konnichiha(こんにちは)は、昼間に会った人に言うあいさつの言葉です。日本語を勉強している人の中には、「こんにちは」と「こんにちわ」の違いを知りたい方もいるでしょう。このコラムでは、konnichiha(こんにちは)の由来やどちらが正しいかを解説します。konnichiha(こんにちは)を使った例文もまとめているので、日本語を学習する際の役に立ててください。
目次
- 日本語のkonnichihaはどのような言葉?
- 「こんにちは」と「こんにちわ」はどちらが正しい?
- konnichiha以外の日本語のあいさつ
- 他言語でのkonnichiha(こんにちは)を紹介
- まとめ
日本語のkonnichihaはどのような言葉?
ここでは、日本語のあいさつであるkonnichiha(こんにちは)の意味と由来を紹介します。konnichiha(こんにちは)は使う時間帯に注意が必要です。昼間に会った人へのあいさつで、朝や夕方以降は使わないようにしましょう。
konnichiha(こんにちは)の意味と由来
konnichiha(こんにちは)は、人に会ったときに交わしていた言葉から生まれたあいさつです。漢字だと「今日は」と書き、「今日」は「本日」を意味します。「今日はお元気ですか」「今日はお天気が良いですね」などの言葉が省略されて、「こんにちは」になりました。なお、由来は「今日」ですが、あいさつの「こんにちは」を書く際は、漢字ではなくひらがなで書くのが一般的です。
konnichiha(こんにちは)を使った例文
konnichiha(こんにちは)が使える場面を例文とともに紹介します。konnichiha(こんにちは)への返し方もまとめているので、参考にして日本語であいさつを交わしてみましょう。
【例文1.学校で先生と会ったとき】
生徒「こんにちは」
先生「こんにちは」
「こんにちは」と言われたら、同じく「こんにちは」と返します。konnichiha(こんにちは)は相手の立場に関わらず使えるあいさつです。学校の先生のように目上の人にも使用できます。ただし、毎日会っている家族や年の近い友人にはあまり用いません。
【例文2.家の近くで知り合いに会ったとき】
田中さん「こんにちは。良いお天気ですね」
(こんにちは。よいおてんきですね)
山本さん「こんにちは。晴れの日が続いてますね」
(こんにちは。はれのひがつづいてますね)
konnichiha(こんにちは)は知り合いにも使われるあいさつです。「こんにちは」と言ったあとに、天気の話をしたり相手の近況を聞いたりすることもよくあります。
【例文3.仕事上の顧客と会ったとき】
鈴木さん「こんにちは。本日はよろしくお願いいたします」
(こんにちは。ほんじつはよろしくおねがいいたします)
佐藤さん「こんにちは。こちらこそよろしくお願いいたします」
(こんにちは。こちらこそよろしくおねがいいたします)
仕事で会う相手にもkonnichiha(こんにちは)は使えるフレーズです。「相手と良い関係を築きたい」「協力をお願いしたい」との思いから、「よろしくお願いします」とつけることもあります。
「konnichiwaの意味や使い方とは?外国人向けに例文つきで紹介」では「konnichiwa(こんにちは)」を使った例文を外国人向けに解説します。日本語を勉強している方は参考にしてください。
参照元:つながるひろがるにほんごでのくらし「近所の人に会ったとき」
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「こんにちは」と「こんにちわ」はどちらが正しい?
konnichihaの正しい書き方は「こんにちは」です。前述のように、konnichiha(こんにちは)はもともと「今日は」と使われていました。そのため、「は」と表記した「こんにちは」の方が正しいといえます。「こんにちわ(konnichiwa)」と間違われる理由は、「は(ha)」と書いて「わ(wa)」と発音するためでしょう。発音するとどちらも「わ」になりますが、手紙やメールに書く際は「こんにちは」と書くのが正解です。
konnichiha以外の日本語のあいさつ
日本語のあいさつはkonnichiha(こんにちは)だけではありません。ここでは、konnichiha(こんにちは)以外の夜や朝の時間帯に使えるあいさつをまとめています。
おはよう・おはようございます
「おはよう」は朝に会った人に用いるあいさつで、より丁寧なのが「おはようございます」です。「おはようございます」は職場で会う人や目上の相手にも使われます。「おはよう」や「おはようございます」と言うのは午前10時~午前11時ごろまでで、それ以降は使用しません。ただし、職場によっては、正午以降でも出勤時は「おはようございます」と言うのが習慣になっているところもあります。一緒に働く人の様子を見て、「おはようございます」か「こんにちは」のどちらが適切か判断すると良いでしょう。
じゃあね・さようなら
「じゃあね」と「さようなら」は別れの時にするあいさつです。「じゃあね」はカジュアルな表現で、子どもや友人に使われます。そのため、目上の人に対してやビジネスシーンでは相応しくありません。職場の人や立場が上の相手には「さようなら」が用いられます。「じゃあね」と「さようなら」は、相手との立場の違いや年齢の差を考慮して使い分けるのが必要です。
こんばんは
「こんばんは」は、日が落ちてから人に会ったときや相手の家を訪ねたときに使うあいさつです。夜に交わされた「今晩は良い夜ですね」といった言葉が省略され、あいさつになりました。「こんばんは」と言われたら、「こんばんは」と返しましょう。
「こんばんは」も「こんばんわ」と混同されることがありますが、正しい書き方は「こんばんは」です。
おやすみ・おやすみなさい
「おやすみ」は寝る前や夜に人と別れるときに使われます。もともとは、これから寝る相手に「ゆっくりお休みなさい」と掛けていた言葉でした。その後、後半が省略されて、自分が寝るときにまだ起きている人へのあいさつにも使われるようになります。「おやすみ」の敬語は「おやすみなさい」です。また、ホテルや旅館に泊まった際はより丁寧に「おやすみなさいませ」と言われることもあるでしょう。
日本で使われるそのほかのあいさつは、「日本語の挨拶は難しい?基本的なフレーズや言葉の意味を解説」のコラムでも、紹介しています。
他言語でのkonnichiha(こんにちは)を紹介
他言語にも、konnichiha(こんにちは)と同じ意味で使われるあいさつがあります。
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英語のこんにちは:Hello
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中国語のこんにちは:你好
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韓国語のこんにちは:안녕하세요
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べトナム語のこんにちは:Xin chào
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タイ語のこんにちは:สวัสดีครับ(男性)、สวัสดีค่ะ(女性)
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フランス語のこんにちは:Bonjour
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ロシア語のこんにちは:Здравствуйте
他言語で「こんにちは」とあいさつができると、多様な地域の人と仲良くなるきっかけになるでしょう。
まとめ
konnichiha(こんにちは)は、昼間に会った人にするあいさつです。「今日は良いお天気ですね」「今日はごきげんいかがですか」などの言葉が短くなり、「こんにちは」になりました。
konnichihaは「こんにちは」と「こんにちわ」で混同されることがありますが、正しい書き方は「こんにちは」です。日本人と会ったときには「こんにちは」とあいさつすると、コミュニケーションが円滑になるでしょう。