安心をはぐくむ熊本の外国人支援 サポートセンターに聞く「熊本の暮らしやすさ」【PR】

WeXpats
2023/12/22

ベトナム語の記事を翻訳して作成しています。

約6000人のベトナム人が暮らす町・熊本県。まだベトナムではあまり知られていませんが、日本の南西部に位置するこの町は、便利に発展した市街地と、自然豊かな郊外が併存しており、暮らしやすい町としてベトナム出身の方から高く評価されています。

人が増えていることで、公的な支援や、民間のコミュニティもここ数年でとても充実しました。それはつまり、困ったことがあったときに頼れる人がいるということ。ベトナム人が受けられるサポートについて「外国人サポートセンター」の相談員さんに話を聞きました。

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熊本県外国人サポートセンターとは?

――熊本県外国人サポートセンターとはどのような場所ですか?

海外出身の方が安心して熊本で暮らせるように、2019年に設立された相談窓口です。熊本県庁8階の事務所に直接お越しいただくか、メールや電話、Facebookでもご相談いただけます。ベトナム語、英語、中国語など21言語に対応しているので、日本語が苦手な方もご安心ください。

※WeXpatsからお願い:熊本県外国人サポートセンターは熊本県にお住いの外国人のための施設です。それ以外の方はご利用いただけないため、ご理解をお願いいたします。

――どんな悩みも相談していいのでしょうか?

もちろんです。例えば「日本語が分からないから手伝ってほしい」という方には、一緒に書類を書いたり、窓口で通訳をしたりといったお手伝いをしています。

在留資格の変更、運転免許の取得、妊娠・出産した場合の手続きなど、とにかく「どうすればいいか分からない!」と困ったら気軽にご利用ください。

――個人的な悩みも相談して大丈夫ですか? 「職場の人とケンカした」とか。

職場の人間関係に関するご相談も多いですね。「職場でこんなトラブルがありました」とか「転職したいです」とか。自治体の組織なので、転職先をご紹介したり、職場の方に直接注意したりといった対応は難しいのですが、様々な外部機関と協力することで問題を解決できるように勤めています。

技能実習生からの相談であれば支援機関から事実確認を行ってもらいます。実習生の中には日本語が苦手で、自分の考えや要望を会社の人に伝えられず困ったり、そのせいでトラブルになったりしている方も多いので、相談に来た方が置かれている状況を汲み取って対応しています。

――どのような方が相談に乗ってくれるのでしょうか?

私(日本人)以外にも、ベトナム、ウクライナ、中国出身の相談員が在籍しています。

――ベトナム人の方も相談に乗ってくれるのですね! どのような方なのでしょうか?

本人はよく「できれば仕事したくない……(笑)」と言っていますが、相談が来るのを待つだけではなく、自分からベトナム人のコミュニティに顔を出して困っている人を探したりと、ベトナム出身の方の悩みを解決できることにやりがいを感じていると思いますので、ぜひ何でも相談してあげてください。

――それは心強いです。あなたはなぜこのお仕事を?

海外に住んでいた頃、現地の方にとても助けてもらったので、自分がもらった優しさを循環させたいという思いがあります。海外の方が「日本に住んで良かった」と思えるきっかけを作りたいなと。

――ご自身の経験からこの仕事をえらんだのですね。どの国に住んでいたのですか?

大学を卒業して何年か経ったころ、JICA海外協力隊としてニジェールという国で2年間の支援活動をしました。ニジェールは国民の生活水準を示す「人間開発指数」が190ヵ国中188位なんです。経済、教育、医療、あらゆる分野が危機的状況にあります。

だというのに、ニジェールで出会った人々は本当に優しかったんですね。支援に行ったはずなのに、逆に何度も助けられました。環境が厳しいから、助け合うことが当たり前になっている。イスラム教という文化的背景もあるのかな。

そういう経験があるので、海外の人から見た日本人はとても付き合いにくい国民性だろうなと感じていて。制度としては様々な仕組が整備されつつありますし、世代交代が進む中で特に若い人々の意識も変わってきていますが、やっぱり人間関係に関する相談も多いですから。

――今回、熊本ではたらくベトナム人や他の国の出身者にも話を聞きました。皆さん「熊本の人は優しい」とおっしゃっていたのですが、あなたはどう思いますか?

