行楽シーズンとは何?秋を満喫できるレジャーや人気スポットを紹介

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2023/10/16

行楽シーズンは、「山・野原などの自然豊かな場所で遊ぶのに適した季節や郊外への人出が多くなる時期」を意味する言葉です。秋の行楽シーズンが到来すると、味覚狩りや温泉旅行に行く人が多くなります。また、夏に引き続きキャンプやバーベキューも人気です。
このコラムでは、全国各地の紅葉狩りの人気スポットを紹介。また、豪華さや迫力が見どころの秋祭りもまとめています。

目次

  1. 行楽シーズンとは?
  2. 秋の行楽シーズンに人気のレジャー
  3. 秋の行楽シーズンにおすすめ!紅葉狩りの人気スポット
  4. 秋の行楽シーズンに行われる祭
  5. 春夏にも行楽シーズンはある
  6. まとめ

行楽シーズンとは?

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行楽シーズンは、「山野で遊ぶのに良い季節や郊外に出掛ける人でにぎわう時期」を意味する言葉です。屋外で遊ぶのに適した穏やかな気候のシーズンを指す言葉で、細かくいつからいつまでとは決められていません。たとえば、春の晴れた日が続く時期や秋の暑さが落ち着いた時期などが行楽シーズンに該当します。

秋の行楽シーズンに人気のレジャー

秋の行楽シーズンに人気のレジャーの画像

9月下旬になると、秋の行楽シーズンが到来します。9月は連休の多い週であるシルバーウィークがあり、お出かけをしやすい時期です。ここでは、秋の行楽シーズンに人気のレジャーを紹介します。

味覚狩り

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味覚狩りは農園で観光客向けに行われる収穫体験サービスのことで、果物狩りやいも堀り、栗拾い、きのこ狩りなどがあります。秋は「食欲の秋」といわれるほど、たくさんの美味しい食べ物が採れる時期です。秋の行楽シーズンになると、以下のような味覚狩りが楽しめます。

  • りんご
  • ぶどう
  • みかん
  • さつまいも
  • きのこ

採った物を持ち帰れるだけでなく、その場で調理して食べられる施設もあります。自分で採って食べる秋の味覚は、特別に美味しく感じるでしょう。

キャンプ・バーベキュー

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キャンプやバーベキューは、秋の行楽シーズンにも人気のレジャーです。秋は爽やかな気候なので、屋外でも快適に過ごせます。夏と比べて虫が少ないのも、秋の行楽シーズンにキャンプをするメリットです。ただし、朝晩は冷え込むので、長袖の上着やストールといった体温調節ができる衣服を持って行きましょう。
バーベキューをする際は、鮭やさんま、きのこなど、旬の食材を使うのがおすすめ。焚火を用意して、アルミホイルに包んださつまいもを焼いても良いでしょう。

温泉旅行

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温泉旅行も秋の行楽シーズンに人気があります。少しずつ気温が下がり、肌寒く感じる時期に行く温泉は格別です。泊りがけで旅行に行けない場合は、日帰り温泉を楽しんでも良いでしょう。

旅行中の移動時間も楽しみたい方には、観光列車への乗車をおすすめします。観光列車とは外観や内装、サービスが魅力的で、乗車自体が旅行の目的となるような列車のことです。日本では、各地にさまざまな趣向を凝らした観光列車が走っています。

秋の行楽シーズンにおすすめ!紅葉狩りの人気スポット

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秋の行楽シーズンに人気のレジャーといえば、紅葉狩り。紅葉狩りとは、赤や黄色に色付いた落葉広葉樹の葉を鑑賞することです。秋の行楽シーズンには、ぜひ紅葉狩りに出かけて美しい景色を満喫しましょう。

大雪山国立公園【北海道上川郡・河東郡】

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大雪山国立公園は、北海道の中央部に位置する日本最大の山岳公園です。北海道で最も高い山である「旭岳」を含む大雪山は、「北海道の屋根」と称されています。

緯度の高い北海道は、紅葉が早くに始まる地域です。なかでも、大雪山は日本一早く紅葉が見られる場所といわれています。旭岳周辺で紅葉が始まるのは、なんと8月下旬。ほかの場所でも9月上旬から下旬にかけて紅葉の見頃を迎えます。山の麓にある層雲峡温泉は、10月上旬までが紅葉シーズンです。

蔵王山【宮城県白石市・山形県山形市など】

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スキー場が有名な蔵王山は、美しい紅葉の景色を満喫できるスポットでもあります。蔵王山の山頂付近は、例年9月下旬から10月中旬ごろまでが紅葉の見頃です。一方、山の麓は例年10月中旬から11月上旬ごろまで紅葉が見られます。

