日本の冬の特徴って? レジャーや風物詩、観光名所について紹介

WeXpats
2023/01/26

冬に日本に訪れる予定がある外国人に向け、日本の冬の気候や冬の風物詩、観光名所などを紹介します。日本の冬は寒く冷え込みますが、冬ならではの楽しみ方もたくさんあります。コラムを読んで、日本の冬の楽しみ方をチェックしてみましょう。

目次

  1. 日本の冬の気候
  2. 日本の冬の風物詩
  3. 日本の冬の食べ物
  4. 日本の冬の行事
  5. 日本の冬の遊び
  6. 日本の冬の観光スポット
  7. まとめ

日本の冬の気候

日本の冬の気候の画像

ここでは、日本の気候の特徴を解説します。冬の気候について知り、観光時の参考にしてください。

日本は12月~2月が冬

日本は12月~2月に「冬」というシーズンになります。冬は基本的に寒い季節です。1月の東京は昼間が10℃、朝晩が3℃くらいに冷え込み、外出する際にはダウンジャケットやコート、マフラー、手袋を身に着けることが多くなります。

北海道の冬は寒さが厳しく沖縄は冬でも温かい

日本列島のほとんどは温帯に属していますが、北海道は亜寒帯(冷帯)に属しています。北海道の冬は長く続き、真冬は厳しい寒さになるのが特徴です。1日の平均気温が氷点下になることも多く、防寒対策は必須といえるでしょう。
一方、沖縄は亜熱帯に属するため、年中暖かく、冬も昼間は20℃前後になります。ちょうど本州の「秋」のような気候です。

日本海側はよく雪が降る

冬は、大陸でシベリア高気圧が発達し、北太平洋でアリューシャン低気圧が発達するので、日本にはシベリアの寒気を運ぶ北西の季節風が吹きます。季節風は日本海の水分を含んでおり、その風が日本列島の中央に連なる高い山にぶつかって雲となるため、日本海側には雪が多く降るのです。一方、太平洋側は乾いた季節風が山から吹き下ろし、晴れの日が多くなります。

冬以外の日本の気候については「日本の季節や気候を外国人に向けて解説!」のコラムでご紹介しています。合わせてご一読ください。

日本の冬の風物詩

日本の冬の風物詩の画像

「日本の冬といえばコレ」といった風物詩を紹介します。

こたつ

こたつの画像

日本の冬の風物詩といえば「こたつ(炬燵)」を思い浮かべる人も多いでしょう。こたつは、熱源を入れたテーブルに布団をかぶせた日本の暖房器具です。足をこたつに入れ、みかんを食べながらテレビを見る光景が日本の家庭ではよく見られます。

除夜の鐘

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除夜の鐘は、大晦日の夜から元日にかけて寺院の鐘を撞く日本仏教の行事です。108ある煩悩(欲望や雑念)を払うため、除夜の鐘は108回撞かれます。除夜の鐘を聞きながら、心穏やかに新年を迎える日本の年明けは、豪華で賑やかな海外の年明けとは対照的に、静かで厳かな雰囲気です。

温泉

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身も心もリフレッシュできる温泉は、寒い季節に特に人気が高まります。温泉そのものはもちろん、風情のある温泉旅館に泊まるのも楽しみの一つです。

福袋

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お正月に売り出される福袋も、日本の冬の風物詩となっています。福袋は日本発祥の文化で、海外ではあまり浸透していないため外国人にも人気です。

日本の冬の食べ物

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ここでは、日本の冬によく食べられる料理を紹介します。寒い体を温め、栄養も取れるような料理ばかりです。

鍋の画像

体が温まる鍋料理は、寒い日本の冬にピッタリの料理です。煮込むことで野菜をたくさん取れ、肉や魚介、キノコ類もバランスよく食べられます。ボリュームがあるのにヘルシーなのも鍋料理の魅力です。日本全国にご当地鍋料理があるので、旅行の際は味わってみるのも良いでしょう。

すき焼き

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すき焼きは、寿司や天ぷらと並んで外国人に人気のメニューです。肉の味を楽しめる点や、割り下と溶き卵の味付けが好まれています。

みかん

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冬はこたつでみかんを食べる光景があちこちの家庭で見られます。みかんは美味しいだけでなく、ビタミンCやクエン酸などの栄養素が多く含まれており、冬の体調管理にも効果的な食べ物です。みかんの白いすじや果肉の袋にはビタミンPという栄養が含まれているので、実と一緒に食べてみましょう。

魚・魚介類

魚・魚介類の画像

ブリやタラ、フグ、カレイなど、冬に脂がのって美味しくなる魚はたくさんあります。ぶりの照り焼き、タラのムニエル、カレイの煮付けなど、旬の魚を使った料理は冬の風物詩といえるでしょう。ほかにも、牡蠣や伊勢海老、たらこなどの魚介類も、冬が旬の食材として知られています。特にカニは人気が高く、冬の味覚として親しまれています。

焼き芋

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焼き芋も冬に人気の食べ物です。ホクホクの甘い焼き芋を食べると体が温まります。サツマイモは種類によって食感が違うので、家で焼き芋を作る際は好みの品種を選ぶようにしましょう。

おでん

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冬に体が温まる食べ物といえばおでんを挙げる人も多いでしょう。コンビニでは9月上旬から店舗に並んでいます。冬が旬の野菜の代表格である大根もおでんの人気具材です。

このように日本には冬ならではの食べ物が豊富にあります。そのほかの季節ならではの食べ物については「日本の季節の食べ物には何がある?春夏秋冬の旬の食材を紹介」で解説しているので、ぜひ、ご覧ください。

