日本で国際結婚をするのに掛かる費用と内訳は?資金を準備するコツも解説

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2023/02/13

日本での国際結婚を考えている外国人のなかには、「結婚費用はどのくらい掛かるの?」「具体的な内訳が知りたい」と思う人もいるでしょう。国際結婚に掛かる費用は、500~600万円程度といわれています。日本と海外の両方で挙式を行う場合は、さらに多くの費用が必要です。このコラムでは、結婚費用の内訳について解説します。貯金をする際のポイントも紹介しているので、参考にして結婚に掛かる費用を用意しましょう。

目次

  1. 日本で結婚するにはどのくらいの費用が掛かる?
  2. 日本で結婚する際に必要な費用とは
  3. 国際結婚はさらに費用が掛かる!3つの理由を紹介
  4. 結婚後に掛かる費用には何がある?
  5. 結婚費用を用意する際の4つのポイント
  6. まとめ

日本で結婚するにはどのくらいの費用が掛かる?

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日本で結婚するには、各世帯の経済状況によって大きく差はあるものの、一般的に400~500万円程度の費用が掛かるようです。そのため、婚約・結婚指輪や両親との食事会、挙式や披露宴、新婚旅行など結婚に関するさまざまな費用を用意する必要があります。ただし、パートナーと2人で費用を全額負担するわけではありません。披露宴を行う場合は、ゲストからご祝儀をもらえます。ご祝儀の相場は、一人あたり3~5万円です。また、ゲストからのご祝儀に加えて職場からお祝い金をもらったり、親に費用の何割かを負担してもらったりする人もいます。そのため、実際にパートナーと用意するのは、400~500万円からご祝儀やお祝い金、親からの援助を差し引いた金額です。

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日本で結婚する際に必要な費用とは

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日本で結婚する際は、婚約費用や挙式・披露宴費用、新婚旅行費用などが掛かります。費用の内訳や一般的に必要とされる金額を解説するので、目安として参考にしてください。

婚約費用

結納式・お互いの両親の顔合わせ・婚約指輪などの婚約に関する費用は、一般的に65万円程度といわれています。結納式は、婚約後に両家が親族となることを確認するために行う儀式です。結納式を行う場合は、20~25万円程度用意しておきましょう。なお、結納式の代わりにお互いの両親の顔合わせ(食事会)を行う人も多くいます。レストランやホテルで顔合わせを行うのであれば食事代として5~7万円程度必要です。結納式と食事会のどちらを行うのか、もしくは両方行うのかについては、両家で相談して決めると良いでしょう。

婚約費用には、婚約の証として男性から女性へ贈る婚約指輪代も含まれています。婚約指輪の相場は35~37万円程度です。ブランドやデザインによって異なりますが、一般的に30万円代のものを選ぶ人が多いといわれています。

挙式・披露宴費用

結婚に掛かる費用のうち、最も多くの割合を占めるのは挙式・披露宴費用です。一般的に300~400万円程度掛かるといわれています。挙式・披露宴費用の内訳は、以下のとおりです。

・挙式代

・衣裳代

・会場装飾、演出代

・食事代

・ブライダルエステや美容院などの美容代

・ギフト(引き出物)代

挙式・披露宴を行う式場や着用する衣裳の数などにより、費用が異なります。また、ゲストの数が多ければ多いほど食事代やギフト代が掛かるでしょう。

上記のほかにも、結婚指輪に掛かる費用があります。結婚指輪は、結婚の証に2人で身に付けるものです。挙式で指輪交換を行う際はもちろん、結婚後も常に着用している人が多いでしょう。2人分の結婚指輪の相場は25~30万円程度と、婚約指輪と比べてリーズナブルなものが選ばれる傾向にあります。

