日本のお花見といえば、レジャーシートを引いてお花見弁当を食べながら桜を眺める過ごし方が定番です。また、桜並木を歩きながら眺めるお花見も風情があって良いでしょう。このコラムでは、お花見の定番おかずや桜の名所を紹介します。2023年の開花予想も掲載しているので、計画を立てる際の参考にしてください。
目次
お花見ですることといえば?
お花見といえば、公園でレジャーシートをしいて飲食を楽しむのが定番です。おつまみやお酒を持ち寄っての宴会スタイルのお花見もよく行われます。お花見の時期はちょうど入社や異動の時期と重なるので、親睦会を兼ねたお花見を行う企業も多いようです。
徒歩もしくは車で移動しながら、川沿いや道沿いの桜を眺めるのも定番でしょう。場所取りや食べ物の用意が必要ないため、ショッピングやデートのついでに気軽に楽しめます。
ピックアップ記事
お花見で定番の食べ物といえば?
お花見といえば、桜を見ながら美味しいものを食べるのが醍醐味です。ここでは、お花見の定番の食べ物について解説します。
寿司
お花見のような華やかな場には、お寿司が欠かせません。レジャーシートを敷いて行うお花見では、いなり寿司や巻き寿司、てまり寿司などが食べやすくて良いでしょう。
からあげ
からあげはお弁当のおかずの定番です。味付けを濃いめにして衣に片栗粉を多めに入れると、冷めても美味しく仕上がります。鶏手羽元で作るチューリップからあげは、持ち手が付いて食べやすくなるのでお花見におすすめです。
卵焼き
アレンジ自在な卵焼きは、皆に喜ばれるおかずです。甘い味付けと塩辛い味付けのどちらが良いかは好みが分かれるため、複数人でお花見をする場合は両方用意するのをおすすめします。
お花見にちなんで、花形の卵焼きを作ってみるのも遊び心があって良いでしょう。一見難しそうですが、等間隔に並べた5本の竹串と卵焼きをラップで包み、しばらく置いておくだけで簡単に作れます。
サンドイッチ
日本のサンドイッチの定番は卵サンドやBLTサンドです。また、食べ応えのあるハムカツやトンカツのサンドイッチも定番といえます。
昨今定番化しつつあるのがフルーツサンドです。生クリームと一緒にいちごやみかん、マスカットなどのフルーツを挟んだサンドイッチは見た目も綺麗で、デザートにもなります。
フライドポテト
おかずにもおつまみにもなるフライドポテトがあると、大人にも子どもにも喜ばれるでしょう。冷凍食品を活用すれば、調理の手間も省けます。熱する前の冷たい油から揚げていくと、冷めてもカリカリになるので試してみてください。
焼き鳥
宴会スタイルのお花見には、片手で食べられる焼き鳥が付き物です。ももやつくね、皮などの部位が人気があります。さまざまな部位を食べたい場合は、屋台や焼き鳥専門店などの持ち帰りを利用するのが便利です。
お花見団子
お花見のデザートといえば、お花見団子は外せないでしょう。お花見団子はピンク・白・緑の3色と決まっています。色が決まっている理由は諸説あり、ピンク=春、白=雪、緑=夏を表しており、秋がないから「飽きがこない」というダジャレ説が有名です。ピンク=桜の花、白=残雪、緑=雪の下の草を表し、春の訪れを表現しているとの説もあります。
桜餅
餅菓子を塩漬けした桜の葉で包んだ桜餅は、お花見で食べられる代表的な和菓子です。桜餅には関西風と関東風の2種類があります。関東風(長命寺)は、小麦粉を蒸した薄い生地でこしあんを巻く形式です。一方、関西風(道明寺)は粗く引いたもち米で作った生地でつぶあんを包む、おはぎのような作り方をします。
桜餅に付いている桜の葉は、食べる派と残す派で意見が分かれるようです。桜の風味を感じられるので、まだ食べたことがない人は一度挑戦してみましょう。
市販のお花見弁当
手作りでお弁当を作るのが難しければ、市販のお花見弁当を買って持ち寄るのも良いでしょう。毎年、デパ―トの食品売り場(デパ地下)や和食料理店では、華やかなお花見弁当が売り出されます。予約制のお店も多いので、気になるお弁当がある方はあらかじめ確認してみてください。
日本の食べ物については「日本で定番の家庭料理を外国人に解説!和食・洋食・中華の人気メニューは?」「日本の食べ物を外国人に向けて紹介!文化について解説」のコラムでも詳しく触れています。
日本の有名なお花見スポットといえば?桜の名所7選
