日本の生活費はどれくらい?一人暮らしの平均や節約のコツを紹介

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2023/02/14

進学や就職のために日本で一人暮らしをする場合、事前に大まかな生活費を計算することをおすすめします。日本は世界的に見て生活費が高い国です。収入に合わせて生活費を節約しなければ、家計が厳しくなるでしょう。このコラムでは、日本での一人暮らしに必要な生活費の平均を紹介します。また、日本で暮らす外国人留学生の平均収入・支出や生活費を節約する方法も解説。これから日本で暮らす方は参考にしてください。

目次

  1. 日本で一人暮らしするために必要な生活費
  2. 日本で暮らす外国人留学生の平均収入・支出
  3. 日本で生活費を節約する方法
  4. 日本は諸外国に比べて生活費が高い
  5. まとめ

日本で一人暮らしするために必要な生活費

日本で一人暮らしするために必要な生活費の画像

日本での一人暮らしに必要な生活費は、住む地域によって異なります。たとえば、東京のような主要都市で暮らす場合、住居費や物価が上がり生活費が増えるでしょう。一方で、九州や四国、東北といった地方で一人暮らしをすれば生活費を節約できます。生活費を少しでも安くしたい方は、大都市から離れた場所に住むのがおすすめです。

一人暮らしの平均支出額は約13万円

総務省統計局の「家計調査(家計収支編)調査結果」によると、2021年1〜12月期の一人暮らし世帯の平均支出は、住居費を除いて132,962円です。生活費には食費や光熱費、交際費などが含まれます。日本で一人暮らしする予定の方は、まずは主な生活費の内訳を把握しましょう。

食費

一人暮らしで掛かる食費は、平均で38,051円です。外食が多いと、さらに食費が増えるでしょう。食費は工夫次第で節約できますが、削りすぎると栄養が不足して体調を崩してしまいます。生活費を減らすために食費を節約する際は、衝動買いをしない・外食を減らすなど、簡単にできる範囲から取り組んでみましょう。

水道光熱費

一人暮らしで掛かる水道光熱費は、平均で11,421円です。なお、電気代の平均は5,491円でガス代の平均は2,948円なので、目安として覚えておきましょう。水道光熱費は、季節によって掛かる費用が異なります。たとえば、夏や冬はエアコンを稼働させることが多いため、電気代が高くなるでしょう。また、体を温めるために湯船につかる回数が増える冬はガス代が高くなる傾向にあります。

保険医療費

一人暮らしの保険医療費は平均で7,480円です。日本は国民皆保険制度を導入しており、日本に住民票がある外国人も加入が義務づけられています。保険料を支払えば、病院での治療費の自己負担額が3割になる制度です。保険医療費は節約が難しい生活費なので、家計を見直す際はほかの部分の支出を抑えましょう。

被服費

一人暮らしの場合、被服費の平均は4,736円です。ファストファッションを利用すれば、被服費を安く済ませられるでしょう。質が高い服をいくつか購入し、何年も着るのも結果的に節約につながります。生活費を減らしたいときは、衣類や履物の購入を最低限にとどめるのも一つの手段です。

通信費

一人暮らしの通信費は平均で7,089円です。スマートフォンが一般的に普及している現代では、通信費は必ず生活費に含まれる費用といえます。プランの見直しで節約できる可能性があるので、気になる方はほかの料金プランや他社への乗り換えを検討してみましょう。

交通費

一人暮らしで掛かる交通費の平均は2,823円です。学校や職場の近くで部屋を借りれば、交通費を節約できます。公共交通機関を利用している場合は、定期券を購入するのも良いでしょう。また、徒歩や自転車といった交通手段を利用すれば、交通費を節約できます。

娯楽費

一人暮らしの娯楽費は平均で16,485円です。娯楽費は生活費の中でも最も節約しやすい項目なので、家計を見直す際はまず娯楽費から減らしてみましょう。教養娯楽費には旅行費や映画の鑑賞料金、習い事の月謝などが含まれます。極端に娯楽費を削ると生活の楽しみも減るので、適度な節約を心掛けましょう。

その他(交際費・美容費など)

交際費や美容費、消耗品の購入費用などその他の支出は、一人暮らしの場合平均で30,322円です。交際費や美容費は、生活費の中でも節約しやすい支出といえます。一人暮らしの生活費を少しでも安くしたい方は、細かい支出を減らすように工夫してみましょう。

必要な家賃は地域によって異なる

生活費の中でも、家賃は高い割合を占めます。一人暮らしに掛かる家賃の平均は19,816円ですが、調査対象の世帯の中には住居費のかからない持ち家も含まれているため、賃貸の場合は参考になりません。マンションやアパートを借りて一人暮らしする場合は、家賃が収入の3分の1以下に収まるよう心掛けましょう。主要都市の場合、収入によっては予算に見合った物件が見つからないこともあります。家賃を抑えたいときは、設備条件や交通の便など、家探しの条件を緩めて探してみましょう。

水道光熱費は生活費の中でも節約しやすい項目です。特に、日常生活で必ず使う電気の料金はちょっとした工夫で減らせるでしょう。「外国人が日本で生活すると電気代(電力消費量)はいくら?節約術も紹介!」では、日本の電気代の平均と節約方法をまとめています。電気代でお悩みの方は参考にしてください。

参照元
総務省統計局「家計調査

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日本で暮らす外国人留学生の平均収入・支出

日本で暮らす外国人留学生の平均収入・支出の画像

社会人に比べて収入が少ない外国人留学生は、安定した生活を送るために生活費を節約する必要があります。状況によってはアルバイトを始めたり貯金を切り崩したりすることも視野に入れたほうが良いでしょう。ここでは、日本学生支援機構の「令和元年度私費外国人留学生生活実態調査」をもとに、外国人留学生平均収入と平均支出を紹介します。