日本の冬の行事

日本の冬の行事の画像

日本の冬の代表的な行事についてチェックしてみましょう。

冬至

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太陽の出ている時間が1年で最も長い日を夏至、最も短い日を冬至と呼びます。冬至が来るのは、基本的に12月22日前後です。冬至には、かぼちゃを食べたりゆず湯に入ったりする文化があります。

大晦日

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日本では各月の末日を晦日、12月31日を大晦日と呼びます。大晦日の夜は、家族で年越しそばを食べて新年を迎えるというのが一般的な年越しです。「細く長い」「切れやすい」そばを食べることには、「延命長寿」や「1年の災厄と縁を切る」という願いが込められています。また、除夜の鐘も大晦日の行事です。たいてい31日の午後11時45分ごろから除夜の鐘を鳴らし始めます。
なお、日本では12月中旬ごろから大掃除をする文化がありますが、大掃除は31日までに終わらせておくのが古くからのルールです。大晦日は家をきれいにしてゆったり新年を迎えられるようにしておきましょう。

正月

正月の画像

正月は新年を祝う行事です。正月は1月の別名でもありますが、現在は1月1日から1月3日までの「三が日」、もしくは1月7日までの「松の内」の期間を正月と呼ぶことが多く、また1月20日までを正月と呼んでいる地域もあります。正月は日本で最古の行事とされており、催し物が多い行事です。鏡餅やしめ縄をはじめとする正月飾りを飾ったり、寺社に初詣に行ったりおせち料理を食べたりします。

日本の冬の遊び

日本の冬の遊びの画像

ここでは、数ある日本の冬の遊びのなかから、「スキー」と「たこあげ」について紹介します。

スキー

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日本の冬のアクティビティといえば、スキーやスノーボードなどの雪を活用したウィンタースポーツが代表的です。冬ならではのウィンタースポーツは、雪山の景色を楽しみながら体を動かせるとして人気を集めています。また、ワカサギ釣りやアイスクライミングなどのレジャーも人気です。ほかにも、雪合戦や雪だるま作りは今も昔も子どもたちの間で楽しまれています。

たこあげ

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たこあげは、凧(たこ)を糸でコントロールしながら、風の力で空に浮かべる遊びです。同じような遊びは世界各地にもありますが、日本では伝統的なお正月の遊びとして親しまれています。なお、紙や布、竹でできた伝統的な凧を「和凧」、海外から入ってきたビニール製の凧を「洋凧」「カイト」と呼びます。
伝統的なお正月の遊びはほかにもあり、コマ回し、羽根つき、福笑いなどは日本の風物詩にもなっています。

日本の冬の観光スポット

日本の冬の観光スポットの画像

日本の冬を楽しめる観光スポットを紹介します。

さっぽろ雪まつり

さっぽろ雪まつりの画像

さっぽろ雪まつりは、毎年1月下旬~2月中旬ごろに北海道の札幌市で開催されるイベントです。大雪像を見に、例年国内外から約200万人の観光客が訪れます。「世界三大雪まつり」にもなっており、北海道最大級のイベントとしても有名です。

草津温泉

草津温泉の画像

群馬県にある草津温泉は、日本三名泉に数えられる温泉です。毎分32,000L以上の温泉が湧き出ており、自然湧出量は日本一となっています。「恋の病以外は何でも治す」と言われるほど殺菌力の高い強酸性の湯が特徴的です。温泉街の中心にある湯畑の白い煙が立ち上る風景が観光客の旅情をそそります。

銀山温泉

銀山温泉の画像

山形県の銀山温泉は、ノスタルジックな温泉街が魅力です。雪化粧した温泉街にガス灯が灯る、大正ロマン漂う光景を目当てに多くの観光客が訪れます。連続テレビ小説の舞台となったことでも有名です。

けやき坂イルミネーション

けやき坂イルミネーションの画像

東京の冬はイルミネーションイベントが各地で開催されます。六本木ヒルズのけやき坂イルミネーションのそのうちの一つです。約70万灯の白と青のLED「SNOW&BLUE」で約400mの並木通りが彩られます。

日光東照宮

日光東照宮の画像

世界遺産に登録されている日光の社寺のなかでも、日光東照宮は特に有名な観光スポットといえます。日光東照宮は徳川家康がまつられている神社です。漆や極彩色が施された建物、多くの彫刻が彫られた柱など、豪華絢爛な美しさも魅力ですが、雪が降ると普段とは異なる姿を見せます。日本の歴史を感じながら雪景色が楽しめるところが魅力です。

白川郷

白川郷の画像

岐阜県の白川郷は世界遺産にも登録されている合掌造り集落です。冬には豪雪地帯ならではの一面の雪景色が見られます。例年ライトアップが行われており、雪の中に家々が浮かび上がる幻想的な景色が観光客を魅了しています。

地獄谷野猿公苑

地獄谷野猿公苑の画像

長野県にある地獄谷野猿公苑では、温泉に入るサルが見られます。人間の介入をなるべく少なくしているので、動物園とは異なり野生に近いサルが見られる点がポイントです。人間用の温泉や旅館、カフェもあるので、しっかり楽しむこともできます。なお、温泉に入るサルは夏場はあまり見られないので、雪景色の中温泉に入るサルが見たい人は冬に行くようにしましょう。

また、「日本を旅行する」にもまとめているように、日本には季節を問わず楽しめる観光スポットが各地に存在しています。旅行を計画する際はこちらもチェックしてみてください。

まとめ

まとめの画像

日本の冬は寒く冷え込みますが、食べ物や観光スポット、アクティビティなど冬ならではの魅力もあります。雪景色を見に行ったり鍋料理を食べたりして、四季を感じてみましょう。

ライター

WeXpats
生活・仕事・留学に関するお役立ち情報から、日本のディープな魅力を紹介するコラムまで、バラエティ豊かな記事をお届けします。

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