日本の伝統文化が知りたい方必見!旅行や観光でおすすめの行事・活動を紹介

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2022/05/17

日本の伝統文化は、昔ながらの形を大切にして脈々と受け継がれてきました。特に日本の「衣・食・住」に関する伝統文化は、今日まで人々の生活に深く関わり、着物や和食、日本建築は海外に暮らす人々も魅了している代表的な文化です。このコラムでは、日本の伝統文化・伝統芸能について詳しく解説します。来日した際に日本の伝統文化を楽しめるよう、あらかじめ知識を身につけておきましょう。

目次

  1. 日本の伝統文化とは
  2. 日本の伝統文化は衰退しつつある
  3. 日本に訪れる際は伝統文化を体験しよう
  4. まとめ

日本の伝統文化とは

日本の伝統文化は日本人の精神性や慣習、価値観などが色濃く反映されており世界からも注目されています。たとえば、着物や染物、陶器などは古くから技術を継承して作られる伝統工芸品です。また、自然豊かな四季のなかで育まれた伝統的な和食文化も、日本の魅力の一つといえます。歌舞伎や日本舞踊、落語といった伝統芸能も日本国内外問わず有名です。このように長い年月を掛けて形成された日本の伝統文化は、世代を超えて現代まで受け継がれています。

日本の有名な伝統文化

日本の「衣・食・住」は伝統文化の代表といっても過言ではありません。日本の「衣・食・住」は、独特の風土によって作られました。ここでは、日本の生活と関わりの深い「衣・食・住」や古くから日本人に親しまれている伝統文化について、理解を深めていきましょう。

着物

日本の「衣」といえば、着物を思い浮かべる方が多いでしょう。着物は日本の伝統的な民族衣装です。着物にはさまざまな色があり、描かれている模様は芸術品のように美しく、日本の美意識の象徴といえます。着物には礼装や訪問着、普段着などの格付けがあり、場面によって着用する種類が決まっているのが特徴です。また、四季に合わせて着物の素材や模様、色を選ぶのがマナーとされています。

着物は平安時代に原型が生まれ、明治時代に外国文化の影響を受けるまでの間、日本人の衣服として日常的に着られていました。近年では、普段着として着物を着る機会が少なくなりましたが、結婚式や成人式、お宮参りといった行事で身に着ける習慣があります。

さらに日本の着物に関して「日本の着物に興味がある外国人に向けて歴史や種類を解説!」で詳しく紹介しているのでぜひ気になる方は読んでみてください。

和食

日本の「食」として世界的に有名なのは和食です。山が多く周囲を海に囲まれた日本の風土が生み出した食文化で、豊かな自然がもたらす四季折々の食材が用いられています。日本は古くから自然を敬い、その恵みに感謝する心を大切にしてきました。そのため、食材を無駄なく使う調理方法が浸透しており、食事をする場所や食べ方にまでこだわりがあります。

和食は「うま味」と呼ばれる第5の味を持つ食文化です。うま味はかつお節や昆布、干し椎茸などに含まれている成分がナトリウムやカリウムと結合した際に生まれます。和食はうま味や塩、味噌、醤油などを用いた素材の味を活かす繊細な味付けが特徴です。和食に使われる調味料は発酵食品が多く、動物性油脂の摂取量を抑えられるため、長寿や肥満防止に効果があるといわれています。また、和食は一汁三菜が基本的な形なので、栄養バランスが良く健康的な食文化です。

日本の食文化について詳しく知りたい方は「日本食文化の特徴や風習を外国人に向けて詳しく解説!」でも紹介しています。

日本建築

伝統的な日本建築は、日本の「住」として世界的にも有名です。日本は森林が多く建材となる木が多いため、古くから建築に用いられてきました。高温多湿な日本の風土では、耐水性と通気性に優れた木材が建築に適しているというのも、木造の日本建築が多い理由です。

