マイナンバーカードは、日本における身分証明書の一つです。この記事では、マイナンバーカードのメリットや申請方法、有効期限などについてのよくある質問にお答えします。
目次
マイナンバーカードとは?
マイナンバーカードは、日本における身分証明書の一つです。プラスチック製のカードには、顔写真、ICチップ、カード所有者の個人情報(氏名、現住所、生年月日、性別)が記録されています。最も重要なのは、その人のマイナンバーが記載されていることです。
マイナンバーとは?
マイナンバーとは、日本の住民票を持っている人に与えられる12桁の個人識別番号です。各個人の番号は、税や社会保障 (保険・年金)などのさまざまなネットワークで個人を簡単に識別するために使用されます。
ピックアップ記事
マイナンバーカードのメリット(できること)
- 本人確認:身分証明書(ID)の提示を求められた場合
- マイナンバーの証明
- オンライン行政手続き:確定申告など
- オンライン個人取引:オンラインバンキングなど
- 公的書類をコンビニで印刷する:住民票など
- 自治体によっては、図書館カードなどのさまざまなサービスに利用できる
- マイナンバーのポイントを貯めて使う
マイナンバーカードの申請と手続きの流れ
1.住民登録とマイナンバーの受け取り
まず、日本に長期滞在で入国する場合、空港の入国審査カウンターで「在留カード」を受け取ります。居住地が決まったら、14日以内にその在留カードを持参して区役所に行き、転入届で住民登録をします。
これにより、住民登録が完了し、マイナンバーが付与されます。住民票は即日発行されますが、マイナンバーの通知カードが届くのは2~3週間後です。
なお、住民登録に必要な在留カードの取得方法についてより詳しく知りたいという方は、「在留カードとは?取得方法もあわせてご紹介!」のコラムをご一読ください。在留カードの更新方法や使用用途も確認できます。
2.マイナンバーカードの申請
マイナンバーカードの取得は任意ですが、マイナンバーカードが必要な特典はほとんど受けられなくなります。
マイナンバー通知カードには、マイナンバーカード申請書が添付されています。ここからの手続きは、3つの方法があります。
①郵送の場合
通知カードと用紙は、線に沿って切り離してください。用紙に必要事項を記入します。写真(規定枚数)を忘れずに貼って、同封の返信用封筒で応募用紙を郵送してください。
用紙や返信用封筒を紛失した場合は、このページから再ダウンロードできます。
②スマホ・PCの場合
用紙の左下にあるQRコードを読み取るか、専用サイトへアクセスしてください(日本語のみ)。日本語での案内でも可能な方であれば、手続きは非常に簡単です。必要事項を記入し、写真(スマートフォンのカメラで撮影したもの可)をアップロードします。送信後、登録したメールアドレスに応募完了のお知らせが届きます。
③街角の証明写真機の場合
Photo Credit: ©富士フイルム株式会社
お近くの証明写真機からも申請ができます。マイナンバーカードの申請に使える証明写真機は、富士フイルムの「証明写真ボックス」(写真上)、DNPの「Ki-Re-i」、日本オート・フォートの「Photo ME」、三吉工業株式会社の「Digital」などがあります。
使い方はいたって簡単。まず、「マイナンバー」を選択し、画面の指示に従います。申込書を持参してQRコードを読み取り、写真を撮影し、内容に間違いがないかを確認したら申請をします。申請が完了したら申請確認証(受付証)が発行されるので、忘れずに受け取ってください。
申し込みから3~4週間後に、カード受け取りのお知らせが届きます。
写真の規格
申請却下の主な理由は、写真が規格に適合していないことです。適切な写真の規格はこちらでご確認ください。
マイナンバーカードに関するQ&A
マイナンバーカードの申請は必要?
いいえ、任意なので申請をするかどうかはあなた次第です。しかし、マイナンバーカードがあると受けられる特典はいくつかあります。
また、住所が変わるたびに引っ越し後14日以内に区役所に行き、住所を変更しなければなりませんが、令和2年5月25日以降、通知カードの住所や氏名等の記載事項変更の手続きができなくなりました。そのため、住所を変更する場合は、マイナンバーカードを申請する必要があります。
マイナンバーカードを紛失した場合は?ペナルティはある?
まず、マイナンバーコールセンターに連絡して、カード利用停止の旨を伝えてください。屋外で紛失した場合は、警察に遺失届を提出するのも忘れずに!再交付手続きの際に遺失届受理番号が必要となるので、控えておきましょう。それから、役所に行ってマイナンバーカードの再発行を申請してください。
違約金はありませんが、1,000円の手数料がかかる場合があります。
マイナンバーカードに有効期限はある?
はい、あります。カードの有効期限は10年、20歳未満はその半分、カード内の電子証明書の有効期限は5年です。更新の時期が来たらお知らせが届くので、それに従ってください。更新は無料です。
まとめ
いかがだったでしょうか。マイナンバーカードの取得は少し面倒ではありますが、オンラインで税金の手続きができたり、(役所に並ばずに)コンビニで公的書類を印刷できたりと、その便利さには十分な価値があります。
また、ビザの更新や在留関係の手続きもオンラインでできるようになりましたが、マイナンバーカードが必要です。くわしくは「在留資格のオンライン申請が利用可能に!外国人向けに詳しい手続きを紹介」の記事もご覧ください。これは、マイナンバーカードを作る良いきっかけになるのではないでしょうか。
※地方公共団体情報システム機構「マイナンバーカード総合サイト」