ピザとご飯を掛け合わせた「ピザライスボウル」、4種の味を1枚で楽しめる「クワトロ」シリーズなど、日本独自の商品ラインナップで存在感を放つドミノ・ピザ ジャパン。宅配ピザ業界で最も店舗数が多く、母国でもなじみ深い企業であることから、アルバイト先の候補として興味を持っている留学生も多いのではないでしょうか?
外国人向け求人サイトを運営するWeXpatsは、東京都内のドミノ・ピザでアルバイトを続けるマイケルさん(フィリピン出身)にインタビュー。ドミノ・ピザはなぜ働きやすいのか、ご自身の経験を基に語っていただきました。
最強のマニュアルが仕事をサポート! 外国人も働きやすいドミノ・ピザのアルバイト
――まずはドミノ・ピザでアルバイトを始めるまでの経緯を教えてください。
高校3年生の頃、家庭の事情でフィリピンから来日し、すぐにドミノ・ピザで働き始めました。実は小学生の頃も日本で3年間暮らしていて、その時にできた日本人の友人が「楽しいよ」と誘ってくれたんです。
――お友達が先にアルバイトしていたんですね。実際に働いてみてどう感じましたか?
すごく働きやすかったです! さまざまな点で外国人に優しい職場だと感じましたが、特にありがたかったのは「マニュアルを自分のスマホで見られる所」ですね。
ドミノ・ピザのマニュアルは、店舗備え付けの共用iPadはもちろん、自分のスマホでも確認できるんです。もし分からない事があれば、自分のタイミングで何度でも確認ができます。
内容も分かりやすいんですよ。例えばピザの作り方の基本だけでも、「食材」「トッピング」「分量」「オーブンの入れ方」「生地の伸ばし方」「ソースの伸ばし方」など項目が細かく分かれていて、しかも全部にレクチャー動画が用意されています。
「①アプリで予習する→②実際に先輩から教わる」という順番で仕事を覚えられるので、日本語のヒアリングが完璧じゃない人でも、①を頑張れば研修についていけると思います。
マニュアルはクイズ形式の試験とセットになっていて、合格することが時給アップの条件のひとつになっているところもゲームみたいでモチベーションが上がりました。試験という形で明確な評価基準が設けられているので、日本で初めてバイトする人でも働きやすいのではないでしょうか。
――画期的なシステムが導入されているんですね! アルバイトは配達とピザ作りを両方行うのでしょうか?
ドミノ・ピザのアルバイトは、インストアスタッフとデリバリースタッフで求人が分かれているので、まずはどちらか片方に集中することになると思います。私はデリバリースタッフで応募したので、しばらくの間は配達をメインに頑張っていました。
――えっ、デリバリーを希望して入ったんですか? 慣れない日本で配達の仕事をするなんて、不安じゃありませんでした?
正直、あまり深く考えていませんでした(笑)
もし不安な人がいるとしたら「マニュアルがしっかりしているから、土地勘が無くても大丈夫」と伝えたいです。今は配達用のGPSアプリも作られてもっと働きやすいですよ。
▲相棒の電動自転車とマイケルさん。現在、ドミノ・ピザ菊川店ではSDGsの観点から全ての配達をバイクではなく電動自転車で行っています。
あ、でも、実際に働いてみて大変だったこともあります。インストアと違って近くに他のスタッフがいないので、お客様のご対応中にトラブルが発生した時、その場で先輩に助けを求められないんです。
お客様にとっては新人かどうかは関係ないので、様々なケースに対応するために、店長や先輩に質問しながら少しずつできることを増やしていきました。
――分からないことを気軽に質問できる雰囲気の職場なんですね。
それもドミノ・ピザのアルバイトをおすすめしたい理由です。
もちろん店舗ごとに雰囲気は異なるでしょうけど、少なくとも私が働いている店舗はみんな仲良しです。近隣の店舗間でも交流があって、他のお店が忙しいときにはヘルプスタッフとしてお手伝いをすることもあります。
おかげでプライベートで遊ぶ友だちもできました。私は母国の大学にオンラインで通っているので、バイト先で人間関係が広がってすごく助かりました。
私たちは、一人ひとりの能力を尊重する職場を築きます。
企業活動において、人権を尊重し、人種、民族、国籍、性別、年齢、宗教、言語、障がいの有無等に基づくいかなる差別やハラスメントも認めません。