日本には、飛鳥時代に建立された世界最古の木造建築である法隆寺をはじめ、古い木造建築物が数多く残っています。木造建築の工法は時代ごとに変化し、徐々に建築技術が高まっていきました。神社や仏閣の建築を手がける大工は「宮大工」と呼ばれ、高度な木組みの技術で釘を一本も使わずに建築物を造り上げています。また、法隆寺は中心に心柱と呼ばれる柱を取りつけ、各階を独立させた建築にすることにより、地震が起きた際に倒壊しないよう振動を逃がせるのです。地震が多い日本でも問題ないよう制震構造がきちんと組み込まれているため、伝統ある木造建築が今もなお存在しているのだといえるでしょう。

日本庭園

日本庭園は、さまざまな様式を用いて造られた日本の伝統文化の一つです。主に、中心に池を配置して石や土砂を盛って築山と呼ばれる人工的な山を作り、自然風景を庭に再現したものを指します。枯山水という水を使わず岩や砂だけで水流を表現する日本庭園もあり、その様式はさまざまです。日本には日本三名庭園といわれる美しい日本庭園があります。石川県金沢市の兼六園・岡山県岡山市の後楽園・茨城県水戸市の偕楽園が日本三名庭園です。来日した際は、ぜひ足を運んでみると良いでしょう。

俳句

俳句は「五・七・五」の十七音で構成される短い詩で、日本の伝統文化として古くから親しまれています。俳句を作る際は、必ず春夏秋冬のどれかを連想させる「季語」を入れなければなりません。俳句は高齢者から子どもまで幅広い層が楽しんでいる日本の伝統文化です。俳句と似たものに短歌や川柳がありますが、文字数の制限や季語の有無が異なります。俳句は短い語句のなかで情景や感情を表現できるのが魅力です。たとえば、日本の有名な俳人である松葉相が詠んだ俳句に「古池や・蛙飛び込む・水の音」というものがあります。季語は「蛙」なので春の情景を表した俳句です。静寂を破る水音を連想させ、わびさびを感じる日本らしい俳句といえるでしょう。

俳句について興味のあるかたは「外国人にも人気のある俳句とは?英語で詠むHAIKUのルールも解説」の記事のおすすめです。

短歌

短歌は、「五・七・五・七・七」の三十一音で情景や感情を表現する日本の伝統文化です。俳句よりも文字数が多く、季語を入れる必要がないのが短歌の特徴といえます。作り方の制限が少ないため、日々の暮らしや恋愛について詠う短歌も多いようです。短歌はもともとは貴族のたしなみでしたが、時代の移り変わりとともに庶民にも広く親しまれるようになりました。歌会という批評の場や特定のお題をもとに考える題詠などを通じて、より良い短歌を作ろうと工夫する人もいます。日本語を勉強している方や高度な語学力を身につけたい方は、短歌にチャレンジしてみるのもおすすめです。

伝統三道

日本では、茶道・華道・書道をまとめて伝統三道といいます。なお、書道の代わりに、香を焚いて和歌や情景を楽しむ香道を入れて伝統三道とする場合もあるようです。長い年月を掛けて極める物事は「~~道」と呼びます。茶道はもともと武士が精神統一の一環としてたしなむ趣味でしたが、昨今では女性の門下生が多いようです。華道は草木や花を花器に活け、植物の美しさと生命の尊さを重んじています。華道も、女性を中心に親しまれている伝統文化です。書道は墨汁と毛筆を使って半紙と呼ばれる和紙に文字を書き、その筆運びで自己表現を行います。書道は知性や感性を養えるうえ精神統一にも良いとされており、幅広い世代に人気がある伝統文化です。また、書道はほかの伝統三道に比べて、習い事してたしなむ男性が多い傾向にあります。それぞれ体験教室やお試しレッスンを行っていることもあるので、興味がある方はぜひ挑戦してみましょう。

日本の有名な伝統芸能

日本の伝統文化のなかには芸能も含まれています。異なる時代や背景のなかで生まれた伝統芸能には、現代まで受け継がれ無形文化遺産に指定されたものもあるのです。ここでは、日本の有名な伝統芸能を紹介するので、来日予定のある方は旅行の計画を立てる際の参考にしてください。

