日本の遊びの魅力を紹介!伝統的なおもちゃで遊んでみよう

WeXpats
2023/02/07

「日本の伝統的な遊びを体験したい」「日本人と遊びたい」などの理由から、日本の遊びを知りたい方は多いでしょう。コマやお手玉、あやとりなど、日本には歴史ある遊び・おもちゃが多く現在も多くの人々に親しまれています。日本の伝統的な遊びは、ルールさえ分かれば国籍に関わらず楽しめるものがほとんどです。日本の遊びを楽しめるよう、おもちゃの遊び方やわらべうたの歌詞を紹介するので、参考にご覧ください。

目次

  1. 日本の遊び・おもちゃの歴史
  2. 歴史ある日本のおもちゃ遊び
  3. 現代も広く親しまれている日本の遊び
  4. お正月の日本の遊び
  5. まとめ

日本の遊び・おもちゃの歴史

日本の遊び・おもちゃの歴史の画像

日本で最も古いおもちゃはコマとされており、その歴史は6〜7世紀ごろまでさかのぼります。現代のコマはひもや指を使って回し、回転するのを眺めたり対戦させたりするおもちゃとして親しまれていますが、古くは占いの道具として使われていました。日本の伝統的な遊びのなかには、もともと占いや魔除けを目的としていたものも数多くあります。昔の人々はコマの回転によって運勢を占っていたようです。

かつては異なる理由で作られた道具も、姿かたちを変えながら娯楽として貴族から庶民へと広まっていき、おもちゃとして親しまれるようになりました。コマも「手よりゴマ」「投げゴマ」「ベーゴマ」などさまざまな種類が増え、現代では老若男女問わず幅広く親しまれています。歴史ある伝統的な日本の遊びをぜひ楽しんでみてください。

歴史ある日本のおもちゃ遊び

歴史ある日本のおもちゃ遊びの画像

日本のおもちゃのなかでもおはじきやお手玉、けん玉などは特に歴史が古く、昔ながらの遊びとして人気です。日本のおもちゃ屋さんや駄菓子屋、インターネットショッピングなどでおもちゃを手に入れられるので、遊び方を覚えて実際に遊んでみましょう。

けん玉

けん玉の画像

けん玉は江戸時代に生まれた日本のおもちゃで、昭和以降子どもの定番のおもちゃとして親しまれています。角のあるハンマーのような形をしており、糸でつながれた球をとがった部分や側面に乗せて遊ぶおもちゃです。近年ではけん玉の存在が海外にも広まり、各国から参加者が集まる世界大会も開催されています。玉を乗せる部分によって「飛行機」「ろうそく」など技名があり、難易度の高い技は熟練者でも成功しにくい奥深い遊びです。けん玉は気軽に購入できるおもちゃなので、気になる方はチャレンジしてみましょう。

おはじき

おはじきの画像

おはじきは、ガラス製の平たい玉を弾く遊びです。おはじきの遊び方は主に3つあります。

  • 対戦形式で相手のおはじきを弾ければ自分のものにできる(最終的な枚数が多いほうが勝ち)

  • 決まった範囲の外に相手のおはじきを弾き出す(残っている枚数が多いほうが勝ち)

  • 一定の距離から決まった範囲に向けておはじきを弾く(たくさん入ったほうが勝ち)

おはじきの遊び方は無限大です。自分で独自のルールを作って遊ぶこともできるので、慣れてきたらオリジナルのゲームを作ってみるのも良いでしょう。

お手玉

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お手玉は、布製のボールのなかに小豆や大豆、ビーズなどをいれた日本のおもちゃです。歌に合わせていくつかのお手玉を投げてはキャッチする遊び方が有名ですが、ほかにもさまざまな楽しみ方があります。お手玉を投げたのとは反対の手でキャッチする、いくつも同時に投げてジャグリングするなど、遊び方は自由自在です。

