konnichiwaは日本語の挨拶の一種で、「こんにちは」と書きます。日常生活からビジネスシーンまで使える日本語です。日本語の勉強をするなかで、「konnichiwa(こんにちは)」を正しく使えるようになりたいと考える人もいるでしょう。そこで、このコラムでは「konnichiwa(こんにちは)」を使った例文を外国人向けに解説します。日本語を勉強している方は参考にしてください。
目次
konnichiwaとは
「konnichiwa(こんにちは)」とは、午前10時から午後6時ごろまで使える日本語の挨拶です。近所に住む人や職場の同僚、上司にも使える挨拶なので、覚えておくと会話の際に役立つでしょう。
konnichiwaの語源
「konnichiwa(こんにちは)」は、「今日はいいお天気ですね」「今日はご機嫌いかがですか?」という言葉が省略された日本語です。現代では「今日(きょう)」と読むのが一般的ですが、昔は「今日(こんにち)」と読んでいました。そのため、昼間の時間帯に挨拶する際は「konnichiwa(こんにちは)」と言うようになったのです。
「は」は言葉同士をつなげる助詞として使うときのみ、「わ」と発音します。「konnichiwa(こんにちは)」の「は」は助詞なので、発音するときは「こんにちわ」と言いましょう。
konnichiwaと同じ意味の外国語
「konnichiwa(こんにちは)」と同じ意味を持つ言葉は、外国語にも存在します。日本語を勉強している方は、正しい使い方を知るためにも同じ意味を持つ母国語をチェックしてみましょう。
英語
「konnichiwa(こんにちは)」は、英語でいうと「Hello」「Hey」「Hi」になります。英語の場合はシーンに合わせてカジュアルな表現とフォーマルな表現を使い分けますが、日本語では「konnichiwa(こんにちは)」の一語で対応可能です。
ドイツ語
「konnichiwa(こんにちは)」と同じ意味を持つドイツ語は、「Guten Tag」「Hallo」です。ドイツ語の場合、挨拶する相手との関係性や人数によって、使う言葉を変えます。しかし、日本語の場合は相手にかかわらず「konnichiwa(こんにちは)」で済ませることが可能です。
フランス語
「konnichiwa(こんにちは)」をフランス語でいうと、「Bonjour」です。「Bonjour」は朝から昼間まで使える挨拶なので、日本語の「konnichiwa(こんにちは)」との違いを感じるでしょう。なお、「Salut」「Salut」といった砕けた挨拶は、「konnichiwa(こんにちは)」よりもフランクな「やあ」という日本語に近いといえます。
中国語
「konnichiwa(こんにちは)」と同じ意味の中国語は「你好」「哈罗」「嗨 」です。フォーマルな場で使うことが多い「你好」やフランクな挨拶の「哈罗」「嗨 」は、日本語でいうとすべて「konnichiwa(こんにちは)」になります。昼間であれば誰が相手でも使える挨拶なので、覚えておくと日本語での会話がスムーズになるでしょう。
ベトナム語
「konnichiwa(こんにちは)」はベトナム語で「Xin chào」です。ベトナム語では朝から晩まで「Xin chào」と挨拶しますが、日本では時間帯によって異なる言葉を使うので、慣れるのに時間が掛かるでしょう。
ほかの日本語の挨拶も勉強したい方は、「日本語の挨拶は難しい?基本的なフレーズや言葉の意味を解説」もチェックしてみましょう。状況に応じた日本語の挨拶をまとめているので、日本人とのコミュニケーションを円滑にしたい方におすすめです。
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konnichiwaの使い方
「konnichiwa(こんにちは)」は、対面でも文章上でも使える挨拶です。ここでは「konnichiwa(こんにちは)」を使った例文をいくつか紹介するので、日本語を勉強している方は参考にしてください。
対面の場合
「konnichiwa(こんにちは)」は、話の前置きとして使える挨拶です。昼間に人にあったときや自己紹介をする際に使ってみましょう。具体的な使い方は、以下の例文のとおりです。
「こんにちは、今日はいい天気だね」
(こんにちは、きょうはいいてんきだね)
「こんにちは、調子はどう?」
(こんにちは、ちょうしはどう?)
「こんにちは、私の名前は△△です」
(こんにちは、わたしのなまえは△△です)
「konnichiwa(こんにちは)」と言ってから会話をはじめると、コミュニケーションがスムーズになります。例文を参考に、実際の会話に挨拶を取り込んでみましょう。また、近所の人や知り合いとすれ違った際に「konnichiwa(こんにちは)」と挨拶することもあります。挨拶は日本において大切な礼儀の一つです。「konnichiwa(こんにちは)」と言われたら、きちんと挨拶を返すように心掛けましょう。
文章の場合
「konnichiwa(こんにちは)」は、社内向けのビジネスメールや手紙でも使うことがある挨拶です。以下の例文を参考にして、使い方を覚えましょう。
「こんにちは、××さん。お手紙ありがとうございます」
(こんにちは、××さん。おてがみありがとうございます)
「こんにちは、総務課の△△です」
(こんにちは、そうむかの△△です)
「こんにちは、ご無沙汰しております」
(こんにちは、ごぶさたしております)
文章で「konnichiwa(こんにちは)」が使える相手は、親しい間柄や近しい関係性に限られます。社外宛のビジネスメールや目上の人への手紙を書くときは、「konnichiwa(こんにちは)」よりもかしこまった挨拶を使いましょう。「お世話になっております」「お疲れさまです」などを状況に応じて使い分けると、失礼のないビジネスメールになります。
「ビジネスメールの書き方を知りたい外国人に向けて!注意点や例文を紹介」では、ビジネスメールでの挨拶の仕方や書き方のマナーを、例文つきでまとめています。日本語でビジネスメールを書く予定がある方は、あわせてチェックしてみましょう。
「こんにちは」と「こんにちわ」の違い
「konnichiwa(こんにちは)」と似た日本語で、「こんにちわ」という言葉を見たことがある方もいるでしょう。ここでは、2つの言葉の違いをまとめています。日本語を勉強している方は、ぜひチェックしてみてください。
正しい書き方は「こんにちは」
「こんにちわ」は「konnichiwa(こんにちは)」の間違った書き方です。「konnichiwa(こんにちは)」は、「は」を「わ」と発音するため、誤って覚えてしまう人は日本人でも少なくありません。そのため、日本語を勉強している方は発音と文字が一致するとは限らないことを覚えておくのが大切です。公的な文章や目上の人が読むメール・手紙では、正しく「konnichiwa(こんにちは)」と書けるように練習しましょう。
親しい関係の場合は「こんにちわ」でもOK
昨今では、「konnichiwa(こんにちは)」が正しい書き方なのを知ったうえで、あえて「こんにちわ」を使う人もいます。「konnichiwa(こんにちは)」よりも「こんにちわ」のほうが、口語体で親しみやすく身近に感じるというのが理由です。特に、若者の間ではフランクな挨拶として、「こんにちわ」や省略した「ちわ」を使う傾向にあります。相手やシーンに応じて、「こんにちわ」と挨拶してみるのもおすすめです。
まとめ
「konnichiwa(こんにちは)」は、昼間の時間帯に使える日本語の挨拶です。話し言葉としてはシーンや相手を選ばない挨拶ですが、書き言葉の場合は使える場面が限られるので注意しましょう。また、「konnichiwa(こんにちは)」の間違った書き方である「こんにちわ」は、場合によってはフランクな挨拶として使えるので、覚えておくことをおすすめします。挨拶は会話のきっかけになるので、日本語を勉強している方は積極的に使ってみてください。