新婚旅行費用

新婚旅行費用は宿泊費と交通費、お土産代などをあわせて55~75万円程度掛かるようです。旅行先や宿泊期間によって費用が異なるため、目安として覚えておきましょう。「海外旅行をしたいけれど費用を抑えたい…」という人は、団体ツアーを利用したり旅行客が少ない時期を選んだりするのがおすすめです。国内旅行であれば海外旅行よりも交通費を抑えて、宿泊費やお土産代に予算を費やせます。

国際結婚はさらに費用が掛かる!3つの理由を紹介

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国際結婚に掛かる費用は、一般的に500~600万円程度といわれています。挙式・披露宴費用に加えて、お互いの両親へ挨拶しに行くための渡航費用や配偶者ビザを取得するための費用が必要です。ここでは、日本人同士の結婚と比べて国際結婚の方が費用がかさむ理由を詳しく紹介します。

1.両親へ挨拶する際は渡航費用が発生するため

日本で国際結婚する人達で、どちらかの両親が海外にいる場合は婚約の挨拶を行う際に渡航費用が掛かります。2人分の航空券代をあらかじめ用意しておくと安心です。また、渡航費用に加えてお土産代や宿泊代が掛かる場合もあるでしょう。挨拶をしたあと、両親の家ではなく宿やホテルに泊まる場合は宿泊代が発生します。

2.日本と海外で結婚式を挙げる場合があるため

日本人同士の結婚であれば挙式は一度しか行いませんが、国際結婚の場合は日本と海外で行うことがあるでしょう。単純に挙式・披露宴を2回行うと考えると多くの費用が必要です。それぞれの国の伝統や文化に合わせた衣装を着る場合は、2種類の挙式・披露宴で着るドレスやタキシードを用意します。さらに、お互いの国へ行くための渡航費用や宿泊費用も考えなくてはなりません。

結婚に掛かる費用を抑えるために、お互いの出身国のどちらかだけで挙式を行う人も多くいます。パートナーはもちろん、お互いの両親ともよく話し合って決めましょう。

3.配偶者ビザを取得する場合があるため

日本人と結婚をしたうえで引き続き日本に在留する外国人は、配偶者ビザに変更する人が多くいます。在留資格を変更するには、在留資格変更許可申請書や、日本での滞在費用を証明する資料などを用意して、出入国在留管理局へ提出しなくてはなりません。複雑な手続きが多く提出書類も複数あるため、自分達だけでで申請を行うのはハードルが高いでしょう。そのため、多くの人が行政書士に書類の作成から申請までを依頼します。依頼をする場合は、10万円程度の費用が掛かります。行政書士事務所によって必要な費用は異なるため、事前に調べてから依頼しましょう。

国際結婚に掛かる費用については「国際結婚に掛かる平均費用はいくら?結婚式や披露宴の節約術も紹介!」でも解説しています。結婚式や披露宴の節約方法もまとめていますので、ぜびご参考ください。

結婚後に掛かる費用には何がある?

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挙式や新婚旅行を終えたあとも、結婚祝いのお返しや新生活に向けた引っ越し費用などが掛かります。また、子どもの養育費が必要になる場合もあるでしょう。結婚をする際は、結婚後に掛かる費用を見越しておくことが大切です。

引っ越し費用

結婚をしたあとに新居へ引っ越す場合は、家具や家電代をあわせて70~90万円程度掛かるようです。マンションや戸建てなどの居住形態や、新たに購入する家具や家電の数によって費用は前後します。なお、もともと同棲をしていたり、どちらかが一人暮らしをしていた住まいに2人で住んだりする場合は、引っ越し費用を抑えられるでしょう。一から家具や家電を揃える場合でも、最初に必要最低限のものを購入して徐々に揃えていけば、一度に掛かる出費を抑えられます。

結婚祝いのお返し

挙式を終えたあとは結婚祝いのお返しをします。挙式に招待した人には、ギフト(引き出物)を渡しているため結婚祝いのお返しを贈る必要はありません。挙式を行わない場合は、いただいたお祝いの半額もしくは3分の1を目安にお返しの品を贈ります。複数人から連名でお祝いをいただいたときは、金額を人数分で割ってその半額程度の品物を選び、一人ひとりに贈るのが基本です。お祝いの数や金額を確認して、お返しに掛かる費用を把握しましょう。

