日本の春の行事といえば?春に行われるイベントや行事食を紹介

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2024/04/17

日本の春を代表する行事といえば、満開の桜の下で行われるお花見です。しかし、桜を眺めるだけが春の行事ではありません。子どもの成長を祈ったり、大切な人に感謝を伝えたり、ご先祖を敬ったり、海外由来のイベントを楽しんだり。この記事では、春の行事やイベント、お祭りを紹介します。また、春の行事食についてもまとめているので、3月~5月の行楽シーズンを思い切り楽しむための参考にしてください。

目次

  1. 春はいつ?何月から何月まで?
  2. 春に行われる有名なお祭り
  3. 春の行事食
  4. まとめ

春はいつ?何月から何月まで?

日本は春、夏、秋、冬の4つの季節がある国です。地域やその年の天候によって時期が異なる場合もありますが、気象庁の定義では春は3月~5月、夏は6月~8月、秋は9月~11月、冬は12月~2月とされています。なかでも、春は寒さがゆるみ、徐々に暖かい日が増え始めて過ごしやすい時期です。

日本の四季の特徴については「日本の四季の特徴や魅力を知ろう!海外との違いも解説」で、日本の四季の気候については「日本の季節や気候を解説!行事や伝統色についても」でも紹介しています。

3月の行事やイベント

雛祭り

毎年3月3日に行われる雛祭りは、女の子の誕生を喜び、成長や健康、幸せを願う日です。別名「桃の節句」とも呼ばれています。桃の花が咲く季節であることや、桃には魔除けの力があるとされていること、百歳(ももとせ)まで生きられるよう長寿の願いが込められていることなどが由来です。

雛祭りで飾られる「雛人形」は、仲睦まじい夫婦を表現。「(雛人形のように)良い人と出会えますように」という願いと、雛人形がその子の身代わりになって厄や災いがかからないようにという思いが込められています。もともとは母親の実家が雛人形を用意するのが一般的でしたが、昨今ではその伝統に縛られることは少なくなったようです。雛人形も、ミニチュアサイズや木製、キャラクターなどさまざまな形式が販売されてます。

ホワイトデー

3月14日は、ホワイトデーです。バレンタインデーにチョコレートなどの贈り物を受け取った男性が、女性へお返しをします。贈るものは、主にマシュマロやマカロン、キャンディーなどのスイーツです。そのほか、ハンドクリームや入浴剤といった実用的なものを贈る男性もいます。

「ホワイトデー」の習慣は日本で生まれましたが、近年では韓国や中国などアジアの一部でも楽しまれています。

バレンタインデーについては「日本の行事やイベントを英語で紹介!季節のお祝いや祭りについて理解しよう」や「日本の年中行事や伝統行事を一覧で解説!特別な日の風習や行事食とは?」でもまとめています。

春のお彼岸

春のお彼岸は、春分の日(毎年3月20日頃)とその前後3日間の計7日間です。お彼岸は日本独自の仏教的慣習で、元々は仏教の悟りを開くための修行を行う期間でした。現在では、お墓参りや法要などを行って先祖を敬う期間とされています。

卒園式・卒業式

日本の学校は4月から始まり3月で終わります。この制度は国の会計年度に合わせて明治時代から導入されたといわれ、その後全国の学校に広まりました。そのため、日本の学校では一般的に3月に卒業式が行われます。ただし、世界的には9月入学の国が多いため、グローバル化を意識して9月入学を検討する学校やすでに導入している学校も増えてきました。

卒園式や卒業式では学校の制服のほか、スーツやワンピース、袴を着るのが一般的です。式典では卒業生や在学生が校歌や合唱曲を歌い、卒業生の門出を祝います。

日本の学校生活についてもっと知りたい方は、「日本のスクールライフの特徴は?留学生活を楽しもう!」でも紹介しています。

お花見

日本では昔から桜を見て楽しむ文化が根付いています。美しい桜を眺めながら、家族や友人、職場の人と美味しい食事やお酒を楽しんだり、散歩やドライブのついでにお花見をしたり、楽しみ方は人それぞれです。

毎年お花見の時期になると、スーパーやデパート、和食料理店でお花見弁当が販売されます。場所によっては、屋台やキッチンカーが出店するところも。お弁当を手作りしなくても、市販の食べ物を持ち寄って、お花見を気軽に楽しむことができます。