お花見に行きたいけれどどこに行ったら良いのか迷っている方向けに、定番のお花見スポットを紹介します。
1.五稜郭公園(北海道)
北海道函館市の五稜郭公園は、日本に2つしかない星型要塞の一つである、「五稜郭跡」を整備して作られた公園です。隣接する五稜郭タワーから見える星型の桜の景色は、ほかの場所では見られません。
五稜郭公園は桜はもちろんのこと、漫画『ゴールデンカムイ』や大河ドラマ『青天を衝け(せいてんをつけ)』の舞台としても有名です。
2.弘前公園(青森県)
青森県弘前市の弘前公園は、三大桜の名所の一つです。青森県の名産であるりんごの木と同じ方法で手入れされた桜は、ボリュームのある咲き方で迫力があります。
毎年桜の時期には「広前さくらまつり」が開催され、ボートや観光船に乗ってのお花見が可能です。
3.高遠城址公園(長野県)
日本三大桜の名所の一つである長野県伊那市の高遠城址公園(たかとおじょうしこうえん)は、「タカトオコヒガンザクラ」の名所として知られています。タカトオコヒガンザクラは、日本で一般的に見られるソメイヨシノよりも小ぶりで色の濃い花びらが特徴です。高遠城址公園の桜は、本数の大きさや美しさから「天下第一の桜」と呼ばれています。
4.目黒川(東京都)
東京都目黒区に流れる目黒川沿いは、川を埋め尽くすほどのソメイヨシノが見事に咲きます。名所として知られているのは、東急田園都市線「池尻大橋」駅から東急電鉄目黒線「目黒駅」付近です。
目黒川沿いには、お洒落なカフェやレストランがたくさんあります。お花見の時期になると桜にちなんだ限定メニューが発売されることもあるので、食事やお茶を楽しみながら桜を眺めるのも良いでしょう。桜の見頃の時期はかなりの混雑が予想されるので、予約をしておくと安心です。
5.新宿御苑(東京都)
新宿御苑は日本を代表する桜の名所といっても良いでしょう。元々は皇室の行事のために桜が集められ、現在では毎年4月に首相が主催する「桜を見る会」が開催されます。
新宿御苑にはお酒を持ち込めないので、その分落ち着いて静かに桜を眺めることができるでしょう。
近年、新宿御苑のお花見は新型コロナウイルス感染拡大の影響で、チケットを事前に販売する予約制になりました。2023年以降の情報はまだ出ていないので、最新状況をよく確認しておきましょう。
6.大阪城公園(大阪府)
大阪城公園は、関西地方を代表する桜の名所として知られています。公園はいくつかのエリアに分かれており、なかでも西の丸公園エリアから見る桜と大阪城天守閣の眺めは圧巻です。天守閣内部には博物館やミュージアムショップもあるので、お花見以外に観光も楽しめます。
7.吉野山(奈良県)
奈良県吉野郡吉野町にある吉野山では、山全体を覆う3万本もの桜を楽しめます。三大桜の名所に数えられる大迫力の景色は、公園などでのお花見に飽きてしまった方にもおすすめです。山の下から上に向かって順番に開花していくので、長い期間お花見を楽しめるでしょう。
桜の開花予想は?【2023年】
ここでは、2023年の全国の桜の開花予想を紹介します。なお、今後の天候などによって大きく変動する可能性があるので、あくまで参考として、最新の情報をチェックするようにしてください。
【桜の開花予想(2023年2月6日午後5時発表】
地域 |
開花予想日 |
北海道札幌市 |
4月29日予想 |
北海道釧路市 |
5月12日予想 |
青森県青森市 |
4月20日予想 |
宮城県仙台市 |
4月6日予想 |
福島県福島市 |
4月8日予想 |
長野県長野市 |
4月10日予想 |
石川県金沢市 |
3月30日予想 |
東京都千代田区 |
3月26日予想 |
愛知県名古屋市 |
3月26日予想 |
京都府京都市 |
3月29日予想 |
大阪府大阪市 |
3月28日予想 |
広島県広島市 |
3月26日予想 |
高知県高知市 |
3月21日予想 |
福岡県福岡市 |
3月23日予想 |
鹿児島県鹿児島市 |
3月26日予想 |
桜は開花から約7日~8日程度で満開になります。開花予想をもとに、お花見の予定を立ててみてください。
参照元 tenki.jp「桜開花・満開情報2023」
まとめ
お花見といえば、美味しい食べ物やお酒を持ち寄って楽しむのが定番です。手作りが難しい場合は、お花見限定のお弁当を購入するのも良いでしょう。お花見の時期はどこの名所も混雑するので、早めの準備や予約をおすすめします。