歌舞伎

歌舞伎は日本の有名な伝統芸能の一つで、無形文化遺産に登録されています。歌舞伎は演劇の一種で、江戸時代から流行し庶民に愛されていた娯楽です。時代ごとの流行を積極的に取り入れており、舞踊・セリフ・音楽の要素を持つ総合芸術として現代でも広く親しまれています。かつては女性や少年も演じていた歌舞伎ですが、あまりの人気と盛り上がりから演者は男性のみに限定されました。そのため、現代でも衣装や化粧、しぐさなどを工夫した「女方」と呼ばれる男性が女性の役を演じています。歌舞伎は東京都の歌舞伎座をはじめ、日本各地の劇場で鑑賞可能です。また、伝統歌舞伎保存会や松竹座がインターネット上で歌舞伎に関する動画を投稿しているので、あわせて確認してみると良いでしょう。

能楽

能楽は室町時代から続く日本の伝統芸能の一つで、無形文化遺産に登録されています。能楽は「能」「狂言」「式三番」という伝統芸能の総称です。能は謡と囃子と呼ばれる音楽を伴奏に、能面をつけた役者が歴史的な物語を演じます。役者が演じるキャラクターによって身につける能面が異なるため、女面や翁面など種類はさまざまです。生きた人間のほかに亡者や精霊が主人公になることもあり、人探しや決闘といったストーリーが繰り広げられます。一方、狂言はセリフを駆使したコメディで、能面をかぶらずに演じるのが一般的です。ただし、人ではない役が登場する際は能と同じように能面を使用します。人間の面白さ・愉快さを描いたストーリーが多く、親しみやすい伝統芸能といえるでしょう。

式三番は神事として行われる能楽の一種です。作物の豊かな実りを願って行われる演目のため、芸能というよりも伝統文化として認識されています。

落語

落語は幅広い人々に向けて解放されている小屋で行う寄席芸能の一種で、日本の伝統芸能として知られています。落語家と呼ばれる人が一人で何役もの登場人物を演じ、面白くおかしなストーリーを展開する伝統芸能です。落語家は着物を着て座布団に座り、さまざまな話を観客に披露します。話の終わりに「落ち」という明確なしめくくりがあるため、明治時代以降から落語と呼ばれているようです。落語はときに小道具として扇子や座布団を使い、見る人の想像力を掻き立て、話をより面白く感じさせるのが特徴です。なお、落語は東京都の浅草演芸ホールや国立演芸場などで鑑賞できます。

雅楽

雅楽は日本の伝統芸能の一種で、無形文化遺産に登録されています。雅楽とは日本に古来からあった舞楽、中国大陸や朝鮮半島などから伝来した外来の舞楽、平安時代に生まれた催馬楽と朗詠の総称です。雅楽は奈良時代・平安時代からあった伝統芸能で、宮廷や神社、寺院などで演奏されてきました。現代では、天皇陛下や皇族の公務・生活を補助する宮内庁に雅楽が伝承されているほか、民間の演奏団体もあります。琴や太鼓、龍笛などを使った演奏を実際に聞いてみたい方は、神社や寺院のイベント、雅楽の演奏会などに足を運んでみましょう。

日本舞踊

日本舞踊は、歌舞伎舞踊を基本とした日本の伝統芸能の一つです。男性のみ演じられる歌舞伎と異なり、日本舞踊は女性でも行えます。日本舞踊は明治時代のころから日本の楽劇として、女性を中心に広まりました。着物を着て踊る動きやしぐさ、立ち居振る舞いが美しく現代でも評価されています。日本舞踊は、自然風景を模して踊ったり小道具として扇を盛ったりするのが特徴です。また、若い娘や武士、狐などさまざまな役を踊りで表現します。一人の人物が何役も踊り分けることもあるため、日本舞踊を踊るには表現力と技術力も必要です。日本舞踊は習い事としても人気が高く、研鑽を積めばプロの日本舞踊家として活動もできます。日本各地で日本舞踊の公演が行われているほか、お試しレッスンも開催されているので、日本の伝統的な踊りに興味がある方は体験してみることをおすすめします。

