日本の2022年の祝日は?外国人に向けてカレンダーとともに紹介

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2023/02/09

日本の2022年の祝日の日程を知りたい外国人もいるでしょう。日本の祝日は、年に16日間と各国と比べて多く設定されています。そのなかには、毎年固定の祝日もあれば年によって日付が変わる祝日もあるのです。このコラムでは、2022年の日本のすべての祝日を紹介します。また、各祝日の意味や由来も解説。内容を参考にして、日本の風習や暮らしへの理解を深めましょう。

目次

  1. 日本の国民の祝日とは
  2. 2022年の日本の国民の祝日【1月~6月】
  3. 2022年の日本の国民の祝日【7~12月】
  4. 日本にはない海外の祝日
  5. まとめ

日本の国民の祝日とは

日本の国民の祝日とはの画像

日本の国民の祝日は、法律により定められた休日です。「国民の祝日に関する法律」第1条では、国民の祝日は「美しい風習を育てつつ、よりよき社会、より豊かな生活を築きあげるために、ここに国民こぞって祝い、感謝し、又は記念する日」としています。また、国民の祝日は休日にすることも法律で定められているため、国民の祝日は学校や官公庁、土日祝休みの企業は休みです。なお、国民の祝日が日曜日に当たるときは、その日に最も近い「国民の祝日ではない日」が休日になります。これがいわゆる「振替休日」です。

国民の休日は法律により定められているため、基本的に変更はありません。しかし、2021年の東京オリンピック開催時には特例として祝日が変更され、開会式前後には4連休、閉会式前後には3連休になりました。これは、東京中心部の混雑を緩和し、アスリートや観客の円滑な輸送を叶えるのが目的です。

参照元
内閣府「国民の祝日について」
首相官邸「2021年の祝日移動について

2022年の日本の国民の祝日【1月~6月】

2022年の日本の国民の祝日【1月~6月】の画像

ここでは、2022年の1月から6月までの国民の祝日を紹介します。

2022年1月の祝日

2022年1月の祝日の画像

2022年の1月の祝日は、1日の「元旦」と10日の「成人の日」です。

2022年1月の祝日2の画像

1月1日の「元旦」は、新しい年の訪れを祝う日です。日本では、縁起の良い食べ物をお重に詰めた「おせち」やもち入りのスープ料理「お雑煮」を食べます。神社や寺院に初詣に行く人もいるでしょう。なお、国民の祝日は元旦のみですが、1月3日までを「三が日」といい休日に含めている企業も多くあります。

元旦の行事や習慣などさらに詳しく知りたい方は「お正月の行事習慣とは?料理から風習まで紹介!」のコラムもおすすめです。

「成人の日」は1月の第2月曜と決まっており、2022年は1月10日です。成人を祝い励ます日で、多くの市町村で式典が行われます。女性は振袖、男性は袴やスーツを着て式典に出席するのが一般的です。なお、雪が多く降る地域では夏に式典を行う場合もあります。

2022年2月の祝日

2022年2月の祝日の画像

2022年2月の祝日は、11日の「建国記念の日」と23日の「天皇誕生日」です。

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毎年2月11日は「建国記念の日」です。建国記念の日は日本の建国をしのび、国を愛する心を養う日とされています。なお、混同されがちですが、名称は建国記念日ではありません。祝日の名称を建国記念日とすると、「日本が建国された日」との意味になってしまうためです。実際に日本を建国した日は定かではなく、あくまで建国記念の日は「建国をしのぶ(祝う)日」とされています。

毎年2月23日は「天皇誕生日」です。2018年までは、昭仁上皇陛下の誕生日である12月23日が祝日でしたが、2019年5月に徳仁天皇陛下が即位されたことにより、2月23日に変わりました。