イースター

イースターはイエス・キリストの復活を祝う日です。日本では「復活祭」とも呼ばれています。キリスト教ではクリスマスよりも大切な行事とされ、海外では「イースター休暇」がある地域も。イースターは「春分の日の後、最初の満月の日の次の日曜日」と決められているため、日にちは毎年異なります。

イースターが近づくと、卵の形をした飾りやウサギの置物を飾ります。「イースターエッグ」と呼ばれるカラフルにペイントされた卵は生命の誕生と復活の、「イースターバニー」と呼ばれるうさぎは子孫繁栄の象徴です。イースターの日には、家族でごちそうを食べてお祝いをするほか、イースターエッグを隠して探し出す「エッグハント」と呼ばれるゲームをして楽しみます。

4月の行事やイベント

入園式・入学式・入社式

日本は4月1日から新年度が始まるため、入園式や入学式、入社式は4月に行われるのが一般的です。

入園式や入学式では、制服やスーツ、ワンピースといったフォーマルな装いで式典に参加します。入社式ではスーツが一般的ですが、なかには「服装自由」、「私服可」という企業も。とはいえ、ジーパンなどのカジュアルな服装は避け、フォーマルな服装を心がけましょう。

花まつり(灌仏会)

4月8日の花まつりは、お釈迦様の誕生を祝う仏教の行事です。正式名称は「灌仏会(かんぶつえ)」といいます。仏教を信仰する人々や仏教系の学校では古くから親しまれてきました。旧暦の4月8日に近い5月8日に行う寺院もあるようです。

寺院では花御堂(花で飾られたお堂)が作られ、そこに誕生時のお釈迦様を模した仏像に甘茶をかけます。これは、「お釈迦様の誕生時に竜が天から降りて甘露の雨を注いだ」という言い伝えによるものです。甘茶をかけてお釈迦様の誕生を祝い、無病息災を祈ります。

仏教や神社、参拝方法について知りたい方は「仏教とはどのようなもの?基本的な教えや伝説を分かりやすく解説」、「神社とお寺の違いは何?参拝方法も解説【外国人向け】」でも紹介しています。

いちご狩り

いちご狩りは、いちご農園でいちごの収穫を体験することです。品種や地域によって収穫時期が異なりますが、春になると多くのいちご農園でいちご狩りを体験できます。1つの農園でいくつかの品種を食べられるところもあり、さまざまな種類のいちごを楽しむことができるでしょう。

いちご狩りに行く際は両手が空く鞄で、ウェットティッシュやタオル、水筒、着替えを持参するのがおすすめです。また、いちごを摘む際にしゃがんだり立ったりを繰り返すため、動きやすい服装かつ履きなれた靴で行くと良いでしょう。

いちご狩りにおすすめの時間帯は、いちご農園のオープン直後です。まだ誰も農園に足を踏み入れていないので、見た目が綺麗ないちごを収穫できます。農園によっては、事前に予約がないと体験できない場所もあるので注意しましょう。

十三参り

十三参りとは、男女ともに数え年で13歳になったことを祝う行事です。元々は京都の法輪寺での儀式が発祥といわれ、関西を中心に広まりつつあります。時期は4月13日前後(旧暦の3月13日)ですが、昨今では新学期が始まる前の春休みやゴールデンウィークにお参りに行く人も多いようです。

昔は13歳が大人の仲間入りの年齢だと考えられていたため、十三参りでは子どもの成長に感謝し、立派な大人になれるように願います。また、数え年の13歳は生まれて初めて干支が1周し厄年となるタイミングであることから、「厄払い」の意味も込めて、寺院や神社へ参拝するのが一般的です。

十三参りでは着物を着るのが一般的ですが、準備が難しい場合はスーツやワンピース、学校の制服でも問題ありません。十三参りの期間は神社やお寺によって異なるので、事前に調べておきましょう。

大人の仲間入りである成人式は「成人の日はどのような祝日?成人式についても解説」、日本の子どものお祝い事は「日本のお祝い事は生まれる前から始まる!喜ばれる贈り物もあわせて紹介」にもまとめています。

5月の行事やイベント

ゴールデンウィーク

4月末から5月初めの祝日が重なった大型連休の期間が「ゴールデンウィーク(GW)」です。ゴールデンウィーク中は多くの人々が旅行や帰省をします。ホテルやテーマパーク、レジャー施設によっては、普段より少し割高な金額を設定しているところもあるようです。どこへ行くにも通常より混雑するので、出かける際には事前に交通情報などを調べておくと良いでしょう。

