日本独自の文化をまとめて一覧で紹介!西洋との大きな違いとは?

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2023/02/03

日本の独特な文化に、魅力を感じている人もいるのではないでしょうか。また、西洋文化との違いが気になる方もいるでしょう。日本文化は自然との調和のもと、独自の変化を遂げてきました。
このコラムでは、海外で人気の日本文化を解説します。また、海外で驚かれる日本文化や習慣も紹介。このコラムを通じて文化に触れ、日本への理解を深めましょう。

目次

  1. 日本文化とは?
  2. 日本文化の特徴
  3. 日本文化と西洋文化の違いとは
  4. 海外にはない日本独自の文化まとめ【価値観】
  5. 日本独自の文化まとめ【食べ物・芸事・その他】
  6. 日本独自の文化!西洋とは違うマナーとは
  7. まとめ

日本文化とは?

日本文化とは?の画像

日本文化とは、ほかの国にはない日本特有の文化のことです。ほかの国から伝わってきた文化が、風土や古くからあった価値観と合わさって独特のかたちに変化し、根付いていきました。

日本文化は「明治維新」後に日本が西洋各国との交流を盛んにしたことによって、世界に広まります。明治維新後、日本では西洋文化を積極的に取り入れ生活様式が変化する「文明開化」が起こりました。それと同時に、日本特有の文化も海外に徐々に広まっていったのです。

日本の伝統文化については「日本の伝統文化といえば何がある?継承への取り組みについても解説」のコラムも参考にしてください。

日本文化の特徴

日本文化の特徴

日本文化が持つ独自の自然観は、自然に身をゆだねる生活のなかで培われました。また、海外の文化を取り込み独自の改良がされてきたのも、日本文化の特徴です。ここでは、日本文化の特徴をまとめて紹介します。

中国や韓国の影響を受けつつ独自に発展してきた

日本文化は、近隣にある中国大陸や朝鮮半島からの影響を色濃く受けています。しかし、伝わったままの状態を保っている文化はほぼなく、日本で日本人に適合したかたちに変わっていきました。たとえば、漢字は中国から伝わった文字ですが、現在日本で使われている漢字と中国で使われている漢字は異なります。また、漢字から発展したカタカナやひらがなは日本独自の文字で、中国にはありません。

このように、ほかの国からの影響を受けつつも多様なかたちに発展していったのが、日本文化の特徴といえます。

日本特有の自然観に基づいている

日本には、欧米と異なる「人間も自然の一部」だとする独自の自然観があります。中心にあるのは、「人間が自然のすべてを理解したり制御したりするのは不可能」とする考え方です。自然に身をゆだね、どのような状態でも受け入れるという姿勢は、さまざまな日本文化に反映されています。

四季のある日本で暮らす日本人は、季節の移り変わりにも敏感です。そのため、繊細な季節の変化を目一杯楽しむことに重点を置いた日本文化も多くあります。日本文化は、日本独特の自然観によって培われたといえるでしょう。

日本文化と西洋文化の違いとは

地理的にも遠く離れている日本と西洋では、文化的な違いが多数存在します。それぞれの違いを解説するので、日本文化を理解するうえでの参考にしてください。

日本と西洋では人との関わり方が違う

日本人は、ほかの民族と関わってこなかった期間が長いことから警戒心が強く、コミュニケーションの取り方も控えめな人が多い傾向にあります。スキンシップもよほど親しくない限り行いません。一方、西洋は他者と積極的にコミュニケーションを取り、挨拶でハグや握手します。他者との距離感は、日本文化と西洋文化の大きな違いといえるでしょう。

日本と西洋では食事の取り方が違う

西洋は肉食が中心で、小麦で作られたパンやパスタを食べる食文化があります。一方、日本は米や魚、野菜を中心に食してきました。現在のように日本人がパンや牛肉を食べるようになったのは、西洋文化が入ってきた明治時代以降です。なお、「日本人のご飯は西洋人にとってのパン」といわれますが、これは間違った解釈といえます。日本人は、ご飯をパンのように肉や魚の付け合わせとして食べてはいません。お米を美味しく味わうために、おかずを食べているといった解釈が相応しいでしょう。

日本と西洋では宗教との向き合い方が違う

宗教との向き合い方も、日本と西洋の大きな違いです。西洋では、特定の宗教を信仰してお祈りをしたり儀式をしたりすることは決して珍しくないでしょう。一方、日本人はいわゆる無宗教といわれる人が非常に多い国です。そのため、いろいろな宗教の神にお祈りをし、その時々に盛り上がる宗教イベントに参加します。

