「日本ではどのようなウィンタースポーツができるのだろう」「日本で人気のあるスキー場が知りたい」と考えている方もいるでしょう。日本には世界でも有数の降雪量を誇る地域があり、多くのスキー場があります。このコラムでは、日本で楽しめる多種多様なウィンタースポーツを紹介。また、人気のスキー場もまとめているので、日本でウィンタースポーツに挑戦する際の参考にしてください。
目次
日本で楽しめるウィンタースポーツ11選
日本では各地で多彩なウィンタースポーツを楽しめます。以下では、11種類のウィンタースポーツを紹介するので、興味があるアクティビティを探してみてください。
1.スケート
スケートには、「フィギュアスケート」「スピードスケート」「アイスホッケー」などの種類があります。
フィギュアスケートは、日本で人気のウィンタースポーツです。実際に自分が体験するのはもちろん、競技の観戦が趣味の人もいます。
「スピードスケート」や「アイスホッケー」は、陸上では体感できないスピードと迫力を感じられるウィンタースポーツです。全てのスケートリンクで常時行われているわけではないので、体験したい場合は事前に体験会やスクールがある日時、場所を調べて予約を入れましょう。
2.スキー
スキーは日本人にとって馴染み深いウィンタースポーツです。1980年代にスキー場が数多く建設されて、ブームになりました。その後、競技人口はいったん減りましたが、近年になり再びブームが来ているといわれます。
スキーはほとんどのスキー場でウェアやスキー板などの貸出を行っており、手軽に楽しめるウィンタースポーツといえるでしょう。
3.スノーボード
スノーボードは1990年代後半に流行し、近年も若者を中心に人気のあるウィンタースポーツです。道具はボード1枚だけで、スキーの様なストックは使いません。プロのスノーボーダーは斜面を颯爽と滑り、段差でジャンプや回転をします。多くのスキー場でスノーボードの貸し出しが行われているので、スキー同様、チャレンジしやすいウィンタースポーツといえるでしょう。
4.カーリング
カーリングは2006年のトリノオリンピックをきっかけに、日本でも知名度が高まりました。スケートリンク上に描かれた円の中心を狙ってストーンを滑らせて、得点を競います。勝つためには作戦が重要とされ、「氷上のチェス」ともいわれているウィンタースポーツです。
日本ではカーリングを行える施設は限られており、東京都や長野県にスクールがあります。
5.スノーシュートレッキング
スノーシュートレッキングは、スノーシューとよばれる専用の靴を履いて雪山を歩くウィンタースポーツです。スノーシューは、底が広くなっていて雪に足が沈み込まないようにできています。そのため、普通のシューズだと歩きづらいような柔らかい雪の上でも歩けるのです。
初めてスノーシュートレッキングする人は、インストラクターに歩き方や初心者向けのコースを教えてもらうのをおすすめします。
6.バックカントリースキー
整備されていない雪山のなかをスキー、または、スノーボードで滑るアクティビティのことをバックカントリースキーといいます。誰も踏んでいない雪の上や木々の間を滑走するのは、バックカントリースキーならではの魅力です。山の斜面を登るため体力が必要となり専用の装備もいるため、少し難易度が高いウィンタースポーツといえます。天候が急変したり雪崩に遭ったりする可能性もゼロではないので、体験する場合はガイドツアーに参加するか雪山経験が豊富な人と行くようにしましょう。
7.スノーラフティング
スノーモービルが引っ張るラフティングボードに乗るスノーラフティングは、スピード感や上下左右の揺れなどが楽しいウィンタースポーツです。特に、スノーモービルがターンをする際には、横に重力が掛かり振り落とされるようなスリリングな感覚を楽しめます。スノーモービルにゆっくりと運転してもらえば、子どもも楽しめるでしょう。
8.スノーモービル
スノーモービルは、一般的にキャタピラーと呼ばれる無限軌道が付いた小型の雪上車のことです。公道を走る場合は免許が必要ですが、専用コースだと免許なしで走れます。操縦も簡単なため、体験しやすいウィンタースポーツです。雪山の大自然を眺めながら走ったり、小山やカーブなどの変化に富む地形の運転を楽しんだりするのも良いでしょう。
9.スノースクート
スノースクートは、スノーボードに自転車のハンドルを組み合わせたような乗り物です。フランス発祥で、近年日本でも人気が高まっています。自転車の様に操作できるため、ウィンタースポーツ初心者の方でもチャレンジしやすいといえるでしょう。レンタル可能なスキー場も多いため、興味がある方はぜひ挑戦してみてください。
10.スポーツ雪合戦(R)
スポーツ雪合戦(R)は、日本の北海道で1988年にルールが考案・制定されたウィンタースポーツです。1989年に初めて大会が行われ、その後、日本全国や海外に広まりました。
相手全員に雪玉を当てたり敵陣の旗を取ったりすると試合終了になります。3セットマッチで行われ、2セット先に取ったチームが勝者です。
11.犬ぞり
犬ぞりは複数の犬にそりを引っ張ってもらうウィンタースポーツです。シベリアンハスキーやアラスカマラミュート、サモエド、樺太犬といった雪が多い地域原産の大型犬が活躍します。犬とコミュニケーションを取りながら、そりを操縦するのが醍醐味です。初心者の場合は、インストラクターが操縦する犬ぞりに乗せてもらうコースに申し込むのが良いでしょう。
