【企業紹介】日本でITエンジニアになりたい外国人はどんな会社を選べばいい? WeStyleが目指す多国籍SESの形

WeXpats
2024/03/25

外国籍の方向け転職支援サービス「WeXpats Agent」をご利用いただいている方の中には、「実務未経験でも就職できるIT系の求人を探している」という見習いエンジニアがたくさんいらっしゃいます。

母国や留学先で勉強したプログラミングを仕事に活かしたい、日本語能力よりもスキルで評価される環境で活躍したい、みなさん動機はさまざまです。ITエンジニアが不足している日本で安定した職に就くために、一念発起して勉強を始める方も少なくありません。

しかし、母国から離れた地で0からキャリアを始めることには不安も当然つきまといます。

ITエンジニアの卵たちは、日本で最初の一歩をどのように踏み出しているのか? 多様なスキルレベルの外国人社員が働いており、実務未経験者の採用も積極的に行っている株式会社WeStyleの松原社長に話を伺いました。

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「できること」と「やりたいこと」どちらも尊重してくれる企業を選んでほしい

株式会社WeStyleは、多数の外国籍社員が在籍しているSystem Engineering Service(SES)企業です。

SESとは、IT人材をクライアントに派遣するサービスのこと。システムエンジニアの人材が不足している日本では、SES企業の活躍が社会のあらゆる分野を支えています。常に新しい人材を求めている業界であり、SES企業からエンジニアのキャリアを始める人も少なくありません。

しかし松原社長は「実務未経験でSES企業に入社する人に気を付けてほしいことがあります」と語ります。

「一般的にSESのマッチングは『将来やりたいこと』よりも『今できること』が優先されます。クライアントは即戦力を求めていて、成長を待っている余裕がないからです。機械的に派遣先を決められて、理想のキャリアからかけ離れた業務しかできないなんてこともあり得ます。これを読んでいる方は『将来やりたいこと』も尊重してくれる企業を探してほしいですね」

WeStyleでは社員一人ひとりに「何がしたいですか?」「どうなりたいですか?」とじっくりヒアリングを行い、ITスキル以外の経歴や仕事観まで掘り下げてマッチングを行っているそうです。松原社長は具体例として、未経験の状態からキャリアをスタートさせた1人の社員について教えてくれました。

「その方は実務経験が一切なく、“ITエンジニアとはどのような仕事か”というイメージが曖昧な状態でした。しかし、外国語大学を卒業していて、語学が堪能という明確な強みがありましたので、まずはエンジニアではなく“英語ができるサポート職”としてキャリアを始めていただきました。英語の資料作成といったプログラミングを伴わない作業に従事しながら、同じ職場の先輩エンジニアの働き方を間近で見ることで、自分が『将来やりたいこと』は何なのか、キャリアに対する将来の方向性を固めてもらったのです」

ITエンジニアは常に勉強を続ける必要がある職業です。しかし、自分がどうなりたいかという目標がなければ、勉強にも身が入りません。そこで「社員自身にも自分のキャリアを物語的に考えてもらっています」と松原社長。社員がやりたいことを尊重する代わりに、何を、いつ、どのようにがんばるのかという自立した目標意識を求めているそうです。

▲右はWeStyle人事の柿野さん

「30年ほど派遣業界に身を置いて、業界の成長と変化をずっと見てきました。ニーズが拡大したのは喜ばしいことですが、その過程で職務経歴書に書けるスキルばかりが重視されるようになり、個人の“らしさ”が見落とされるようになったと感じているんです。WeStyleという社名には、仕事を通じて社員それぞれが自分らしさを見つけられる会社にしたいという想いが込められています」

さて、冒頭で述べたように、WeStyleは海外出身者を数多く採用しています。WeStyleが海外人材の獲得に力を入れる背景には、「日本はIT人材が不足しているから」という事情にとどまらない、積極的な理由があるといいます。

「あくまで私が出会ってきた海外出身の方の話になりますが、母国を離れて働くという険しい道を選ばれただけあって、皆さん強い目標意識をお持ちだと感じています。ITエンジニアとして成功するためには大切なマインドセットです」

さらに松原社長は、世界における日本の教育システムの異質さにも着目します。

日本の教育科目には「文系」「理系」という区分があり、プログラミングは理系の領域。こうした文理分けが存在する国は珍しくありませんが、日本は両者の断絶が特に大きく、「自分は文系だからプログラミングを経験したことがない」という方が少なくありません。また、いわゆる“理系”の領域に進む学生の数も日本は少ない傾向にあります。

「『専門じゃないけど研究でプログラミングをかじりました』『学校でプログラミングの授業を受けていました』という経験はアドバンテージになります。恐れずにITエンジニアのキャリアをスタートさせていただきたいですね」

文化や考え方は違っても「信頼関係」は働きやすさに必ずつながる

プログラミングスキル以外にも、日本で働く上で不安なポイントは存在します。

たとえば日本語。WeStyleは応募条件にJLPTなどの日本語試験の成績を設けていませんが、およそN3レベルで入社した社員が最も多いといいます。しかしSESはクライアントに出向して働くお仕事です。日常会話レベルの日本語でも通用するのでしょうか?

「会社としても社員一人ひとりに合わせた日本語学習のサポートを行っています。コミュニケーションが苦手な方はクライアントとの面談を練習しますし、漢字が苦手な方には日本語の仕様書を読めるようになってもらいます。また、クライアントがどれくらいの日本語レベルを許容してくれるのか、マッチングを行う際にしっかり確認するようにしています」

こうした前提があったうえで、「とはいえ一定のコミュニケーションさえ取ることができれば、日本語能力はやはりそこまで重視していないんです」と松原社長。

また、WeStyleでは社員の心理面・健康面のケアにも力を入れています。松原社長の考え方は「社員との信頼関係を築くことが何より大事」というもの。

「社員には出向先で何かあったら上司に相談してほしいと伝えています。でも、外国籍の社員が増える中で、そもそも『相談』という概念にピンと来ていない人も多いことに気付きました。環境や待遇に対する不満はプライベートの悩みであり、上司に話すことではないという考え方をする人も多いんですね。そういう方に対しては、直接的に介入するのではなく、会社や上司を信頼してもらえるように手を尽くしています。信頼関係が構築できていれば、離れていても安心して働くことができますし、本当に困ったときには向こうから頼ってきてくれますから」

新しく社員が入社すると、松原社長は必ず歓迎会を開き、「上司はあなたたちを守ることが仕事です」とその社員に伝えているそうです。外国籍の社員の場合、同じ国出身の新人が入社すると、歓迎する側としてパーティーの準備を手伝ってもらっているとのこと。会社への帰属意識が薄くなりがちなSESという業態において、WeStyleは社員が安心して帰ってこれる止まり木であろうと努めています。

「これを読んでいる皆さんにも『日本で働きたい』『ITエンジニアになりたい』と考えるようになったきっかけがあると思います。その想いはきっとあなたのストロングポイントになる可能性を秘めています。私たちWeStyleは、あなたのやりたいことを一緒に叶え、人生の一部にジョインできるような関係性を築ける会社でありたいです。皆さんのご応募をお待ちしています」

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