外国人留学生の平均収入額

外国人留学生全体の1ヶ月あたりの平均収入額は、148,000円です。在籍段階別にみると最も高いのは準備教育課程で159,000円、最も低いのは大学院レベルの研究生で136,000円とされています。外国人留学生の収入源は仕送りやアルバイト、奨学金などがメインです。生活費だけでなく、授業料やサークルの活動費なども収入の中から払わなければならないので、お金の使い方には気をつけましょう。

外国人留学生の平均支出額

外国人留学生全体の1ヶ月あたりの平均支出額は、148,000円です。在籍段階別にみると最も高いのは準備教育課程で159,000円、最も低いのは大学院レベルの研究生で136,000円とされています。平均収入額と照らし合わせると分かるように、外国人留学生は収入がそのまま支出になっているようです。なお、学習研究費を除く1ヶ月の生活費は全国平均で93,000円とされています。生活費の内訳は以下のとおりです。

  • 住居費:35,000円
  • 食費:28,000円
  • 雑費:9,000円
  • 光熱費:7,000円
  • 娯楽費:6,000円
  • 通学費:5,000円
  • 保険医療費:3,000円

外国人留学生の生活費は都市部に行くほど高く、地方に行くほど低くなる傾向にあります。たとえば、住居費の全国平均は35,000円ですが、東京の場合は45,000円です。学校の近くにアパートやマンションを借りるのが難しいこともあり、通学費も高くなります。そのため、1ヶ月あたりの生活費は全国平均より高く109,000円です。一方、家賃が安く学校の近くに家を借りやすい九州や四国、中国、東北は1ヶ月あたりの生活費が75,000〜78,000円と安くなる傾向にあります。

生活費のためにアルバイトを検討している外国人留学生は、事前に就労制限や必要な許可を確認しましょう。「外国人がアルバイトする際の時間や業種の制限とは?罰則や注意点も知ろう」では、外国人留学生に知ってほしいアルバイトの注意点をまとめています。

参照元
独立行政法人日本学生支援機構「令和元年度私費外国人留学生生活実態調査概要

日本で生活費を節約する方法

日本で生活費を節約する方法の画像

日本は諸外国に比べて生活費が高いといわれています。収入に対して生活費が高いと感じる場合は家賃や光熱費、食費などを節約しましょう。ここでは、生活費を節約する方法を紹介します。

家賃が安い物件に住む

生活費を大幅に節約したい方は、家賃が安い物件に住むことをおすすめします。築年数が古かったり交通の便が悪かったりする物件は、近隣のほかのアパートやマンションに比べて家賃が安いため、生活費を抑えられるでしょう。また、部屋の広さも家賃に関わります。住む場所にこだわりがない方は、安さを優先して家探しの条件を緩和してみましょう。

節水・節電を心掛ける

外出時は部屋の電気を消す・蛇口はきちんと閉めるなど、ちょっとした心掛けも節約になります。電気や水道、ガスなどのインフラは使った分だけ請求されるため、生活費を抑えたいときは節水・節電を意識することが大切です。特に、電気代は新しい家電に買い替えると安くなる可能性があります。古い家電は消費電力が多く電気代が高いのが理由です。部屋に備えつけてある冷蔵庫やエアコンが古い場合は、買い替えてもらえないか大家や管理会社に相談してみましょう。

自炊を行って食費を抑える

生活費を節約したいときは、自分で食事を作って食費を抑えるのがおすすめです。ファストフードやレストランなどの外食は、1食あたり500〜1,000円ほど掛かります。朝から晩まですべて外食にした場合、最低でも45,000円ほどの食費が必要です。一方、スーパーで食材を購入して自炊したり作り置きを弁当に入れたりすれば、食費を2万円台に抑えることもできます。また、特売品の安い食品を購入するのも食費を抑える効果的な方法です。

格安スマホに乗り換える

大手キャリアでスマートフォンを契約している場合、格安SIMを提供している電話会社に乗り換えると通信費を節約できます。格安スマホを契約した場合、月額料金を1,000円未満に抑えることも可能です。インターネット回線と合わせて契約できる格安SIMもあるので、気になる方はチェックしてみましょう。通信費が高くて悩んでいる方は格安スマホへの乗り換えを検討してみてください。

無駄な支出を減らす

無駄遣いが減ると生活費を節約できます。ゲームへの課金や着る頻度が低い洋服の購入、買い食いなど、なくても困らない支出を減らせば生活費を抑えられるでしょう。家計簿をつけて収入と支出をはっきりさせ、無駄遣いがないかチェックするのもおすすめです。自由に使える金額を決めて、余計な支出を減らすのも良い方法といえます。

日本で暮らす際に生活費を節約する方法は、「日本での生活費を節約するには?外国人に向けて紹介」でも紹介しているので、あわせてチェックしてみましょう。食費や水道光熱費の節約方法を具体的に解説しています。

日本は諸外国に比べて生活費が高い

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日本の1か月あたりの生活費は、諸外国に比べて高くアジアの中ではトップクラスです。インドネシアやミャンマー、ベトナムなどから日本に移住してきた方は、生活費の高さに驚くでしょう。なお、先進国の中でも主要都市近郊で生活している場合は、日本に移住したほうが生活費が安くなる可能性があります。日本円での生活費がピンとこないときは、自国の通貨に変換して計算してみましょう。

まとめ

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日本の生活費は1ヶ月あたり約13万円が平均です。生活費は都市部に行くほど高くなり、地方に行くほど安くなります。外国人留学生の場合、授業料や教科書代の支払いもあるため、余裕を持って暮らすには生活費を減らさなければなりません。収入に合わせて生活費を節約し、安定した生活を送れるよう努力しましょう。

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