祝日:4月29日(昭和の日)、5月3日(憲法記念日)、5月4日(みどりの日)、5月5日(こどもの日)

2024年の祝日は「2024年の祝日はいつ?日本のカレンダーで休日や連休をチェックしよう」で紹介しています。

八十八夜

八十八夜とは、立春から数えて88日目のことを指します。2024年の八十八夜は5月1日です。八十八を組み合わせると「米」という字になることや、末広がりの「八」という漢字が縁起が良いとされたことから、八十八夜は農作業のスケジュールや節目を決める目安とされてきました。ちょうど春から初夏へ移り変わる時期で気候が暖かく穏やかになるため、稲の種まき準備や茶摘みが行われます。

「新茶」または「一番茶」は、4月下旬から5月上旬にかけて摘み取った新芽でつくられたお茶です。八十八夜に摘まれたお茶を飲むと1年間無病息災でいられるとされていて、縁起が良いとされています。

端午の節句

毎年5月5日に行われる「端午の節句」は、男の子の誕生を祝い、成長や健康を祈る伝統行事です。江戸時代の武家社会から庶民に広まったといわれています。端午の節句には、鎧や兜などの五月人形や鯉のぼりを飾るのが一般的です。

五月人形は兜や鎧、甲冑などを身に着けた人形で、「勇ましく成長できるように」という願いが込められています。地域や家庭によっては人形ではなく、鎧や兜、甲冑、刀だけ飾る場合もあるようです。鯉のぼりは、「これからも元気に育ちますように」と願いを込めて飾ります。昨今ではミニチュアサイズのものや簡易的なものを飾って祝う家庭も多いようです。

端午の節句には、無病息災を願って菖蒲湯(しょうぶゆ)に浸かる風習があります。「菖蒲の強い香りが邪気を払う」とされているためです。4月下旬から5月初旬頃の端午の節句の時期には、花屋やスーパーなどで菖蒲が販売され始めます。入手するのはそれほど難しくないので、興味のある方はぜひ楽しんでみてください。

節句の意味についてもっと知りたい方は「節句とはどんな日?初節句の風習や行事の意味について理解しよう」に解説しています。

母の日

毎年5月の第2日曜日は「母の日」です。世界的に広まっている「母の日」はアメリカで始まり、日本でも母親に感謝の気持ちを表す日として定着しました。プレゼントは「母への愛」を意味する赤いカーネーションを贈るのが定番ですが、エプロンやキッチン用品、化粧品などの実用品を送る人もいます。

潮干狩り

「潮干狩り」は引き潮の干潟で貝や海産物を採ることです。地域によって時期は異なりますが、3月のお彼岸頃からゴールデンウィークにかけてがベストシーズンとされています。古来から潮干狩りは、春の風物詩とされてきました。

潮干狩りで採れる貝はアサリ、ハマグリ、マテ貝などで、干潮の前後2時間が勝負です。事前に潮見表を確認して、「大潮」の日や「干潮」の時間帯を押さえておくと良いでしょう。服装は汚れても良い服で、タオルや長靴のほか、熱中症対策の帽子やサングラスも持っていくことをおすすめします。持っていく道具は熊手、バケツ、クーラーボックス、氷や保冷剤などです。熊手やバケツは100円ショップでも簡単に手に入ります。

春以外の季節については「夏の風物詩を知りたい人へ!食べ物やイベントを紹介」、「日本の秋の魅力は?季節の花や食べ物・秋祭り・行事・紅葉スポットを紹介!」、「日本の冬の特徴って? レジャーや風物詩、観光名所について紹介」でもまとめています。

春に行われる有名なお祭り

大瀬まつり(静岡県)

「大瀬まつり」は、毎年4月4日に静岡県沼津市の大瀬神社で開催されるお祭りです。駿河湾には大漁旗で飾り立てた漁船が集まり、その漁船に女装した男性たちが乗り込んで、お囃子に合わせて賑やかに踊ることから「天下の奇祭」とも呼ばれています。漁船が岸壁に到着すると、船から海に向かって俵を投げ、それを泳いで拾い、大瀬神社に大漁と航海の安全を願うお祭りです。

葵祭(京都府)