私も「熊本の人は優しい」と言われることがあるのですが、私自身が熊本に長く住んでいるので、あまり実感が無いんですよね(笑)

でも、ここ数年の変化として、しっかりとした理念のもとで外国人材を雇用する企業が熊本に増えたことは感じています。

地元の成人式(日本では毎年1月に開催される成人のお祝いのセレモニー)で実習生のために着物を用意したり、資格を取りたい外国人スタッフのために必要経費や交通手段を用意したり、企業の担当者が自ら日本語を教えたり。

もちろん全ての企業がこうではありませんが、海外から来た方が働きやすい場所が増えているのは喜ばしいです。

――他にも熊本が良い方向に変化していると感じていることはありますか?

そもそも海外出身の方の人数がとても増えているので、それに伴って様々な面が住みやすく変化していますね。熊本にお住まいの外国人の方の人数は、10年前と比較して2倍以上になり、ベトナム人だけでも6250人が暮らしています。ベトナム語の標識やパンフレットも各所に増えました。

ベトナム人同士や、ベトナム人と日本人のコミュニティも活性化しています。サポートセンターからベトナム人の方に有益な情報を発信したい時があるのですが、こうした団体に協力してもらうことで、すぐに拡散されるので助かっています。

職場以外に頼れる人がいると安心できますし、熊本に来たら、こうした団体にも参加してもらえるといいなと思います。あとは、こうした団体の紹介もしているので我々のFacebookをぜひフォローしてください(笑)

――最後に、サポートセンターの職員としての目標を教えていただけますか?

日本人と外国人の方が自然に、軋轢なく交流できる場があればいいと常々感じています。

特に技能実習や特定技能の場合、職場での交流がすべてになってしまうと、日本人が雇い主で、自分が雇われる側で、そこには上下関係があるように感じてしまうから。そうではなくて、互いに1人の人間同士としてフラットに関われるような場を作りたいです。

熊本は美しい海と山があり、ちょうどよい移動距離で様々な場所を観光できます。中心部は栄えていますが、首都圏ほど人は多くありません。ラーメン、馬肉、魚介、お米にトマトと、おいしい食べ物もたくさんあります。

海外の方にも魅力を感じていただける県であることは間違いないので、そこで暮らす人々がますます良いコミュニケーションを取れるように、これからもはたらきかけていきたいですね。


今回のインタビューで伺ったお話以外にも、多文化共生のために熊本県が行っている取り組みはたくさんあります。

そのうちのひとつとして、日本語能力試験N4・N5レベルを目指す方を対象に、県庁が無料のオンライン日本語教室を開催しています(今回分の生徒の募集は終了しています)。ただ日本語を教えるだけではなく、外国人が混乱しやすい「日本のゴミ出しルール」など生活に関する授業も含まれており、母国の日本語教室では身に付きにくい実用的な知識も学べるそうです。

こうした取り組みの背景には、国籍や文化的背景の異なる人々が互いの違いを尊重しあい、対等な関係を築こうとしながら共に生きていく多文化共生の地域社会を作ろうという理念があります。

前述の日本語教室は定員80名のところ、約200名ほどの応募が来るほどの盛況だったとのこと。それだけ多くの熊本で暮らす人々が県のサポートに期待しているということでしょう。

熊本県の目標は「選ばれる熊本」になることです。もし、あなたが訪日先に迷っていたり、すでに日本で暮らしていて転職を検討しているのであれば、東京などの有名な都市だけでなく、熊本を選択肢に加えてもらえればうれしく思います。


熊本県PRページ「すむ、はたらく、熊本」

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