日本の着物に興味がある外国人に向けて歴史や種類を解説!

WeXpats
2022/03/15

日本の色彩鮮やかな着物に興味のある外国人も多いでしょう。着物は歴史の中で姿を変えながら現在に受け継がれている、日本の伝統衣装です。着物からは、日本人の四季に対する思いや繊細な色彩感覚が感じられます。また、着物の柄にはさまざまな意味が込められているのも興味深い点です。日本の伝統衣装に興味がある外国人は、このコラムを参考にして着物について詳しくなりましょう。

目次

  1. 日本の着物とは
  2. 外国人に知ってほしい日本の着物の魅力
  3. 日本で着物体験ができる場所
  4. まとめ

日本の着物とは

着物は、古来から受け継がれてきた日本の伝統衣装です。現在では洋服が主流で、着物を日常的に着る人は多くありません。しかし、現在でも結婚式や七五三、成人式などの特別な行事で着物を着る人がおり、見る人に華やかな印象を与えています。ここでは、着物の歴史や種類、海外に広まった理由を解説するので、参考にしてください。

日本の着物の歴史

日本の着物は長い歴史の中で形を変えてきました。着物の起源とされる衣服が生まれたのは、紀元前の弥生時代です。この時代の着物は簡素な作りで下着として着られていました。平安時代になると、着物は華やかに変わり貴族の衣装になります。鎌倉時代や室町時代、江戸時代にわたって着物は受け継がれ、現在見られる着物の形になりました。明治時代に海外から洋服が入って来ると、着物と洋服の両方が着られるようになります。その後、日常的に着物を着る人は少なくなり、現在の特別な日に着られる衣装へと変化しました。

日本の着物の種類

日本の着物には格といわれる等級があり、場面にふさわしい着物が選ばれます。最も改まった席で着られる着物は「礼装着」といわれ、花嫁が着る打掛や葬式できる喪服などのことです。次に格の高い着物は「略礼装着」といわれ、主に成人式といった式典で未婚の女性が着る振袖や年齢を問わず着られる訪問着などがあります。「略礼装着」より格が下がる「外出着」にあたるのが、訪問着より柄が控え目な付け下げや小紋などの着物です。紬(つむぎ)や絣(かすり)、木綿で出来た着物は「街着・普段着」に分類されるため、カジュアルな場で着用します。また、季節によっても選ぶ着物は変わり、浴衣は夏に着る普段着の着物です。

日本の着物は海外に広まっている

日本の着物は、1870年代に西洋を中心に起こったジャポニズムによって海外に広まりました。ジャポニズムとは日本趣味、日本の美術品や品物に対する関心のことです。ジャポニズムは西洋の芸術家に大きな影響を与え、西洋絵画に着物が登場するようになりました。ゴッホが描いた「タンギー爺さん」には、着物を着た女性の浮世絵が描かれています。モネの「ラ・ジャポネ―ズ」は、赤い着物を着て扇子を広げた女性が印象的です。ジャポニズムにより広まった着物は、絵画に描かれるだけでなく室内着として西洋で流行しました。現在でも、日本の人気のアニメや漫画から着物に興味を持つ外国人が多くいます。

外国人に知ってほしい日本の着物の魅力

着物の魅力は、日本の四季の美しさや日本人独特の色彩感覚が感じられる点です。ここでは、着物と季節の関係や色彩、柄を紹介します。

日本の四季を感じられる

着物からは日本人の四季に対する関心の高さが伺えます。着物は季節感が大切にされる衣装です。着物には桜や藤、あじさいといった日本になじみのある植物がよく描かれます。植物柄の着物を着る時期は、描かれた植物の見頃から半月~1ヶ月ほど早いころが良いでしょう。

着物は時期によって選ぶ生地の素材や薄さも変えます。たとえば、夏に着用するのは薄さや透け感のある素材の着物です。涼しげな生地の着物は、見る人にも涼を感じさせるでしょう。

繊細な色彩の美しさを楽しめる

自然が豊かな日本では、動植物や風景などから名付けられた色が多くあり、着物にも多彩な色彩が使われています。動物から名付けられた色には、ピンクの鴇(とき)色やくすんだ黄緑の鶯(うぐいす)色、グレーの鼠(ねずみ)色などがあります。植物からついた色として挙げられるのは、赤紫の牡丹(ぼたん)色や青紫の菫(すみれ)色、茶の栗色などです。風景が由来の色名には、明け方の東の空の色を表現した東雲(しののめ)色や雨に打たれた葉の緑色を表した時雨(しぐれ)色があります。着物は以上のような伝統的な色をいくつも組み合わせ、繊細さと華やかさを出しているのです。着物は色無地や喪服など一部の種類を除き、多くの着物は多数の色を組み合わせて作られています。着物は、日本独特の色彩の美しさを楽しめる衣装といえるでしょう。

着物の柄に込められた意味で楽しめる

着物の柄にはさまざまな縁起の良い意味が込められています。

市松模様

市松模様は2色の正四角形が交互に並べられている柄です。模様が途切れることなく続いていることから「子孫繁栄」や「事業の拡大」を願う意味があります。

麻の葉

麻の葉はもともと仏教の装飾に使われていた模様です。六角形が重なり合う幾何学文様が麻の葉っぱに似ているため「麻の葉」と呼ばれるようになりました。植物の麻は成長が早いことから、「麻の葉」柄には子供が健康に育つようにとの願いが込められています。

青海波(せいがいは)

青海波(せいがいは)は、水面の波の形を幾何学的に配置した柄です。無限に繋がる波の模様には人々の末永い幸せへの願いが込められています。

着物と帯や足袋などの組み合わせで工夫できる

日本の着物は、合わせる帯や帯締め、足袋などの小物によって、印象を変えられます。小物との組み合わせで何通りもの着こなしが生まれるのは、着物の魅力の一つといえるでしょう。また、着物は自分で小物との組み合わせができるため、洋服では見られないような鮮やかな色同士の配置もできます。帯や足袋、髪飾りで全身をコーディネートできるのは、着物ならではの楽しみといえるでしょう。

日本で着物体験ができる場所

外国人が日本で簡単に着物を体験するには、「着付け」をしてくれる店舗がおすすめです。着物を綺麗に着るには技術が必要なため、プロに任せたほうがスムーズでしょう。着付けをしてくれる店舗は、京都や浅草などの日本の古い町並みがある観光地にあります。着物の貸出から着付けまでがセットになっている店舗で着付けをしてもらうと、準備の必要がありません。ほかにも、温泉地の旅館で着物や浴衣の着付けを行っている場合もあります。日本で着物が着たい場合、着付けを行っている店舗や旅館を利用するのが良いでしょう。

まとめ

日本の着物は、長い歴史の中で姿を変えて、現在まで受け継がれて来ました。着物からは日本人の季節の変化を楽しむ感性や独特の色彩感覚が感じられます。日本の着物は、過去にはジャポニズムの流行で、現在ではアニメや漫画などの影響で世界に広まりました。着物に興味がある外国人は、日本を訪れた際に着物を着て観光するのもおすすめです。

ライター

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生活・仕事・留学に関するお役立ち情報から、日本のディープな魅力を紹介するコラムまで、バラエティ豊かな記事をお届けします。

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