「葵祭」は京都三大祭り(葵祭・祇園祭・時代祭)のひとつです。毎年5月15日に賀茂御祖神社(下鴨神社)と賀茂別雷神社(上賀茂神社)で行われます。約1500年前から続くお祭りで、平安装束をまとった総勢500名以上の人々が京都の大通りを練り歩く姿が見どころです。

博多どんたく港まつり(福岡県)

毎年5月3日と4日の2日間、福岡市内で行われる「博多どんたく港まつり」は、博多祇園山笠、放生会と並ぶ博多三大祭りのひとつです。「どんたく」は、オランダ語のZondag(ゾンターク、休日の意)が語源とされています。老若男女が思い思いの仮装をし、しゃもじを打ち鳴らしながら練り歩くパレードが見どころ。また、町中に設置された広場や舞台でも踊りが披露されます。

糸満ハーレー(沖縄県)

「糸満ハーレー」は、旧暦の5月4日(5月下旬~6月頃)に行われます。約500年の歴史があり、漁と航海の安全、家内の安全と健康を願うお祭りです。ハーレーは中国から伝来したといわれ、船漕ぎ競争の行事を意味します。見どころは伝統衣装を身にまとい、西村・中村・新島の3つのムラ(古い時代の集落)に分かれて勝敗を争う競漕です。毎年多くの観光客が訪れています。

沖縄の観光スポットを知りたい方は「沖縄の魅力って?旅行者必見の自然・食べ物・文化を徹底紹介」、「沖縄地方の観光スポット・名物グルメまとめ!外国人向けに魅力を解説」で紹介しています。

春の行事食

行事食とは、季節ごとの行事やお祝いの日に食べる特別な料理のことです。ここでは、春の行事食について紹介します。

雛祭り

3月3日の「ひな祭り」は女の子の健やかな成長を願い、ちらし寿司やはまぐりのお吸い物、菱餅などの行事食を用意してお祝いするのが一般的です。

ちらし寿司は縁起物の食材がふんだんに使われています。海老は「長寿」、豆は「健康でまめに働ける」、れんこんは「見通しがよくなる」、錦糸卵は「財宝」などです。彩りが華やかな雛祭り定番メニューです。

お吸い物に使われるはまぐりには、対になっている貝殻以外とは合わない性質から「一人の相手と永遠に離れないように」という願いが込められています。ひな祭りでは、女の子が良い結婚相手と結ばれることを願って食べられますが、婚礼の縁起物としてもよく食べられるメニューです。

菱餅は、上から桃色・白色・草色と三色の餅が重ねられた和菓子です。菱餅の色は、雪の下から植物の新芽が芽吹き、桃の花を咲かせる姿を表しているといわれます。桃色は「魔除け」、白色は「清浄、純潔」、草色は「健やかな成長」の意味があり、厄除けや女の子の成長や健康を願う食べ物です。

春のお彼岸

春のお彼岸の行事食は「ぼたもち」です。古来、「赤色」には「魔除け」の力があるとされていて、祝の席や儀式の際にはお赤飯やあんこがお供えされてきました。春のお彼岸では、もち米とうるち米をこしあんで包み、牡丹の花に似せた「ぼたもち」を先祖に供えるのが一般的です。

花まつり

花まつりといえば甘茶です。甘茶を飲むと「無病息災で過ごせる」、「不老不死になる」といった言い伝えがあります。また、花まつりを行う寺院では、たけのこやそら豆、ウドなどを使った精進料理が振る舞われることも。そのほか、よもぎ餅や草餅、草団子も花まつりの定番の食べ物です。

端午の節句

端午の節句で食べられる代表的な食べ物は、「子孫繁栄」を意味する柏餅や、「厄除け」を意味するちまきなどです。また、「まっすぐ成長するように」という意味が込められたたけのこ料理のほか、縁起の良い語呂合わせができるかつお料理や鯛料理、古来から縁起がいい出世魚を使った「ぶり」料理なども、食卓に並びます。

日本の郷土料理や伝統料理ついて知りたい方は「日本の有名な食べ物といえば?日本にしかない各地方の郷土料理も紹介」、「日本の伝統料理について解説!美味しい食べ方や人気のお取り寄せグルメも紹介」でも紹介しています。

まとめ

春は子どもたちの成長を祈る行事やご先祖様を敬う行事、宗教と関係が深い行事など、数多くの行事があります。また、春は新年度や新生活が始まる時期です。暖かくなり、外出する機会が増えるでしょう。お花見や各地で行われるお祭り、イベントにぜひ参加してみてください。

ライター

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