日本の伝統文化をさらに知りたい方や西洋文化との相違点が気になる方は、「日本文化の特徴をまとめて紹介!外国人向けに西洋文化との違いを解説」もチェックしてみましょう。海外から見て驚くような、日本独自の文化もまとめています。

日本の伝統文化は衰退しつつある

日本に存在する伝統文化の多くは次世代の担い手がおらず、年々衰退しているのが現状です。昨今の急激なテクノロジーの発達や娯楽の増加により、日本の伝統文化の需要は大きく下がっています。そのため、伝統文化に携わる人や後継者も減少しており、文化の保守・継承が厳しくなっているのです。ここでは、日本の伝統文化を後世に継承するために実施されている取り組みや個人でできることを紹介します。日本の伝統文化に興味がある方は、目を通してみましょう。

日本の伝統文化を守るには

衰退しつつある日本の伝統文化を守るには、多くの人々の協力が必要不可欠です。昨今では伝統芸能や伝統工芸の価値や重要性を周知するために、テレビ番組の特集やSNSでの発信が盛んに行われています。日本の伝統芸能を動画サイトを通じて世界中に配信したり文化の紹介用のWebサイトを多言語で作成したりと、海外の人も楽しめるように工夫を凝らしているようです。日本の伝統文化を存続させるには、まずは存在を知ってもらい、次に体験してもらうことが重要だとされています。「歌舞伎や日本舞踊を生で見たい」「体験レッスンを受けてみたい」という方は、伝統文化を守るためにも積極的にチャレンジしてみましょう。

後世に日本の伝統文化を継承するための取り組み

日本では伝統文化を後世に残すため、政府や自治体が主体となってさまざまな取り組みを行っています。たとえば、文化庁が実施している取り組みは「伝統文化親子教室」という事業です。次世代を担う子供たちへ伝統文化を体験・習得できる機会を提供し、後継者となる人材を育てることを目的としています。日本全国で日本舞踊や茶道、華道などの伝統文化に関する活動を体験できるのが特徴です。また、YouTubeのチャンネルも開設し、伝統文化の周知に尽力しています。一方、地方自治体では町おこしに伝統文化を活用し、周知と地域の発展を両立させているようです。実際に、兵庫県出石町や熊本県山鹿市では、日本建築を活かした町おこしを行っています。

日本の伝統文化のなかには伝統工芸品も含まれるため、気になる方は「日本の伝統工芸について外国人へ解説!古くから受け継がれる奥深い魅力とは」も参考にしてみましょう。伝統工芸品の定義や種類を分かりやすくまとめています。

日本に訪れる際は伝統文化を体験しよう

海外から日本を訪れる際は、ぜひ日本の伝統文化に触れる体験をしてみましょう。昨今では観光客向けにさまざまな体験型アクティビティが設けられており、茶道や書道の体験・和楽器の演奏などが気軽に楽しめます。また、神社や寺といった日本の伝統的な建造物や日本舞踊、歌舞伎などを鑑賞するのもおすすめです。伝統文化は日本のあらゆる場所で体験できます。来日した際はぜひ、日本らしい体験や見学を行ってみてください。

まとめ

日本の伝統文化は、国内外問わず魅力的なコンテンツとして注目されています。しかし、テクノロジーやインターネットの発展によって需要が減少し、次の世代への継承が難しくなっているのも事実です。日本の伝統文化を後世に残すには、多くの人が魅力や重要性に気づき、積極的に体験する必要があります。着物や和食、歌舞伎などは日本を代表する伝統文化です。旅行や留学などで日本を訪れる方は、積極的に日本の伝統文化に触れ、その魅力を肌で感じてみましょう。

ライター

WeXpats
生活・仕事・留学に関するお役立ち情報から、日本のディープな魅力を紹介するコラムまで、バラエティ豊かな記事をお届けします。

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