めんこ

めんこの画像

めんこは江戸時代から続く日本の遊びです。置いてあるめんこに向かって自分のものを投げ、裏返したり落としたりして遊びます。動かしためんこは自分のものになるので、最終的にどれだけ多く集められたかで勝負するおもちゃです。めんこにはイラストが描かれているため、お気に入りのものをコレクションする人もいます。

日本は数多くの伝統文化が今なお継承されている国です。日本の伝統について詳しく知りたい方は、「日本の伝統文化といえば何がある?継承への取り組みについても解説」もチェックしてみましょう。

現代も広く親しまれている日本の遊び

現代も広く親しまれている日本の遊びの画像

歴史ある伝統的な日本の遊びは、現代の子どもたちにも親しまれています。日本には道具なしで楽しめる遊びや屋外で体を動かす遊びもあり、誰もが楽しめるのが魅力です。ここでは、特に有名な日本の遊びを紹介するので、自分の知っている遊びやおもちゃがあるか見てみましょう。

折り紙

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折り紙は、正方形の和紙を折って動物や生活用品などを形作る遊びです。平面的なものから立体的なものまで、折り方によってさまざまな作品を作れます。日本では、お見舞いのときに相手の回復を願って折り紙の鶴を1,000羽連ねた「千羽鶴」を贈るのが風習です。折り紙は子どもの遊びと思われがちですが、手先や脳のトレーニングにもなるため、老若男女問わず幅広い層に人気があります。

折り紙の魅力は「折り紙(Origami)は海外でも人気の日本文化 歴史・魅力・簡単な作品の折り方を紹介」で詳しく紹介しているので、気になる方は参考にしてください。

あやとり

あやとりの画像

あやとりとは、輪っか状にした1本の紐や毛糸を両手に掛け、指を使ってさまざまな形を作り出す遊びです。あやとりは1人でも複数人でも楽しく遊ぶことができるため、汎用性の広い遊びといえます。用意するものも少ないので、いつでもどこでも遊べるのが魅力です。あやとりで作る形には、「ほうき」や「流れ星」、「東京タワー」などさまざまな種類があり、複雑な形を作る場合はそれなりの長さの紐が必要になります。

すごろく

すごろくの画像

すごろくは、奈良時代から娯楽として親しまれている日本の遊びです。さいころを振ってコマを進め、ゴールを目指すシンプルなゲームで、旅や人生を題材にした「道中すごろく」「出世すごろく」もあります。すごろくは複数人で楽しめるのが魅力の遊びです。また、世界各国に似たようなボードゲームがあるので、外国人もルールを把握しやすいでしょう。

かごめかごめ

かごめかごめの画像

かごめかごめは、日本の代表的な伝承遊びの一つです。遊ぶメンバーの中から鬼の役を1人決めて、鬼は目隠しをして座り(しゃがみ)ます。その周りを、他のメンバーが「かごめかごめ 籠の中の鳥は いついつ出やる 夜明けの晩に 鶴と亀と滑った 後ろの正面だあれ?」とわらべうたを歌いながら回り、歌い終わったときに鬼が自分の後ろにいる人を当てるゲームです。4~5人以上で遊ぶとより楽しめるでしょう。

はないちもんめ

はないちもんめの画像

はないちもんめも、かごめかごめと同様に伝統的なわらべうた遊びです。遊ぶメンバーを半分ずつの人数に分け、手を繋ぎ横一列になって以下の歌詞を1行ずつ交互に歌います。(歌詞の内容は地域によって異なります)

勝って嬉しい はないちもんめ

負けて悔しい はないちもんめ

となりのおばさん ちょっときておくれ

鬼が怖くて いかれない

お布団かぶって ちょっときておくれ

お布団びりびり いかれない

お釜かぶって ちょっときておくれ

お釜底抜け いかれない

鉄砲かついで ちょっときておくれ

鉄砲たまなし いかれない

あの子がほしい

あの子じゃわからん

この子がほしい

この子じゃわからん

相談しよう

そうしよう

歌が終わったら、相手のチームから自分のチームに欲しい人を相談して、決まったら相手チームに「きーまった」と言います。その後「◯◯がほしい」と宣言して、指名された人同士でじゃんけんをし、負けた方が勝ったチームに移動し、一方のチームが0人になったら終了です。