日本と西洋では死生観が違う

日本と西洋の死生観には大きな違いがあります。日本は仏教の教えに基づき、命を失ったら「成仏する」「極楽に行く」「別の人間や動物になって生まれ変わる」という考えが根付いている国です。一方、西洋ではキリスト教を信仰している人が多いため、死後は神の審判を受けて天国もしくは地獄に行くと考えられています。

日本と西洋では人生において重要なことが違う

日本人の国民性として、周囲と同調・調和することを重要視する人が多い傾向にあります。世の中の雰囲気として自己主張しすぎるのは良しとされません。一方、西洋では自分の意見はハッキリ伝えるべきと考えられています。もちろん、人によって性格はさまざまですが、日本人は「なかなか意見を言わない」「周囲に合わせる」といった話を聞いたことがある人も多いでしょう。

日本と西洋では建築様式が違う

伝統的な建築物の多くは、日本では木材、西洋では石材で作られています。地震の多い日本では、石造りの建築様式は発展しませんでした。また、ある程度の湿度調節ができる木材のほうが、高温多湿な日本の気候に合っているのです。

日本と西洋では美意識が違う

日本人には、一見地味でさみしげな表現も美しいと考える文化があります。特に芸術分野ではそのような傾向が強いでしょう。古くから伝わる有名な芸術作品からは、奥ゆかしさや侘しさが強く感じられます。西洋では、貴族文化が栄えた歴史から、華やかで力強い作品が数多く作られました。時代や流行によって異なるものの、日本と西洋の美意識には明確な違いがあるといえるでしょう。

日本の有名な芸術家を紹介!代表作や受賞歴も解説」では、日本の芸術家について詳しく解説しています。

海外にはない日本独自の文化まとめ【価値観】

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日本人独自の考え方や習慣は、日本の文化の一つです。ここでは、人にまつわる日本の文化をまとめて紹介します。

宗教

日本はあまり宗教を意識しない国ですが、神道や仏教は日本人に深く根付いています。古来から神道が信仰されていたところに、現在の韓国である百済(くだら)から仏教がもたらされました。なお、日本人の多くは、神道や仏教を信仰していると意識せずに生活を送っています。そのため、正月には神道の考えに基づいた神社にお詣りし、盆には先祖供養のために仏教のお経をあげるのです。

日本では、キリスト教のイベントであるクリスマスも祝います。ただし、日本のクリスマスは西洋と違い、12月24日に友人や恋人と楽しむイベントです。

仏教については「仏教とはどのようなもの?基本的な教えや伝説を分かりやすく解説」のコラムを参考にしてください。

おもてなし

おもてなしとは、客人への心を込めた待遇やサービスを指します。日本のおもてなしを強く感じるのは、旅館や百貨店などの場所です。旅館に泊まったときに適温で出される料理や掃除の行き届いた部屋には、充実した時間を過ごすための気遣いを感じるでしょう。百貨店では、雨が降ったらショッピングバックにビニールカバーをかけ、商品を守ります。相手のことを思いやり、細かいところにまで配慮が行き届いたおもてなしは、日本独自の文化です。

海外からも注目されるおもてなしに関しては「日本の「おもてなし」文化について解説!」の記事で詳しく紹介しています。ぜひ参考にしてみてください。

かわいい(Kawaii)

外国にはない日本独自の「かわいい(kawaii)」という価値観も、文化として世界中に受け入れられています。かわいいは「cute」や「pretty」とはまた異なる感情を表し、直訳できる言葉は他言語にありません。愛らしく心を揺さぶられる対象に出会ったときに、日本人は「かわいい」と感じます。

日本の文化の一つ、かわいい(kawaii)については「かわいい(Kawaii)の意味とは?対象や派生語もあわせて覚えよう」のコラムも参考にしてください。

わびさび

「わびさび」はさまざまな文化に影響を与えている、日本独自の価値観です。「わび」は「完全でない状態を楽しもうとする気持ち」「さび」は「枯れた状態や古さの味わい」を表します。特に、日本庭園や茶道、盆栽などの文化は、わびさびの概念に大きく影響を受けているといえるでしょう。

独特のマナー

日本には、外国にはない独自のマナーがいくつもあります。その多くは、「迷惑をかけない」「不快な思いをさせない」という気持ちから作られているのです。日本人の他者との調和を尊重する価値観からできた数々のマナーは、日本の文化といって差し支えないでしょう。