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ウィンタースポーツが体験できる都道府県
日本には北部や山間部を中心に多くのスキー場があります。以下では、ウィンタースポーツが体験できる5つの都道府県を紹介するので、旅行先を探す際の参考にしてください。
日本最北端に位置する北海道
北海道は日本の最北端に位置しており、降雪量が多い地域です。冬は毎日のように雪が降るため、つねに新雪のような状態で、世界的にも質が良いといわれています。数多くのスキー場があり、特に「富良野スキー場」や「ニセコグランスキー場」は外国人にも人気です。ウィンタースポーツをしながら北海道の壮大な自然を楽しむのも良いでしょう。
北海道の地域情報は「北海道地方の情報をまとめて紹介!おすすめグルメや観光地ガイド」のコラムでより詳しく解説しています。ぜひ合わせてご一読ください。
多彩なスキー場がある新潟県
新潟県は日本国内でも屈指の豪雪地帯で、雪質も良いといわれています。なかでも、上越・胎内・糸魚川のスキー場は積雪量が豊富です。ほかにも、赤倉・妙高は古くから冬場のリゾート地として知られています。また、首都圏から行きやすい苗場・湯沢・石内丸山などのスキー場も人気です。特に、「苗場スキー場」はスノーラフティングやスノーモービルなど、多彩なウィンタースポーツが楽しめます。
国内で最もスキー場が多い長野県
国内のスキー場の約20%は長野県内にあります。積雪量が豊富で雪質もパウダースノーのため、人気があるスキー場が多いといえるでしょう。
さまざまなスキー場があるなかでも、「野沢温泉スキー場」や「栂池高原スキー場」は規模が大きいことで知られています。「栂池高原スキー場」はジャンプ台やクロスカントリーコースも設けられており、多様なウィンタースポーツが楽しめるスキー場といえるでしょう。
このようにウィンタースポーツに最適な環境が整う長野県と前項でご紹介した新潟県は、日本の中部地方に位置する地域です。スキー場のほか観光スポットも充実しているので、気になる方はぜひ「中部地方の気候や観光地まとめ!有名な料理も紹介」で詳しい情報をご覧ください。
東京から行きやすい群馬県
東京近郊でウィンタースポーツが楽しめるのは群馬県で、水上やたんばら、かたしな、沼田などのスキー場が人気です。県北東部にある「丸沼高原スキー場」は、5月初めまで営業しており春にもスキーができます。また、「草津温泉スキー場」や「万座温泉スキー場」は、温泉が好きな方におすすめです。
西日本最大級のスキー場がある岐阜県
岐阜県には、西日本最大級といわれるスキー場「ワシトピア」があります。隣接する「ホワイトピアたかす」と「鷲ヶ岳スキー場」に、行き来できるのが特徴です。また、「タカスダイナ」も、「高鷲スノーパーク」と「ダイナランド」にある全30コースを利用できます。
岐阜県は、関西や中部地方からアクセスがしやすい地域です。
外国人におすすめ!日本で人気のスキー場
日本には雪質が良かったり多彩なウィンタースポーツができたりするスキー場が多々あります。以下では、特に外国人におすすめの人気のあるスキー場を紹介するので、参考にしてください。
ルスツリゾート【北海道】
「ルスツリゾート」は、北海道虻田郡の留寿都高原にあるリゾート施設です。世界各地にあるスキーリゾートのなかから、優れたサービスを行なった施設や地域に授与される賞「World Ski Awards」にも選ばれました。
スキーやスノーボードが行えるコースは37種類もあり、自身のレベルに応じて選べます。また、スノーモービルやスノーシュートレッキング、犬ぞりなどアクティビティの種類が多いのも人気の理由の一つです。
白馬八方尾根スキー場【長野県】
長野県北安曇郡白馬村にある「白馬八方尾根スキー場」は、日本最大規模のスキー場です。1998年には冬季オリンピックが開かれました。
白馬八方尾根スキー場の特徴は、上級者・中級者向けのスキーコースが豊富なことです。代表的なコースとして、「リーゼンスラロームコース」が挙げられます。最大傾斜が30度、全長3000mもある上級者向けのコースですが、幅が広いため中級者でも滑りやすいのが特徴です。ほかにも、山頂からの絶景が見られる「リーゼングラートコース」も人気があります。
蔵王温泉スキー場【山形県】
「蔵王温泉スキー場」は山形県山形市にあるスキー場で、東北地方最大の規模を誇ります。蔵王温泉スキー場が人気の理由は、周辺に温泉施設が豊富にあるためです。江戸時代に作られた温泉旅館のほか、宿泊せずに入浴だけできる施設などがあり、スキーのあとに温泉で体を温める人も多くいます。
ほかにも、蔵王温泉スキー場が人気な理由としては樹氷が挙げられるでしょう。全長約7mもの高さのある樹氷がスキー場に並ぶ景色は圧巻です。
まとめ
日本は世界でも有数の積雪量を誇る国で、北部や山間部を中心にスキー場が多々あります。雪質が良く、初心者から上級者までレベルに合わせてコースが選択できるのが魅力です。なかには、スノーシュートレッキングやスノーラフティング、スノーモービルなどのウィンタースポーツが楽しめるスキー場もあります。
日本に来た際は、ぜひウィンタースポーツを楽しんでください。