様です・お疲れ様でした
「お疲れ様です」は「お疲れ様(otsukaresama)」の敬語にあたる相手を労う言葉です。ビジネスシーンや目上の相手にも用いられます。「お疲れでした」は「お疲れ様(otsukaresama)」の過去形です。相手が仕事を終えたときや職場を退勤する際のあいさつに使われます。また、過去に相手が行った出来事を指して、「先日はお疲れ様でした」や「先週はお疲れ様でした」などと用いるのも可能です。
ご苦労様です・ご苦労様でした
「ご苦労様です」も「お疲れ様(otsukaresama)」と同じく相手を労うときに用います。ただし、「ご苦労様です」や「ご苦労様でした」は、目上の人や上司には失礼にあたるため使いません。「ご苦労様です」や「ご苦労様でした」は目上の人から年下の者や部下にかけ、相手を労わる言葉です。
お疲れ様(otsukaresama)への返し方
家族や親しい人に「お疲れ様(otsukaresama)」といわれたら、同じように「お疲れ様」と返します。ビジネスシーンでは「お疲れ様です」と返しましょう。目上の人や上司にいわれた場合、感謝の気持ちを表す「ありがとうございます」や「恐れ(おそれ)入ります」と答えても問題ありません。また、相手と一緒に何かを成し遂げた際は「お疲れ様」や「お疲れ様です」の声をかけ合い、お互いを労います。
「ありがとう(arigatou)」の使い方については「arigatouの意味や使い方を外国人に向けて紹介!」のコラムで詳しく解説していますので、併せてご覧ください。
他言語でotsukaresamaにあたる言葉は?
他言語でも、「お疲れ様(otsukaresama)」と同じように相手を労わる言葉があります。
英語のお疲れ様にあたる言葉
英語で直接「お疲れ様(otsukaresama)」にあたる言葉はありません。ここでは、場面に応じて相手を労う文を紹介します。職場で使われる「Well done! 」や「Good job!」は「よくできた」の意味で、上司が部下に用いる言葉です。疲れて見える相手を労わるときには、「You’ve got to be tired.」や「 You must be tired.」と言います。この2つの文は「あなたは疲れている」の意味を含み、日本語の「お疲れ様」に近い意味合いといえるでしょう。すれ違った相手にかけるあいさつには「調子はどう?」の意味がある「How are you doing?」が使われます。
中国語のお疲れ様にあたる言葉
中国語にも「お疲れ様(otsukaresama)」の直訳にあたる言葉はありません。上司が部下に用いる「辛苦了」や下の立場から上の人に使う「您工作辛苦了」があります。また、自分が退勤する際のあいさつに使われるのは「お先に失礼します」の意味がある「我先走了」です。相手の退勤時にかけるあいさつには、「お気をつけて」の「慢走」や「また明日」の「明天見」が使われます。
韓国語のお疲れ様にあたる言葉
「お疲れ様(otsukaresama)」にあたる韓国語は「수고했어요」です。また、「お疲れ様です」は韓国語で「수고하세요」といいます。職場で退勤する同僚や近い立場の人に用いるのは「お疲れ様でした」の「수고하셨어요」です。退勤するのが上司の場合は「お疲れ様でした」を丁寧にした「수고하셨습니다」といいます。自分の退勤時に職場に残っている同僚に使われるのは「お疲れ様です」の「수고하세요」です。韓国語の「お疲れ様」は相手との関係や状況で現在形や過去形、丁寧な言い方が使い分けられます。
まとめ
日本語の「お疲れ様(otsukaresama)」は多くの場面で使われる、相手を労う言葉です。「お疲れ様(otsukaresama)」と同じ意味の言葉に「お疲れ」「お疲れ様です」「ご苦労様です」などがあります。日本語でコミュニケーションをとる際は、「お疲れ様(otsukaresama)」を意識して使ってみましょう。