日本のマナーについては、以下のコラムでそれぞれ説明しています。

・お葬式のマナー
外国人必見!日本の葬式のマナーとは?焼香のあげ方や香典の包み方も解説

・お祝いのマナー
日本のお祝いのマナーとは?結婚や就職祝いで贈る品やご祝儀の包み方を解説

・面接のマナー
日本の面接を受ける際のマナーとは?服装や到着時間について外国人向けに解説

・ビジネスマナー
日本のビジネスマナーを解説!服装から人への接し方まで紹介!

・電車のマナー
外国人が感じる日本と海外の電車の違いとは?乗車する際のマナーも解説!

・敬語のマナー
面接前に正しい敬語を知りたい!外国人に向けてNG例や注意点を解説

日本独自の文化まとめ【食べ物・芸事・その他】

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ここでは、食べ物や芸事、そのほかのさまざまな事柄にまつわる日本独自の文化を一覧で紹介します。

和食

和食は2013年にユネスコ無形文化遺産に登録されました。日本は南北に長い地形の島国で、地域ごとに手に入る食材が異なります。四季によって採れる食べ物も変化するため、多彩な料理が考えられてきました。

日本の伝統的な和食には、寿司や天ぷら、そばなどがあります。伝統的な料理以外にも、外国からの影響を受けて新しい和食が生み出されてきました。和食は日本の風土に根付き、海外からの影響を受けながら独自に発展してきた日本文化といえるでしょう。

日本の食べ物に関心のある方は「日本の有名な食べ物とは?食文化の特徴や郷土料理も紹介」や「日本の季節の食べ物には何がある?春夏秋冬の旬の食材を一覧で紹介」のコラムを参考にしてください。

和菓子

伝統的な技法で作られた和菓子も、後世に受け継がれるべき日本の文化です。和菓子は四季を感じさせる素材や見た目を重視しており、日本独自の感性のもと作られています。代表的な和菓子は、羊羹(ようかん)や練り切り、大福などです。

日本の文化・和菓子の魅力と歴史を解説!和菓子と洋菓子は何が違う?」では、日本独自の文化である和菓子の歴史や特徴についてまとめています。

建築

日本の建築様式は、中国の技術が日本の風土に合わせて変化してできたものです。日本の伝統的な建築物は、木造建築が大半を占めています。また、柱や梁(はり)などの直線的な構造や日本特有の美意識を感じさせる造形も特徴です。有名な日本の建築物には、東大寺や法隆寺などの寺院、日光東照宮や春日大社などの神社が挙げられます。

日本建築については「日本建築の特徴とは?歴史や有名な建物も紹介」や「日本の歴史的建造物21選!人気のスポットを地域別に紹介」のコラムで詳しく解説しています。また、日本の建築家について知りたい方には「日本の有名な建築家は?外国人に向けて代表的な作品や受賞歴も紹介」のコラムがおすすめです。

芸能



日本の有名な芸能文化には「歌舞伎」があります。歌舞伎は江戸時代当時の現代劇で、歌や踊り、芝居などのさまざまな要素が楽しめる演劇です。子ども以外の役者はすべて男性が演じ、女性役の役者を「女形」といいます。派手な化粧の「隈取り」や盛り上がるシーンでポーズや表情を止める「見得(みえ)」が有名です。代々親が自分の子どもに芸を教え、引き継がせる方法で伝統を守ってきました。
このほかに、「能」「落語」「日本舞踊」なども、日本が世界に誇る文化です。

詳しくは「日本の歌舞伎の特徴や歴史を簡単に解説!役者や人気の演目も紹介」「日本の伝統芸能の種類を一覧で紹介!海外にも伝わる魅力とは」のコラムで詳しくまとめています。

芸道

日本の主な芸道の種類と特徴は、以下のとおりです。

・茶道:抹茶を点てて客人に振る舞う
・華道:草花を生けて鑑賞する
・歌道:和歌を創作し研究する
・書道:墨で書いた字でさまざまなことを表現する
・香道:香木の香りを鑑賞する

芸道のなかでも、華道と茶道は特に有名な伝統文化です。

室町時代に成立した華道は、草花を生けることで四季の移り変わりや美しさを表現する日本文化です。華道には、草花の間にある空間も重要との考えがあったり枯れた部分や虫食いがある葉を用いて命の変化を表したりする特徴があります。