蔵王山には、紅葉が見られるスポットがいくつもあります。なかでも人気なのが、宮城県と山形県を結ぶ「蔵王エコーライン」。麓から山頂にかけてドライブすると、木々の葉が緑から黄や橙、赤とさまざまな色に変化していく様子を楽しめます。
蔵王山の麓の蔵王温泉街にある「蔵王ロープウェイ」も、人気の紅葉スポットです。眼下に広がる紅葉の景色を楽しみに多くの人が訪れます。

大芦渓谷【栃木県鹿沼市】

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大芦渓谷は、日光東照宮や中禅寺湖の近くにある紅葉狩りに人気のスポットです。紅葉シーズンには澄んだ水面に赤や黄色の葉が映り込んで、絵画のような素晴らしい絶景が満喫できます。多くの紅葉スポットがあるなかでも、特に人気なのが「大もみじ」がある白井平橋。紅葉した木と大きなアーチ橋、清流が織りなす光景は訪れた人を魅了します。

紅葉シーズンは11月上旬から下旬ごろまでです。近隣にある日光いろは坂といった観光スポットとあわせて、観光するのをおすすめします。

九頭竜湖【福井県大野市】

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日本紅葉100選にも選出されている九頭竜湖は、標高約600mに位置する人工湖です。東西の長さが約13kmある巨大な湖の周辺では、10月中旬ごろから落葉広葉樹の葉がどんどん色付いていきます。青い湖面と紅葉した木々が作り出す色彩の対比は、とても印象的です。

九頭竜湖では、紅葉した木々に囲まれながら、カヤックや釣り、キャンプなどのレジャーが楽しめます。「夢の架け橋」と呼ばれる箱ヶ瀬橋を車で渡り、湖と紅葉した木々を一望するのも良いでしょう。

養老公園【岐阜県養老郡】

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養老公園は、「滝の水が酒に変わった」という伝説がある落差約30m・幅約4mの「養老の滝」をメインとした公園です。養老鉄道養老駅から伸びる遊歩道を囲むようにして色付く木々は、まるで紅葉のトンネルのように見えます。遊歩道から養老の滝までは徒歩で約40分。壮大な滝と紅葉した木々による景色は、飛騨・美濃紅葉33選にも選ばれています。
紅葉シーズンは11月中旬から12月上旬です。

香嵐渓【愛知県豊田市】

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巴川のほとりにある香嵐渓は、1634年に香積寺の住職が木々を手植えしたのが始まりとされる歴史ある紅葉の名所です。大正時代末期から昭和初期にかけて、住民の手によりさらに植樹が行われました。現代では、オオモミジやイロハモミジなどの11種、約4000本の落葉広葉樹が植えられています。

紅葉シーズンは、11月中旬から下旬にかけて。夜になると山全体がライトアップされ、幻想的な景色が楽しめます。

東福寺【京都府京都市】

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「東福寺」は、多くの紅葉の名所がある京都府のなかでも特に人気のスポットです。11月中旬から下旬になると、広い境内に植えられた約2,000本の落葉広葉樹が真っ赤に色付きます。

おすすめなのが、本堂・普門院・開山堂を結ぶ「通天橋」から見る紅葉の景色です。眼下に紅葉した木々が広がる様子は、息をのむほどの絶景といえます。

境内には、枯山水の「本坊庭園」や国宝の「三門」などの見どころもあるので、ぜひ訪れてみてください。

九年庵【佐賀県神埼市】

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美しい紅葉が見られる九年庵は、佐賀県出身の実業家である伊丹弥太郎の元別荘です。浄土真宗の僧侶の指導により1900年から9年間かけて建てられた経緯から、九年庵という名称が付けられました。

日本独特の建築様式である数寄屋造りの建物と紅葉のコラボレーションは、和の趣を感じられます。庭園には一面にスギゴケが生えており、紅葉の赤とコケの緑の対比が目にも鮮やかです。
九年庵は春と秋にそれぞれ9日間のみ一般公開されています。訪れる際は、Webサイトで公開日を調べましょう。