2022年3月の祝日

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2022年3月の祝日は、21日の「春分の日」です。

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「春分の日」は、自然をたたえ、生物をいつくしむ日とされています。春分の日は、昼夜の時間がほぼ同じになる日です。春の訪れの合図といえるでしょう。春分の日は前年の2月1日に発表されますが、3月20日もしくは21日になることが多いようです。国立天文台が天文学に基づいて太陽の位置を観測し、春分の日の日付を決めています。

2022年4月の祝日

2022年4月の祝日は、29日の「昭和の日」です。

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毎年4月29日は「昭和の日」です。激動の時代だった昭和に思いをよせる日とされていますが、もともとは昭和天皇の誕生日でした。昭和天皇が崩御されたあとも、国民の祝日として残されています。

2022年5月の祝日

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2022年5月の祝日は、3日の「憲法記念日」、4日の「みどりの日」、5日の「こどもの日」です。2日と6日は平日ですが、休暇を取れば4月30日から5月8日までの大型連休になるでしょう。日本では、この5月初旬の祝日が続く週を「ゴールデンウィーク」と呼びます。

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5月3日の「憲法記念日」は、日本国憲法が施行された日を記念して作られました。続く5月4日の「みどりの日」は、もともと昭和天皇の誕生日に制定されていた祝日です。自然を愛した昭和天皇にちなんで、自然に親しみ恩恵に感謝する日と定められました。

5月5日の「こどもの日」は「端午の節句」の日でもあります。端午の節句は男の子の成長を祝う日ですが、こどもの日に性別の区別はありません。すべての子どもの成長と幸せを願う日です。

2022年6月の祝日

6月は、祝日が1日もない月です。

2022年6月の祝日画像

祝日は、「この日を祝日にしよう」として定められているわけではありません。そのため、祝日にすべき日がなければ祝日にならないのです。今まで6月に祝日を作ろうとする動きもありましたが、「株主総会をする企業が多い」「そもそも日本は諸外国と比較して祝日が多い」などの理由から見送られています。

2022年の日本の国民の祝日【7~12月】

2022年の日本の国民の祝日【7~12月】の画像

ここでは、2022年の7月から12月までの国民の祝日を紹介します。

2022年7月の祝日

2022年7月の祝日の画像

2022年7月の祝日は、18日の「海の日」です。

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「海の日」は7月の第3月曜日と定められており、2022年は7月18日です。海の日は、海の恩恵に感謝し、海に囲まれた日本の発展を願う日とされています。なお、もともとは明治天皇が灯台巡視船「明治丸」で青森から函館を経由し、無事横浜港に帰着されたことを記念する日でした。

海の日には、海水浴場がオープンする「海開き」や海にちなんだイベントが多数開催されます。

2022年8月の祝日

2022年8月の祝日の画像

2022年8月の祝日は、11日の「山の日」です。

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「山の日」は毎年8月11日です。2016年に「山に親しむ機会を得て、山の恩恵に感謝する日」として定められました。山の日が8月11日になったのは、「8」を漢字にすると「八」になり、山のかたちに見えることと、「11」が木々の立ち並ぶ様子を連想させるためです。

2022年9月の祝日

2022年9月の祝日の画像

2022年9月の祝日は、19日の「敬老の日」、23日の「秋分の日」です。

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毎年9月の第3月曜日は「敬老の日」となり、2022年は19日です。敬老の日は、「多年にわたり社会につくしてきた老人を敬愛し、長寿を祝う」日として定められました。孫が祖父母に贈り物をしたり家族で食事に行ったりする過ごし方が一般的です。

「秋分の日」は、春分の日と同じく国立天文台が観測して毎年決定する祝日です。2022年は9月23日が秋分の日になりました。秋分の日は秋のお彼岸でもあり、祝日法では「先祖をうやまい、なくなった人をしのぶ」日とされています。お墓参りに行ったりおはぎを食べたりして先祖に思いを巡らせるのです。