茶道は抹茶を点てて、客人に振る舞う芸道です。わびさびの精神を重視しており、日本人の精神性が反映された日本文化といえるでしょう。

茶道は日本の伝統文化!表千家と裏千家とは?流派の違いや歴史を知ろう」「日本の伝統文化を紹介!芸道や季節の行事には何がある?」のコラムでは、日本の芸道について詳しく解説しています。

着物

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着物は日本の伝統衣装です。現代でも、結婚式や七五三、成人式などの特別な行事で着物が着られ、見る人に華やかな印象を与えています。豊かな色彩やそれぞれに意味のある柄が特徴で、帯や帯留め、足袋などの組み合わせで楽しめる点が魅力です。

さらに詳しく知りたい方は、「日本の着物に興味がある外国人に向けて歴史や種類を解説!」のコラムもぜひ参考にしてください。

お花見

お花見の画像

お花見は、ただ綺麗な花を鑑賞して楽しむイベントではありません。厳しい冬が終わり暖かい春が来たことを、桜の開花とともに感じる日本の伝統文化です。桜の綺麗な公園でレジャーシートをひき、桜を見ながらお酒を呑んだりお花見弁当を食べたりします。また、桜並木をゆっくり歩きながら、桜を眺めるスタイルのお花見も人気です。家族や友人、職場の人と一緒に桜を眺めることが、大切な文化として成り立っています。

お花見をしてみたい方は「お花見といえば何をする?食べ物は?桜の名所や2023年開花予想も紹介」のコラムをぜひ参考にして楽しんでみてください。

温泉

さまざまな効能のあるお湯に浸かり体の疲れを癒す温泉文化は、日本の代名詞といえます。日本に旅行に来た際に、温泉旅館に宿泊した方も多いでしょう。日本人にとって温泉は、ただ体の汚れを落とす作業ではなく、大地から授けられた恩恵に感謝し、身も心も清める儀式なのです。

温泉については「火山と温泉はどのような関係があるの?仕組みや有名な火山性温泉を解説!」「日本のお風呂の入浴方法は独特?文化や海外との違いなどを紹介!」のコラムで詳しく触れています。

日本画

日本画の画像

日本の伝統的な画材や技術を用いて描かれた絵が「日本画」です。日本画は、和紙に鉱石やにわか、炭などで作られた絵の具で描かれます。立体的な西洋画と比べ、平面的なのも特徴です。独特な色使いや表現技法は、西洋の芸術文化にも大きな影響を与えたともいわれています。

庭園

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日本庭園は、石や川などの景色を人工的に表現する造形芸術です。砂に模様を書いて流れを表現したり岩で山を表現したりします。公園や美術館などの壮大なものから、お寺の庭などの小規模なものまで大きさはさまざまです。華やかさは追及されず、わびさびの精神がところどころに感じられます。

盆栽

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盆栽は、浅い鉢に樹木を植えて、造形を見て楽しむ文化です。松が定番ですが、花や実を付ける植物で作る盆栽もあります。鑑賞するだけでなく、時間をかけて育てたり見た目を整えたりすることも楽しみの一つです。

工芸

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日本の伝統工芸には、切子や陶磁器の焼き物、織物などがあります。
ガラスの表面を削って加工して模様を入れた切子は、「江戸切子」や「薩摩切子」が有名です。焼き物は「設楽焼」や「瀬戸焼」「備前焼」などが特に知られており、質の良いお茶碗や湯呑みが作られています。

着物がある日本では、織物の技術が発展していきました。なかでも、泥で染めた糸で作られる「大島紬」は、世界三大織物の一つに数えられています。

日本独自の文化!西洋とは違うマナーとは

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西洋にない日本独自のマナーは、もはや文化といっても良いでしょう。ここでは、外国人に驚かれる日本のマナーを紹介します。

会社の飲み会や行事はできるだけ参加する

日本には、業務後の飲み会には極力参加するのが望ましいという価値観があります。飲み会で仕事以外の話をして親睦を深め、コミュニケーションを取りやすくしようという考え方があるためです。これを「飲みにケーション」といいます。ただし、昨今はこの考え方が見直されつつあり、プライベートの時間を大切にする会社も増えているようです。