また、多様性を尊重するとともに様々な視点を受容し、個性と能力を発揮できる企業を目指し、人権に対する正しい理解を促進するため社内教育に取り組んでまいります。
(ドミノ・ピザ ジャパン採用ページより)
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――アルバイトをする前に、お客さんとして日本のドミノ・ピザを利用したことはあったのでしょうか? その時、どのような印象を受けたか聞いてみたいです。
もちろんありました! トッピングの種類が豊富で、注文を考えているだけでワクワクしたことを覚えています。4つの味が1枚になっていたり、生地の種類を選べたり、もはやちょっとしたアトラクションですよね。フィリピンで食べていた宅配ピザと比較して、味もめちゃくちゃ美味しかったです。
――どちらが良い悪いではなく、価格帯も含めた文化の違いですよね。
そうですね。フィリピンの宅配ピザは、安くて手軽に食べられるファストフードの印象が強いんです。だけど日本では、誕生日やクリスマスのごちそうとして注文されるご家庭も多い。これだけ聞くと、全然別の食べ物みたいですね(笑)
――日本人の中でも「日本のピザ=美味しいけど高い」と思っている人は少なくないと思います。でも私の場合、コロナ禍で家にいる時間が増えてから、何でもない日にもドミノ・ピザをよく利用するようになりました。2020年に始まった「お持ち帰り半額」が本当に最高です……!
ご利用いただきありがとうございます! コロナ禍を経て、日本でも日常的にピザを召し上がる人が増えているそうです。そうした需要に合わせて、ドミノ・ピザでも割引キャンペーンや店舗数増加に力を入れています。
最近日本に来た人、これから日本に来る人は、私が来日した頃よりも気軽にドミノ・ピザをお楽しみいただける環境が整っているので、ぜひ母国の味と食べ比べてみてほしいです。
▲フィリピンのドミノ・ピザも個性的でおいしそう。「フィリピンにいた頃は一度もドミノ・ピザを食べたことが無いので、こちらについては何もお話できません(笑)」 byマイケルさん
――実際に自分で働いてみて、ドミノ・ピザのおいしさの理由は分かりましたか?
まずは配達のスピードです。アツアツの状態でピザをお届けするために、配達時間を短縮する様々なシステムが次々と導入されています。例えば、私が働き始めてから新たにGPSを使えるようになりました。こうしたシステムはドライバーの仕事も楽にしてくれるので、お客様と従業員の両方を考えてくれている会社だと思います。
――なるほど! そういえば、マイケルさんは“主な業務”がドライバーとのことですが、ピザを作ることもあるのですか?
ありますよ。ピザメイクマイスター(ピザに関する卓越した知識と正確な技術を持つスタッフ)の社内資格も持っています。
ピザ作りで一番の腕の見せ所は、生地を伸ばす作業です。気温によって生地の柔らかさが変わってしまうので、理想の食感を生み出すために凄く練習しました。今でも一枚一枚伸ばし終わるたび、「よっしゃ」と心の中でつぶやいちゃいます。
――おお、実際に作っている姿をぜひ見てみたくなりました。
よければ1枚焼きましょうか? ぜひ召し上がってください。
――いいんですか!?
▲ということで、マイケルさんが一番好きだという「クワトロ・ジャイアント」を作ってもらうことになりました。「炭火焼チキテリ」「ドミノ・デラックス」「マヨじゃが」「ガーリック・マスター」の4フレーバーが1枚になったガッツリ系ピザです。
――大学卒業後の夢はありますか?
実はFPSのプロゲーマーを目指しているんです。子供の頃からの友人たちと、あるゲームの最高ランクに到達して、「俺たち結構強いんじゃない?」と。プロゲーマーなら日本でもフィリピンでも活動できますし。
――え!? あの大人気ゲームの最高ランクですか!? インタビューと関係ないのでタイトルは伏せますが、めちゃくちゃすごいですね。
▲FPSゲームの能力として必要なエイム(敵に照準を合わせること)で鍛えた正確さでトッピングを乗せるマイケルさん。
――応援しています。選手になったその時は、ドミノ・ピザにもスポンサーになってもらいたいですね。
そうですね(笑) よろしくお願いします!
▲マイケルさんが焼いた「クワトロ・ジャイアント」。とっても美味しかったです!
取材協力:ドミノ・ピザ ジャパン