なべなべそこぬけ

なべなべそこぬけの画像

「なべなべそこぬけ そこがぬけたらかえりましょ」と歌いながら楽しむわらべうた遊びです。2人で向かい合って両手をつなぎ、「なべなべそこぬけ そこがぬけたら」と歌いながらつないだ両手を揺らし、「かえりましょ」と歌い終わるタイミングで手をつないだまま背中合わせになります。今度は背中合わせになった状態から同じように歌い、「かえりましょ」で再び手をつないだまま向かい合う形に戻って1周です。

お正月の日本の遊び

お正月の日本の遊びの画像

日本の遊びのなかには、お正月の時期だけ遊ぶものもあります。ここでは、日本のお正月ならではの遊びを紹介するので、伝統的な文化が気になる方はチェックしてみましょう。

羽根突き

羽根突きの画像

羽根突きは、羽子板で羽根を突いて遊ぶ日本の遊びです。2人で羽根を突き合うのがメジャーな遊び方で、負けたほうは顔に墨で落書きをされてしまいます。もともとは魔除けや無病息災を願うために行われており、羽根には病気を退けるとされている「ムクロジ」という植物の趣旨が使われていました。現代では、お正月を代表する日本の遊びとして子どもたちに親しまれています。

凧揚げ

凧揚げの画像

凧揚げは、木や竹で作った骨組みに布・ビニールなどを貼りつけ、糸で引きながら揚力で空高くに飛ばす日本の遊びです。かつては、男の子の誕生祝いとして凧を飛ばすこともありました。現代ではアニメのキャラクターが描かれた凧が発売されており、お正月になると多くの子どもが公園や河原で凧揚げを行っている様子が見られます。

福笑い

福笑いの画像

福笑いとは、目隠しした状態で目や鼻、口などのパーツを顔の輪郭だけ描かれた紙の上に乗せる遊びです。勝敗を決める際は面白いほうが勝ち、正確なほうが勝利というように自由に条件を決められます。日本には「笑う門には福来る」ということわざがあり、新年のうちから笑えるのはめでたいことだと考えられてきました。そのため、福笑いは現在までお正月の遊びとして親しまれ続けています。

かるた(百人一首)

かるた(百人一首)の画像

百人一首の遊び方は散らし取り、源平合戦、逆さまかるたなどがあります。百人一首は飛鳥時代から鎌倉時代までの100人の歌人の和歌を一首ずつ選定した歌集です。しかし、一般的にはかるたとしての意味を指すこともあります。

かるたはお正月の日本の遊びとして親しまれていますが、季節を問わず遊ぶことも可能です。また、日本には「競技かるた」というものがあり、百人一首は競技としての側面も持ち合わせています。毎年1月には滋賀県の近江神宮で名人戦(男子の部門)とクイーン戦(女子の部門)が、7月には全国高等学校小倉百人一首かるた選手権大会が開催され、「畳の上の格闘技」と呼ばれるほど激しい戦いが行われているのです。

だるま落とし

だるま落としの画像

だるま落としは木製のおもちゃで、いくつかの積み木のうえにだるまの顔が乗せられています。小槌が付属しており、だるまの頭を落とさないように一番下の段から叩いて弾く日本の遊びです。大人数で楽しむことはもちろん、1人で楽しめるのもだるま落としの面白いところといえます。

まとめ

まとめの画像

現代のように携帯ゲーム機やスマートフォンがなかった時代も、日本の子供たちは創意工夫を凝らして親睦を深めあってきました。日本の伝統的な遊び・おもちゃは子どもだけでなく大人も楽しめるのが特徴です。また、国籍を問わずに楽しめるので、興味がある方はぜひ一度日本のおもちゃ遊びを体験してみてください。

ライター

WeXpats
生活・仕事・留学に関するお役立ち情報から、日本のディープな魅力を紹介するコラムまで、バラエティ豊かな記事をお届けします。

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