日本独自の飲み会のマナーについては、「日本の飲み会文化とは?職場の人とお酒を飲む際のマナーを押さえよう」にて紹介しています。

咳や鼻水が出るときはマスクをする

日本には、2020年に新型コロナウイルスの流行が拡大する前から、咳や鼻水が出るときはマスクをするマナーがありました。「相手に風邪や病気を移してはいけない」という気持ちの表れといえます。風邪の流行る冬になると町中にマスク姿の人がいるため、海外から来た方は驚くでしょう。

電車では静かにする

日本では電車の中で静かにするのがマナーです。電話で話すことは明確なルールとして禁止されており、友人や家族と電車に乗っているときも小声で話さなければなりません。たくさんの人が乗車していても電車内が静かなのは、日本ならではといえるでしょう。

食事をするときはお椀を持ち上げる

日本では、食事をするときにお椀を持ち上げるのがマナーです。西洋はもちろん、日本と似た食文化を持つ韓国でもお椀は置いたままで食事します。理由は諸説ありますが、主食のお米には神様が宿ると考えられているため、敬う気持ちを表す行為が根付いたという説が有力です。

麺をすするときは音を立てても良い

海外だと麺類をすすって食べるのは行儀が悪い行為とされます。しかし、日本ではうどんやそば、ラーメンなどをすすって食べるのは問題ありません。日本で古くから食されているそばは、音を立ててすすったほうが風味を感じられて美味しく食べられます。

旅行や遊びに行ったあとはお土産を配る

日本には旅行やレジャーに行ったり帰省したりしたら、職場の人にお土産を購入する文化があります。海外でお土産といえば家族や親しい人にあげるのが定番で、職場の人に買うのは日本特有の文化です。特に有給や休みを取って出掛けた際は、「お休みをいただいてすみません」「お休みの間ありがとうございます」といった気持ちを込めて、お菓子や小物を配ります。なお、職場ごとに感覚が異なり、お土産を買わなければ絶対にマナー違反というわけではありません。

年上を敬う

日本には、年上を大切にして敬う文化があります。年上を敬う文化がある国はいくつもありますが、日本の場合は特に強い意識があるといえるでしょう。年上を敬う思想は儒教に基づいており、ほかに中国や韓国、台湾でもみられます。

お礼や謝罪するときに頭を下げる

日本では、お礼や謝罪の言葉を言うときに頭を下げます。これは「お辞儀」という文化です。元々は、頭を下げることで敵意を持っていないことを表す動作でした。あいさつをする際にハグをしようとしたら、頭を下げられて驚いた方もいるでしょう。日本にはあいさつのときにキスやハグのように体を接触させる文化はないため、代わりに頭を下げるのです。なお、挨拶は頭を深く下げるほど、より丁寧とされています。

時間をしっかり守る

日本には、時間を守るべきという考えがあります。日本人にとって、待ち合わせや決められた時間から1分でも遅れたらそれは遅刻です。また、余裕を持って時間に到着することがマナーとされています。特にビジネスシーンでは、時間を守らないと非常識と捉えられてしまうので注意しましょう。

脱いだ靴はそろえる

日本では、部屋に上がる前に脱いだ靴をきれいにそろえるのがマナーです。前を向いたまま靴を脱いだら、家の持ち主に背を向けないようにしゃがみ、靴のつま先が出口に向くように揃えて置きます。後ろ向きに靴を脱いではいけません。

西洋ではそもそも靴を脱ぐことがないため、日本独特ともいえる文化です。

畳や床に座るときは正座をする

日本では、畳や床に座る際は正座をします。床に座る生活様式が根付いている国はほかにもありますが、正座がマナーにはなっていません。あぐらや立てひざ、足を伸ばして座っても良しとされています。日本では、よほど親しい人の前でなければ、そのような座り方はマナー違反です。

扉を閉める

日本では、部屋を出入りしたあとは扉を閉めるのが基本的なマナーです。日本ではドアを開けたままにしておくことは良しとされず、「しり抜け」もしくは「けつ抜け」と侮蔑する言葉も存在します。空室である場合は開けたままにしておく西洋とは、大きく異なる点でしょう。

まとめ

日本の文化は独自の自然観に基づき、海外からの影響を受けながら発展してきました。食べ物や建築、服装などさまざまな物事に、日本伝統の文化が根付いています。
興味のあるものがあったら、ぜひ調べて実際に体験してみましょう。

ライター

WeXpats
生活・仕事・留学に関するお役立ち情報から、日本のディープな魅力を紹介するコラムまで、バラエティ豊かな記事をお届けします。

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