京都といえばお寺!有名なお寺や魅力、参拝方法も解説」のコラムでは、京都府の紅葉狩りスポットをさらに紹介しています。

秋の行楽シーズンに行われる祭

秋の行楽シーズンには、全国でお祭りが開催されます。以下で紹介するのは、特色ある6つの秋祭りです。

岸和田だんじり祭【大阪府岸和田市】

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9月の4日間と10月の3日間に渡り行われる岸和田だんじり祭は、勇ましいパフォーマンスが有名な秋祭りです。だんじりと呼ばれる重さ4トンもある山車(だし)を大勢の人が引っ張り、市中を練り歩きます。見どころは、交差点で勢い良くだんじりを方向転換させる「やりまわし」。圧巻のスピードに目が離せません。
全国各地で行われるお祭りのなかでも、トップクラスの迫力があるお祭りです。

鶴岡八幡宮例大祭【神奈川県鎌倉市】

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毎年9月14日から16日まで行われる鶴岡八幡宮例大祭は、1187年に始まったとされる歴史ある秋祭りです。疾走する馬の上から矢を放ち的に当てる流鏑馬(やぶさめ)や八乙女の舞といった神事が行われます。
3基の神輿(みこし)とともに提灯や弓矢、盾、太鼓を持った人々が練り歩く行列が行われる「神幸祭」も見どころです。

大津祭【滋賀県大津市】

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琵琶湖周辺で行われる大津祭は、国指定の重要無形民俗文化財に指定されている秋祭りです。9月16日から儀式が始まり、10月に本祭が行われます。

大津祭の見どころは、豪華に装飾された13基の山車。夕方に行われる宵宮では、提灯の明かりに照らされた幻想的な山車を見られます。翌日の本祭でお囃子とともに山車が市内を練り歩く様子は、壮観です。

新居浜太鼓祭り【愛媛県新居浜市】

10月16〜18日に開催される新居浜太鼓祭りは、四国三大祭りの一つに数えられている秋祭りです。華やかに装飾された50台もの太鼓台が行列する様子は、見る人を圧倒します。

見どころは、150人のかき夫たちが重さ2.5トンもある太鼓台を担ぎあげる「かきくらべ」です。かきくらべでは、持ち上げた高さや姿勢を維持していた時間を競います。新居浜太鼓祭りは、豪華さとダイナミックさが見どころの秋祭りです。

時代祭【京都府京都市】

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10月22日に開催される時代祭は、平安遷都1100年を記念して1895年に始まりました。日本の各時代の服装をした約2000人の市民が、京都市街を練り歩く時代行列が見どころです。時代行列を構成する人々の服装は、明治時代から江戸時代、室町時代と遡ります。1000年に渡る人々の服装の移り変わりを約2時間で見られるうえ、織田信長といった歴史上の人物に扮した人が登場するのが特徴です。

おはら祭【鹿児島県鹿児島市】

例年11月2日・3日に行われるおはら祭は、1949年から開催されている南九州最大のお祭りです。鹿児島県の代表的な民謡「おはら節」や「渋谷音頭」、「鹿児島ハンヤ節」にあわせて踊り手が練り歩く「総踊り」が行われます。参加する踊り手は2万人を超えるといわれており、多くの人が踊る光景は圧巻です。


ほかにも、チアダンスや楽隊による演奏など、さまざまなパフォーマンスが繰り広げられます。「日本の秋は魅力がいっぱい!旬の食べ物や人気の観光地を紹介」のコラムでも、秋に行われる祭を紹介しています。また、秋以外のシーズンに開催されるお祭りを知りたい方には、「夏祭りといえば何が思い浮かぶ?花火や屋台の食べ物などを紹介」のコラムがおすすめです。

春夏にも行楽シーズンはある

春夏にも行楽シーズンはあるの画像

行楽シーズンは、秋だけではなく春夏にもあります。春の行楽シーズンは、3月下旬から5月上旬までです。3月下旬から4月上旬はお花見、4月中旬から5月上旬はキャンプやハイキングなどを楽しめます。暖かくなり晴れる日が続くうえゴールデンウィークもあるため、レジャーに出掛けやすいシーズンです。

夏の行楽シーズンは、長期休みで多くの人が出掛ける7月下旬から8月下旬です。夏に人気のレジャーには、登山やキャンプ、川遊びなどがあります。比較的長く休みが取れるため、泊りがけで行楽に行くのに良いシーズンです。

まとめ

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行楽シーズンは、「山野で遊ぶのに適した季節や郊外に出掛ける人の多い時期」を意味する言葉です。秋の行楽シーズンに人気のレジャーには、味覚狩りやキャンプ、バーベキュー、温泉旅行などがあります。紅葉狩りやお祭りも、秋を満喫できるイベントです。
秋の行楽シーズンは、自然に触れられるスポットや熱気あふれるお祭りに行ってみましょう。

ライター

WeXpats
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