子どもの養育費

子どもが産まれた場合は、養育費や教育費が必要です。子どもの食費や医療費、保育園・幼稚園に通わせるための費用、学校や習い事に掛かる費用などが該当します。養育費や教育費は、子どもが経済的に自立するまで掛かるものです。子どもの人数や進路によって掛かる費用は異なりますが、ある程度余裕を持って用意しておきましょう。

結婚費用を用意する際の4つのポイント

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多くの人にとって結婚費用はすぐに用意できる金額ではないため、貯金計画を立てたりパートナーと費用の分担方法を決めたりするのが重要です。ここでは、結婚費用を準備する際の4つのポイントを紹介します。

支払い時期を把握しておく

結婚費用を用意するには、支払い時期を明確にしておくことが大切です。たとえば、結婚式場を決めたら会場への予約金を支払います。予約金の金額や支払い時期は会場によって異なるため、式場への確認が欠かせません。予約金のほかにも、挙式全体に掛かる費用をどのタイミングで支払うのか確認しましょう。「挙式後に式場へ支払いをするつもりが、式直前までに支払わなければならなかった…」という事態も珍しくありません。費用が足りずに焦ることがないよう、支払い時期を把握して計画を立てましょう。

パートナーと費用の分担方法を決める

結婚費用の支払い時期を明確にしたら、パートナーと費用の分担方法を決めましょう。分担方法を決めておくことで、お互いが納得いく形で費用を用意できます。一般的な分担方法は、「項目ごとに分ける」「半額ずつ支払う」「片方が多く支払う」などです。ドレス代や演出代は新婦、挙式代やギフト代は新郎などと分けることで、お互い遠慮せずに希望を伝え合えるでしょう。対して、お互いに強いこだわりがない場合は、半額ずつ負担するのがおすすめです。もし、収入差が大きかったり、どちらかが相手よりも多めに払いたいと思っていたりするのであれば、片方が多く出すのも良いでしょう。どの分担方法であっても、お互いが納得できるように決めるのが重要です。また、結婚は2人だけの問題ではないため、お互いの両親ともよく話し合いましょう。

貯金計画を立てる

結婚費用の分担方法を決めたら、貯金計画を立てて費用を貯めます。計画を立てずに貯金を始めると、目標金額を達成するために時間が掛かるでしょう。まずは、現在のお互いの貯金額と目標金額を明確にします。そして、目標金額までに具体的にいくら必要なのかを計算しましょう。そうすることで月にいくら貯金すれば良いのかを把握したり、現在余分な出費がないかどうかを見直せたりします。結婚費用を用意する方法として、共通口座を開設するのがおすすめです。共通口座に貯金することで、常にお互いが貯金額を把握して目標金額を意識できます。2人に合った貯金計画を立てて、費用を準備しましょう。

結婚費用を節約する

結婚費用を節約して、結婚に掛かる金額を抑えるのも良いでしょう。たとえば、親族だけを呼んで挙式を行ったり、ウェルカムアイテムを手作りしたりすることで費用の負担を軽減できます。また、新婚旅行を兼ねた海外挙式を行うのも一つの方法です。海外挙式は渡航費や宿泊費が高くつきますが、挙式と新婚旅行の両方を行うよりも安く済む場合があります。

自分たちで工夫して結婚費用を節約することで、短期間で貯金ができたりほかの費用に回したりすることが可能です。

まとめ

まとめの画像

日本で結婚する際は、婚約費用や挙式・披露宴費用、新婚旅行費用など、合計で400~500万円程度の費用が必要といわれています。国際結婚を行う場合はさらに費用がかさみ、500~600万円程度掛かるようです。結婚に掛かる金額を把握して、パートナーと費用の分担方法を決めたり貯金計画を立てたりして、結婚費用を用意しましょう。

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