日本国内向けに発売されたポップスミュージックを「J-POP」と呼びます。アイドルソングやロック、アニソンも、大衆性があればすべてJ-POPです。J-POPには洋楽やK-POPにはない独特な雰囲気があります。
このコラムでは、J-POPが持つ特徴を紹介。J-POの魅力についてより深く詳しく知りたい方は、ぜひご覧ください。
目次
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J-POPの特徴
J-POP(Japanese Pop)とは、日本のレーベルから国内向けに発売されたポップスミュージック全般を指す言葉です。J-POPは日本人をターゲットに作られており、歌詞や歌唱に重きが置かれているという特徴があります。
日本人向けに作られている
洋楽が世界に向けて発信されているのに対し、J-POPは日本国内に向けて作られています。ターゲットは日本人なので、歌詞も日本語が中心です。海外に向けてのメディア発信やプロモーションが行われることもほとんどありません。しかし、昨今ではYouTubeやTik Tokを介して世界に伝わり、J-POPに魅力を感じる人も増えてきています。
リズムより歌詞や歌声が重要視される
J-POPはリズムより歌声や歌詞が重要視される傾向にあります。海外の音楽は「ノリ」が重要であり、どれだけ心地良いリズムを作り出せるかが重要です。そのため、歌詞もリズムを崩さない言葉が選ばれます。また、曲全体の構成よりも全体の雰囲気が大切にされており、サビの概念はあまりありません。
一方、J-POPのリズムは比較的単調です。曲の構成は「イントロ」「Aメロ」「Bメロ」「サビ」があり、サビで一番盛り上がるよう作られています。また、リズムよりもメロディーに乗せられる歌詞の内容や歌声が重要視されるのも特徴です。なお、昨今ではグルーヴ感を意識した洋楽風の曲も多数作られています。
J-POPとK-POPの違い
J-POPとK-POP(Korean Pop)は同じ東アジアの音楽ということもあり、よく比較されます。「言葉が違うだけで同じではないの?」と思う人もいるでしょう。ここでは、J-POPとK-POPの違いを説明します。
分類の違い
J-POPにはさまざまなジャンルがあります。ロック調やヒップホップ調の曲であっても、マニアック過ぎず、大衆性があればJ-POPに分類されるのです。一方、K-POPとは主にアイドルがリリースする曲を指します。
音楽性の違い
J-POPが独自な進化を遂げてきたのに対し、K-POPは洋楽に近い楽曲が多いのが特徴です。特に、欧米のダンスミュージックやヒップホップの影響を強く受けているといえるでしょう。そのため、アイドルグループの曲であっても、ラップパートがあったり激しいダンスブレイクがあったりします。
ターゲットの違い
J-POPとK-POPにはターゲットにも違いがあります。J-POPは先述したとおり、日本人がターゲットです。ライブやコンサートは基本的に日本国内で行い、曲も日本語で作られます。一方、K-POPがターゲットとするのは、韓国のみならず世界中の人々です。特に日本に向けたプロモーションが盛んで、人気のグループは日本でもデビューし、日本語の曲をリリースします。また、昨今では欧米での人気獲得に向けた活動をするグループも増えてきました。
知っておくべきJ-POP曲
ここでは、大衆に人気があるJ-POP曲を年代別に紹介します。今でも親しまれている曲ばかりなので、日本人とカラオケに行ったときに歌うと喜ばれるでしょう。
1990年代
J-POPが生まれた1990年代は、キャッチ―で分かりやすい曲が好まれました。
このほかのヒット曲は、DREAMS COME TRUEの『LOVE LOVE LOVE』やサザンオールスターズの『真夏の果実』などです。
- 『First Love』『Automatic』宇多田ヒカル
- 『夜空ノムコウ』SMAP
- 『チェリー』『ロビンソン』スピッツ
- 『Winter, again』GLAY
- 『innocent world』『終わりなき旅』Mr.children
- 『HONEY』L'Arc~en~Ciel
- 『ズルい女』シャ乱Q
- 『HOT LIMIT』TMRevolution
- 『夏色』ゆず
- 『Over Drive』『そばかす』JUDY AND MARY
2000年代
2000年代はJ-POPの多様化が進み、女性ソロアーティストや男性アイドルグループのヒット曲が生まれました。
このほかには、湘南乃風の『純恋歌』や大塚愛の『さくらんぼ』もヒットしました。
- 『愛のうた』倖田來未
- 『世界に一つだけの花』SMAP
- 『Love So Sweet』 嵐
- 『ハナミズキ』 一青窈
- 『粉雪』レミオロメン
- 『キセキ』GReeeeN
- 『Choo Choo TRAIN』EXILE
- 『花』ORANGE RANGE
- 『アゲハ蝶』ポルノグラフィティ
2010年代
2010年代にヒットした曲は、聞いたことがあるという方も多いのではないでしょうか。
- 『Pretender』official髭男dism
- 『R.Y.U.S.E.I.』三代目 J Soul Brothers from EXILE TRIBE
- 『恋』星野源
- 『恋するフォーチュンクッキー』AKB48
- 『マリーゴールド』あいみょん
- 『Lemon』米津玄師
- 『トリセツ』西野カナ ・『つけまつける』きゃりーぱみゅぱみゅ
- 『U.S.A』DA PUMP
- 『女々しくて』ゴールデンボンバー
このほかには、RADWIMPSの『全然前世』や秦基博の『ひまわりの約束』もヒットしました。
2020年代
2020年以降は、Tik TokやYouTubeから人気に火が付いた曲がヒットする現象も起きています。
- 『紅蓮華』LiSA
- 『花に亡霊』ヨルシカ
- 『香水』瑛人
- 『ドライフラワー』優里
- 『猫』DISH//
- 『Make you happy』NiziU
- 『うっせぇわ』Ado
- 『夜に駆ける』YOASOBI
- 『シル・ヴ・プレジデント』P丸様。
- 『初心LOVE』なにわ男子
今後新たに時代を代表するヒット曲が生まれる可能性もあるので、最新チャートをチェックしておきましょう。
J-POPのジャンルの一つ、アニメソングについては「日本の人気のアニメソングや有名なアーティストを紹介」のコラムで詳しくまとめています。
まとめ
J-POPには独自の特徴がありますが、Tik TokやYouTubeの流行により変化が生まれてきました。さまざまなジャンルやアーティストがいるので、自分のお気に入りの1曲も探してみましょう。