2022年10月の祝日

2022年10月の祝日の画像

2022年10月の祝日は、10日の「スポーツの日」です。

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毎年10月の第2月曜日は、「スポーツの日」です。2022年は10月10日になりました。スポーツの日は1964年10月10日に東京オリンピックが開催されたことを記念した「体育の日」が、2020年に名称変更されてできた祝日です。スポーツの日には「スポーツを楽しみ、他者を尊重する精神を培うとともに、健康で活力ある社会の実現を願う」という目的があります。

2022年11月の祝日

2022年11月の祝日の画像

2022年11月の祝日は、3日の「文化の日」と23日の「勤労感謝の日」です。

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毎年11月3日は「文化の日」で、日本国憲法が公布されたことを記念しています。日本国憲法が平和と文化を重んじているため、文化の日と名付けられました。なお、半年前の5月3日の憲法記念日は日本国憲法が「施行」された日です。施行日は「効力を発揮した日」、公布日は「広く一般に周知された日」との意味があります。文化の日には、入場料を割り引いたりイベントを行ったりする美術館や博物館が多いようです。

11月23日は「勤労感謝の日」で、祝日法では「勤労をたっとび、生産を祝い、国民たがいに感謝しあう」日とされています。要約すると、「働いている人や生産物に感謝をしよう」という日です。子どもは、働く親にプレゼントをしたり家事を手伝ったりして感謝の気持ちを表します。

2022年12月の祝日

12月は、祝日がない月です。

2022年12月の祝日の画像

2018年までは12月23日が天皇誕生日でしたが、2019年に昭仁上皇陛下が徳仁天皇陛下に譲位したため、12月は祝日法で定められた祝日はありません。しかし、毎年12月28日ごろからほとんどの企業や官公庁が年末休みに入ります。

日本にはない海外の祝日

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祝日には、各国の文化や慣習が色濃く反映されています。ここでは、海外の祝日を紹介するので、母国の祝日とも比較してみてください。

アメリカ

アメリカで最も国民に愛される祝日が「サンクスギビングデー(感謝祭)」です。サンクスギビングデーは、毎年11月の第4木曜日と決まっています。アメリカの植民地時代に、作物の収穫を祝ったのが始まりです。多くの企業は休業するので家族で集まり、七面鳥のローストやとうもろこし料理、パンプキンパイなどを食べて過ごします。

ベトナム

ベトナムには「フン王の命日」という祝日があります。ベトナム最初の国家であるバンラン国を建国したフン王の命日を祀り、功績を称える日です。毎年旧暦の3月10日に、フン寺にて獅子舞や楽器演奏などの儀式が行われます。

オーストラリア

オーストラリアの重要な祝日はイエス・キリストの復活を祝う「イースター」です。イースターは毎年3月末から4月末までの間で日付が変わります。子どもは公園や庭に置かれた色付きの卵を探す「イースター・エッグ・ハント」という遊びをするのが風習です。

タイ

タイは王室や仏教にまつわる祝日が多い国です。また、政府が経済対策としてその年限りの祝日を設定することもあります。なお、タイは正月が3回あるのが特徴です。1つ目は日本と同じ1月1日、2つ目は旧暦の正月、3つ目はタイ暦の旧正月「ソンクラーン」で、2022年は4月13日から4月15日と定められています。タイの正月の本番はソンクラーンです。ソンクラーンは水かけ祭ともいわれ、通行人に水を掛ける伝統があります。

台湾

台湾の重要な祝日は春節(旧正月)です。2022年は1月31日から2月4日までが春節休みですが、実際には土日が重なるため1月29日から2月6日までの9日間が連休になります。多くの人々が故郷に帰省したり観光地へ旅行したりする非常に重要な祝日です。

まとめ

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日本の祝日は、2022年1月時点で1年に16日間です。日本の祝日には、それぞれ深い意味や強い願いが込められています。祝日には楽しいイベントが行われることも多いので、日本を訪れる予定がある人は祝日にも目を向けてみましょう。

ライター

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